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幸田延 [作曲家 伝記]


音楽家の伝記 はじめに読む1冊 幸田延 (音楽家の伝記はじめに読む1冊)

音楽家の伝記 はじめに読む1冊 幸田延 (音楽家の伝記はじめに読む1冊)

  • 作者: 萩谷 由喜子
  • 出版社/メーカー: ヤマハミュージックエンタテイメントホールディングス
  • 発売日: 2023/07/28
  • メディア: 単行本



『音楽家の伝記 はじめに読む1冊』シリーズの中の本。『小泉文夫』とともにあまり興味がなかったのだが、ホームページで内容紹介をちょこっと見たところ、女性の演奏家だったとしり少し興味を持って図書館で借りてみた。

幕末に生まれた人らしく、明治維新によって職を奪われてしまった両親は、何とか子供たちには良い教育を、ということで安く受けられる官の教育を息子娘達に受けさせ皆がそれぞれの分野で大成する。

幸田延のお兄さんは何とあの幸田露伴、二人はとても仲の良い兄妹で、当然娘の文とも親しかったらしい。

彼女はアメリカやヨーロッパにも留学し、なんとあのブラームスとも面識があったらしい。さらに森有礼とも面識があったらしい。

初めは今の東京藝術大学の教授をしていたようだが、その職を追われ、一般の人々に音楽を教えるために、あの紀尾井ホールの前進を作ったらしい。

クララ・シューマンと並ぶ素晴らしい演奏家であり作曲家であり教育者であったようだ。

とても良い本だった。
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プロコフィエフ [作曲家 伝記]


音楽家の伝記 はじめに読む1冊 プロコフィエフ (音楽家の伝記はじめに読む1冊)

音楽家の伝記 はじめに読む1冊 プロコフィエフ (音楽家の伝記はじめに読む1冊)

  • 作者: ひの まどか
  • 出版社/メーカー: ヤマハミュージックエンタテイメントホールディングス
  • 発売日: 2023/01/27
  • メディア: 単行本



しばらく前に出ていた本だが、せっかくなのでプロコフィエフの音楽を集中的に聴いている時に読もうと取っておいた本。
あまり彼のことは知らなかったし、曲もそこまで魅力的だとは思っていなかった。
彼は二つの世界大戦を経験し、スターリンの独裁政権下をソ連で過ごした結構大変な人生を送った人だと知った。さらに日本にも滞在したことがあり、かの山田耕筰ともアメリカで話をしたことがあると知って結構驚いた。

そして作曲家にありがちな、控えめで内向的な正確ではなく、鼻っぱしが強く自信過剰だったということを知り、何となく彼の音楽が好きになれない理由がわかった。

とはいえ、色々聴くとやはり面白い音楽を書く人ではあるなあと思う。

それなりにプロコフィエフのことがいろいろと知れてよかった。
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バーンスタイン [作曲家 伝記]


音楽家の伝記 はじめに読む1冊 バーンスタイン (音楽家の伝記はじめに読む1冊)

音楽家の伝記 はじめに読む1冊 バーンスタイン (音楽家の伝記はじめに読む1冊)

  • 作者: ひの まどか
  • 出版社/メーカー: ヤマハミュージックエンタテイメントホールディングス
  • 発売日: 2023/01/27
  • メディア: 単行本



久しぶりにこのシリーズを読んだ。
ミュージカル「ウェスト・サイド・ストーリー」を観たこと、最近この本が出てよく図書館で目にしていたこともありとりあえず借りてみた。

バーンスタインが、ハーバード大学出身だったことに驚いたが、彼が非常に後進の教育に尽力したこと、非常に人間的で愛情深かったこと、皆から愛されていたこと、天才的な指揮者だったことを初めて知った。そして何より非常に上手なピアニストだったことに驚いた。

彼はマーラーのような偉大な指揮者で、後世に残るような曲を残したいと思い続けていたことも初めて知った。

彼の残した3曲の交響曲も是非聴いてみたくなった。
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バルトーク [作曲家 伝記]


音楽家の伝記 はじめに読む1冊 バルトーク (音楽家の伝記はじめに読む1冊)

音楽家の伝記 はじめに読む1冊 バルトーク (音楽家の伝記はじめに読む1冊)

  • 作者: ひの まどか
  • 出版社/メーカー: ヤマハミュージックエンタテイメントホールディングス
  • 発売日: 2022/03/29
  • メディア: 単行本



