SSブログ
クララ・シューマン ブログトップ

バッハの主題による3つのフーガ [クララ・シューマン]


シューマン: ピアノ曲全集(Schumann: Complete Piano Works)

シューマン: ピアノ曲全集(Schumann: Complete Piano Works)

  • 出版社/メーカー: CPO
  • 発売日: 2001/08/01
  • メディア: CD




第一曲
★★★★★★☆☆☆☆
とても優しい端正な主題による美しい雰囲気のフーガ。穏やかだが4声によるかなり複雑なフーガ。

第二曲
★★★★★☆☆☆☆☆
内省的な雰囲気の優しいフーガ。とはいえやはり複雑。

第三曲
★★★★★☆☆☆☆☆
最もバッハっぽい若干厳しい感じの主題を持ったフーガ。こちらもかなり複雑なフーガ。よくひとりで弾けるな、と思ってしまう。
nice!(0)  コメント(0) 

二つのロマンス [クララ・シューマン]


シューマン: ピアノ曲全集(Schumann: Complete Piano Works)

シューマン: ピアノ曲全集(Schumann: Complete Piano Works)

  • 出版社/メーカー: CPO
  • 発売日: 2001/08/01
  • メディア: CD




ロ短調
★★★★★☆☆☆☆☆
やさしいメロディを持った曲だが普通。

イ短調
★★★★★★★☆☆☆
けだるい雰囲気の心に残るメロディを持った結構美しい曲。ブラームス後期の雰囲気がある。
nice!(0)  コメント(0) 

ピアノ・ソナタ ト短調 [クララ・シューマン]


シューマン: ピアノ曲全集(Schumann: Complete Piano Works)

シューマン: ピアノ曲全集(Schumann: Complete Piano Works)

  • 出版社/メーカー: CPO
  • 発売日: 2001/08/01
  • メディア: CD




第一楽章
★★★★★☆☆☆☆☆
若干生硬な感じの前奏?のあと、若干憂いを帯びた第一主題、その後少し明るめの第二主題が続き、これが繰り返される。展開部も意表をついた感じはなく、自然な流れで演奏される。そんなに特徴的な感じではない。

第二楽章
★★★★★☆☆☆☆☆
穏やかで内省的な感じの緩徐楽章。

第三楽章
★★★★★☆☆☆☆☆
鄙びた雰囲気の楽しいスケルツォ楽章。中間部で憂いを帯びた雰囲気になり、最後は楽しく終わる。

第四楽章
★★★★★☆☆☆☆☆
第一楽章に似た少し憂いを帯びた主題で始まる。少し緊迫感のある曲。

悪くはないのだが、全体的にこじんまりした感じで無難にまとめた感じの曲。クララの天才的な輝きは感じない。
nice!(0)  コメント(0) 

歌曲小品2 [クララ・シューマン]


Complete Songs

Complete Songs

  • 出版社/メーカー: Naxos
  • 発売日: 2009/01/27
  • メディア: CD



◎Die Gute Nacht
★★★★★★☆☆☆☆
「おやすみ」
ゆったりとした穏やかな曲。しみじみとした味わいがある。

◎Die Loreley
★★★★★★★☆☆☆
「ローレライ」
シューベルトの「魔王」に似た緊迫感とドラマティックさのある曲。メロディも美しい名曲。

◎Oh weh des Scheidens
★★★★★☆☆☆☆☆
「おお 別れの辛さ」
暗い重々しい曲。こういう曲は結構苦手。

◎Mein Stern
★★★★★★☆☆☆☆
「私の星」
神々しい雰囲気の美しい曲。優しさにあふれている。

◎Beim Abschied 
★★★★★☆☆☆☆☆
「別れの時に」
淡々とした少し愁いのある曲。普通か。

◎Ein Veilchen
★★★★★☆☆☆☆☆
「スミレ」
少し明るさのある、淡々とした曲。

nice!(0)  コメント(0) 

歌曲小品 [クララ・シューマン]


