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ベートーヴェン ピアノ・ソナタ ブログトップ
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選帝候ソナタ第三番 ニ長調 WoO.47-3 [ベートーヴェン ピアノ・ソナタ]

評価
★★★★★☆☆☆☆☆

第一楽章 第二番に比べてのどかな感じの主題。長調と短調が絶妙に織り込まれているのが綺麗。結構高貴な感じで彩られた楽章となっている。
第二楽章 こちらも長い。選帝候ソナタはどれも緩徐楽章が長くなっている。食事を取るためのBGM的な楽章として構想していたのだろうか。わかりやすい綺麗なメロディの変奏曲となっている。
第三楽章 愛らしい美しいメロディで始まる。流れるような雰囲気になる部分もとても綺麗。最後ははじめの主題が回帰され綺麗に終わる。

モーツァルトのピアノ・ソナタのような高貴さに満ちた曲である。非常に聴きやすい曲となっている。
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選帝候ソナタ第二番 ヘ短調 WoO. 47-2 [ベートーヴェン ピアノ・ソナタ]

評価
★★★★★★☆☆☆☆

第一楽章 短調の劇的なゆったりとした序奏で始まる。その雰囲気を引きずって速いテンポで第一主題が奏でられる。すこし明るい方向へ向かいながら物凄いスピードで曲は進んでいく。途中ゆったりとした部分をはさみ、スピード感を取り戻し圧倒的な盛り上がりを見せ終わる。

第二楽章 長い穏やかな平和的な楽章。

第三楽章 こちらも劇的な始まりをする。第一楽章同様結構スピード感のある楽章。こちらも最後までスピード感を持って終わる。

結構面白い曲だ。
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選帝侯ソナタ第一番 変ホ長調 WoO.47-1 [ベートーヴェン ピアノ・ソナタ]

評価
★★★★★☆☆☆☆☆

ベートーヴェンの父親が、ケルン大司教=選帝候に検定させようとしたことからこの名前がついたらしい。

第一楽章 広がりのある英雄的な第一主題で始まる。第二主題もユニークなウィットに富んだ感じになっている。展開部の暗くなる部分も悪くない。
第二楽章 結構長い緩徐楽章。綺麗な穏やかなメロディが流れる。

第三楽章 ロンドっぽい、思わず踊りたくなるような楽しく愛らしい音楽。

全体的に定石通りのソナタらしいソナタと言える。それなりに楽しめる曲ではある。
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ピアノ・ソナタ まとめ [ベートーヴェン ピアノ・ソナタ]


ベートーヴェン:ピアノソナタ全集 9枚組

ベートーヴェン:ピアノソナタ全集 9枚組

  • アーティスト: ブレンデル
  • 出版社/メーカー: Brilliant Classics
  • 発売日: 2010/12/07
  • メディア: CD



ベートーヴェンのピアノ・ソナタをまとめてみたい。

★★★★★★★★★★
8番(悲愴)、17番(テンペスト)、21番(ワルトシュタイン)、23番(熱情)

★★★★★★★★★
14番(月光)、26番(告別)、30番、32番

★★★★★★★★
22番、28番

★★★★★★★
12番(葬送)、29番(ハンマークラヴィーア)、31番

★★★★★★
1番、3番、5番、19番、24番

★★★★★
4番、6番、9番、10番、11番、13番、15番、16番、18番、20番、25番、27番

★★★★
2番、7番

やはり副題が付いた曲は名曲が多い。そして全体的に名曲が多い。
今回、一日一曲ベートーヴェンを初めて良かったのは、22番の素晴らしさに気がついたこと。
大曲二曲に挟まれ、ほぼ真剣に聴いてこなかったが、様々な魅力の詰まった聴き飽きない曲だ。もう少しじっくり聴き続けてみたい。
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ピアノ・ソナタ第三十二番 ハ短調 [ベートーヴェン ピアノ・ソナタ]

