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交響曲ハ長調 [ストラヴィンスキー 交響曲]


新ストラヴィンスキー・コンプリート・エディション

新ストラヴィンスキー・コンプリート・エディション

  • アーティスト: Various Artists
  • 出版社/メーカー: Deutsche Grammophon
  • 発売日: 2021/03/26
  • メディア: CD



第一楽章 
★★★★★☆☆☆☆☆
弦の鋭い音で始まる。ハ長調とは思えない感じ。鋭角的な短い主題が積み重なっていく。
同じ主題がひたすら繰り返される。

第二楽章 
★★★★★☆☆☆☆☆
ほの暗い中に優美なメロディが流れる。途中明るくなったり、暗くなったりと表情を替える。最後はのどかに優美に終わる。

第三楽章
★★★★★☆☆☆☆☆
力強く始まるが、すぐに軽やかに諧謔的になる。短い動機が流れる混沌とした部分を経て中間部はなめらかな感じとなる。後半晴れやかに堂々となり最後は静かに終わる。

第四楽章
★★★★★☆☆☆☆☆
静かに穏やかに始まる。
突然力強く激しくなる。
中間部を過ぎたあたりから静かに穏やかになるが、再び力強さが戻ってくる。
最後は天に登っていくかのように静かに終わる。
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カルタ遊び [ストラヴィンスキー バレエ]


新ストラヴィンスキー・コンプリート・エディション

新ストラヴィンスキー・コンプリート・エディション

  • アーティスト: Various Artists
  • 出版社/メーカー: Deutsche Grammophon
  • 発売日: 2021/03/26
  • メディア: CD



第一ラウンド
★★★★★★☆☆☆☆
カルタ遊びの始まりを告げる華麗なファンファーレで始まる。
人々がどこで遊ぼうか色々巡っているかのような乾いた軽やかな音楽が続く。
その後ジョーカーにおどけた踊りが続き、その後は華やかになっていく。
最後は優雅なワルツ。

第二ラウンド
★★★★★★☆☆☆☆
堂々としたオープニング。その後ゆったりとしたハートとスペードの行進曲となる。
軽やかな音楽がしばらく続く。(クイーンの踊っている場面らしい)
再び堂々とした行進曲となり、最後は皆での楽しい踊りとなる。

第三ラウンド
★★★★★★☆☆☆☆
堂々とした始まり。若干不穏な空気がある。その後緊張感あるスペードとハートの戦いとなる。段々と軽やかになっていき、最後はハートの勝利となり高らかにラッパが鳴り響き終わる。

バレエと一緒に聴いたら楽しそう。
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オルフェウス [ストラヴィンスキー バレエ]


新ストラヴィンスキー・コンプリート・エディション

新ストラヴィンスキー・コンプリート・エディション

  • アーティスト: Various Artists
  • 出版社/メーカー: Deutsche Grammophon
  • 発売日: 2021/03/26
  • メディア: CD




第1場
Lento sostenuto
★★★★★★☆☆☆☆
弦楽器の美しく幻想的な調べで始まる。ハープの下降していく悲しげな音階がなんとも言えず美しい。

エール・ド・ダンス(Air de Danse)
★★★★★☆☆☆☆☆
元気で少しユーモアのある曲。

死の天使の踊り(Dance of the Angel of Death)
★★★★★☆☆☆☆☆
牧歌的に始まる。弦楽の音により段々と死のイメージが広がっていく。最後はファンファーレがなり終わる。

間奏曲
★★★★☆☆☆☆☆☆
不吉な雰囲気の中を牧歌的なメロディが場違いに鳴り響く。

第2場
復讐の女神たちのパ(Pas des Furies)
★★★★☆☆☆☆☆☆
アタッカでそのまま入り、怒りに満ちた音楽となる。段々とスピードが上がって行き緊張感が走る。

エール・ド・ダンス(Air de Danse)
★★★★★★☆☆☆☆
ハープがもの悲しげなメロディを奏で始まる。その後バロック風音楽となる。

パ・ダクシオン(Pas d'Action)
★★★★★★☆☆☆☆
幻想的でゆったりとした雰囲気で始まる。段々とスピードが上がっていく。

パ・ド・ドゥ(Pas de deux)
★★★★★☆☆☆☆☆
ゆったりとした伸びやかな曲。美しい男女が踊っている様子が目に浮かぶ。中盤から徐々にスピードが上がっていく。

間奏曲
★★★★★☆☆☆☆☆
短いファンファーレ風の動機が積み重ねられていく。

パ・ダクシオン(Pas d'Action)
★★★★☆☆☆☆☆☆
弦のピッチカートによる緊張感のある始まり。段々と力強くなっていく。

第3場
オルフェウスのアポテオーズ(Orpheus's Apotheosis)
★★★★★★☆☆☆☆
ハープの静かな下降気味の音階で始まる。最後は静かに消え入るように終わる。

物語がイメージできる美しい曲。
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世界基準の英語力 [その他 本]