Complete Songs

Complete Songs

  • 出版社/メーカー: Naxos
  • 発売日: 2009/01/27
  • メディア: CD



◎Der Abendstern
★★★★★★☆☆☆☆
「夕暮れの星」
和音の連続による静かな曲。淡々としたリズムの上を崇高な雰囲気のメロディが乗る。

◎Der Wanderer
★★★★★★☆☆☆☆
「さすらい人」
「タラララ、タラララ」という印象的な伴奏の上を物悲しいメロディが歌われる。

◎Der Wanderer in der Sägmühle
★★★★★★☆☆☆☆
「製材所のさすらい人」
「ズッチャ、ズッチャ」というリズムに乗って明るさと悲しさを併せ持ったメロディが歌われる。

◎Walzer
★★★★★☆☆☆☆☆
「ワルツ」
のどかさと高貴さの同居した感じの面白い曲。

◎Am Strande
★★★★★★☆☆☆☆
「断崖で」
激しく流れるようなアルペジオの上で、ドラマティックで美しい旋律を持ったメロディが歌われる。

◎Volkslied
★★★★★☆☆☆☆☆
「民謡」
暗い雰囲気の前奏で始まる。暗いまま曲は終わる。
nice!(0)  コメント(0) 

ピアノ小品 [クララ・シューマン]


シューマン: ピアノ曲全集(Schumann: Complete Piano Works)

シューマン: ピアノ曲全集(Schumann: Complete Piano Works)

  • 出版社/メーカー: CPO
  • 発売日: 2001/08/01
  • メディア: CD



クララ20代の作品らしい。

◎即興曲
★★★★★★★☆☆☆
シューベルトを思わせる歌曲的な優しく滑らかな旋律を持つ即興曲。新婚時代の曲らしく喜びに溢れた素敵な作品。

◎前奏曲
★★★★★★☆☆☆☆
悲しげな旋律で始まる。段々と明るさをおびてくる。

◎練習曲
★★★★★★☆☆☆☆
練習曲とあるが、ゆったりとした前奏曲風の優しい雰囲気の曲。

◎行進曲
★★★★★★★☆☆☆
まさに行進曲という感じの、堂々としたファンファーレがなったあと、勇ましいリズムに乗って勇壮なメロディが流れる。どこかの国歌といってもいいくらい格好良いメロディ。ロベルトのop34-4の歌曲のメロディを使ったものらしい。クララの最後の作品らしい。

◎前奏曲とフーガ
★★★★★★☆☆☆☆
押し寄せては帰る波のようなどこか悲しげなメロディを持った前奏曲のあと、少し跳ねた感じのフーガとなる。

作品番号がない作品とは言えやはり佳曲が多い。
nice!(0)  コメント(0) 

Op.23 ユクンデからの6つの歌 [クララ・シューマン]


Complete Songs

Complete Songs

  • 出版社/メーカー: Naxos
  • 発売日: 2009/01/27
  • メディア: CD



クララの作品番号のついた最後の作品。

1 Was weinst du,Blümlein
★★★★★☆☆☆☆☆
「何を泣いているのか、花たちよ」
オペラの中で女性が一人がたりするような感じの曲。軽やかな雰囲気の曲。

2 An einem lichten Morgen
★★★★★★★☆☆☆
「とある、明るい朝に」
情熱的でロマンティックなピアノ伴奏の上で、感情たっぷりの美しいメロディが歌われる。かなり美しい曲。

3 Geheimes Flüstern hier und dort
★★★★★★★☆☆☆
「秘密となってささやく、あちこちで」
一転して、穏やかんアルペジオの上を息の長い内省的なメロディが流れる。第二曲とは違った意味でかなり美しく綺麗な曲。

4 Auf einem grünen Hügel
★★★★★★☆☆☆☆
「緑の丘の上」
暗く悲しさに満ちた曲。でもどこか儚げで宗教的な美しさがある。

5 Das ist ein Tag,der klingen mag
★★★★★★☆☆☆☆
「今日は一日 歌が響き渡る」
春の訪れを喜ぶような、結婚を祝うような、祝祭感に溢れた楽しげな美しい歌。最後の盛り上がりがとても美しい。

6 Lust,O Lust
★★★★★★☆☆☆☆
「喜びよ、おお喜びよ」
リストの曲のようなドラマティックで美しい前奏のあと、すこし哀愁漂う息の長い美しいメロディが歌われる。喜びに溢れた美しい曲。

1曲目以外はメロディもピアノ伴奏も美しい曲集。
nice!(0)  コメント(0) 

