スペイン組曲 [アルベニス ピアノ曲]
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2003/10/22
- メディア: CD
01. グラナダ
★★★★★★★★☆☆
和音の連続のゆったりとした伴奏に乗って優美この上ない美しいメロディが登場する。中間部は主題のメロディを短調を混ぜ少し悲しげにした雰囲気となる。最後は初めの主題が回帰され終わる。かなり美しい名曲。
02. カタルーニャ
★★★★★★★☆☆☆
哀しげな美しいメロディを持った短めの曲。この曲もかなり聴きやすい。
03. セビリャ
★★★★★★☆☆☆☆
ミドルテンポの明るく楽しげな雰囲気で始まる。中間部は何か見世物が始まったかのようなゆったりとした劇的な雰囲気となる。最後は再び明るさを取り戻し終わる。
04. カディス
★★★★★★☆☆☆☆
優しいゆったりとしたテンポの愛らしい始まり。途中若干緊張感のある雰囲気となり、最後は初めのメロディが回帰され終わる。
05. アストゥリアス
★★★★★★★★☆☆
op.232、スペインの歌の「前奏曲」と同曲。
06. アラゴン
★★★★★☆☆☆☆☆
軽快なリズムとリラックスしたメロディ。中間部もそんなに雰囲気を変えずに展開される。最後は少しスピードをあげて終わる。
07. カスティーリャ
★★★★★★★☆☆☆
op.232、スペインの歌の「セギディーリャス」と同曲。
(第二集)
08. サラゴーサ
★★★★★☆☆☆☆☆
スピード感のある無窮動的な曲。あまりメロディを感じない単なる練習曲のような感じ。途中若干ゆったりとした部分を挟むが普通。
結構名曲の揃った、アルベニスの中ではレベルの高い曲集だと思う。
イベリア組曲 第四集 [アルベニス ピアノ曲]
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2003/10/22
- メディア: CD
01. マラガ
★★★★☆☆☆☆☆☆
何かが荒れ狂っているような終始混沌とした感じの曲。もう一歩。
02. ヘレス
★★★★☆☆☆☆☆☆
神秘的な雰囲気で始まり、段々と現実的な雰囲気になっていく。こちらも何となくひたすら音がなっているだけの感じでイマイチ。
03. エリターニャ
★★★★★☆☆☆☆☆
風光明媚な雰囲気で始まる。酒を飲みながら会話を楽しむ人々の様子が描かれているかのような作品。
組曲全体を通して、散漫な印象があり、メロディも印象的なものが少なく、長いだけのもう一歩な作品集な気がする。
イベリア組曲 第三集 [アルベニス ピアノ曲]
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2003/10/22
- メディア: CD
01. アルバイシン
★★★★★☆☆☆☆☆
単音による独特のリズムと、不穏な雰囲気のメロディで始まる。段々と和音が重なり盛り上がってくる。途中哀愁漂う滑らかなメロディを挟みながら、基本初めの主題が繰り返されながら進む。
02. ポーロ
★★★★★☆☆☆☆☆
古い舞曲の名らしい。異国情緒たっぷりのメロディとリズムで始まる。蛇使いの主題のような面白いメロディが力強く奏される。そのまま基本同じ雰囲気で進む。
03. ラバピエス
★★★★★☆☆☆☆☆
華やかで楽しげな雰囲気で始まる。賑やかなお祭りの中を楽しく歩くカップルを描いているかのような曲。途中の手品師との対話的な部分も面白くはある。
イベリア組曲 第二集 [アルベニス ピアノ曲]
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2003/10/22
- メディア: CD
01. ロンデーニャ
★★★★☆☆☆☆☆☆
アンダルシア民謡(ロンデーニャ：ロンダ地方の歌)をもとに作られた曲らしい。独特のリズムを持った前半部と緩やかな雰囲気の後半部の対比が面白くはあるが掴みどころがなくもう一歩。
02. アルメリア
★★★★★☆☆☆☆☆
緩やかなリズムの上を、大海原をイメージさせるような壮大で美しいメロディが流れる。中盤ドラマティックに盛り上がり、最後は若干日暮れをイメージさせる寂しげな雰囲気で終わる。こちらも美しくはあるのだが、何となく捉えどころのない感じ。
03. トリアーナ
★★★★★☆☆☆☆☆
何かが始まりそうな、期待と不安の入り混じったような前奏で始まる。異国情緒の若干感じられる若干跳ねた感じの雰囲気となる。風光明媚な感じになった後、感情たっぷりの哀愁漂うメロディが展開される。開放感に満ちた雰囲気となった後、異国情緒の漂うメロディとなり静かに終わる。
イベリア組曲 第一集 [アルベニス ピアノ曲]
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2003/10/22