世界基準の英語力: 全国トップクラスのさいたま市の教育は何が違うのか

世界基準の英語力: 全国トップクラスのさいたま市の教育は何が違うのか

  • 作者: 細田 眞由美
  • 出版社/メーカー: 時事通信社
  • 発売日: 2024/02/20
  • メディア: 単行本



校長に主任が、「英語の成績が悪いから何とかしろ」と言われたと会議で聞き、ちょうど次の日新聞か何かで目にしたので手にとって読んだ本。

筆者がさいたま市の教育長となって改革した内容が色々と書かれているのだが、まあ色々アイデアを出して頑張ったんだなあとはわかるが、イマイチ伝わってこなかった。

読んで参考にしたい類の本ではないし、すぐに実践に仕える本でもない。
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アゴン [ストラヴィンスキー バレエ]


新ストラヴィンスキー・コンプリート・エディション

新ストラヴィンスキー・コンプリート・エディション

  • アーティスト: Various Artists
  • 出版社/メーカー: Deutsche Grammophon
  • 発売日: 2021/03/26
  • メディア: CD



ストラヴィンスキー最後のバレエ。
12音技法を用いた作品らしくストーリーらしきものはない抽象バレエらしい。


パ・ド・カトル(男4人)
★★★☆☆☆☆☆☆☆
少し乾いた感じの諧謔的な短いフレーズを管楽器が次々に鳴らす。

ダブル・パ・ド・カトル(女8人)
★★★☆☆☆☆☆☆☆
少し原始的な力強い曲。後半は混沌としている。

トリプル・パ・ド・カトル(男4人・女8人)
★★★☆☆☆☆☆☆☆
リズミカルな力強い音楽。チェロのピッチカートが印象的な曲。

パ・ド・トロワ(前奏曲、男1人・女2人)
★★★★☆☆☆☆☆☆
ティンパニーの音で始まる。少し祝祭的な感じのメロディ。

サラバンド(男1人)
★★★☆☆☆☆☆☆☆
ヴァイオリンが乾いたメロディをこ気味よく奏でる。ヴァイオリン協奏曲をイメージさせる。

ガイヤルド(女2人)
★★★★☆☆☆☆☆☆
東洋風のお祭りっぽい感じ。

コーダ(男1人・女2人)
★★★☆☆☆☆☆☆☆
エキゾチックな雰囲気で始まり、乾いたヴァイオリンの音が流れ出し不穏な空気を醸し出す。ピアノの音も聞こえる。

パ・ド・トロワ(間奏曲、男2人・女1人)
★★★★☆☆☆☆☆☆
広がりのある元気な始まり。ティンパニーが活躍する。

ブランル・サンプル(男2人)
★★★☆☆☆☆☆☆☆
諧謔的な乾いた曲。

ブランル・ゲー(女1人)
★★★☆☆☆☆☆☆☆
カスタネット?の音で始まる。淡々とした曲。

ブランル・ダブル・ド・ポアトー(男2人・女1人)
★★★☆☆☆☆☆☆☆
元気だけれどどこか悲しげなメロディ。

パ・ド・ドゥ(間奏曲で始まる、男1人・女1人)
★★★☆☆☆☆☆☆☆
ディンパニーの力強い音で始まる。段々と静かになっていく。

ダンス・ド・カトル・デュオ(男4人・女4人)
★★★★☆☆☆☆☆☆
悲しげな前奏で始まり、ヴァイオリンがメランコリックなメロディを静かに奏でる。5分近いこの曲の中では長い曲。

コーダ
★★★★☆☆☆☆☆☆
乾いたピアノとギター?の音が絡み合う曲。幻想的な雰囲気を醸し出している。


4デュオ
★★★☆☆☆☆☆☆☆
弦のピッチカート。

ダンス・ド・カトル・トリオ(男4人・女8人)
★★★☆☆☆☆☆☆☆
最終曲にふさわしい力強い始まり。段々と祝祭的な雰囲気となっていく。最後は悠々と終わる。

実際バレエと同時に聴かないとつまらない。
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きつね [ストラヴィンスキー バレエ]


新ストラヴィンスキー・コンプリート・エディション

新ストラヴィンスキー・コンプリート・エディション

  • アーティスト: Various Artists
  • 出版社/メーカー: Deutsche Grammophon
  • 発売日: 2021/03/26
  • メディア: CD



1916年にエドモン・ド・ポリニャック公爵夫人から、自宅で上演するための小さな劇音楽を委嘱されて作ったものらしい。
ストーリーは、狐が鶏を2度にわたってだまして捕らえるが、2回とも猫と山羊によって助けられるというものらしい。

評価
★★★☆☆☆☆☆☆☆
元気に始まり少しお祭り風になる。
雰囲気がガラッと変わり、東洋風のお祭りっぽい伴奏に乗って、人々が諧謔的なメロディで次々に歌いだす。
静かになりアルトが不可思議な雰囲気の中悲しげなメロディを歌う。バリトンも同じようなメロディを歌う。
パーカッションの音が鳴り響き、再びお祭り風の元気な音楽となる。その後静かな不気味な音楽となっていく。
再びパーカッションの音が鳴り響き、混沌としてくる。
最後はメロディアスな歌を各人が歌い突然終わる。

正直あまり面白くない。
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三楽章の交響曲 [ストラヴィンスキー 交響曲]


新ストラヴィンスキー・コンプリート・エディション

新ストラヴィンスキー・コンプリート・エディション

  • アーティスト: Various Artists
  • 出版社/メーカー: Deutsche Grammophon
  • 発売日: 2021/03/26
  • メディア: CD