評価
★★★★★★★★★☆

ベートーヴェン最後のピアノソナタ。

第一楽章 非常に重々しい、深みのある序奏から始まり、印象的な英雄的な第一主題が流れる。美しい第二主題とと共に、曲を拡張させ様々な要素を織り込みながら曲は進んでいく。とにかくひたすら格好良い。
第二楽章 深みのある、穏やかな美しい主題。これを様々な形に変奏させる変奏曲。途中Jazzっぽいリズムも出てくるなど、とにかく素晴らしい楽章。

副題のついたソナタと比べるとやはりわかりづらい所があるが、聴けば聴くほど味が出てくるスルメ曲。
最後にふさわしい堂々たる曲である。
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ピアノ・ソナタ第三十一番 変イ長調 [ベートーヴェン ピアノ・ソナタ]

評価
★★★★★★★☆☆☆

第一楽章 30番に似たように静かに美しく始まり、綺麗な盛り上がりを見せるが、30番ほどの息をのませるような美しさと緊張感はない。
第二楽章 軽やかな細かい音が連なる、ショパンの練習曲に似た雰囲気で始まる。途中スピードを落とし悲劇的な激しい曲調となる。途中ゆっくりとした憂いに満ちた暗い曲が流れる。曲調がコロコロ変わる面白い楽章。
第三楽章 後期のピアノ・ソナタによく使われる深遠なるフーガが展開される曲。やはりフーガはわかりづらいが、悲劇的でそれなりに聴けるフーガではある。

表情が結構変わる曲であるので、それなりに楽しんで聞ける。
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ピアノ・ソナタ第三十番 ホ長調 [ベートーヴェン ピアノ・ソナタ]

評価
★★★★★★★★★☆

副題付き有名ソナタに次ぐ、相当な名曲だと思う。

第一楽章 魅力に溢れた非常に優しく美しすぎるメロディで始まる。同じ音を重ねながらどんどん盛り上がって頂点に達するあたりは感情が表出されており本当に感動的である。第一主題が様々に形を変えながら現れるのも素晴らしい。
第二楽章 劇的であり、切迫感のある楽章。途中カノン風なやりとりも面白い。
第三楽章 落ち着いた、心を落ち着かせる変奏曲となっている。だんだん音数とスピードを増していき
盛り上がって終わるのかと思いきや、はじめの主題に回帰して、静かに終わる。

心洗われる非常に美しい曲である。
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ピアノ・ソナタ第二十九番 変ロ長調 ハンマークラヴィーア [ベートーヴェン ピアノ・ソナタ]

評価
★★★★★★★☆☆☆

第一楽章 和音の連続の力強い出だしで始まる。そのあと流れるような美しいメロディが流れ、壮大な展開となっていく。力強さのみなぎる曲だ。

第二楽章 スケルツォ楽章ではあるが、ウィットにとんだ感じではなくとにかくこの楽章も力がみなぎっており、どんな逆境にも負けない意志の強さのようなものを感じる。

第三楽章 非常に長い、交響曲第九番の緩徐楽章を思わせる楽章。美しいのだろうが、あまりの長さに全体像がよく分からずぼんやりした感じ。

第四楽章 非常に穏やかな幻想的なはじまり。第三楽章よりもこの部分の方が美しくわかりやすい気がする。そして長大なフーガが展開される。ここからは、とにかく霊感に満ちた凄まじいまでの広がりを見せる。

全体として格好よく、悪くはないのだが、とにかく一つひとつの楽章が長すぎる。もう少しコンパクトにまとまっていれば、もう少し人口に膾炙する曲となっていたのではないかと思う。名曲であるとは思うのだが、やはりほかの有名ソナタに比べるともう一歩な感じは否めない。
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ピアノ・ソナタ第二十八番 イ長調 [ベートーヴェン ピアノ・ソナタ]

