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R・シュトラウス 歌曲 ブログトップ
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Malven あおい [R・シュトラウス 歌曲]

評価
★★★★☆☆☆☆☆☆

R・シュトラウスの事実上最後の作品らしい。優しい曲だが印象に残る感じではない。
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R・シュトラウス歌曲 まとめ [R・シュトラウス 歌曲]

★★★★★★★★★☆
◎Wiegenlied 「子守歌」

★★★★★★★★☆☆
◎Op.29
1. Traum durch die Dämmerung「黄昏の中の夢」
◎Op.36
4. Anbetung「愛する想い」
◎Op.41
1. Wiegenlied「子守歌」

★★★★★★★☆☆☆
◎Jugendlieder
6. Der Fischer
◎Op.10
1. Zueignung 「献呈」
◎Op.17
2. Staudchen
「セレナード」
◎Op.19
2. Breit' über mein Haupt dein schwarzes Haar「ぼくの頭の上に広げてくれよ おまえの黒い髪を」
◎Op.26
1. Frühlingsgedränge「春の賑わい」
◎Op.27
4. Morgen!「あしたに」
2. Cäcilie「ツェツィーリエに」
◎Op.29
2. Schlagende Herzen「鳴り響くハート」
3. Nachtgang「夜の散歩」
◎Op.32
3. Liebeshymnus「愛の讃歌」
◎Op.41
2. In der Campagna「カンパーニャにて」
◎Op.43
1. An Sie「彼女に」
◎Op.46
1. Ein Obdach gegen Sturm und Regen「嵐や雨から避難する場所を」
◎Op.48
3. Kling!「響け!」
◎Op.49
5. Sie wissen's nicht「彼らは知らない」
◎Op.66
3. Es liebte einst ein Hase「昔 ウサギが惚れ込んだ」
8. Von Händlern wird die Kunst bedroht「商人は芸術を食い荒らし」
12. O Schröpferschwarm「おお 銭取り虫の群れよ」
◎Op.87
3. Und dann nicht mehr「そしてそれは二度となかった」

★★★★★★☆☆☆☆
◎Jugendlieder
1. Weihhnachtslied
4. Der mude wanderer
7. Die Drossel
11. Abend und Morgenrot
16. Weihnachtsgefuhl
◎Op.10
2. Nichts! 「何もない」
◎TrV 119
2. Die erwachte Rose 「目覚めたバラ」
◎Op.15
3. Lob des Leidens「苦悩への賛歌」
5. Heimkehr「帰郷」
◎Op.17
1. Seitdem dein Aug in meines schaute「あなたの瞳が私の瞳を見つめてから」
◎Op.21
2. Du meines Herzens Krönelein「あなたは私の心の王冠」
◎Op.22
1. Kornblumen「矢車菊」
4. Wasserrose「スイレン」
◎Op.27
3. Heimliche Aufforderung「ひそやかない誘い」
◎Op.32
4. O süßer Mai「おお、素敵な5月よ」
◎Op.36
1. Das Rosenband「バラのリボン」
◎Op.37
1. Glückes genug「満ち足りた幸せ」
3. Meinem Kinde「我が子に」
4. Meine Auge「ぼくの瞳」
◎Op.39
4. Befreit「解き放たれて」
◎Op.41
3. Am Ufer「岸辺にて」
◎Op.46
4. Morgenrot「朝焼け」
5. Ich sehe wie in einem Spiegel「ぼくは見るのだ 鏡を覗くように」
◎Op.47
2. Des Dichters Abendgang
「詩人の夕暮れの散策」
◎Op.48
1. Freundliche Vision「すてきな幻」
2. Ich schwebe「私は漂う」
5. Winterliebe「冬の愛」
◎Op.49
2. In goldener Fülle「黄金色あふれる中を」
◎Op.56
4. Mit deinen blauen Augen「きみの青い瞳で」
◎Op.66
1. Es war einmal ein Bock「昔 一匹の牡山羊が」
2. Einst kam der Bock als Bote「あるとき牡山羊が使者になり」
6. O lieber Künstler sei ermahnt「おお芸術家たちよ気を付けよ」
◎Op.68
4. Als mir dein Lied erklang「私にあなたの歌が響いたとき」
◎Op.69
1. Der Stern「星」
2. Der Pokal「杯」
3. Einerlei「変わらぬもの」
◎Op.87
1. Vom künftigen Alter「来たるべき老いについて」
2. Erschaffen und Beleben「創造し 生命を吹き込むこと」
4. Im Sonnenschein「太陽の光の中」
◎Op.88
1. Das Bächlein「小川」
2. Blick von Obern Belvedere「ベルヴェデーレ宮殿よりの眺め」
3. Sankt Michael「聖ミカエル」