Op.22 ピアノとヴァイオリンのための3つのロマンス [クララ・シューマン]


クララ・シューマン:ピアノ作品集

クララ・シューマン:ピアノ作品集

  • アーティスト: Clara Schumann
  • 出版社/メーカー: CPO
  • 発売日: 1987/10/01
  • メディア: CD



30代、ヴァイオリニストヨアヒムに捧げられた作品。

1番
★★★★★★☆☆☆☆
ゆったりとした、たゆたうような滑らかなメロディの曲。

2番
★★★★★★★★☆☆
少し憂いに満ちた綺麗な旋律で始まる。幸福感に満ちた跳ねるような楽しげな中間部を経て、最初のメロディが回帰され終わる。

3番
★★★★★★★☆☆☆
明るく楽しげな雰囲気で始まる。対話的な愛らしい部分が続き優雅に終わる。
nice!(0)  コメント(0) 

Op.21 3つのロマンス [クララ・シューマン]


シューマン: ピアノ曲全集(Schumann: Complete Piano Works)

シューマン: ピアノ曲全集(Schumann: Complete Piano Works)

  • 出版社/メーカー: CPO
  • 発売日: 2001/08/01
  • メディア: CD



クララ30代の作品らしい。

第一曲
★★★★★★★☆☆☆
非常に悲しげな重々しい雰囲気で始まる。少し元気を取り戻したかのように音楽は動き始めるが悲壮感は漂っている。再び重々しくなり静かに終わる。

第二曲
★★★★★☆☆☆☆☆
間奏曲のような淡々とした乾いた感じの曲。

第三曲
★★★★★★★☆☆☆
流れるような旋律が終始流れる様々な感情が入り乱れた美しくもロマンティックな作品。ショパンの練習曲を少し思わせる。

nice!(0)  コメント(0) 

Op.20 ロベルト・シューマンの主題による変奏曲 [クララ・シューマン]


シューマン: ピアノ曲全集(Schumann: Complete Piano Works)

シューマン: ピアノ曲全集(Schumann: Complete Piano Works)

  • 出版社/メーカー: CPO
  • 発売日: 2001/08/01
  • メディア: CD



クララ30代の作品らしい。
作品番号18,19は欠番。

★★★★★★★☆☆☆
クララが自ら作曲したといっても違和感のないくらい、優しく慈愛に満ちた美しい主題で始まる。
すこしドラマティックに流れるような第一変奏。
少し悲壮感のある右手が高音を走り回る美しい第二変奏。
力強い第三変奏。
宗教的で内省的な引いた感じの美しい第四変奏。
第四変奏を少しロマンティックにしたさらに美しい第五変奏。
段々と明るさをおびながらゆっくりと進んでいく第六変奏。
天国へと導かれていくかのような美しすぎる最終変奏で明るく終わる。

聴きごたえのある美しい作品。

nice!(0)  コメント(0) 

Op.17 ピアノ三重奏曲 [クララ・シューマン]


クララ・シューマン:ピアノ作品集

クララ・シューマン:ピアノ作品集

  • アーティスト: Clara Schumann
  • 出版社/メーカー: CPO
  • 発売日: 1987/10/01
  • メディア: CD



第一楽章
★★★★★★★★☆☆
ピアノの伴奏でヴァイオリンが悲しげな美しい旋律を奏でる。それを受けるようにチェロの伴奏で同じメロディをピアノが感情たっぷりに奏でる。その後力強いファンファーレ的な部分を経て、流れるような美しく優しい第二主題?が奏でられる。対話的な優雅な部分を経て、再びはじめの第一主題が勇壮な雰囲気で奏でられ、第二主題と対話的な部分も繰り返される。展開部は劇的で三者が熱く悲しげなメロディを奏で合う。第一主題、第二主題が繰り返され、最後ははじめの主題を用いて劇的に終わる。

