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ピアノ協奏曲 第三番 BB127 [バルトーク 協奏曲]


バルトーク:ピアノ協奏曲全集

バルトーク:ピアノ協奏曲全集

  • 出版社/メーカー: マーキュリー・ミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 1998/04/25
  • メディア: CD



第一楽章
★★★★★★☆☆☆☆
大草原をイメージさせる壮大な始まり。その後少しメカニックな主題が登場する。この二つの主題を中心に曲は進む。

第二楽章
★★★★★★★☆☆☆
オーケストラ演奏による、天国をイメージさせるような美しい雰囲気で始まる。その後ピアノが静かにソロを弾き、オーケストラが対話するように音を返していく。祈りのような雰囲気がある。中間部は、地上世界の動物たちの戯れのような感じになり色々な音が鳴る。段々と人間の心の悩みが表されるかのようなロマンティックな感じとなっていき、ドラマティックに盛り上がって行き、最後は瞑想的に静かに終る。

第三楽章
★★★★★★☆☆☆☆
すべてを解放されたかのように華やかに伸びやかにピアノとオケが演奏を始まる。ティンパニーの音を合図に諧謔的なメロディをピアノがソロで演奏し始める。その後激しさを増して行き、圧倒的な雰囲気で終る。

とても美しいメロディという感じではないが、ピアノの超絶技巧も楽しめるし、バルトークにしては聴きやすい曲なのではないだろうか。
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ピアノ協奏曲 第二番 BB101 [バルトーク 協奏曲]


バルトーク:ピアノ協奏曲全集

バルトーク:ピアノ協奏曲全集

  • 出版社/メーカー: マーキュリー・ミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 1998/04/25
  • メディア: CD



第一楽章
★★★★★★☆☆☆☆
華やかな雰囲気で始まるが、主題に入ると原始的で騒々しい雰囲気となる。その後もピアノは終始動き回る。所々で静かな雰囲気になることはあるが基本はけたたましい感じで曲は展開される。後半部カデンツァも用意されておりピアノが常に見せ場の楽章。弦楽器が全く使われていないらしい。

第二楽章
★★★★★★☆☆☆☆
第一楽章で出番のなかった弦楽器の静かで幻想的で演奏で始まる。少し不気味な感じもある。ティンパニーの伴奏に乗って荘厳なピアノのメロディが奏でられる。不気味な雰囲気を持った低音から高音へと上がっていく音階のようなメロディが、雷が鳴っているようなティンパニーの音の上を流れる。中間部は野生動物たちが暴れまわっているようなせわしない雰囲気となる。最後にピアノの長い長い長いトレモロ(?)のあと、静かな荘厳な不気味な雰囲気が戻っきて最後は静かに終る。

第三楽章
★★★★★★☆☆☆☆
ティンパニーの音で激しく始まる。少し開放的な伸びやかな雰囲気も混じりながらも激しく不気味な雰囲気に支配された楽章。最後は若干華やかに終る。

この曲も聴いていて楽しくはあるが、美しいメロディを堪能する類の曲ではない。
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ピアノ協奏曲 第一番 BB91 [バルトーク 協奏曲]


バルトーク:ピアノ協奏曲全集

バルトーク:ピアノ協奏曲全集

  • 出版社/メーカー: マーキュリー・ミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 1998/04/25
  • メディア: CD



第一楽章
★★★★★★☆☆☆☆
非常に激しく原始的な雰囲気で始まる。躍動的な第一主題のあと、少し対話的で若干メロディアスな第二主題が続く。展開部もひたすら原始的で目立ったメロディもあまりない。激しい音楽なので聴いていて飽きはしないが・・・。

第二楽章
★★★★★★☆☆☆☆
不気味な雰囲気で、打楽器とピアノが一定のリズムを刻み何かが迫ってくるような雰囲気を醸し出している。ジャングルの中をさまよっているかのような不安感に満ちた緩徐楽章。

第三楽章
★★★★★★☆☆☆☆
魔女たちの踊り、集会を表したかのような、妖しくも不気味で激しい音楽。打楽器も管楽器も活躍し、ピアノはオケと完全に一体化している。段々と明るさと華やかさを増して行く。最後はフィナーレに向かってスピードが上がって行き、豪快に終る。

終始原始的で激しい音楽。
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2台のピアノと打楽器のための協奏曲 BB115 [バルトーク 協奏曲]


バルトーク : 2台のピアノと打楽器・管弦楽のための協奏曲

バルトーク : 2台のピアノと打楽器・管弦楽のための協奏曲

  • 出版社/メーカー: マーキュリー・ミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 1993/05/26
  • メディア: CD



第一楽章 
★★★★★☆☆☆☆☆
ピアノの重々しく暗い音から始まり、打楽器の激しい音で目覚め、喧騒な感じの第一主題、静かな第二主題と続く。混沌とした展開部を経て、第二主題、第一主題が回帰され終わる。

第二楽章
★★★★★☆☆☆☆☆
コウモリが溢れてきそうな不気味な暗い雰囲気の緩徐楽章。

第三楽章
★★★★★★☆☆☆☆
前向きで明るい開放感に満ちた始まり。木琴ぽい音が可愛らしいし、ピアノも躍動感に満ちている。様々な雰囲気で展開され最後はしっとりと終わる。