こう見ると、若い時から晩年まで、結構多くの良い歌曲を書いていたんだなあ、と思う。



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AV.150 4つの最後の歌 [R・シュトラウス 歌曲]

管弦楽付きの、シュトラウスの最後の曲集。

1. Früling
★★★★☆☆☆☆☆☆
「春」
流麗な音楽がずっと流れるが、正直ピンと来ない。

2. September
★★★★☆☆☆☆☆☆
「9月」
少し哀愁漂う優しいメロディ。日本の9月のまだまだ暑い印象からは程遠い、秋を感じさせる曲。この曲も何となく曲が流れていく感じ。

3. Beim Schlafengehn
★★★★★☆☆☆☆☆
「眠りにつこうとして」
弦の分厚い音が優しくも暖かい始まり。そっと囁くように歌が入ってくる。途中、柔らかい美しい間奏がヴァイオリンによって奏される。

4. Im Abendrot
★★★★☆☆☆☆☆☆
「夕映えの中で」
6分を超える長大な曲。この曲も何となく曲が流れていく感じでつまらない。

さすがに弦楽器を伴奏にしているだけあり、全体的に流麗ではあるが、メロディがわかりづらくもう一歩の曲が多い。何故この曲集が名曲としてもてはやされているのかわからない。
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Wiegenlied 子守歌 [R・シュトラウス 歌曲]

評価
★★★★★★★★★☆

R・シュトラウスには、同じ題名でop41-1があるのだが、それとは違うっぽい。全集版CDにそっと入っている曲で作品番号等もないのでよくわからないのだが、かなりの佳曲。優しく愛らしくどこか悲しげな雰囲気が印象的。隠れた名曲なのではないだろうか。
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Op.88 3つの歌 [R・シュトラウス 歌曲]

1. Das Bächlein
★★★★★★☆☆☆☆
「小川」
小川の流れを模したような綺麗なピアノ伴奏の上で、愛らしい優しい旋律が歌われる。

2. Blick von Obern Belvedere
★★★★★★☆☆☆☆
「ベルヴェデーレ宮殿よりの眺め」
独特のリズムの上で、高貴な雰囲気の楽しい旋律が歌われる。楽しげな雰囲気の曲。

3. Sankt Michael
★★★★★★☆☆☆☆
「聖ミカエル」
流麗な清らかなメロディ。途中少しドラマティックな雰囲気になるが、最後は優しく終わる。ドイツ至上主義のような若干問題がある歌詞っぽい。

全体的に愛らしい雰囲気の曲で聴きやすい曲集ではある。
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Op.87 4つの歌 [R・シュトラウス 歌曲]

バスの男声歌手のための曲集らしい。

1. Vom künftigen Alter
★★★★★★☆☆☆☆
「来たるべき老いについて」
リュッケルトの詩。暗さの中に、どこかしら哀愁漂うメロディがあり、伴奏の「タラララタラーラ」というリズムがクセになる。それなりに聴きやすくはある。

2. Erschaffen und Beleben
★★★★★★☆☆☆☆
「創造し 生命を吹き込むこと」
ゲーテの詩。高音と低音が次々に出てきてとても歌いづらそうな、非常にドラマティックな始まり。その後も華やかな荘厳な雰囲気になったり、ちょっと諧謔的になったりと、コロコロ気分が変わるが、基本ドラマティックな感じ。

3. Und dann nicht mehr
★★★★★★★☆☆☆
「そしてそれは二度となかった」
リュッケルトの詩。とてもロマンティックなピアノ伴奏で始まる。「タタタターラ~」というピアノ伴奏のリズムが心に残る。とても長い曲だがロマンティックな雰囲気がずっと続く。