第二楽章
★★★★★★★★☆☆
私的なサロンを描いたような親密で楽しげな楽章。少し舞踏的様子を持った最初と最後の部分にはさまれた、対位法的な少しシリアスな会話をしているかのような部分も非常に魅力的。

第三楽章
★★★★★★★★☆☆
暖かさに満ちた主題をピアノが奏で、その後ヴァイオリンが同じメロディを奏でる。その後も美しく若干憂いを帯びたメロディが次から次へと流れる。安らぎと愛に満ちた美しい緩徐楽章。

第四楽章
★★★★★★★★☆☆
すこし悲しげなメロディをヴァイオリンが奏でて始まる。感情が高まっていくヴァイオリンを受けるかのようにピアノがその感情に初めは同調してあげるが、励ますかのように段々と明るさを帯びてくる。ピアノの励ましに勇気づけられたかのようにヴァイオリンも少しずつ明るさを帯び始める。その後第二楽章のシリアスな会話を思い出したかのような壮大なフーガが形成される。最後はスピードを増して行き勇壮な雰囲気で終わる。

古今東西のピアノ三重奏曲の名曲に勝るとも劣らないクララの、ロマン派の大傑作。

nice!(0)  コメント(0) 

Op.16 3つの前奏曲とフーガ [クララ・シューマン]


シューマン: ピアノ曲全集(Schumann: Complete Piano Works)

シューマン: ピアノ曲全集(Schumann: Complete Piano Works)

  • 出版社/メーカー: CPO
  • 発売日: 2001/08/01
  • メディア: CD



クララ20代の作品らしい。

第一曲
★★★★★☆☆☆☆☆
暗く厳しい感じの流れるような前奏曲。その後よくできたフーガが続く。普通。

第二曲
★★★★★★★★☆☆
信じられない程美しく優しい旋律の前奏曲のあと、高貴さと荘厳さを持った美しいフーガが続く。名曲。

第三曲
★★★★★★★☆☆☆
哀愁漂う美しくも儚げな前奏曲。その後流麗なフーガとなる。

結構聴きやすいフーガ作品。
nice!(0)  コメント(0) 

Op.15 4つの束の間の小品 [クララ・シューマン]


シューマン: ピアノ曲全集(Schumann: Complete Piano Works)

シューマン: ピアノ曲全集(Schumann: Complete Piano Works)

  • 出版社/メーカー: CPO
  • 発売日: 2001/08/01
  • メディア: CD



クララ20代の作品らしい。

第一曲
★★★★★★☆☆☆☆
優しさに溢れた美しい曲。メロディが若干わかりづらいか。

第二曲
★★★★★★☆☆☆☆
哀愁漂うメロディが少し性急な感じで奏させる。静かな情熱を感じさせる曲。

第三曲
★★★★★★☆☆☆☆
穏やかで優しい曲。ところどころで暗い影が指すが、基本静かで穏やかな曲。ピアノ・ソナタの緩徐楽章のような感じ。

第四曲
★★★★★★☆☆☆☆
ピアノ・ソナタの最終楽章のような感じ。楽しげ雰囲気。中間部は少し暗い雰囲気になるが最後は楽しく終わる。

全体的に悪くはないが、クララのほか作品に比べ普通。
nice!(0)  コメント(0) 

Op.14 スケルツォ [クララ・シューマン]


シューマン: ピアノ曲全集(Schumann: Complete Piano Works)

シューマン: ピアノ曲全集(Schumann: Complete Piano Works)

  • 出版社/メーカー: CPO
  • 発売日: 2001/08/01
  • メディア: CD



クララ20代の作品らしい。

★★★★★★★☆☆☆
情熱的な雰囲気で始まり、段々と落ち着いてきて静かになるが、再び熱を帯び最初のメロディが流れる。中間部の穏やかな夢見るような旋律も美しい。最後ははじめの主題に戻り劇的に終わる。

nice!(0)  コメント(0) 

Op.13 6つの歌曲 [クララ・シューマン]


