ピアノ協奏曲 第二番 ヘ短調 [ショパン 協奏曲]
第一楽章
★★★★★★★★★☆
緊張感のある第一主題、すこし悲しげで儚げな第二主題の対比が美しすぎる前奏をオーケストラが奏でた後、劇的にピアノが入ってくる。静かに主題を奏でた後、段々と盛り上がりを見せる。中間部(展開部?)の管楽器とピアノによる天国的な穏やかな部分を経て、再現部となり最後は劇的に終る。
第二楽章
★★★★★★★★★☆
内省的な静かなメロディがオーケストラの優しい伴奏に支えられて奏でられる。時に感情の昂ぶりを見せるが、基本的には穏やかに曲は進む。
第三楽章
★★★★★★★★★☆
第三楽章も悲しげな雰囲気で始まる。続いて登場するピアノが速いパッセージを奏でる部分では明るさも見せる。次に弦がお祭りの雰囲気を盛り上げるような不思議な音を出し、ピアノも少し舞踏的なメロディを奏でる。その後お祭りが終わったかのような静かな穏やかな部分を挟み、その後マズルカ風の哀愁漂うメロディがスピード感を持って奏でられる。最後ホルンのファンファーレがなった後、ピアノが凄まじいパッセージを弾き劇的に盛り上がって行き最後は華やかに終る。
一番とは違い悲しげな雰囲気に支配された曲で終始緊張感があり美しい曲。
ピアノ協奏曲 第一番 ホ短調 [ショパン 協奏曲]
第一楽章
★★★★★★★★★☆
悲しみを湛えた美しいオーケストラの前奏で始まり、同じメロディをしっとりとピアノが奏でる。曲は段々とスピードを増して行き力強くドラマティックに曲は展開していく。中間あたりから静かに夜想曲風に第一主題が控えめなオーケストラ伴奏に乗ってしっとりと奏でられる。波のように音が次々に押し寄せてきて再びドラマティックに曲が展開されていく。オーケストラ、ピアノの再現部を挟み、最後はピアノが華やかに演奏した後オーケストラが静かに荘厳に幕を下ろす。
第二楽章
★★★★★★★★★☆
幻想的なオーケストラの前奏のあと、優しく美しい儚げなメロディをピアノが奏でる。幻想的で優美な雰囲気がずっと続く美しい楽章。
第三楽章
★★★★★★★★★☆
軽やかな楽しげなピアノをそっとオーケストラが支えながら曲は進む。途中静かに哀愁漂うメロディを奏でる場面があり、最後は華やかにスピード感を持って終る。
とにかくすべてが美しいメロディに彩られており楽しく聴ける曲。
アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ [ショパン 協奏曲]
★★★★★★★★★☆
静かな流れるようなアルペジオに乗って美しいメロディが優しく奏でられる。途中静かにマズルカ風のメロディが奏でられ再びアルペジオで水が滴るようなメロディが繰り返される。
オーケストラが華やかにファンファーレを鳴らし、華麗なる大ポロネーズとなる。
優雅さ、優美さ、若干の哀愁を伴った素晴らしいメロディがピアノによって奏でられ、それを優しく美しくオーケストラが装飾する。途中から悲しげな美しいメロディが流れる部分は逸品。最後は力強く華やかに終わる。
母親が結構長期間練習して演奏会で弾いたこともありかなり、耳に馴染んでいるせいもあるのかもしれないが、自分にとってはかなりの名曲。