ウェスト・サイド・ストーリー [ミュージカル]
ウエスト・サイド物語 (コレクターズ・エディション) [DVD]
- 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- 発売日: 2008/04/18
- メディア: DVD
Story: ★★★★★★☆☆☆☆
Music:★★★★★★★★★☆
言わずと知れた、バーンスタイン作曲のミュージカルの傑作と言われている作品。
初めて見たのは15年くらい前だろうか。その当時、あまり『ロミオとジュリエット』を元にしているということを知らずに観て、なんとなく無理やりな感じのストーリーで、誰が何をしているのかイマイチ掴めずただ無茶苦茶な若者たちが無茶苦茶な事をしているだけ、という感じで全く面白いと思わなかった。
今回も、ストーリー的には、イマイチ感が拭えないが、『ロミオとジュリエット』をもとにしているということを知って見ると、かなり楽しめた。
音楽も15年前よりも、バーンスタインのメロディが体に染み込んでおり、この場面でこの曲なのか!とう感動があり、かなりよかった。
バーンスタインの名曲を染み込ませ、『ロミオとジュリエット』に熟知してから見るとかなり楽しめる作品だと思う。
だが、『屋根の上のヴァイオリン』はじめブロードウェイミュージカル特有の無意味なダンスが多めなのがやはり気になった。
屋根の上のバイオリン弾き [ミュージカル]
Story: ★★★★★★★★★☆
Music:★★★★★★★☆☆☆
かなり前に一度見て、そこまで面白くないなあ、と思いながらも名作と言われ何度も再演されている作品だけにもう一度じっくり見ようとずっと考えていた作品。
ハリウッド発ということもあり、無駄に長い踊り場面がやはり少し飽きるが、物語は素晴らしい。
5人の娘を持つ、ユダヤの伝統の中に生きる牛乳屋テヴィエが、娘達が次々に恋愛結婚をしていく中で、新しい考え方を徐々に受け入れていく、という物語になっている。
貧富の差、主義の差、宗教の差、民族差別、新旧の壁、様々な重いテーマが織り込まれているが、主人公の明るく前向きな性格がそれを、深刻なものにさせていない。明るいながらも少し憂いを帯びた音楽は、初めはつまらないと思うが、聴いているうちに段々と心に染み渡っていく。
無駄に長いダンス場面を少しずつ短くし、2時間強のミュージカルにしたらもう少し観やすくなるのになあ、と思った。
レント [ミュージカル]
Story: ★★★★★★★☆☆☆
Music:★★★★★★★☆☆☆
前からこの映画版「レント」を観てみたいと思っていたのだが、ブックオフで非常に安く売られていたので思わず購入して見てしまった。しかし、初期設定(?)が韓国語(ハングル文字)になっており、メニューに何が書かれているのかさっぱりわからない。日本語に直すやり方があるのだろうがイマイチわからない。
舞台版DVDではよくわからなかった、ストーリーがかなり繋がってわかりやすくなっており、歌われているナンバーにも感情移入して観ることができた。
この映画版DVDを観てから、舞台版DVDを観ると、かなり楽しめるのではないだろうか。
現代的な問題を詰め込んでおり、曲も良く、かなり良い作品だと思う。
アニー [ミュージカル]
アニー スペシャル・アニバーサリー・エディション [DVD]
- 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
- 発売日: 2009/06/24
- メディア: DVD
Story: ★★★★★★★☆☆☆
Music:★★★★★★☆☆☆☆
ディズニー映画とジブリ映画をひたすら子供と観ており、そろそろ自分が飽きてきたので、この映画を子供と観た。
久しぶりに観たが、けっこうドキドキ・ワクワクで、楽しめた。『赤毛のアン』に似た感じの、主人公アニーの性格の良さが、子どもたちに支持され、親たちも安心して子どもたちに見せられる要因なのだろう。
主題歌「Tomorrow」はじめ、多めに散りばめられた音楽も結構聴きやすく、悪くなかった。