Complete Songs

Complete Songs

  • 出版社/メーカー: Naxos
  • 発売日: 2009/01/27
  • メディア: CD



01. Ich stand in dunkeln Träumen
★★★★★★★★☆☆
「僕は暗い夢の中にいた」
和音の連続による崇高な伴奏に乗って優しく美しいメロディが歌われる。失恋の歌っぽいが優しさに満ち溢れている。クララの包むような優しさが感じられる曲。

02. Sie liebten sich beide
★★★★★★★☆☆☆
「彼らは互いに愛し合っていた」
少し暗い感じの前奏で始まる。前奏のメロディをなぞるように美しく悲しげなメロディが歌われる。絶望感に満ちた曲。

03. Liebeszauber
★★★★★★★☆☆☆
「愛の魔法」
和音が速いテンポで連続的に奏される。その上で春を感じさせる爽やかで美しい旋律が歌われる。

04. Der Mond kommt still gegangen
★★★★★★☆☆☆☆
「月が静かに昇ってくる」
淡々とした和音に乗って息の長い旋律が歌われる。

05. Ich hab' in deinem Auge
★★★★★★☆☆☆☆
「私はあなたの瞳に」
しっとりとした懐かしさを感じさせる曲。リストもピアノ曲に編曲している。

06. Die stille Lotosblume
★★★★★★☆☆☆☆
「しとやかな蓮の花」
ゆったりとした子守歌のような雰囲気を持った美しい歌曲。

前半のきらめくような才能を感じさせる曲に比べ後半の曲が若干普通だが、メロディ・メーカーとしてのクララの才能があふれる歌曲集。
nice!(0)  コメント(0) 

Op.12 フリードリッヒ・リュッケルトによる3つの歌曲 [クララ・シューマン]


Complete Songs

Complete Songs

  • 出版社/メーカー: Naxos
  • 発売日: 2009/01/27
  • メディア: CD



01. Er ist gekommen in Sturm und Regen
★★★★★★★☆☆☆
「あの人はやってきます 嵐と雨の中を」
激しい嵐と雨を描いたような部分と、愛する人を想う美しいメロディを、行き来するドラマティックで美しい曲。かなり良い曲だと想う。


02. Liebst du um Schönheit
★★★★★★★☆☆☆
「美しさゆえに愛すなら」
外面ではなく内面を見て愛してくれ、という歌。こちらもとても綺麗な流れるようなメロディ。


03. Warum willst du and’re fragen
★★★★★★★★☆☆
「どうして他の人たちに尋ねようとするの」
周りの変な噂を信じないで、自分の愛だけを信じて欲しいと熱烈に訴える詩。女性らしい優しく愛らしい前奏で始まり、息の長い信じられない程美しいメロディが歌われる。この曲はリストもピアノに編曲している。それくらい心惹かれるメロディだったのだろう。名曲。

nice!(0)  コメント(0) 

Op.11 3つのロマンス [クララ・シューマン]


シューマン: ピアノ曲全集(Schumann: Complete Piano Works)

シューマン: ピアノ曲全集(Schumann: Complete Piano Works)

  • 出版社/メーカー: CPO
  • 発売日: 2001/08/01
  • メディア: CD



クララ19歳の作品らしい。

第一曲;変ロ短調
★★★★★★★★☆☆
悲しげで優しい旋律がアルペジオの美しい調べに乗って歌われる。その後少し明るく楽しそうな雰囲気になるが再び悲しげな旋律が戻る。緊張感の中に優しさと悲しさの混じった凄まじく美しい曲。最後は「アーメン」と言っているような祈りのような雰囲気で終わる。

第二曲;ト短調
★★★★★★☆☆☆☆
こちらもミドルテンポの悲しげなメロディで始まる。途中少しリズミカルな元気な部分を挟み、最初のメロディとなる。それなりに美しい曲。

第三曲;変イ短調
★★★★★★★★☆☆
安らぎに満ちた美しいメロディで始まる。その後心の不安を吐露したような、悲しげで美しいマズルカ的な雰囲気になる。はじめの優しいメロディに戻ったあと、夢の中で恋人とワルツを踊っているかのような楽しげで幸福感に満ちた雰囲気になるが、一気に夢から覚めて現実に戻されたかのように悲しげな短調のメロディとなる。最後は、段々と落ち着きを取り戻し、安らぎに満ちた雰囲気になり終わる。