昔、何かがあり、バルトーク作曲の一曲を聴きたくなり、せっかくなので全集をと考え、彼の全集CDを購入しポツポツ聴いてはいたのだがあまり心に響かなかった。ハンガリーの作曲家でコダーイと仲がよかったということ以外彼自身のこともあまり知らず興味もなかった。

正直この、ヤマハエンターテインメントから出ている「音楽家の伝記 はじめに読む一冊」の新作として出ると知った時もあまり読む気はなかった。しかし、去年から続けている、作曲家の作品をなるべく全曲聴いていくプロジェクトで、リスト、ショパンと何となく東欧の流れが来ていたので、せっかくなので全集も持っているバルトークをこのタイミングで聴いてみようと思い、この本も手にとってみた。

素晴らしい人物だった。物語は彼がハンガリーの田舎町で発明されたばかりの録音機を手に、民謡の収集を行う場面から始まるのだが、彼の真摯で美しい心がよく表現されていた。彼は両世界大戦をもろに経験することになるのだが、その反戦姿勢、お金に対する潔癖さ、学問に対する真摯さ、音楽に対する真摯さ、物事全てに対する真摯さ、故郷を大切にする思い、人を大切にする心、全てに感謝する心、本当に全てが素晴らしい人物だった。本当に読んでよかった本だと思う。

p.68
「作曲家はつねに新しいものを生み出す宿命にあるが、完全に新しいものは、完全に伝統的なものからのみ生まれると、僕は考える」

p.163
「また、ナチス支配下のドイツで、ユダヤ人の作曲家たちをさらし者にする「退廃音楽展」が開かれたと知ると、激しい抗議の文書を送ると同時に、自分の作品もそこに連ねるように要求した。
 ハンガリー国内においても、ユダヤ人は排斥が法案にかけられるやいなや、すぐさまこれに抗議する声明文を発表した。
 『人々よ、良心の責任において考えよ!このような恥ずべき法案がもし議会を通ることがあれば、それは全ハンガリー人の恥だ!」

p.209
「何か、心がとても痛むんだ・・・・・・。村では、人々がひとつのテーブル、ひとつの椅子を作るのにどれほど苦労していたか・・・・・・。時にはたった一つの家具を作るのに何年もの時と手間をかけていた。それに反して、ここでは一夜にしてすべての物がそろってしまう・・・・・・。要は価値観のちがいなのだが、わたしはどういう気持ちでこのことを受け入れたらいいのか、よくわからないんだよ。」

本当に素晴らしい人物だったのだと思う。
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モーツァルト [作曲家 伝記]


音楽家の伝記 はじめに読む1冊 モーツァルト (音楽家の伝記はじめに読む1冊)

音楽家の伝記 はじめに読む1冊 モーツァルト (音楽家の伝記はじめに読む1冊)

  • 作者: 萩谷 由喜子
  • 出版社/メーカー: ヤマハミュージックメディア
  • 発売日: 2020/09/27
  • メディア: 単行本



音楽家の伝記 はじめに読む1冊シリーズ『モーツァルト』を読み終わった。これでこのシリーズで現在市場に出ているものは全巻読み終わった。

このシリーズは、ひのまどかさんと、萩谷由喜子さんが、それぞれ担当して書いているが、ひのまどかさんの方は、あるテーマに焦点を当てて伝記を完成させているのに対し、こちらの萩谷由喜子さんは、基本的に生まれてから死ぬまで時代順に書いてくれており、私はこういった書き方の方が全体像がみえて好きである。『クララ・シューマン』と『モーツァルト』は萩谷さんが執筆しており、そういった意味でこの二人はとてもよくわかった気がする。

モーツァルトというと音楽以外は、下品でどうしようもない人物だったという印象があったが、妻想いの純粋な人物の側面がよく描かれており、私のイメージしていたモーツァルトと違った人物に会えた気がしてとても良かった。

モーツァルトが父レオポルドとともに若き日、どのように過ごしてきたかもよくわかったし、彼に対してアンビバレントな気持ちを持っていたのもよくわかったし、父と母に孝行出来ずに両親とも天国へ行ってしまったことを後悔している様子なども事細かに描かれており、人間モーツァルトがよくわかる作品だった。

とてもぬくもりに溢れた良い伝記だと思う。
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ショパン [作曲家 伝記]


音楽家の伝記 はじめに読む1冊 ショパン (音楽家の伝記はじめに読む1冊)

音楽家の伝記 はじめに読む1冊 ショパン (音楽家の伝記はじめに読む1冊)