評価
★★★★★★★★☆☆

非常に幻想的で美しい曲。シューベルトのピアノ・ソナタを彷彿とさせる。

第一楽章 穏やかで親しみやすいメロディから始まる。「深い感情を持って」とベートーヴェンが自ら指定したのもわかるほど、心のこもった優しさのにじみ出た楽章。
第二楽章 第一楽章と打って変わって元気な若干激しい曲。若干行進曲風でもある。しかしその中に非常に美しさを持った心惹かれるメロディが隠されている。
第三楽章 まさに幻想曲と呼ぶにふさわしいような、変幻自在な曲。「憧れに満ちて」というベートーヴェンの指定もとても分かる、本当に夢見るような美しい曲。

とにかく断片的にひたすら美しいメロディが楽しめる曲。シューマンやシューベルトはこの曲にかなり触発されたのではないかと思われる。
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ピアノ・ソナタ第二十七番 ホ短調 [ベートーヴェン ピアノ・ソナタ]

評価
★★★★★☆☆☆☆☆

この曲から後期ピアノ・ソナタなどと呼ばれたりする。

第一楽章 暗く劇的なメロディで始まる。全体的に憂いを帯びた調子が支配している。
第二楽章 穏やかな落ち着いた始まり。流れるような息の長い旋律が続くが、息が長い分、メロディの全体像が捉えづらく何となくわかりづらい楽章。

この曲も美しく、悪くはないが若干退屈。
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ピアノ・ソナタ第二十六番 変ホ長調 告別 [ベートーヴェン ピアノ・ソナタ]

評価
★★★★★★★★★☆

珍しくベートーヴェン自身が命名した曲、「告別」

第一楽章 静かなメロディの骨格がわかりづらい出だしから始まり。ドラマティックな第一主題へと入っていく。スピード感があるが、その中に非常に繊細で美しいメロディが詰め込まれている。
第二楽章 不安げな出だし。心落ち着かせようとするが、常に不安感がつきまとっているような楽章。

第三楽章 和音で始まり、スピード感のあるメロディが続く。対位法的なやりとりがあり、さらにスピード感をあげ、前向きな感じで曲は終わる。

全体にスピード感と緊張感のある素晴らしい曲。
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ピアノ・ソナタ第二十五番 ト長調 [ベートーヴェン ピアノ・ソナタ]

評価
★★★★★☆☆☆☆☆

第一楽章 元気に明るく曲が始まる。しかしすぐに憂いを帯びた感じになる。展開部で「カッコウ」の鳴き声を模したようなメロディが繰り返されるとよく紹介されるがイマイチわからない。
第二楽章 暗いゆったりとした緩徐楽章。綺麗な曲ではあるが、若干退屈。

第三楽章 第一楽章明るく前向きな感じの始まり。第二主題は若干暗さを帯びるが全体的に明るく元気な曲。

全体として若干退屈な感じは否めない。
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ピアノ・ソナタ第二十四番 嬰ヘ長調 テレーゼ [ベートーヴェン ピアノ・ソナタ]

評価
★★★★★★☆☆☆☆

テレーゼという伯爵令嬢に捧げられたことから「テレーゼ」という愛称を持つらしい。

第一楽章 とても優しい出だしで始まる。小川のせせらぎのような静かに流れるような美しい主題が続く。第二主題も青年期の心の繊細な揺れを表現しているような美しさをもっている。とにかく終始美しさが支配している曲である。
第二楽章 3分弱の短い曲。第一楽章から一転。感情を表出するような激しさとスピート感に満ちている。明るく前向きになれそうなところを常に何かが押しとどめているような感じ。若者の、常に何かに追い立てられイライラしている感じ。最後まで明るさと暗さが入り混じった若者の心を表したような曲。

非常に繊細で美しい曲である。ベートーヴェンが気に入っていたのも分かる。
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ピアノ・ソナタ第二十三番 へ短調 熱情 [ベートーヴェン ピアノ・ソナタ]

評価
★★★★★★★★★★

こちらも名曲。とにかく中期は名曲が多い。

第一楽章 非常にゆったりとした荘厳な出だしで始まる。この重々しさは終始この楽章を支配しているが、とにかく重さの中に美しさがある。どうしたら限られた音階の中でここまで美しいメロディが作れるのかと思う。