だが、我が家の子供たちは、あまり面白くなかったっぽい。
エリザベート [ミュージカル]
MASTERPIECE COLLECTION【Blu-ray版】『エリザベート-愛と死の輪舞-』('05年月組)
- 出版社/メーカー: 宝塚クリエイティブアーツ
- 発売日: 2018/10/19
- メディア: Blu-ray
Story: ★★★★★★☆☆☆☆
Music:★★★★★★★★☆☆
なぜだかわからないが、この夏自分の中でミュージカル熱が再燃し、クンツェ=リーヴァイ作のこの作品が観たくなり、手軽かつ安く手に入るこの宝塚のDVDを手に入れて観た。
数年前、いやもしかすると十数年前かもしれないが、宝塚のチケットをもらい、有楽町の宝塚劇場に見に行ったことがある。その時は、男性役の人のわざとらしさが受け入れられず宝塚にはあまり良い印象がなかった。
しかし、このDVDはそこまで違和感なく観ることができた。
ミュージカル「エリザベート」の音楽が聴いてみたくて、ウィーン・オリジナルキャストのCDを何度か聴いたことがあり、若干聞いたことのあるメロディが流れるせいもあるのかもしれないが、音楽も自然と体に入ってきて、結構楽しめた。ストーリーは、死神のような人物も出てきてもう一歩な気がしなくもない。だが、音楽は良いので歴史に少し興味を持てるという意味でも悪くないミュージカルだと思う。
クンツェ=リーヴァイ、コンビのミュージカル「レベッカ」も昔観たことがあり、結構良かったのでこの映像も観てみたいのだが、DVD化はされていない。是非いつかもう一度観てみたいミュージカルだ。
ビリー・エリオット [ミュージカル]
ビリー・エリオット ミュージカルライブ ~リトル・ダンサー [DVD]
- 出版社/メーカー: NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
- 発売日: 2016/04/22
- メディア: DVD
Story: ★★★★★★★★☆☆
Music:★★★★★★★★☆☆
数年前に、舞台でこのビリー・エリオットを観た。階級闘争、同性愛など様々な要素を含んだこのミュージカル、結構感動的だったのでDVDを購入し、すぐに観た。今回再び鑑賞。
物語はやはり、感動的なもので、エルトン・ジョンが作曲した音楽もやはり素晴らしかった。特に、死んだ母親がビリーに書いた手紙の場面、父親が死んだ母親を想ってクリスマス・パーティで歌う歌、炭鉱夫たちがストライキのために団結を歌う歌、等さすがはエルトン・ジョンという感動的なナンバーばかり。
ところどころ現れるバレエの場面もキレがあり美しい。
小さい子供には若干難しい話だが、内容的にも音楽的にも深く面白いミュージカル。すこし上演時間が長いので見るのは若干しんどいが、何度でも繰り返し観たいミュージカルだ。
オリバー! [ミュージカル]
オリバー!製作40周年アニバーサリー・エディション [DVD]
- 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
- 発売日: 2008/01/23
- メディア: DVD
Story: ★★★★★★☆☆☆☆
Music:★★★★★☆☆☆☆☆
ミュージカル映画「オリバー!」を観た。
ディケンズの名作『オリヴァー・ツイスト』を原作としたミュージカルとなっている。ディケンズの作品は非常にストーリーが面白く読みやすいとされてはいるが、原書で読むと単語レベルも非常に高く、構造なども難解で実は非常に読みづらい。しかし、この『オリヴァー・ツイスト』は比較的読みやすかった印象がある。原作を読んでいてわかりづらかった箇所もこの映画を見ることで何となくわかった。基本的には、映像作品は原作の文学作品を越えられないとは思うのだが、特に原書で読むときなどはかなり参考になる。
内容としては、『オリヴァー・ツイスト』のストーリをある程度忠実に追っているだけあって面白かった。人が殺される場面が二箇所出てくるので、小さい子供と見るのはあまりおすすめしない。
