シリーズ外のモモちゃんのお話 [文学 日本 松谷みよ子 モモちゃんとアカネちゃん]
復刻版 ちいさいモモちゃん(1) おばけとモモちゃん (講談社の創作絵本)
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2003/04/02
- メディア: 単行本
ちいさいモモちゃんぽんぽのいたいくまさん (ちいさいモモちゃんえほん)
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2021/08/10
- メディア: 単行本
「シリーズ外のモモちゃんのお話」を読み終わった。
本編に出てくる話の原典バージョンだったり、キツネのコンシリーズの話を別の角度から語ってみたり、と結構面白かった。
これで、一応「モモちゃんとアカネちゃん」シリーズは全部読み終わった。次は「童話と詩」を読んでみようと思う。
アカネちゃんとなみだの海 [文学 日本 松谷みよ子 モモちゃんとアカネちゃん]
モモちゃんとアカネちゃんの本(6)アカネちゃんのなみだの海 (児童文学創作シリーズ)
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1992/04/07
- メディア: ハードカバー
「モモちゃんとアカネちゃん」シリーズ最終巻。
アカネちゃんはこの本の中で小学生になり、モモちゃんは中学生になる。
アカネちゃんは相変わらず家にパパがいないことが心に引っかかっており、小学校ではイジメにまで発展する。最終的にパパとママが何故離婚したのか、ということが分かり、前向きになるアカネちゃん。しかし、せっかく前向きになったのに、物語の最後ではパパが・・・。
最後は結構感動的であるとともに、前向きな感じでとても読後感が良かった。
最後に「シリーズ外のモモちゃんのお話」というのが、この『松谷みよ子の本①』には収録されているので、気楽に読みたいと思う。
アカネちゃんとお客さんのパパ [文学 日本 松谷みよ子 モモちゃんとアカネちゃん]
モモちゃんとアカネちゃんの本(5)アカネちゃんとお客さんのパパ (児童文学創作シリーズ)
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1983/07/05
- メディア: 単行本
この作品、結構前に読み終わったいたので、ブログに上げるのを忘れていた。
前作に引き続き、題名からもわかるように、アカネちゃんを中心とした物語。かなり成長したアカネちゃん。年的には幼稚園年少・年中くらいの感じだろうか。
父親が家にいないことに悩むアカネちゃんの姿が随所に描かれる。
ママからの心のこもったカバのプレゼントを描いた章「モモちゃんとママのひみつーカバコフ=モシモーノ氏のたんじょう」と’ドレイ’という言葉から、色々なことを猫のプーと議論したり行ったりして、最後は反戦に向かう「モモちゃんの戦争反対」が特に印象に残っている。プーに子どもが産まれる描写も感動的だ。
ちいさいアカネちゃん [文学 日本 松谷みよ子 モモちゃんとアカネちゃん]
モモちゃんとアカネちゃんの本(4)ちいさいアカネちゃん (児童文学創作シリーズ)
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1978/11/30
- メディア: 単行本
「モモちゃんとアカネちゃん」シリーズ第四巻、『ちいさいアカネちゃん』を読み終わった。
今まで結構おねえちゃんのモモちゃんが主役のものが多かったのだが、今回は妹のアカネちゃんが主役のものが多く、1歳半くらいから3歳くらいを描いていて、自分の子供たちの成長を追体験しているようで何だかこころが暖かくなった。特に「がんばれえ」を「ばんがれえ」というところなど、自分の子供と一緒だなあ、などと考えながら読んでしまった。上の子が下の子に威張り散らし「ダメダメ」いうのも一緒なんだなあと思った。
大人視点で書かれながらも、人形やものがしゃべりだす子どもの世界が自然に描かれており、実生活に即しながらもファンタジーの要素がある、本当に不思議な作品だ。
相変わらず、死神が登場したり、「離婚問題」が取り上げられたり、パパの実家に帰る時に、子供たちが違和感を感じたり、子どものための作品を超えた世界観がまた良かった。
最後の「タッタちゃんとタアタちゃんのおわかれ」の章で、自分がずっと大事にしていてコミュニケーションを続けてきた、靴下たちが、どうせ使わないからという理由で、ほかの小さい子にあげられてしまい、アカネちゃんが大泣きする場面は、その思いに何となく共感してしまった。
モモちゃんとアカネちゃん [文学 日本 松谷みよ子 モモちゃんとアカネちゃん]
モモちゃんとアカネちゃんの本(3)モモちゃんとアカネちゃん (児童文学創作シリーズ)
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1974/06/28
- メディア: 単行本
第三巻『モモちゃんとアカネちゃん』に関してアップしていないことに気がつく。
モモちゃんが小学校に入り、世界が広がるとともに、新しい先生とも出会い、成長していく過程が描かれる。そして、この巻はなんといっても、パパとママの「離婚問題」が取り上げられているのが興味深い。住み慣れた街を離れ、引越しするママ、モモ、アカネ、猫のプーの姿が愛らしく、若干悲しげな様子と前向きな気持ちが入り混じっていてとても良かった。
モモちゃんとプー [文学 日本 松谷みよ子 モモちゃんとアカネちゃん]
モモちゃんとアカネちゃんの本(2)モモちゃんとプー (児童文学創作シリーズ)
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1974/06/26
- メディア: 単行本
「モモちゃん」シリーズ第二巻、『モモちゃんとプー』を読み終わった。
お母さん、モモちゃん、子猫のプーのキャラクターも、第一巻を読み何となくつかみ、彼らの生活空間もある程度イメージが固まってきたので、かなり読みやすかった。モモちゃんとプーがちょっとした心の行き違いが多くなるのも、モモちゃんが成長している証なのかなあ、などと思いながら読んだ。
プーのお友達、いつもお芋を焼いているおばあちゃんの家にいるジャムという猫と友達になり、そのジャムが実は女の子であることがわかり、そしてプーとジャムが結婚する話などもある。
最後に、モモちゃんの妹、アカネちゃんが産まれる部分があるのだが、産まれる直前、お母さんが階段を踏み外し、「流産してしまったのではないか」と心配する部分は、自分の妻の経験なども頭によぎり、結構ドキドキしてしまった。
そして、この時代の幼年作品に多いのだが、生まれたばかりのこどもや小学校入学前の子供をおいて、大人がお出かけするというのが、非常に時代を感じさせる。
ほのぼのとした良い作品だった。
ちいさいモモちゃん [文学 日本 松谷みよ子 モモちゃんとアカネちゃん]
モモちゃんとアカネちゃんの本(1)ちいさいモモちゃん (児童文学創作シリーズ)
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1974/06/27
- メディア: 単行本
『松谷みよ子の本』第一巻は、「モモちゃんとアカネちゃん」シリーズが全話読める。
その第一巻『ちいさいモモちゃん』を読み終わった。
モモちゃんが生まれ、黒ねこプーがうちに来て、「あかちゃんのいえ」という保育園にかよい、ひとつ上の学級「ひよこ組」に入るまでの話。
動物や、自然と、普通に会話をし、夢の世界へ飛び、いつの間にか帰ってくる、まさに児童ファンタジーの傑作と言える。話も一つひとつのエピソードが短く、読みやすい。子育てしている親であれば非常に共感して読める内容となっている。
恐らく子どもの視点で読んでも面白いのではないだろうか。