面白い試みで聴いていて楽しいことは楽しい。
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ピアノと管弦楽のためのラプソディ 第一番 BB36b [バルトーク 協奏曲]


Bartok: Complete Works

Bartok: Complete Works

  • アーティスト: Bartok, B.
  • 出版社/メーカー: Decca
  • 発売日: 2016/03/25
  • メディア: CD




第一楽章 Adagio Molto
★★★★★★★☆☆☆
おどろおどろしく、不穏な雰囲気で始まる。オケの前奏のあと、いきなりピアノが名人芸を見せる。その後も重くゆったりと曲は進んでいく。その後静かな部分、激しい部分と順々にやってくる。

第二楽章 Poco Allegretto
★★★★★★★★☆☆
明るく楽しげな雰囲気で始まる。はねた感じの舞曲風の感じで曲は展開されていく。若干性急な感じがなくはない。中間部から悲劇性を帯びてきて、壮大な感じになる。最後はしっとりと眠りにつくかのような静かな音楽となり、最後はしっとりと終わる。

若干散漫な感じがなくはないが、美しいメロディが楽しめる曲。
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ピアノと管弦楽のためのスケルツォ BB35 [バルトーク 協奏曲]


Bartok: Complete Works

Bartok: Complete Works

  • アーティスト: Bartok, B.
  • 出版社/メーカー: Decca
  • 発売日: 2016/03/25
  • メディア: CD




第一楽章 Adagio Ma Non Troppo
★★★★★★★★☆☆
力強くも悲しげで哀愁漂う雰囲気で始まる。後半はしっとりとした雰囲気。ラフマニノフを彷彿とさせる力強くも美しいメロディが印象的な楽章。

第二楽章 Allegro Vivace
★★★★★★★★☆☆
第一楽章の後半の雰囲気を維持したまま美しいメロディが奏でられる。途中少し諧謔的な快活な雰囲気となる。ピアノがはねた感じでこ気味良く演奏される。中間部は少し平和な感じになり、後半スピードが上がりドラマティックになり、華々しくロマンティックな雰囲気となる。最後はのどかな雰囲気となり、静かに終わる。

第三楽章 Andante
★★★★★★★★☆☆
こちらもラフマニノフを彷彿とさせる美しい緩徐楽章。ピアノも優しくオーケストラもロマンティックさを演出していてとても心和む。最後少し明るくなりアタッカでそのまま第四楽章へ。

第四楽章 Allegro Vivace
★★★★★★☆☆☆☆
諧謔的なお祭り的な雰囲気で始まる。途中トライアングルがなったりしておもちゃ達のパーティー的な雰囲気となる。最後突然ロマンティックなメロディが流れ流麗に終わる。

バルトークらしさが出ていない曲としてあまり評価されていないらしいが、メロディがすべての私にとってバルトーク作品の中ではかなり上位にくる名作。
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ヴィオラ協奏曲 BB128 [バルトーク 協奏曲]


Bartok: Complete Works

Bartok: Complete Works

  • アーティスト: Bartok, B.
  • 出版社/メーカー: Decca
  • 発売日: 2016/03/25
  • メディア: CD




第一楽章
★★★★★★☆☆☆☆
日本的な少し悲しげな旋律をヴィオラがソロで静かに段々と熱を帯びて弾いて始まる。オーケストラが入った後も、日本的な不安げな旋律は続く。第二主題部分は若干乾いた感じの上昇していくメロディが印象的な感じ。この日本的な感じと乾いた感じが入り混じりながら曲は進んでいく。途中しっかりとカデンツァ的なソロも用意されている。

第二楽章
★★★★★★☆☆☆☆
静かな美しいメロディをヴィオラがソロで奏でると、オーケストラがそれを優しく支える。段々と盛り上がって行きアタッカでそのまま第三楽章へとなだれ込む。

第三楽章
★★★★★★☆☆☆☆
民族色豊かな華やかな舞踏的な始まり。その後美しい穏やかなメロディが流れる。段々とスピードを増して行き最後は華やかに終わる。

五音音階を用いた音楽はどことなく似ているのかもしれないが、とても日本的な香りのする面白い曲。決してメロディが美しいわけではない。
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ヴァイオリン協奏曲 第二番 BB117 [バルトーク 協奏曲]


Bartok: Complete Works

Bartok: Complete Works

  • アーティスト: Bartok, B.
  • 出版社/メーカー: Decca
  • 発売日: 2016/03/25
  • メディア: CD



第一楽章 Allegro non troppo
★★★★★★☆☆☆☆
ハープの淡々とした優しい和音の連続で始まり、それを伴奏にヴァイオリンがソロを奏で、それをオーケストラがバックアップする。この第一主題が終わると、エキゾチックな第二主題が奏でられる。動物たちの声を拾い集めて一つの音楽にしたかのようなジャングルの中を描いたかのような混沌とした部分が続いた後、ドラムの人間の銃の音を摸したかのような音が鳴り響き人間の自然界への攻撃を暗示しているかのような激しい音楽となる。その後も人間と動物たちの争いが続く。最後は激しいカデンツァの後哀愁漂うメロディが流れドラマティックに終る。