ミュージカル作品として素晴らしいか、と問われれば、対して心に残る曲もないので「否」と答えるが、ストーリーが面白く映画としてはよくできていると思う。
主人公オリバー役の少年の歌声が非常に美しかった。
レント [ミュージカル]
レント ライヴ・オン・ブロードウェイ コレクターズ・エディション [AmazonDVDコレクション]
- 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
- メディア: DVD
Story: ★★★★★★☆☆☆☆
Music:★★★★★★★☆☆☆
伝説のミュージカルと言われる「レント」をDVDで観た。
この作品は、プッチーニの「ラ・ボエーム」を下敷きにした作品らしく、貧しい芸術家たちの愛と友情を描いたものだ。
とはいえ、色々な解説にもあるとおり、初めは「ラ・ボエーム」を下敷きにしていたようだが、どんどんそこから逸脱していったようで、ミミという名前や、耳が恋人と出会う場面でロウソクを探すエピソードなど若干名残はあるが、ほとんど意識することはない。
同性愛、エイズなど現代的な愛のテーマを正面から扱った作品であり、音楽もバラエティに富んでおり素晴らしい。特にメイン・テーマ曲のSeason of Loveは全員で合唱するところなど非常に感動的だ。
人種などの枠も超えたこの作品、弱者に対して非常に優しい視線を投げかけておりとても良かった。
ただ、解説等を読まないとストーリーをおうのが結構大変だとは思う。
生で観てみたい作品ではあるが、生で観たら結構疲れそうな作品でもある。
ラ・マンチャの男 [ミュージカル]
Story: ★★★★★★★★☆☆
Music:★★★★☆☆☆☆☆☆
ミュージカル映画『ラ・マンチャの男』を観た。
『ドン・キホーテ』の作者セルバンテスの宗教裁判とドン・キホーテの物語はうまく組み合わせて作られたミュージカルとなっている。
はじめの方は暗く、なんとなく退屈な感じであったが、観ているうちにどんどん惹きこまれた。
人生にまっすぐ、自分の思想にまっすぐ生きようとする人間は、周りの人間から狂人・異端者扱いされる。
しかし本当に狂っているのは誰なのか。「いわさきちひろ」について読んだ時も思ったことなのだが、どんな時代においても真に誠実であろうとすると、周りの人間から迫害されることになる。
ソクラテス、イエス・キリスト、ジャンヌ・ダルク、共産主義者、シモーヌ・ヴェーユ。こういった人間たちの周りにいた人間は自分が狂っているとはまったく思っていない。自分は正常であり、普通であると思っている。しかしそうした自分の考え方に批判的な目を向けることができず、自分を批判する人間に対して圧力を加え、迫害しようとする。
時代は進歩し、どんどん便利になった。しかし人間の愚かさ、集団の愚かさは未来永劫変化しないのであろうか。
とても考えさせられる良い映画だった。
雨に唄えば [ミュージカル]
Story: ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
Music:★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ミュージカル映画『雨に唄えば』を観た。
タイトル曲が非常に有名であり、私もめちゃくちゃ好きというわけでもないが、それなりに素敵な曲だと思っており、映画も名作といわれており、面白いのだろうと考え観てみた。
内容は無声からトーキーへと移行する映画業界の話。
あらすじをみるとそれなりに面白そうだったのだが、ひどくつまらなかった。
無駄に唄って踊る場面が多く、単なるエンターテインメント作品であり、メッセージ性を全く感じなかった。昔シェイクスピアの『じゃじゃ馬鳴らし』をミュージカル化した作品として有名な『キス・ミー・ケイト』を観たときと同じ幻滅感を持った。
くだらない台本、無駄な多くの場面、安っぽい曲。正直、主題歌をそれなりに気に入っていただけに残念な気持ちが多く残った。