かなり美しいメロディに彩られた佳曲が揃っている。
nice!(0)  コメント(0) 

Op.10 スケルツォ [クララ・シューマン]


シューマン: ピアノ曲全集(Schumann: Complete Piano Works)

シューマン: ピアノ曲全集(Schumann: Complete Piano Works)

  • 出版社/メーカー: CPO
  • 発売日: 2001/08/01
  • メディア: CD



クララ18歳の作品らしい。

★★★★★★☆☆☆☆
短調の少し悲しげな美しく速いメロディで始まる。
その後ゆったりとした優しく儚げなメロディとなる。右手と左手が交互にメロディをそうする部分が対話をしているかのような親密さを感じさせる。
再び速いパッセージを持った主題に戻って終わる。

悪くはないが、クララのメロディメーカーとしての才能は発揮しきれていない気がする。

nice!(0)  コメント(0) 

Op.09 ウィーンの思い出 [クララ・シューマン]


シューマン: ピアノ曲全集(Schumann: Complete Piano Works)

シューマン: ピアノ曲全集(Schumann: Complete Piano Works)

  • 出版社/メーカー: CPO
  • 発売日: 2001/08/01
  • メディア: CD



クララ18歳の作品らしい。

★★★★★★★☆☆☆
優しくゆったりとした前奏のあと、ハイドンの弦楽四重奏曲「皇帝」のメロディで、讃美歌「栄えにみちたる」で有名な美しく高貴なメロディが奏でられる。はじめはゆっくりと最後は華やかに奏され終わる。大好きなメロディなのでとにかく楽しく聴ける。
nice!(0)  コメント(0) 

Op.08 ベッリーニの「海賊の歌」にもとづくピアノの為の演奏会用変奏曲 [クララ・シューマン]


シューマン: ピアノ曲全集(Schumann: Complete Piano Works)

シューマン: ピアノ曲全集(Schumann: Complete Piano Works)

  • 出版社/メーカー: CPO
  • 発売日: 2001/08/01
  • メディア: CD



クララ17歳の作品らしい。

★★★★★★☆☆☆☆
かなり劇的に始まる。
その後ゆったりとした優しい息の長い主題が奏でられる。
華麗に高貴な雰囲気で変奏された後、やるせない感情を爆発させたかのような短調の激しくも美しい旋律が奏でられる。この曲の白眉と言える箇所でリストの編曲をイメージさせる。その後一度穏やかでキラキラした雰囲気に戻るが、最後は再びドラマティックになる。

かなり技巧的で華やかで、演奏会映えしたであろうことが想像できる曲。
nice!(0)  コメント(0) 

Op.07 ピアノ協奏曲 [クララ・シューマン]


クララ・シューマン:ピアノ作品集

クララ・シューマン:ピアノ作品集

  • アーティスト: Clara Schumann
  • 出版社/メーカー: CPO
  • 発売日: 1987/10/01
  • メディア: CD



第一楽章
★★★★★★☆☆☆☆
力強いオーケストラの前奏で始まる。ピアノと弦が力強く対話をした後、ピアノが哀愁漂う美しい主題を奏でる。次々と美しいメロディが奏でられ最後は華やかに終わる。

第二楽章
★★★★★★★☆☆☆
ピアノ独奏となり、ゆったりとした美しいメロディが静かに感情豊かに奏される。同じメロディをチェロが引き継ぎピアノが静かに伴奏に回る。この楽章はピアノとチェロの二重奏。

第三楽章
★★★★★★★☆☆☆
ファンファーレがなり、悲しげなメロディを華麗にピアノが歌い上げる。哀愁漂うメロディが美しく奏でられ続ける楽章。

ものすごい名曲というわけではないが、構成も含め美しいメロディを持った興味深い曲ではある。
nice!(0)  コメント(0) 

Op.06 音楽夜会 [クララ・シューマン]


シューマン: ピアノ曲全集(Schumann: Complete Piano Works)

シューマン: ピアノ曲全集(Schumann: Complete Piano Works)