- メディア: CD
01. エボカシオン
★★★★★☆☆☆☆☆
神秘的な魔術的な雰囲気の曲。「霊の呼び寄せ」の意らしい。段々と優しく調和的な雰囲気となる。
02. エル・プエルト
★★★★★☆☆☆☆☆
「港」の意味らしい。明るく活気に満ちた曲。普通。
03. セビリャの聖体祭
★★★★★★☆☆☆☆
ミドルテンポの諧謔的な雰囲気の曲。イカサマ司祭が呪文を唱えているかのような雰囲気で始まる。段々と盛り上がりを見せ、華やかになっていく。途中「祈り」のような美しく清麗なメロディが登場する。その後キラキラとした、リストのような華やかな音楽となり、初めの諧謔的なメロディが華やかに展開され、最後ディンドンと鐘が成り静かに終わる。
スペインの歌 Op.232 [アルベニス ピアノ曲]
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2003/10/22
- メディア: CD
01. 前奏曲
★★★★★★★★☆☆
同じ音を力強く連打する、緊張感のある若干魔術的な旋律で始まる。この部分相当印象的。その後安らぎに満ちた祈りを感じさせる部分をところどころ挟み、最初の緊張感ある旋律が奏でられる。
02. オリエンタル
★★★★★☆☆☆☆☆
確かに異国情緒のある曲。何となくつかみどころがない。
03. やしの木陰
★★★★★★☆☆☆☆
南国の暖かい雰囲気を感じさせる、ゆったりとしたおおらかな曲。どこかしら懐かしさを感じさせる。長調の第一主題と、若干哀愁漂う第二主題の対比も美しい。最後はロマンティックに終わる。
04. コルドバ
★★★★★★☆☆☆☆
荘厳な鐘の音で始まる。その後軽快だけれどダイナミックな舞踏曲が華やかに展開される。宗教的な静かな部分をところどころ挟みながら基本はダイナミックな雰囲気で曲は進む。最後はそっと終わる。
05. セギディーリャ
★★★★★★★☆☆☆
民族舞踏曲らしい。明るく元気なメロディが力強くダイナミックに展開される。かなり格好よい名曲。
小品 [アルベニス ピアノ曲]
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2009/12/09
- メディア: CD
◎タンゴ
★★★★★★★☆☆☆
ゆったりとした休日の午後、お茶を飲みながら穏やかに聴きたくなるような高貴な雰囲気の優しい曲。メロディも品が良く美しい。
◎ナバーラ
★★★★★☆☆☆☆☆
滑らかな旋律を持った主題が、ドラマティックに展開されていく曲。普通か。
◎アスレーホス
★★★★★★☆☆☆☆
単音の憂いのあるメロディで始まる。神秘的に曲が展開し始め、段々と熱を帯びていく。未完の作品らしく、グラナドスが全曲を完成させたらしい。初めの主題が繰り返されているだけの曲らしいが、まったく分からないくらい幻想的に展開されていく曲。悪くはない。
◎パヴァーヌ・カプリース
★★★★★★☆☆☆☆
憂いのある美しい旋律の舞踏曲。繊細でとても美しい曲。
◎マラゲーニャ
★★★★★★☆☆☆☆
スペインの舞曲らしい。右手が印象的なリズムを繰り返し、左手がメロディを奏でる。単音で導入される中間部も繊細で神秘的な雰囲気で悪くない。再び熱を帯び始めの雰囲気にもどり終わる。
◎マジョルカ
★★★★★★★☆☆☆
いわゆる「舟歌」の意味らしく、ゆったりとたゆたうような一定のリズムの上を夢見るような旋律が流れる。中間部の少し明るい雰囲気も綺麗。最後はしっとりと終わる。
◎サンブラ・グラナディーナ
★★★★★★★☆☆☆
かなり民族色の強いメロディが、力強い伴奏の上を流れる。「タッタータ、タッタータ」というリズムがとても印象的。何となくクセになりそうな感じ。
◎ラ・ベガ
★★★★★☆☆☆☆☆
「草原」の意らしい。非常に神秘的に始まり、同じメロディが何度も繰り返される。途中穏やかになりゆったりとした夜の音楽のようになる。その後お祭りを思わせるような元気な混沌とした感じになる。確かに大草原を感じさせる壮大な曲ではあるがつかみどころがない。
旅の思い出 [アルベニス ピアノ曲]
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2009/12/09
- メディア: CD
◎入江のざわめき
★★★★★★☆☆☆☆
スペイン音楽独特のリズムと哀愁漂うメロディで始まる。中間部は滑らかな優しい旋律。再び初めのリズムにも戻り、最後はそっと終わる。
◎プエルタ・デ・ティエラ
★★★★★★☆☆☆☆
元気に始まり、すぐに若干ゆったりとした舞曲になる。再び初めの元気な主題が戻り、今度は力強い舞曲になる。三度初めの元気な主題が奏され、ゆったりとした舞曲が奏され、最後は元気な主題が流れ終わる。