第一楽章 
★★★★★☆☆☆☆☆
悲劇的な激しい始まり。ピアノも混じって結構混沌としている。第二主題は少し引いた感じで乾いている。展開部は少しJazz的な感じ。ティンパニーが鳴り響きシリアスな感じになっていく。最後は穏やかに長調で終わる。

第二楽章 
★★★★★★☆☆☆☆
弦の乾いた音で始まり、管楽器の牧歌的な音が聞こえてくる。大草原をイメージさせる始まり。少し不穏な空気が流れ始める。最後は穏やかに牧歌的に終わる。

第三楽章
★★★★★☆☆☆☆☆
ガチャガチャした激しい始まり。ティンパニーが鳴り響きかなり原始的な雰囲気を持つ。ピアノの音も入ってきてかなり混沌としてくる。少し乾いた感じが続く。最後は原始的な感じに戻り盛り上がって終わる。

各楽章特徴があって面白くなくはないが普通。

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Bleak House 46~最終章 [文学 イギリス Dickens]


Bleak House (Wordsworth Classics)

Bleak House (Wordsworth Classics)

  • 作者: Dickens, Charles
  • 出版社/メーカー: Wordsworth Editions Ltd
  • 発売日: 1997/08/01
  • メディア: ペーパーバック



最後の200ページ弱はあっという間だった。
デッドロック家の弁護士だったタルキングホーン氏を殺した真犯人は警部バケットの名推理で捕まる。
タルキングホーン氏殺しの疑いをかけられるかも、と恐れたデッドロック婦人は家を抜け出し最後は・・・。

とどんどん悲劇へ向かっていくのかと思いきや、悲劇的部分は置いておいて、荒涼館に住んでいたジョン・ジャーンディスとエスタ・サマソンはそれぞれの幸せを見つけそれぞれが幸せになっていく。色々な悲劇が起こったとは言え、善人が最後には幸せになり、どうしようもないリチャードやガッピーが悲劇的な結末を迎えるのはさすがディケンズという感じでかなりすかっとする。

David Copperfieldは一人称語りで、Davidが見ていないと話が進まない部分があったのだが、このBleak Houseは一人称と三人称語りをうまく組み合わせることで物語をスムーズにかつ重層的に進めることに成功している。そういった意味で多くのNativeの文学専門家がディケンズの最高傑作と勧める理由もわかる気がした。

かなり難しい英語が用いられており、正直よくわからない部分も多々あり、60%くらいしか理解できず、740ページという大作でかなり読むのに苦労したが、それなりに楽しめた。

日本語で読むならかなりオススメ。ちくま文庫か何かで売っているのではないだろうか。
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オーケストラ! [映画]


オーケストラ! スペシャル・エディション(2枚組) [DVD]

オーケストラ! スペシャル・エディション(2枚組) [DVD]

  • 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
  • 発売日: 2010/11/04
  • メディア: DVD



かつてユダヤ人迫害に抗議してオーケストラを辞めさせられてしまったソ連の楽団員とその指揮者が、あることきっかけに自分たちのオーケストラを組織しパリで演奏会を開き大成功をおさめるという、非現実的なストーリー。

だが非常に面白い。色々な人の心の模様も丁寧に描いており、暗い中にもユーモアたっぷりで笑える場面も多々ある。

指揮者のチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲に対する熱い想い。それに答えるヴァイオリニストやオーケストラメンバーたち。最後の演奏場面が素晴らしすぎて涙がこぼれた。

感動作。オススメ。
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詩篇交響曲 [ストラヴィンスキー 交響曲]


新ストラヴィンスキー・コンプリート・エディション

新ストラヴィンスキー・コンプリート・エディション

  • アーティスト: Various Artists
  • 出版社/メーカー: Deutsche Grammophon
  • 発売日: 2021/03/26
  • メディア: CD



第一楽章 ああエホバよ願わくはわが祈りをきき 
★★★★☆☆☆☆☆☆
詩篇 39:12-13
軽い感じで始まるが、その後不安げな合唱となる。非常に原始的な雰囲気。ピアノも入りかなりシリアスな感じになる。

第二楽章 われ、耐え忍びてエホバを待ちたまえる
★★★★☆☆☆☆☆☆
詩篇 40:1-3
管楽器がソロで乾いたメロディを吹き始まる。対位法的に他の楽器が入ってきてフーガを形成していく。合唱も入り荘厳な雰囲気となっていく。

第三楽章
★★★★☆☆☆☆☆☆
詩篇 150:1-6
暗く重く始まる。荘厳で悲しげなメロディが歌われる。その後乾いた少し明るいメロディがオーケストラだけによってしばらく奏でられる。諧謔的で少し力強いフーガ風の合唱となる。女声合唱と男声合唱のやりとりによる荘厳なフーガとなり段々と声が混じっていく。重くゆったりとしたあゆみとなりハレルヤで静かに終わる。

全体的に暗く重くあまり面白くない。
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交響曲 No1 変ホ長調 [ストラヴィンスキー 交響曲]


新ストラヴィンスキー・コンプリート・エディション

新ストラヴィンスキー・コンプリート・エディション

  • アーティスト: Various Artists
  • 出版社/メーカー: Deutsche Grammophon
  • 発売日: 2021/03/26
  • メディア: CD