4. Im Sonnenschein
★★★★★★☆☆☆☆
「太陽の光の中」
リュッケルトの詩。明るく前向きな曲。愛らしさの中に華やかさがある。メロディもわかりづらいがそれなりに聴きやすい。最後はそっと静かに終わる。

全体的にピアノが華やかで聴きやすい曲集。
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Op.77 オリエントの歌 [R・シュトラウス 歌曲]

1. Ihre Augen
★★★★★☆☆☆☆☆
「彼女の瞳」
熱烈なラブソングらしい。しっとりとした始まりから段々と感情が高まっていく。流麗なメロディがついている。

2. Schwung
★★★★☆☆☆☆☆☆
「活気」
題名通り、活気に満ちた曲。何となく散漫な感じ。

3. Liebesgeschenke
★★★★☆☆☆☆☆☆
「愛の贈り物」
第一曲同様、流麗なメロディがついている。とはいえわかりづらい感じでこちらも散漫な印象。

4. Die Allmächtige
★★★★☆☆☆☆☆☆
「全能なるもの」
朗々と堂々と歌われる。こちらも散漫。

5. Huldigung
★★★★☆☆☆☆☆☆
「誓い」
半音階を多用した浮遊感のある曲。

全体的に散漫な印象。もう一歩な曲集。
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Op.69 5つの小さな歌曲 [R・シュトラウス 歌曲]

1. Der Stern
★★★★★★☆☆☆☆
「星」
優しく美しいメロディが印象的な曲。R・シュトラウスにしては珍しく、かなりストレートに美しいメロディが付けられている。

2. Der Pokal
★★★★★★☆☆☆☆
「杯」
かなり流麗なピアノ伴奏に乗って、朗々と乾杯の歌が歌われる。歌のメロディも流麗で最後の盛り上がりなども悪くない。

3. Einerlei
★★★★★★☆☆☆☆
「変わらぬもの」
とても愛らしい、魅力的なメロディを持ったラブ・ソング。後奏のピアノも綺麗。

4. Mein Wagen rollet langsam
★★★★★☆☆☆☆☆
「森を行く」
深い郷愁を抱かせるような懐かしげな優しいメロディで始まる。途中から森に迷い込んだかのように混沌としてくる。突然ドラマティックに激しくなり、最後は穏やかなメロディに戻って静かに終わる。

5. Das ist ein schlechtes Wetter
★★★★★☆☆☆☆☆
「ひどい天気」
土砂降りの雨を模したようなピアノ、それに嫌気がさしている歌のメロディではじまる。途中から雨がポツポツになっていき、最後は優雅な雰囲気になる。面白い曲ではある。
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Op.68 クレメンス・ブレンターノの詩による6つの歌曲 [R・シュトラウス 歌曲]

1. An die Nacht
★★★★★☆☆☆☆☆
「夜」
その名のとおりしっとりとした穏やかな曲。メロディはR・シュトラウスらしく、どこか皮肉の混じった感じになっている。

2. Ich wollt ein Sträußlein binden
★★★★★☆☆☆☆☆
「わたしは一本の花束を作りたかったの」
信じられないほど愛らしいメロディで始まる。しかしいつの間にか短調になり、さらにいつの間にかまた美しいメロディになっている。この長調と短調が行ったり来たりする感じがせっかくの美しいメロディを台無しにしている気がするのが、こういうのが好きな人は好きなのであろう。

3. Säusle,liebe Myrte
★★★★★☆☆☆☆☆
「こんにちは、愛らしいミルテよ」
とても穏やかな美しいメロディで始まる。ピアノも哀愁漂う美しい伴奏を付ける。息の長い美しい旋律が印象的な曲。後半若干混沌とした感じになってくる。後半、超高音のメロディを歌う部分は結構大変そう。

4. Als mir dein Lied erklang
★★★★★★☆☆☆☆
「私にあなたの歌が響いたとき」
メンデルスゾーンの無言歌集のような、郷愁を覚える長めのピアノ伴奏で始まる。広がりのある伸びやかな歌がそれに乗ってくる。後半ドラマティックになり、最後はピアノが美しく後奏を弾き静かにそっと終わる。