  • 出版社/メーカー: CPO
  • 発売日: 2001/08/01
  • メディア: CD



クララ16~17歳の作品らしい。

第一曲;Toccatina in A minor
★★★★★★★★☆☆
練習曲のような速いパッセージで始まる。中間部でさざ波のような伴奏に乗って美しい流れるようなメロディが奏でられる。心がキュンとなるメロディ。最後は自然に最初のメロディに戻っていき終わる。短いがかなりの名曲。

第二曲;Notturno in F major
★★★★★★★★☆☆
まさに「ノクターン」。ゆったりとした伴奏の上を優しく美しいメロディが乗る。儚くどこか悲しげなメロディが心に響く。中間部の不安な心の中を表したかのような切迫感のある部分も綺麗。最後ははじめのメロディに戻りしっとり終わる。

第三曲;Mazurka in G minor
★★★★★★★★☆☆
穏やかなマズルカ。かなりゆったりとした舞曲。哀愁漂う美しいメロディが奏でられたあと、鐘の音を摸したかのような音がなり、若干明るい前向きな雰囲気になる中間部も綺麗。最後ははじめのメロディが回帰されしっとりと終わる。

第四曲;Ballade in D minor
★★★★★★★☆☆☆
結構重厚感のある始まり。ゆったりとした雰囲気で静かに曲は進んでいく。徐々に熱を帯びていくが感情を爆発させるような部分はない。まさにバラードという感じで次から次へと様々なメロディが登場する。若干長いか。

第五曲;Mazurka in G major
★★★★★★★☆☆☆
同じ題名の第三曲より明るい雰囲気の曲。どこまでも広がる草原を描いたかのような壮大な雰囲気の中間部も心に残る。

第六曲;Polonaise A minor
★★★★★★★☆☆☆
物悲しいメロディを持った力強いポロネーズ。

前半の曲がかなり良いだけに、5、6曲目が若干普通に感じてしまうが、それでもかなりの名曲。クララはメロディメーカーとしてもかなりの才能があったことがこの作品集でわかる。題名からしてもショパンの影響を大きく受けていることがわかる傑作ピアノ小品集。
nice!(0)  コメント(0) 

Op.05 四つの性格的小品 [クララ・シューマン]


シューマン: ピアノ曲全集(Schumann: Complete Piano Works)

シューマン: ピアノ曲全集(Schumann: Complete Piano Works)

  • 出版社/メーカー: CPO
  • 発売日: 2001/08/01
  • メディア: CD



クララ15歳前後の作品らしい。

第一曲;Impromptu. La Sabbat (魔女の饗宴)
★★★★★★★☆☆☆
まさに題名通りの、諧謔的な不協和音の混じった曲。結構楽しい曲。

第二曲;Caprice a la Bolero (ボレロ風カプリス)
★★★★★★★★☆☆
最初はスピード感のある勇ましい曲。中間部は美しいゆったりとしたメロディになる。最後ははじめのメロディが回帰され派手に終わる。

第三曲;Romance (ロマンス)
★★★★★★★☆☆☆
セレナーデ風の美しいメロディを持った曲。

第四曲;Scene fantastique. Le Ballet des revenants (亡霊達の踊り)
★★★★★★☆☆☆☆
第一曲に似た雰囲気を持つ曲だが、若干力強い。

それぞれが特徴ある曲で、結構楽しく聴ける。
nice!(0)  コメント(0) 

Op.04 ロマンティックなワルツ [クララ・シューマン]


シューマン: ピアノ曲全集(Schumann: Complete Piano Works)

シューマン: ピアノ曲全集(Schumann: Complete Piano Works)

  • 出版社/メーカー: CPO
  • 発売日: 2001/08/01
  • メディア: CD



クララ15歳の作品らしい。

★★★★★★★★☆☆
高貴さと優雅さのあふれる美しいワルツ。単なる踊りのBGMという感じではなく、ショパンのワルツにも匹敵する芸術性を備えたワルツ。優美な部分の中に、哀愁漂う部分が織り交ぜられており、7分を超える大作なのだが全く飽きずに聴ける。
nice!(0)  コメント(0) 