第一楽章
★★★★★★★☆☆☆
堂々と爽快感たっぷりの主題で始まる。第二主題はすこし穏やかで伸びやか。同じ主題が繰り返されるので結構くせになる楽章。

第二楽章
★★★★★★★☆☆☆
鳥たちが自由に飛び回り囀りまわっているかのような風景が目に浮かんでくるはじまり。段々と力強くチャイコフスキー的になっていく。伸びやかなメロディが印象的。

第三楽章
★★★★★★☆☆☆☆
弦の静かな音で幽玄的な雰囲気で始まる。仄暗く悲しげなメロディが流れる。段々と盛り上がっていく。最後は悲劇的にゆったりと終わる。

第四楽章
★★★★★★★☆☆☆
派手なファンファーレとともに始まり、期待感に満ちた前奏の後、爽快感に満ちた主題が悠々と流れる。途中若干不穏な空気が流れる。再び爽快な主題が回帰された後、少し牧歌的になり、最後はスピードをあげ主題が堂々と奏でられ悠々と終わる。

開放感に満ちた普通に良い曲。
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4つのエチュード [ストラヴィンスキー 管弦楽曲]


新ストラヴィンスキー・コンプリート・エディション

新ストラヴィンスキー・コンプリート・エディション

  • アーティスト: Various Artists
  • 出版社/メーカー: Deutsche Grammophon
  • 発売日: 2021/03/26
  • メディア: CD



Dance
★★★★★☆☆☆☆☆
エキゾチックなメロディの曲。

Excentrique
★★★★★☆☆☆☆☆
不吉な感じで始まり、不穏な空気がずっと流れている。ピアノの音も聞こえる。

Cantique
★★★★★☆☆☆☆☆
暗く重い始まり。どんどん暗くなっていく。

Madrid
★★★★★☆☆☆☆☆
エキゾチックでリズミカルな曲。ピアノも活躍。

全体的に異国情緒漂う曲が多い。
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15人の器楽奏者のための8つのミニチュア [ストラヴィンスキー 管弦楽曲]


新ストラヴィンスキー・コンプリート・エディション

新ストラヴィンスキー・コンプリート・エディション

  • アーティスト: Various Artists
  • 出版社/メーカー: Deutsche Grammophon
  • 発売日: 2021/03/26
  • メディア: CD



Andantino
★★★★★☆☆☆☆☆
穏やかで平和な前奏曲風の曲。

Vivace
★★★★★☆☆☆☆☆
軽やかで明るい前向きな曲。

Lento
★★★★★☆☆☆☆☆
ゆったりと牧歌的に始まり、途中少し平坦になる。最後はゆったり終わる。

Allegretto
★★★★★☆☆☆☆☆
鳥たちのさえずりのような曲。

Moderato
★★★★★☆☆☆☆☆
少し緊張感のある速い曲。

Tempo di marcia
★★★★★☆☆☆☆☆
少し元気な前向きな曲。中間部は少し優美。

Larghetto
★★★★★☆☆☆☆☆
少しゆったりとした悲しげな旋律。

Tempo di tango
★★★★★☆☆☆☆☆
ラストにふさわしい堂々とたる曲。すこし諧謔的。

全てが1分程度で愛らしく聴きやすい曲。
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サーカス・ポルカ [ストラヴィンスキー 管弦楽曲]


新ストラヴィンスキー・コンプリート・エディション

新ストラヴィンスキー・コンプリート・エディション

  • アーティスト: Various Artists
  • 出版社/メーカー: Deutsche Grammophon
  • 発売日: 2021/03/26
  • メディア: CD



評価
★★★★★☆☆☆☆☆
明るく軽やかな曲。最後は誰かの「軍隊行進曲」のメロディが引用されて終わる。管弦楽はきれいだがなんということのない曲。
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4つのノルウェーの叙情 [ストラヴィンスキー 管弦楽曲]


新ストラヴィンスキー・コンプリート・エディション

新ストラヴィンスキー・コンプリート・エディション

  • アーティスト: Various Artists
  • 出版社/メーカー: Deutsche Grammophon
  • 発売日: 2021/03/26
  • メディア: CD



Intrada
★★★★★★☆☆☆☆
牧歌的で平和な行進曲風の曲。

Song
★★★★★★☆☆☆☆
少しゆったりとしたリラックスした感じのある美しいメロディの曲。

Wedding Dance
★★★★★☆☆☆☆☆
あまり結婚式感のない、力強く短い曲。

Cortege
★★★★★★☆☆☆☆
牧歌的な感じが戻ってきて、穏やかに始まる。段々と軽やかになっていく。再び穏やかに行進曲風に終わる。
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エウテュデモス [哲学 プラトン]


プラトン全集〈8〉 エウテュデモス プロタゴラス

プラトン全集〈8〉 エウテュデモス プロタゴラス

  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2005/08/26
  • メディア: 単行本



この巻は恐らく、ソフィストがテーマになっているもの。
ソクラテスとクリトンという盟友ふたりが登場し、ソクラテスがソフィスト達と話をした時の様子を語り、その対話について、ソクラテスとクリトンが対話をするという入れ子構造のようなものになっている作品。