第二楽章 安らぎに満ちた穏やかな変奏曲。主題のメロディがそこまでわかりやすいものではないので、あまり変奏曲らしくない。

第三楽章 スピード感のある出だしで始まる。右手のメロディが流れた後の、左の超低音が魅力的に響く。左手と右手が順々にメロディを奏でる掛け合いのような部分が美しい。とにかく最初から最後まで魅力あふれるメロディが流れ続ける。

やはり表題が付いている曲は素晴らしいものが多い。
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ピアノ・ソナタ第二十二番 ヘ長調 [ベートーヴェン ピアノ・ソナタ]

評価
★★★★★★★★☆☆

ワルトシュタイン、熱情という大作に挟まれ評価の低い作品。ロベルト・シューマンはかなり高く評価していたらしい。私も今回、じっくりベートーヴェンの全作品を聴いてみようと思うまでは全く評価していなかったというか、何度も聴いても全く心に残らない曲だった。しかし今回じっくり聴いてみてかなりの名曲だと思った。

第一楽章 非常に簡素な、平凡な主題で始まる。この平凡さはひたすら続くのではあるが、その平凡さの中にベートーヴェンのやさしさ、内面の苦しみ、善なるものを求める精神性の高さが垣間見える。全体像を非常につかみづらい曲なのだが、それがまたこの曲を何度も聴いてみようとさせる。何とも言えない魅力を持った楽章である。

第二楽章 まさしくバッハの世界。深淵なる宇宙、神の世界を彷彿とさせる、どんな人も物も受け入れてしまうような深さと広がりを持つ、すさまじい曲。

確かに一般的に受け入れられる曲ではないが、シューマンが高く評価したのが分かる、非常に幻想的で深みのある曲である。ベートーヴェンの名曲を若干聴き飽きてしまった人はぜひ聴いてみてもらいたい。どんどんと惹きこまれて行ってしまう普通とは違う名曲である。
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ピアノ・ソナタ第二十一番 ハ長調 ワルトシュタイン [ベートーヴェン ピアノ・ソナタ]

評価
★★★★★★★★★★

これも素晴らしい大傑作
小さいころ、お昼寝から起きると、母親がこの曲を弾いていた。この曲の出だしを聴くと、いつもお昼寝から起きてまどろんでいる自分を思い出す。

第一楽章 ドミソの和音でここまでドラマティックに、しかも何となく悲劇的な、愁いを帯びた雰囲気を作れるベートーヴェンは天才だと思う。素晴らしい出だしだ。この出だしを聴いただけでこの曲に一気に吸い込まれる。その後もひたすらドラマティックに美しく曲は進んでいく。

第二楽章 第三楽章への序章のような楽章。短いと言われる楽章だが実は4分近くある。不穏な感じの出だしから非常に美しいメロディが流れ出し、段々と熱を帯びてきて一気に第三楽章へとなだれこむ。

第三楽章 とても優しいささやくような美しいメロディで始まり、同じメロディを段々と盛り上げながら繰り返す。さながらラヴェルのボレロのようである。曲調が段々と変化していくが、ひたすら高い緊張感を持続したまま曲は進んでいく。最後は圧倒的な盛り上がりを見せて終わる。


自分の幼児体験も含め、本当に体に染み込んでいる名曲だ。
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ピアノ・ソナタ第二十番 ト長調 [ベートーヴェン ピアノ・ソナタ]

評価
★★★★★☆☆☆☆☆

子どもが練習するような感じの愛らしい作品。

第一楽章 ソナタらしい整った主題で始まる。モーツァルトをイメージさせる端正な曲展開となっている。
第二楽章 かわいらしく、愛らしい中間楽章のようなロンド楽章。穏やかに曲は流れていく。

