The Canterville Ghost [文学 アイルランド]
Complete Works Of Oscar Wilde (ShandonPress)
- 出版社/メーカー: Oscar Wilde
- 発売日: 2016/06/15
- メディア: Kindle版
Oscar Wildeの短編小説The Canterville Ghostを読み終わった。
あるアメリカ人が、イギリスのお屋敷を買い取る。このお屋敷は幽霊が出ることで有名であった。
そのお屋敷に長年勤めていたMrs. Umneyはアメリカ人のOtis一家に幽霊の恐ろしさを淡々と語るが、誰も相手にしない。
基本的に物語は、このOtis一家に視点を当てて進むのかと思いきや、Ghostの心理に話はFocusされていく。このまったく驚かないアメリカ人一家を何とか驚かせようとするGhostだが、失敗ばかり。そのうちに自分以外のGhostに遭遇したりして、引きこもってしまうことに。
そんなある日、アメリカ人Otisの子供VirginiaがこのGhostをある部屋で発見する。会話を進めていくうちに、VirginiaがこのGhostを死なせてあげることになる。そしてVirginiaはGhostと一緒にどこかへと消えていく。
Virginiaがいなくなったことに気がついたOtis一家は懸命に創作する。近くに来ていたGypsyの仕業なのでは、と疑うが、違う。そして色々と手を尽くすのだが、Ghostの仕業じゃないのかと思わないのが面白い。
そして最後は、Ghostをとむらい帰ってきたVirginiaはフィアンセと結婚する。一緒になったふたりが最後に、あのときGhostと何があったのか、と聞くが、彼女は答えられないという。
彼女の答えられない理由がとても素敵だ。
I owe him a great deal. Yes, don't laugh, Cecil, I really do. He made me see what life is, and what Death signifies, and why Love is stronger than Both
VirginiaはGhostに生と死とは何なのかを教えてもらい、そして愛はそれら両者よりも強いのだ、ということを教えてもらった、というのだ。
短いながらも面白い作品だった。
2017-01-06 14:31
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