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ピアノ・ソナタ第二十一番 ハ長調 ワルトシュタイン [ベートーヴェン ピアノ・ソナタ]

評価
★★★★★★★★★★

これも素晴らしい大傑作
小さいころ、お昼寝から起きると、母親がこの曲を弾いていた。この曲の出だしを聴くと、いつもお昼寝から起きてまどろんでいる自分を思い出す。

第一楽章 ドミソの和音でここまでドラマティックに、しかも何となく悲劇的な、愁いを帯びた雰囲気を作れるベートーヴェンは天才だと思う。素晴らしい出だしだ。この出だしを聴いただけでこの曲に一気に吸い込まれる。その後もひたすらドラマティックに美しく曲は進んでいく。

第二楽章 第三楽章への序章のような楽章。短いと言われる楽章だが実は4分近くある。不穏な感じの出だしから非常に美しいメロディが流れ出し、段々と熱を帯びてきて一気に第三楽章へとなだれこむ。

第三楽章 とても優しいささやくような美しいメロディで始まり、同じメロディを段々と盛り上げながら繰り返す。さながらラヴェルのボレロのようである。曲調が段々と変化していくが、ひたすら高い緊張感を持続したまま曲は進んでいく。最後は圧倒的な盛り上がりを見せて終わる。


自分の幼児体験も含め、本当に体に染み込んでいる名曲だ。
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