BGMとしては非常に良いのだが、やはりじっくり聴くと飽きてしまう。
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ピアノ・ソナタ第十九番 ト短調 [ベートーヴェン ピアノ・ソナタ]

評価
★★★★★★☆☆☆☆

20番と共に「やさしいソナタ」と呼ばれる。

第一楽章 第2,3楽章のような穏やかな曲調で始まる。終始、この穏やかさを保ったまま進むのだが、短調ということで陰りもある中に美しさもあり、聴いていてとても心癒される曲。

第二楽章 たのしいスケルツォ楽章のような曲。一応ロンドらしい。スタッカートを多用した始まりという、途中の憂いを帯びた美しいメロディといい、小規模ながらもとてもよくできた曲。

前後に、素晴らしい楽章を二つ付けたら大傑作になったであろう素晴らしい二つの楽章。シューベルトの「未完成交響曲」のような味わいがある。
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ピアノ・ソナタ第十八番 変ホ長調 [ベートーヴェン ピアノ・ソナタ]

評価
★★★★★☆☆☆☆☆

第一楽章 とても素朴なメロディから始まる。第二主題は軽快で美しい。とはいえ、やはり若干平凡な感じは否めない。
第二楽章 ごつごつした感じの、スケルツォ楽章。

第三楽章 第二楽章が角ばった感じだったので、やさしい丸みを帯びた感じが際立つメヌエット楽章。この曲の中で唯一高貴な感じが漂う。
第四楽章 こちらも牧歌的な感じ。左手のアルペジオの始まりが印象的。


悪くはないが何度も聴きたい曲ではない。
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ピアノ・ソナタ第十七番 二短調 テンペスト [ベートーヴェン ピアノ・ソナタ]

評価
★★★★★★★★★★

「悲愴」と並ぶ大傑作。

第一楽章 ゆっくりとした荘厳な始まりをする。スピードをあげ、一気に盛り上がり、印象的な第一主題が低音で奏でられる。右手と左手が交差するあたりも非常に美しい。スピード感、緊張感、美しいメロディ、すべてが完璧な曲である。

第二楽章 ソナタ形式のアダージョ楽章。非常にゆったりとした安らぎに満ちた楽章。途中ピアノの高音が非常に美しく効果的に使われている。

第三楽章 ベートーヴェンが書いたピアノ曲でも1,2を争う美しさ。題名のように嵐のようにピアノが動き回る。第一楽章同様、非常に高い緊張感を保持しながらも美しいメロディが終始流れる。

本当に素晴らしい曲である。
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ピアノ・ソナタ第十六番 ト長調 [ベートーヴェン ピアノ・ソナタ]

評価
★★★★★☆☆☆☆☆

第一楽章 いきなり右手と左手が若干ズレて始まる。この楽章結構、この微妙なズレが頻繁に起こる。結構スケールの大きな曲。
第二楽章 こちらも長大なアダージョ楽章。右手の繰り返されるトリルと左手の淡々とした伴奏が印象的な曲だが、何しろ長いので若干飽きる。
第三楽章 穏やかな感じの主題で始まり、対位法を用いた厳しい中間部となる。最後はスピードをあげ最後はそっと終わる。

悪くはないが、パッとしない感じの曲である。
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ピアノ・ソナタ第十五番 二長調 田園 [ベートーヴェン ピアノ・ソナタ]

評価
★★★★★☆☆☆☆☆

第一楽章 ほのぼのとした優しい旋律で始まる。あまり盛り上がりを見せることなく、淡々と終わる。終板にハッとさせられるとても美しいメロディが流れるが、また第一主題がすぐに出てきて終わる。
第二楽章 若干愁いを含んだ、簡素なメロディで始まる。スタッカートの左手の伴奏が印象的。こちらもあまり盛り上がりなく淡々と終わるのだが、最後にハッとさせられる綺麗なメロディが現れるのも一楽章と同じ。
第三楽章 第一楽章同様、とてもほのぼのとした楽章。
第四楽章 こちらものんびりした楽章。

