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Op.112 交響曲第十二番 ニ短調 1917年 [ショスタコーヴィチ 交響曲]

第一楽章
★★★★★★★★☆☆
うめくような弦の低音によるゆったりとした始まり。高音も加わって悲劇的な雰囲気となる。
ドラムが鳴り響いた後、勇ましくてキャッチーな主題が提示される。スピード感もありかなり格好良い。悠々として壮大な第二主題が美しい。混沌とした展開部を経て、最後は第二主題が勇壮に回顧され終わる。

第二楽章
★★★★★★☆☆☆☆
ピッチカートの音で静かに始まり、チェロが穏やかだが少し不穏なメロディを静かに奏でる。管楽器も重なってくる。第一楽章の美しい第二主題が時折顔を見せる。基本的には終始静かでゆったりとしたテンポ。

第三楽章
★★★★★★★☆☆☆
淡々と静かに始まるが、第一楽章で用いられた主題が回帰され盛り上がりを見せ祝祭的になる。

第四楽章
★★★★★★★★☆☆
アタッカでそのまま入り、雄大で壮大なテーマが流れる。第一楽章の主題が穏やかに顔を見せる。静かにゆったりと盛り上がっていく。最後はテーマが何度も感動的に繰り返されチャイコフスキー的に終わる。

同じ主題が全楽章にわたって流れるためメロディが頭に残りとても聴きやすい曲となっている。名曲。
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