ソクラテスとクリトンの対話はそれなりに面白いのだが、ソクラテスとソフィストたちの対話はとにかく退屈。ソフィストたちの話が全て詭弁であり意味がわからない。

p.105
「クリトン、しかし君はどの職業においてもくだらぬ人々は多くて一文の値打ちもないが、しかし立派な人々は少なくて値打ちの尊いものだということを知らないか。」

というソクラテスの言葉が全て。

残念な作品だった。
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管弦楽のための小品 [ストラヴィンスキー 管弦楽曲]


新ストラヴィンスキー・コンプリート・エディション

新ストラヴィンスキー・コンプリート・エディション

  • アーティスト: Various Artists
  • 出版社/メーカー: Deutsche Grammophon
  • 発売日: 2021/03/26
  • メディア: CD



祝賀前奏曲(ピエール・モントゥーの80歳の誕生日に捧ぐ)
★★★★★☆☆☆☆☆
1分足らずの短い晴れやかな曲。

小管弦楽のための組曲 No.1
★★★★★★☆☆☆☆
1.Andante
クラリネットがひたすらシミドファを繰り返す中、幻想的な音楽がゆったりと奏でられる。
2.Nopolitana
少し元気で快活な音楽。
3.Española
すこしおどろおどろしい始まり。若干エキゾチック。
4.Balalaika
快活で元気な曲。
5.Gallop
少しおどけた感じの曲。

楽しい曲集。

小管弦楽のための組曲 No.2
★★★★★★☆☆☆☆
2.Waltz
少し調子っぱずれのワルツらしくないワルツ。
3.Polka
力強い曲。この曲もどこか調子っぱずれ。
4.Gallop
力強く始まるが、途中でひっかかって転んだようになる。混沌とした後、再び力強く走り出す。

調子っぱずれな感じが終始流れていて面白い。
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幻想曲 花火 [ストラヴィンスキー 管弦楽曲]


新ストラヴィンスキー・コンプリート・エディション

新ストラヴィンスキー・コンプリート・エディション

  • アーティスト: Various Artists
  • 出版社/メーカー: Deutsche Grammophon
  • 発売日: 2021/03/26
  • メディア: CD



恩師リムスキー・コルサコフの娘の結婚式のために作曲されたものらしい。

評価
★★★★★★☆☆☆☆
軽やかな管楽器の音で始まり、段々と楽器が増えていき盛り上がっていく。最後は勝利感に満ちた雰囲気で堂々と終わる。
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幻想的スケルツォ [ストラヴィンスキー 管弦楽曲]


新ストラヴィンスキー・コンプリート・エディション

新ストラヴィンスキー・コンプリート・エディション

  • アーティスト: Various Artists
  • 出版社/メーカー: Deutsche Grammophon
  • 発売日: 2021/03/26
  • メディア: CD



メーテルリンクの『蜜蜂の生活』に感銘を受けて作曲されたものらしい。

評価
★★★★★★☆☆☆☆
働き蜂のせわしない様子を表しているかのような賑やかで幻想的な始まり。
精密な巣の中を飛び回るかのような感じになった後、休息するかのようにゆったりとした雰囲気となる。すごく平和な感じ。
再びせわしない雰囲気に戻る。突然侵入者が入り込んだかのような緊張感ある場面になる。
最後は侵入者をやっつけて元気に終わる。

ストラヴィンスキーの管弦楽アレンジの妙が光る作品。生で聴いてみた曲。
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ロシア風スケルツォ [ストラヴィンスキー 管弦楽曲]


新ストラヴィンスキー・コンプリート・エディション

新ストラヴィンスキー・コンプリート・エディション

  • アーティスト: Various Artists
  • 出版社/メーカー: Deutsche Grammophon
  • 発売日: 2021/03/26
  • メディア: CD



管弦楽用の小品。ジャズ・バンドに依頼されて作曲したらしい。

評価
★★★★★☆☆☆☆☆
軽やかな行進曲風の始まり。ピアノとハープが、少し幻想的で優しい雰囲気を演出する。再び行進曲風に戻る。

普通の曲。
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Op.141 交響曲第十五番 イ長調 [ショスタコーヴィチ 交響曲]

第一楽章
★★★★★☆☆☆☆☆
トライアングルの音で始まり、管楽器が明るく牧歌的なメロディを長く奏でる。弦も入ってきて段々と静かに盛り上がっていく。ロッシーニの「ウィリアムテル序曲」からの曲が引用されたり、夜の子供部屋でおもちゃたちが起きだして遊んでいる模様を描いているかのような楽章。

第二楽章
★★★★★★☆☆☆☆
深い森を感じさせる雰囲気で始まる。弦楽器の美しい音色が印象的。巨人がゆっくりと歩いていくくるようなどこか諧謔的な雰囲気が中間部にやってくる。悲劇的な盛り上がりを見せ悲しげな旋律が浮き上がってくる。ムチの音が鳴り響きかなり暗さを帯びる。最後は暗く重く終わる。

第三楽章
★★★★★☆☆☆☆☆
軽やかなクラリネットの音で始まる。混沌としたお祭り風の短い楽章。

第四楽章
★★★★★☆☆☆☆☆
重い足取りの暗い始まり。暗い中を、どこかウィットに富んだ感じや、憂いに満ちた感じのメロディが顔を出す。少し勇壮な感じになった後。最後はチェレスタ?の音やおもちゃの音っぽい音がなり諧謔的に終わる。