全体的に、あまりにものんびりした感じなので、あまり緊張感がなく楽しめない感じがする。休日の午後に、読書をしながら聴くには良いかもしれないが、あまりじっくり聴く気はしない曲である。
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ピアノ・ソナタ第十四番 嬰ハ短調 月光 [ベートーヴェン ピアノ・ソナタ]

評価
★★★★★★★★★☆

第一楽章が特に有名な作品

第一楽章 右手でアルペジオを弾きながら、メロディを出す、弾いてみると結構難しい曲。リストの曲にも多い気がする。
第二楽章 幻想的な美しい第一楽章、ソナタ形式を用いたスピード感のある人を圧倒する第三楽章をつなぐ、清涼剤のような楽章。題材として美しかったり、感動的なものはないのだが、あまりにも有名な二つの楽章に挟まれているので、一呼吸置くという意味でとても意義深い楽章。面白いリズムを楽しめる。
第三楽章 出だしから凄まじいスピードで入ってくる。技術と気合いが求められる凄まじい楽章。終始緊張感に満ちた圧倒的な楽章だ。

第一楽章があまりにも有名な曲なのだが、曲の素晴らしさで言えば第三楽章だろうと思う。若干第一楽章のテンポがおそく、飽きてしまうのと、第二楽章の魅力がもう一歩ということで★9つとした。

とはいえ名曲である。
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ピアノ・ソナタ第十三番 変ホ長調 [ベートーヴェン ピアノ・ソナタ]

評価
★★★★★☆☆☆☆☆

第一楽章 簡素な感じの主題で始まる。淡々と静かに曲は進んでいく。
第二楽章 暗い、若干激情的な曲。
第三楽章 静かな、安らぎに満ちたアダージョ楽章。この曲の白眉。
第四楽章 対位法を用いたスピード感のある楽章。

全体として短いので、それなりに飽きずに聴けるのだが、一つ一つの素材があまり魅力的ではない。
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ピアノ・ソナタ第十二番 変イ長調 葬送 [ベートーヴェン ピアノ・ソナタ]

評価
★★★★★★★☆☆☆

第一楽章 非常に穏やかな美しいメロディを持った変奏曲。モーツァルトのK.331イ長調ピアノ・ソナタを彷彿とさせる。主題が素晴らしいので、全体的にとても魅力あふれる楽章となっている。
第二楽章 短いスケルツォ楽章。中間部の対位法的な部分が魅力的な楽章。
第三楽章 タイトルにもなっている「葬送行進曲」楽章。ショパンの同じ題名のピアノ・ソナタの同曲と似ている。まあ、葬送行進曲など似た様な感じになるのであろうが・・・。
第四楽章 非常に綺麗な出だし。ピアノ・ソナタ第30番の始まりを彷彿とさせる、ハッとさせられるとても美しい始まりとなっている。途中から右手も左手も縦横無尽にピアノの上を動き回る。スケールの大きな最終楽章となっている。最後は静かに終わる。
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ピアノ・ソナタ第十一番 変ロ長調 [ベートーヴェン ピアノ・ソナタ]

評価
★★★★★☆☆☆☆☆

結構大規模なベートーヴェンらしい作品。

第一楽章 ゴツゴツした感じの、厳しい主題で始まる。第二主題の終わりあたりの浮遊する感じの不安定な和音がとても魅力的。展開部の流れるような右手のメロディも印象的。
第二楽章 優しい穏やかなメロディ。一応ソナタ形式らしい。
第三楽章 第二楽章の優しい感じを踏襲したメヌエット。少し陰影がある。私はバックハウスの演奏をよく聞いていたのだが、この全集のブレンデルの演奏を聴いてこの楽章の印象がガラッっと変わった。バックハウスは非常にゴツゴツした感じでこの楽章も弾いていたのだが、ブレンデルは非常に優しい感じで弾いている。私はブレンデルの演奏の方が良いと思う。
第四楽章 この楽章も優しい感じで始まるのだが、段々と熱を帯びてきて、対位法的な感じになり、宇宙的な広がりを見せ終わる。

