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Op.103 交響曲第十一番 ト短調 1905年 [ショスタコーヴィチ 交響曲]

第一楽章
★★★★★☆☆☆☆☆
静かな、夜明けをイメージさせる雰囲気で始まる。朝の目覚めを告げるかのような若干影があるが明るいファンファーレが鳴り響く。人々が若干眠いながらも起きてくるような感じのアンニュイな雰囲気となる。再びファンファーレが鳴り響き本格的に目覚め始める。ティンパニーの静かで一定のリズムに乗って、悲しげで不穏なメロディが流れる。暗さを保ったまま淡々と音楽は進む。最後は静かにファンファーレがなり暗く終わる。

とにかく暗く長い楽章。

第二楽章
★★★★★★★★☆☆
おどろおどろしい始まり。嵐が吹き荒れている感じの雰囲気。メロディはそのままに少し引いた感じになり、弦がゆったりと静かにメロディを分厚く奏でる。その後盛り上がったり、穏やかになったりを繰り返すが、基本的なは同じメロディなので、ラヴェルの「ボレロ」的な感じで何となくはまってくる。
コラール風の間奏の後、突然牧歌的なファンファーレがなるが、突然力強く強烈な音が鳴り響き、おどろおどろしい雰囲気に戻る。その後小太鼓と銅羅の音が鳴り響き行進曲風の凄まじい音楽となる。最後は眠りに落ちるかのように静かに終わる。

第三楽章
★★★★★★☆☆☆☆
弦の静かなピッチカートで始まり、ゆったりとした悲しげな旋律が流れる。その後沈鬱な葬送行進曲となる。故人を痛むかのような沈痛なメロディが悠々と奏でられる。ティンパニーの音が連続で鳴り続け不気味に盛り上がり始める。弦のピッチカートの音と共に段々と静かになり、祈るように終わる。

第四楽章
★★★★★★☆☆☆☆
勇ましく始まる。その後行進曲風に曲は進んでいく。中間部、パーカッションの音が鳴り響き、壮大なゆったりとした感じになる。その後曲は静まり、穏やかな雰囲気となる。不穏な空気が流れ出し再び盛り上がり最後は鐘の音ともに悲劇的に終わる。
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