第二楽章 Andante tranquillo
★★★★★☆☆☆☆☆
懐かしい田園風景を思わせる美しくも悲しげな主題が優しいオーケストラの伴奏に乗ってソロ・ヴァイオリンによって奏でられる。変奏曲になっているらしいがあまりわからない。優しい部分や激しい部分など様々な気分が味わえる。

第三楽章 Allegro Molto
★★★★★★☆☆☆☆
力強い激しい雰囲気で始まる。少しエキゾチックなメロディが次々と登場する。ソロ・ヴァイオリンとオーケストラの掛け合いが結構楽しめる楽章。激しく混沌とした部分と優しく穏やかな部分が順々にやってくる。最後はジャングルの中を摸したかのようなWildな感じなり、豪快に終る。

初期はリヒャルト・シュトラウスに似た作風だったらしくそれなりに研究もしていたと思うのだが、シュトラウスなみの色鮮やかなオーケストレーションがなされておりとても面白い曲ではあると思う。
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ヴァイオリン協奏曲 第一番 BB48a [バルトーク 協奏曲]


Bartok: Complete Works

Bartok: Complete Works

  • アーティスト: Bartok, B.
  • 出版社/メーカー: Decca
  • 発売日: 2016/03/25
  • メディア: CD



ある女性ヴァイオリニストのために作曲され、実際彼女に楽譜が渡されたらしいが、彼女は一切演奏することなく死んでしまい、死後発見され発表されたものらしく、バルトークの遺作作品となっているらしい。

1.Andante sostenuto
★★★★★★☆☆☆☆
息の長い(というのか?)、明確なメロディのない感じでオーケストラとヴァイオリンが対位法的に音楽を作っていく。段々と瞑想的な雰囲気となっていき、最後は少しロマンティックになる。非常に幻想的な楽章。

2.Allegro giocoso
★★★★★☆☆☆☆☆
初めは元気よく快活に音楽が始まるが、夜の音楽となったかのように静かに曲が展開される。ハープの音が幻想的な雰囲気を高めている。その後スケルツォ的な諧謔的な感じになる。その後曲はスピード感を増して行きオーケストラもそれに合わせて盛り上がっていく。再び静かになり最後は、底抜けに明るくなり元気に曲を閉じる。

第一楽章はそれなりに美しく、第二楽章も色々な雰囲気を楽しめ、悪くはないのだが、明確な美しいメロディはなく、そんなに何度も繰り返き聴きたくなるたぐいの曲ではない。

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管弦楽のための協奏曲 BB123 [バルトーク 協奏曲]


Bartok: Complete Works

Bartok: Complete Works

  • アーティスト: Bartok, B.
  • 出版社/メーカー: Decca
  • 発売日: 2016/03/25
  • メディア: CD



1943年、当時ボストン交響楽団の音楽監督だったクーセヴィツキーが、自身の音楽監督就任20周年を記念する作品として、また亡くなったナターリヤ夫人の追憶のための作品として、彼女と共に設立した現代音楽の普及を目的としたクーセヴィツキー財団からの委嘱としてバルトークに作曲を依頼したことにより作曲されたらしい。最晩年の作品。

1.Introduction
★★★★★☆☆☆☆☆
重々しい雰囲気で始まる。段々とティンパニーの音に導かれスピードを増し盛り上げっていき、攻撃的な音楽となっていく。管弦楽のファンファーレ的な音も聞こえてくる。混沌とした感じの第一主題。その後、オーボエのモヤッとした穏やかな第二主題が続く。こちらも何となく混沌としている。全体的に混沌としていて捉えどころのない感じ。最後は力強く華々しく終る。

2.Presentando le coppie
★★★★★☆☆☆☆☆
始め鼓笛隊のような小太鼓の音だけで始まる。かなりウィットに富んだ感じのメロディを管楽器が次々に奏でる。後ろでなる太鼓の音が印象的。中間部は柔らかい感じのメロディが太鼓の音の上を流れる。再びウィットに富んだ雰囲気となる。

3.Elegia
★★★★★☆☆☆☆☆
静かに始まるが、突然嵐が襲ってきたように激しくなる。再び重々しく若干エキゾチックな雰囲気となり、静かな鳥のささやきのような感じで終る。

4.Intermezzo interrotto
★★★★★☆☆☆☆☆
少しエキゾチックで浮遊感のある雰囲気で始まる。その後伸びやかな優しい旋律が弦楽器によって奏でられる。その後メルヘンチックな楽しげな音楽となる。再び伸びやかな優しい旋律が流れ、最後ははじめの浮遊感のある雰囲気で終わる。

5.Finale
★★★★★☆☆☆☆☆
管楽器の力強い音で始まり、スピード感のある魚たちが競争しているかのような音楽となる。その後明るく華やかな音楽となる。途中フーガ風の穏やかな雰囲気となるが、魚たちが競争しているようなスピード感のある感じは常にある。最後は荘厳な雰囲気となり、ドラムも鳴り響き華やかに終る。



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