  • 作者: ひの まどか
  • 出版社/メーカー: ヤマハミュージックメディア
  • 発売日: 2019/12/16
  • メディア: 単行本



「音楽家の伝記はじめに読む一冊」シリーズ『ショパン』を読み終わった。
ショパンは、中学生のころから大好きな作曲家で、NHKで放送されていたスーパー・ピアノ・レッスンでカツァリスが演奏をしているのを聴いて、かなりはまった。

この本は、彼の全生涯というよりは、ジョルジュ・サンドとの生活に焦点を合わせて作られている。他の作曲家でも同じ傾向があり、若干全生涯を通読したいというのはあるが、やはり何かに焦点を合わせることで作曲家のことがよりよくわかるというのもあると思うので、これはこれでアリだと思う。

ショパンは本当に繊細な人で、サンドも実は、一般的に持たれている印象以上にデリケートで優しい人だったことがわかる。

ショパンというよりは、ジョルジュ・サンドに対する見方が変わった本だった。
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チャイコフスキー [作曲家 伝記]


音楽家の伝記 はじめに読む1冊 チャイコフスキー (音楽家の伝記はじめに読む1冊)

音楽家の伝記 はじめに読む1冊 チャイコフスキー (音楽家の伝記はじめに読む1冊)

  • 作者: ひの まどか
  • 出版社/メーカー: ヤマハミュージックメディア
  • 発売日: 2020/09/27
  • メディア: 単行本



高校時代から、クラシック音楽をよく聴くようになった。母親の家系が音楽一家だったということもあり、小さい頃からクラシック音楽に親しんではいたが、自分が意識的にクラシック音楽を聴くようになったのは、高校生からだった。

その頃好きだったのは、ショパン、シベリウス、ベートーヴェン、そしてこのチャイコフスキーだった。特に、ヴァイオリン協奏曲、交響曲第5番、ピアノ三重奏曲は大好きで、数え切れないほど何度も聴いてきたし、辛いことがあるといつもこういった曲を聴いて元気をもらってきた。

何故、これほどまでに、チャイコフスキーは、人の心を揺さぶるのだろうとずっと思ってきたが、この本を読んで、ようやくわかった。

「ガラスの坊や」と小さい頃の家庭教師に名付けられた、繊細で優しい心。自分の心と作曲に誠実であるために、してしまった一回目の結婚。など、本当にあまりにも美しいエピソードが多すぎる。フォン・メック夫人との関係なども詳しくわかった。

このシリーズは毎回思うのだが、小説仕立てになっていてとても読みやすく、さらに色々なことがわかってとても良い。音楽を学ぶ多くの人がこのシリーズを読み、作曲家に対する理解を深められると良いと思う。

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ベートーヴェン [作曲家 伝記]


音楽家の伝記 はじめに読む1冊 ベートーヴェン

音楽家の伝記 はじめに読む1冊 ベートーヴェン

  • 作者: ひの まどか
  • 出版社/メーカー: ヤマハミュージックメディア
  • 発売日: 2019/03/23
  • メディア: 単行本



『クララ・シューマン』『シューベルト』『バッハ』に続いてこのシリーズの4冊目。
小さい頃から色々とベートーヴェンの自伝らしきものは読んできたが、ここまで人間臭いベートーヴェンは初めて。

差別意識なんかもそうなのだが、結局1対1で話をしたり、あいての人間性を知ると、様々な先入観が飛んでいく。ベートーヴェンもその作風ゆえ、崇高な人間のイメージを持ってしまいやすいが、本当に人間臭い、というよりどちらかといえばどうしようもない感じの人間だ。

しかし、シューベルトにしても、バッハにしても、このベートーヴェンにしても皆音楽にまっすぐだし、すごく友人たちに対して真っ直ぐだ(良い意味でも悪い意味でも)。

こうした人間臭いベートーヴェンをしることで、彼の音楽を新たな感じで聴くことができるようになると思う。とても良いシリーズだと思う。

だが、若干校正がいい加減なところがある。

『バッハ』もp.276でヘンデルのことをヘルデルと表記したり、
『ベートーヴェン』でもp.114でピアノ・ソナタ第21「ヴァルトシュタイン」とするところ、第22番「ヴァルトシュタイン」となっていたりする。

せっかく良いシリーズなので、校生もしっかりやってほしい。
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バッハ [作曲家 伝記]


