ヴァイオリン協奏曲 第二番 BB117 [バルトーク 協奏曲]
第一楽章 Allegro non troppo
★★★★★★☆☆☆☆
ハープの淡々とした優しい和音の連続で始まり、それを伴奏にヴァイオリンがソロを奏で、それをオーケストラがバックアップする。この第一主題が終わると、エキゾチックな第二主題が奏でられる。動物たちの声を拾い集めて一つの音楽にしたかのようなジャングルの中を描いたかのような混沌とした部分が続いた後、ドラムの人間の銃の音を摸したかのような音が鳴り響き人間の自然界への攻撃を暗示しているかのような激しい音楽となる。その後も人間と動物たちの争いが続く。最後は激しいカデンツァの後哀愁漂うメロディが流れドラマティックに終る。
第二楽章 Andante tranquillo
★★★★★☆☆☆☆☆
懐かしい田園風景を思わせる美しくも悲しげな主題が優しいオーケストラの伴奏に乗ってソロ・ヴァイオリンによって奏でられる。変奏曲になっているらしいがあまりわからない。優しい部分や激しい部分など様々な気分が味わえる。
第三楽章 Allegro Molto
★★★★★★☆☆☆☆
力強い激しい雰囲気で始まる。少しエキゾチックなメロディが次々と登場する。ソロ・ヴァイオリンとオーケストラの掛け合いが結構楽しめる楽章。激しく混沌とした部分と優しく穏やかな部分が順々にやってくる。最後はジャングルの中を摸したかのようなWildな感じなり、豪快に終る。
初期はリヒャルト・シュトラウスに似た作風だったらしくそれなりに研究もしていたと思うのだが、シュトラウスなみの色鮮やかなオーケストレーションがなされておりとても面白い曲ではあると思う。
2022-05-21 04:07
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