普通。
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Op.135 交響曲第十四番 ト短調 [ショスタコーヴィチ 交響曲]

第1楽章 深いところから 
★★★★☆☆☆☆☆☆
美しく流麗な前奏で始まる。バス独唱がはいり一気に暗くなり、弦楽器がキンキンとした不吉な伴奏を奏でる。

第2楽章 マラゲーニャ
★★★★☆☆☆☆☆☆
軽く諧謔的な伴奏とソプラノ独唱。こちらもキンキンとした音。

第3楽章 ローレライ
★★★☆☆☆☆☆☆☆
ムチの音で始まり、ソプラノとバスによる軽い感じの対話となる。正直つまらないオペラの一場面を魅せられている感じ。鐘の音がなった後は静かな穏やかな音楽となる。

第4楽章 自殺者
★★★★☆☆☆☆☆☆
チェロとピアノによる子守歌のような静かで美しい雰囲気で始まる。段々と不穏な音楽となっていく。鐘の音が鳴り暗く重い感じなる。前半はとても良いが後半残念。

第5楽章 心して
★★★★☆☆☆☆☆☆
太鼓とソプラノが活躍する軽い曲。

第6楽章 マダム、ご覧なさい
★★★☆☆☆☆☆☆☆
バスとソプラノの安っぽいオペラチックな対話。

第7楽章 ラ・サンテ監獄にて
★★★★☆☆☆☆☆☆
弦の低い響の前奏の後、バスが暗い旋律を歌う。その後ピッチカートによる乾いた少し諧謔的な演奏がかなり長く続く。その後バスが入ってピッチカートと歌のやりとりになる。

第8楽章 コンスタンチノープルのサルタンへのザポロージェ・コサックの返事
★★★★☆☆☆☆☆☆
かなり力強いバスの歌と伴奏。

第9楽章 おお、デルウィーク、デルウィーク
★★★★★☆☆☆☆☆
ヴァイオリンが悲劇的な旋律を奏で、バスが悲しげな歌を歌う。ヴァイオリンが綺麗。

第10楽章 詩人の死
★★★★★☆☆☆☆☆
ヴァイオリンのキ~ンとした高音で始まる。ソプラノが儚げなメロディを静かに歌う。

第11楽章 結び
★★☆☆☆☆☆☆☆☆
カチカチとした音の後、ソプラノとバスがハーモニーを奏で終わる。

安っぽいオペラみたいでいまいち。

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Op.113 交響曲第十三番 変ロ短調 バビ・ヤール [ショスタコーヴィチ 交響曲]

第一楽章 バビ・ヤール
★★★★★☆☆☆☆☆
静かで重い悲劇的な始まり。同じメロディで苦痛に満ちた呻くような歌となる。反ユダヤ主義を糾弾したものらしい。皆で一致団結して何かを倒そうとしているかのような勇ましい音楽となった後、バリトンが力強く歌う。その後モノローグ的な引いた音楽となる。その後オケだけとなり不吉な感じの物々しい雰囲気となった後、暗く重い合唱となる。その後朗々としたバリトンの独唱・合唱と続け、苦しげに終わる。

第二楽章 ユーモア
★★★★★☆☆☆☆☆
バカ明るい曲。ユダヤのお祭りを描いている?段々とシリアスになっていく。

第三楽章 商店で
★★★★★☆☆☆☆☆
暗く重く始まる。歌が入った後、若干幻想的な浮遊感のある感じになる。そこへ暗いメロディを持った歌が入ってくる。結構悲しげ。時計の音のようなカチカチした音が中間部になる。突然劇的に盛り上がるが、最後は静かに終わる。

第四楽章 恐怖
★★★★★☆☆☆☆☆
アタッカでそのまま入る。銅羅の音がひたすら静かに鳴り響き続ける。暗く重い合唱が囁くように入ってくる。バリトンの苦しげな独唱が続いた後、行進曲風の合唱を挟み、曲は一気に盛り上がり、バリトンの力強い独唱となる。最後は死者を弔うような静かな音楽で終わる。

第五楽章 出世
★★★★★☆☆☆☆☆
明るく牧歌的なメロディが管楽器によって奏でられる。諧謔的な対話風のソロと合唱のやりとりとなる。ピッチカート主体の弦楽器による乾いた間奏の後、乾いた合唱が続き、その後オケだけとなり段々と盛り上がっていく。鐘の音が鳴り、静かな穏やかな音楽となる。

全体的に暗く、もう一歩な気がする。
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Op.112 交響曲第十二番 ニ短調 1917年 [ショスタコーヴィチ 交響曲]

第一楽章
★★★★★★★★☆☆
うめくような弦の低音によるゆったりとした始まり。高音も加わって悲劇的な雰囲気となる。
ドラムが鳴り響いた後、勇ましくてキャッチーな主題が提示される。スピード感もありかなり格好良い。悠々として壮大な第二主題が美しい。混沌とした展開部を経て、最後は第二主題が勇壮に回顧され終わる。

第二楽章
★★★★★★☆☆☆☆
ピッチカートの音で静かに始まり、チェロが穏やかだが少し不穏なメロディを静かに奏でる。管楽器も重なってくる。第一楽章の美しい第二主題が時折顔を見せる。基本的には終始静かでゆったりとしたテンポ。