音楽家の伝記 はじめに読む1冊 バッハ

音楽家の伝記 はじめに読む1冊 バッハ

  • 作者: ひの まどか
  • 出版社/メーカー: ヤマハミュージックメディア
  • 発売日: 2019/03/23
  • メディア: 単行本



バッハの伝記を読み終わった。
Yamaha Music Mediaから出ているこのシリーズ、非常に読みやすい。
初めに読んだ『クララ・シューマン』は生まれてから亡くなるまでまさに、伝記という感じだったが、ひのまどかさんが書いた『シューベルト』『バッハ』は一つのテーマを決め、そのテーマを中心に作家の人となりを読者に紹介する形になっている。

『シューベルト』のテーマは「リート」。リート作曲家としてのシューベルトに焦点を当てているので、交響曲やピアノ・ソナタなどはあまり登場しない。
この『バッハ』は後期のライプツィヒでトマス・カントル(教会の音楽監督を中心に様々な仕事をこなす)として働いた時代を中心に、彼の権力に物言う清廉潔白な性格を描き出している。

本当に真面目で、正しいことを常に行い、ちゃんとモノを言うことができる人だったんだなあと感心してしまった。

彼の曲はワン・パターンでつまらないと感じていたが、改めてちゃんと心から聴いてみようと思った。
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シューベルト [作曲家 伝記]


音楽家の伝記 はじめに読む1冊 シューベルト (音楽家の伝記はじめに読む1冊)

音楽家の伝記 はじめに読む1冊 シューベルト (音楽家の伝記はじめに読む1冊)

  • 作者: ひの まどか
  • 出版社/メーカー: ヤマハミュージックメディア
  • 発売日: 2019/12/16
  • メディア: 単行本



新しい音楽家の伝記シリーズ『音楽家の伝記 はじめに読む一冊』の『シューベルト』を読み終わった。
私は全く興味なかったのだが、何故か知らないが妻が図書館から借りてきたので、読んだ。『クララ・シューマン』同様、小説タッチで非常に読みやすく、スイスイ読めた。

小さい頃からシューベルトの伝記は読んでいたので、ある程度は知っていたが、大人になって詳細な伝記を読み、改めてシューベルトの繊細で謙虚な人柄、友人たちに如何に愛されていたのかということ、彼の貧しさの原因、そして死因などもとてもよくわかった。

何故あのシューベルトが性病にかかったのか、ということもずっと疑問に思っていたのだが、(この本が真実を伝えているかどうかはわからないが)この本を読みよく分かるとともに納得がいった。

一週間ほど前、シューベルトの歌曲全集CDがうちにやってきたので、色々なことに思いを馳せながら聴いていきたい。
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クララ・シューマン [作曲家 伝記]


音楽家の伝記 はじめに読む1冊 クララ・シューマン

音楽家の伝記 はじめに読む1冊 クララ・シューマン

  • 作者: 萩谷 由喜子
  • 出版社/メーカー: ヤマハミュージックメディア
  • 発売日: 2019/03/23
  • メディア: 単行本



シューマンの妻、クララの伝記本を読んだ。
シューマンの妻であり、ピアニストであるということは知っていたが、それ以上のことは知らなかった。

この本を読んで、彼女の人間として、音楽家として、のすばらしさを認識した。
音楽家として優れているからといって人間的に優れているとは限らない。しかし彼女はそのどちらも素晴らしかったことがこの本を読むとよくわかる。

父フリードリヒ・ヴィークはピアノ教師、マネージャーとしては素晴らしい才能を持っていた人のようで、娘クララは素晴らしいピアニストに育て、彼女が世に知られることにかなりの貢献をしたことは間違いない。しかし、一方で厳しく専横的だったようで、それに耐えられなかったクララの母は、彼とクララが4歳の時に離婚したらしい。

その時からのクララの生活、シューマンとの出会い、シューマンとの恋愛、父に反対されながらも愛を貫き結婚にこぎつけるまで、メンデルスゾーンとの友情、幸せながらも苦悩の多い結婚生活、ブラームスとの出会い、夫シューマンの死、ブラームスとの愛と友情のあいだで苦しむ様子、その後のコンサートピアニストとして一家を支えたこと、大学教授としての生活、ブラームスとの不和とその若い、そして死。

確かに、シューマンの影に隠れてあまり知られていない彼女の人間とのしての美しさが描かれており非常に感動的な本だった。

p.250に彼女のモットーが書かれている。
「勤勉、努力、質素、倹約」
私もクララにはとても及ばないが、この4つはなるべく心がけるよう生活している。

すこしでも彼女に近づけるよう、これからも勤勉に努力していきたいと思った。

クララ・シューマンは本当に心の美し素晴らしい女性だったのだと認識できた、素晴らしい本だった。

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