Op.03 ロマンス・ヴァリエ [クララ・シューマン]


シューマン: ピアノ曲全集(Schumann: Complete Piano Works)

シューマン: ピアノ曲全集(Schumann: Complete Piano Works)

  • 出版社/メーカー: CPO
  • 発売日: 2001/08/01
  • メディア: CD



ロベルト・シューマンも「クララ・ヴィークの主題による即興曲」op.05という作品を作ったくらい気に入っていた作品らしい。

★★★★★★★★★☆
重い感じの序奏で始まるが、主題に入ると素晴らしく愛らしく美しく心和むメロディが流れる。この主題を使って、時には可愛らしく、時には少し悲しげに、時には元気に、時には高貴に、時には力強く変奏曲が展開されていく。最後は華々しく終わる。

素晴らしい名曲で、ショパン、リスト、シューマン、メンデルスゾーンの作品に決して劣らない曲だと思う。同時代の作曲家達に、敬愛されていた理由が分かるクララの名曲。是非多くの人に一度は聴いて欲しい曲だ。
nice!(0)  コメント(0) 

Op.02 ワルツ形式によるカプリス集 [クララ・シューマン]


シューマン: ピアノ曲全集(Schumann: Complete Piano Works)

シューマン: ピアノ曲全集(Schumann: Complete Piano Works)

  • 出版社/メーカー: CPO
  • 発売日: 2001/08/01
  • メディア: CD



12歳~13歳頃の作品されたらしい。

第一番
★★★★★☆☆☆☆☆
op.1のポロネーズに似た雰囲気の曲。悪くないが普通。

第二番
★★★★★☆☆☆☆☆
少し引いた感じの高貴な雰囲気の漂う曲。

第三番
★★★★★★☆☆☆☆
穏やかで夢みるような美しいメロディで始まる。左手の低音を合図にするかのように力強い雰囲気となる。最後ははじめの夢見るような雰囲気で終わる。

第四番
★★★★★★☆☆☆☆
すこしテンポの速い軽快な雰囲気で始まる。中間部の対話的な部分も面白い。

第五番
★★★★★★☆☆☆☆
メンデルスゾーンの結婚行進曲のような始まり。その後優雅に曲は進むが、勇ましい部分が途中やってくる。最後ははじめの結婚行進曲のような感じになり終わる。

第六番
★★★★★★☆☆☆☆
悲劇的なファンファーレがなって始まるが、その後はすぐに優雅な雰囲気となる。これが二度繰り返される。三度目は少し変化をつけて圧巻のフィナーレとなる。

第七番
★★★★★★☆☆☆☆
哀愁漂うしっとりとした雰囲気で始まる。後半明るくなるが、最後は再びしっとりと終わる。

第八番
★★★★★☆☆☆☆☆
若干性急な感じのワルツ。

第九番
★★★★★☆☆☆☆☆
高貴さあふれる美しいメロディで始まる。後半少し前向きな感じになる。1分程度の曲で何となく中途半端な感じ。

nice!(0)  コメント(0) 

Op.01 4つのポロネーズ [クララ・シューマン]


シューマン: ピアノ曲全集(Schumann: Complete Piano Works)

シューマン: ピアノ曲全集(Schumann: Complete Piano Works)

  • 出版社/メーカー: CPO
  • 発売日: 2001/08/01
  • メディア: CD



ロベルト・シューマンの妻、クララの作品。11歳の時に出版されたらしい。

第一番
★★★★★★☆☆☆☆
ポロネーズらしい堂々とした曲調。中間部のゆったりとした部分も悪くない。

第二番
★★★★★☆☆☆☆☆
こちらも堂々とした作品。若干普通。

第三番
★★★★★★☆☆☆☆
第二番に似た曲調。右手に答えるかのような左手が印象的。

第四番
★★★★★★☆☆☆☆
明るい雰囲気で始まるが、少し哀愁漂う雰囲気がすぐ混じってくる。途中速く緊迫感のある部分が印象的。

全体的に親しみやすいメロディを持っている。
nice!(0)  コメント(0) 
クララ・シューマン ブログトップ