第三楽章
★★★★★★★☆☆☆
淡々と静かに始まるが、第一楽章で用いられた主題が回帰され盛り上がりを見せ祝祭的になる。

第四楽章
★★★★★★★★☆☆
アタッカでそのまま入り、雄大で壮大なテーマが流れる。第一楽章の主題が穏やかに顔を見せる。静かにゆったりと盛り上がっていく。最後はテーマが何度も感動的に繰り返されチャイコフスキー的に終わる。

同じ主題が全楽章にわたって流れるためメロディが頭に残りとても聴きやすい曲となっている。名曲。
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凛として弓を引く 初陣編 [文学 日本 Modern]


凜として弓を引く 初陣篇 (講談社文庫)

凜として弓を引く 初陣篇 (講談社文庫)

  • 作者: 碧野圭
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2024/03/15
  • メディア: Kindle版



本屋で新刊のところを見ていたら偶然目に入って、「新刊出てたんだ」と思い早速図書館で予約。

今回は、初めての大会に出ることになった。
練習もろくにできず初めての大会も散々な結果だった、メンバーだが、練習量を増やし、様々な人との関わりの中で自分の弱点を見つけ成長していく主人公たち。

もちろん弓道の様々な描写も面白いのだが、主人公が公立高校の2年生ということもあり、進路の悩みなども出てきて結構面白い。恋愛模様も入り乱れ始めかなり面白くなってきた。

p.148
「母はわかっていない。高校の、いまの仲間たちと弓道をやりたいのだ。いまのメンバーで大会に出たいのだ。それは今しかできないことなのに」

これは高校2年生を担任することが多く、部活を引退しようかどうか迷っている生徒に私がよく言う言葉に似ており、結構印象に残った。

p.149
「将来を見据えて、勉強以外はほどほどにするのが正しいのだろうか。高校って、大学に進むための通過点でしかないのだろうか。大学は?就職のための通過点? ~中略~そうやって来るべき未来のために、常に備えているのが正しいのだろうか。十七歳の自分は今しかないのに。
 その今をちゃんと楽しんだり、勉強以外のことを頑張ったりしてはいけないのだろうか?それをあきらめたまま将来が訪れても、過去の自分はそれでよかった、と心底思えるのだろうか?」

これも良く生徒に言う言葉だ。

色々な面でとてもよかった。続きも楽しみだ。

ちなみに、p249の真ん中へんで、「矢の処理も~」とあるのだがこれは「失の処理も~」じゃないのかなあ、とちょっと思った。
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Op.103 交響曲第十一番 ト短調 1905年 [ショスタコーヴィチ 交響曲]

第一楽章
★★★★★☆☆☆☆☆
静かな、夜明けをイメージさせる雰囲気で始まる。朝の目覚めを告げるかのような若干影があるが明るいファンファーレが鳴り響く。人々が若干眠いながらも起きてくるような感じのアンニュイな雰囲気となる。再びファンファーレが鳴り響き本格的に目覚め始める。ティンパニーの静かで一定のリズムに乗って、悲しげで不穏なメロディが流れる。暗さを保ったまま淡々と音楽は進む。最後は静かにファンファーレがなり暗く終わる。

とにかく暗く長い楽章。

第二楽章
★★★★★★★★☆☆
おどろおどろしい始まり。嵐が吹き荒れている感じの雰囲気。メロディはそのままに少し引いた感じになり、弦がゆったりと静かにメロディを分厚く奏でる。その後盛り上がったり、穏やかになったりを繰り返すが、基本的なは同じメロディなので、ラヴェルの「ボレロ」的な感じで何となくはまってくる。
コラール風の間奏の後、突然牧歌的なファンファーレがなるが、突然力強く強烈な音が鳴り響き、おどろおどろしい雰囲気に戻る。その後小太鼓と銅羅の音が鳴り響き行進曲風の凄まじい音楽となる。最後は眠りに落ちるかのように静かに終わる。

第三楽章
★★★★★★☆☆☆☆
弦の静かなピッチカートで始まり、ゆったりとした悲しげな旋律が流れる。その後沈鬱な葬送行進曲となる。故人を痛むかのような沈痛なメロディが悠々と奏でられる。ティンパニーの音が連続で鳴り続け不気味に盛り上がり始める。弦のピッチカートの音と共に段々と静かになり、祈るように終わる。

第四楽章
★★★★★★☆☆☆☆
勇ましく始まる。その後行進曲風に曲は進んでいく。中間部、パーカッションの音が鳴り響き、壮大なゆったりとした感じになる。その後曲は静まり、穏やかな雰囲気となる。不穏な空気が流れ出し再び盛り上がり最後は鐘の音ともに悲劇的に終わる。
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Op.093 交響曲第十番 ホ短調 [ショスタコーヴィチ 交響曲]

第一楽章
★★★★★★☆☆☆☆
弦の呻くような低音による前奏で始まる。荒涼とした雰囲気から、段々と盛り上がり情熱的になる。
その後クラリネットがしばらく息の長い旋律を奏でる。段々と盛り上がり激しく混沌としてくる。
中盤悲劇的で悲しげな旋律が力強く奏でられる。再び静まりすこし不穏な空気が流れる。
その後大草原をおもわせる壮大な音楽となり、静かに終わる。
25分近い長大な楽章。