非常にスケールの大きな作品だが、やはり有名ソナタに比べると魅力に欠ける部分がある。
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ピアノ・ソナタ第十番 ト長調 [ベートーヴェン ピアノ・ソナタ]

評価
★★★★★☆☆☆☆☆

高校三年生の時、選択音楽の授業を取っていたのだが、同じく選択していた女の子が音大受験のために練習していた曲。聴いていてつまらない曲だなあ、と思っていたが、あらためて聴くとそこまで悪くはない。

第一楽章 穏やかな第一主題。展開部で、激しくなるが、基本的には第一主題の穏やかさを保ち曲は進む。
第二楽章 スタッカートのおどけた感じの主題。これが様々に形を変えて繰り返される変奏曲となっている。こんなおどけた感じの主題を、綺麗に変奏するあたりがやはりベートーヴェンはすごいと思う。変奏曲を書かせると本当に素晴らしい。
第三楽章 田園風な牧歌的なメロディで始まる。突然嵐がやってきて鳥たちが逃げ回るような部分もあり面白い。最後は大団円で終わる感じが面白い。

普通に楽しめる曲ではあるが、目立った感じの曲ではない。
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ピアノ・ソナタ第九番 ホ長調 [ベートーヴェン ピアノ・ソナタ]

評価
★★★★★☆☆☆☆☆

第一楽章 素朴な優しい主題で始まる。第二主題も愛らしい簡素なメロディ。終始穏やかに曲は進む。
第二楽章 若干愁いを含んだ暗いメロディで始まる。同じようなメロディを長調で奏で、さらにその同じメロディを左手を変えることで不安さを引き出すあたりが本当にうまいと思う。中間部もしっとりとしたメロディが流れる。最後は初めの暗い主題が戻ってくる。
第三楽章 何かから解放されたような伸びやかなメロディ。

全体的に短く、簡素で聴きやすくはある。が、これといった特徴がないので短いにもかかわらず若干飽きる。
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ピアノ・ソナタ第八番 ハ短調 悲愴 [ベートーヴェン ピアノ・ソナタ]

評価
★★★★★★★★★★

信じられないほどの名曲。一分の隙もない。
ピアノ・ソナタを第一番から聞いてくるとこの曲の名曲度がわかる。

第一楽章 悲愴と名付けられにふさわしい、悲壮感漂う荘厳な出だし。そして堂々とゆっくりと曲は進んでいく。美しいメロディをひたすらながし続けながら、スピードをあげ最後は圧倒的な盛り上がりを見せ終わる。
第二楽章 誰もが一度は耳にしたであろうメロディ。Billy JoelもThis Nightという曲でこのメロディを借用している。夢見るようなメロディなのだが、ゆったりとした荘厳な感じがあるので、感傷的になりすぎない。完璧な曲だ。
第三楽章 スピード感と緊張感を持ったこちらも人を圧倒する曲。すべてのメロディが魅力的すぎる。

古今東西の中でも一二を争うピアノ曲の名曲であろう。
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ピアノ・ソナタ第七番 ニ長調 [ベートーヴェン ピアノ・ソナタ]

評価
★★★★☆☆☆☆☆☆

第一楽章 結構ゴツゴツした感じの出だしから始まる。様々な表情を見せて曲は進が、主題があまり魅力的な感じではないので少し退屈。
第二楽章 くら~く陰鬱な始まり。途中天国的な美しさを持ったメロディが流れるが、すぐに陰鬱な感じが戻ってくる。こちらも若干長くて退屈。
第三楽章 短いがとても優しく魅力的な楽章。カノン風の中間部もとても綺麗。この楽章がこの曲でもっとも良い。
第四楽章 こちらも淡々と進む魅力に乏しい楽章。

第三楽章がとてもよいのでまだ良いが、ほかの楽章はかなり退屈な曲と言える。
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