第二楽章
★★★★★★☆☆☆☆
弦の好戦的な伴奏に乗って、管楽器が力強いメロディを奏でる。パーカッションも入ってきてかなり激しい音楽となる。終始激しく終わる。

第三楽章
★★★★★★☆☆☆☆
淡々として静かだが、少しはねた感じの諧謔的な始まり。力強いファンファーレがなった後、静かな夜の音楽となる。三拍子のおもちゃの行進になった後、盛り上がりを見せ、最後は静かに諧謔的に終わる。

第四楽章
★★★★★☆☆☆☆☆
唸るような弦の低音で始まり、クラリネットの少し悲しげな第一主題が流れる。第二主題は若干明るく軽やか。展開部はややシリアスで勇ましい。再び静寂が訪れ物悲しげになる。突然明るくなり、最後は盛り上がって終わる。

全体的に長い。
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ファーストラブ [文学 日本 島本理生]


ファーストラヴ (文春文庫 し 54-3)

ファーストラヴ (文春文庫 し 54-3)

  • 作者: 島本 理生
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2020/02/05
  • メディア: 文庫



島本理生の直木賞受賞作で映画化もされている作品。

父親を殺してしまった女子大生を中心に、彼女のルポルタージュを書く事になった臨床心理士の女性の話。

どちらの女性も重い過去を背負い、結局精神的に追い詰められた状態で、奔放な性行為に走る、というのは島本理生の小説のパターンと言える。やはり読んでいてこういう描写はちょっとつらい。こちらも前回読んだ『ナラタージュ』と同じように、女性が受ける性暴力(肉体的&精神的)がテーマとなっており、ここに司法も絡んでくるので、物語がかなり重層的で深いものになっている。

正直言うと、裁判の結果が私としては納得いかない感じだが、そのあとにやって来るエンディングエピソードは何故か心がほっこりする。

p.21
「孤独と性欲と愛の区別は難しい」
この言葉はどの島本作品にも横たわっているテーマな気がする。

直樹賞受賞作だけあり、確かに面白かった。
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Op.070 交響曲第九番 変ホ長調 [ショスタコーヴィチ 交響曲]

第一楽章
★★★★★☆☆☆☆☆
軽妙な弦の音で始まる。管楽器も混じり軽妙な音楽は続く。軽い行進曲風になった後、中間部は若干シリアスに。最後は行進曲風に勇ましく終わる。

第二楽章
★★★★★☆☆☆☆☆
少し乾いた感じのメロディで幽玄な雰囲気で始まる。どことなくエキゾチックなメロディ。少し不安げな雰囲気がやってくる。その後仄暗い雰囲気となり、最後は静かに淡々と乾いたメロディが回帰され終わる。

第三楽章
★★★★★☆☆☆☆☆
クラリネットの軽快な音で軽妙に始まり、段々と盛り上がっていき勇壮な感じになる。

第四楽章
★★★★★☆☆☆☆☆
アタッカで三楽章から続いて始まる。かなり悲劇的でこの曲の中では珍しい感じ。すぐに穏やかになりエキゾチックなメロディが流れる。再び悲劇的な雰囲気となった後、静かでグルーミーな感じになる。

第五楽章
★★★★★☆☆☆☆☆
アタッカで四楽章から続いて始まる。乾いた感じの行進曲風で始まる。軽妙に淡々と曲は進んでいく。段々と感情の高まりを見せ、勇ましい行進曲となる。最後はスピードを挙げて盛り上がって終わる。

全体的に軽妙で楽しくはあるが、普通。
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Bleak House 32~45章 [文学 イギリス Dickens]


Bleak House (Wordsworth Classics)

Bleak House (Wordsworth Classics)

  • 作者: Dickens, Charles
  • 出版社/メーカー: Wordsworth Editions Ltd
  • 発売日: 1997/08/01
  • メディア: ペーパーバック



エスターは天然痘から復活するが、顔に後遺症が残り、かつての美しさを失ってしまう。その姿を見てショックを受けてから立ち直るまでの心理描写が繊細で美しい。周りの人々の優しさに助けられ何とか気持ちを立て直す。荒涼館の相続人リチャードと再開。彼は相変わらずどうしようもない生活をしており、借金まみれ。リチャードの婚約者エイダも心配するが一向に改善しない。

そんな中、もうひとつの物語の軸デッドロック夫人がエスターのもとへ。実はエスターの母親で許されない妊娠をしてしまったために、親に引き離されてしまったと告白。今後もこの関係は公にできないと言われる。

悶々とするエスター。結局それを荒涼館の主人ジョンに告げる。ジョンはその後エスターに結婚を申し込み受け入れられる。

それと並行して、エスターに天然痘をうつした浮浪児ジョーが野たれ死ぬ。最後に彼に救いの手を差し伸べたのが、エスターを愛していたが経済的に裕福でなかったために、船の専門医として旅立たなければならなかったアラン・ウッドコート。その後もデッドロック夫人の過去を知っているデッドロック家のお雇い弁護士ターキングホーン氏が殺されたりと、人がどんどん死んでいく。

どこに向かいたいのかさっぱり見えないが、終わりが見えてきた。
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