5. Amor
★★★★★☆☆☆☆☆
「アモール」
非常に不安定な音程、揺れ動きまわるメロディを非常に高音で歌い続けるかなりの技巧を要求される曲。すごいなあとは思うが、あまりいい音楽だなあ、とは思わない。

6. Lied der Frauen
★★★★★☆☆☆☆☆
「女たちの歌」
オペラのようなかなり激しい始まり。荒れ狂う波を歌っているらしい。歌は少し落ち着くがピアノは相変わらず激しく揺れ動き続ける。8分近い大作という事もあり、とにかくかなりのテンションを長時間要求される難曲。


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Op.67 3つのオフィーリアの歌、不機嫌の書よりの3つの歌曲(ゲーテの詩より) [R・シュトラウス 歌曲]

1. Wie erkenn' ich mein Treulieb
★★★★★☆☆☆☆☆
「どうやって見分けるの 本当の恋人を」
ハムレットの恋人であり、彼に捨てられ発狂して死ぬオフィーリアの曲。非常に不気味な高音なピアノ伴奏と共に、心の不安を表しているような不安な歌。普通の歌としてはもちろんもう一歩だが、オフィーリアの狂気をよく表しているとは思う。

2. Guten Morgen,'s ist Sankt Valentinstag
★★★★★☆☆☆☆☆
「おはよう、今日はヴァレンタインデーよ」
かなりスピード感のある狂った感じの曲。この曲ももちろんもう一歩だが、オフィーリアをよく表している。

3. Sie trugen ihn auf der Bahre bloss
★★★★★☆☆☆☆☆
「あの人は死化粧もせずに棺に入れられた」
現代曲のオペラを聴いているような、本当に捉えどころのない曲集なのだが、何度も書いているがオフィーリアぴったりの曲。かなり暗い雰囲気で、葬送曲のような感じ。

4. Wer wird von der Welt verlangen
★★★★☆☆☆☆☆☆
「この世間に対して誰が期待するというのだ」
長調か短調かわからないような前奏で始まり、これまた不安定なメロディが歌われる。もう一歩。

5. Hab' ich euch denn je geraten
★★★★☆☆☆☆☆☆
「私が今までお前たちに指図などしたことがあるか」
これも不安定な感じで始まるが、途中からピアノが綺麗なメロディを引き始める。しかし再び段々と混沌としてくる。再び綺麗なメロディが流れる。何にしろもう一歩。

6. Wanderers Gemütsruhe
★★★★☆☆☆☆☆☆
「さすらい人の心のやすらぎ」
いきなり不協和音全開の激しい始まり。「やすらぎ」という単語からは程遠い作品。
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Op.66 「商人の鑑」 [R・シュトラウス 歌曲]

楽譜出版社に訴えられ負けてしまった、R・シュトラウスがその仕返しに書いた風刺曲らしい。その割には美しいメロディに満ちていて彼の歌曲集の中では一番聴きやすい気がする。


1. Es war einmal ein Bock
★★★★★★☆☆☆☆
「昔 一匹の牡山羊が」
「タッタラタッタラ」という独特のリズムの上を美しいメロディが流れる非常に聴きやすい曲。初めはピアノ曲?と思うほど前奏が長い。

2. Einst kam der Bock als Bote
★★★★★★☆☆☆☆
「あるとき牡山羊が使者になり」
低い「タ~、タラ~、タラ~」という主題と、高い「タララ~、タララ~」という主題が対話的に繰り返される独特の前奏の後、舞曲のような優雅なピアノ・ソロが流れ、歌も低い音を高い音を行ったり来たりする。聴いていてとても楽しい曲。

3. Es liebte einst ein Hase
★★★★★★★☆☆☆
「昔 ウサギが惚れ込んだ」
子守歌のような、穏やかで美しいメロディ。ピアノの「タララララ~」という歌の合間合間に入る音が美しい。

4. Drei Masken sah ich
★★★★☆☆☆☆☆☆
「三つの仮面を私は見た」
不気味な雰囲気の、非常に前衛的なピアノ前奏で始まる。この前奏もかなり長い。その雰囲気のまま歌に入るが、最後は馬鹿にしたように軽い感じになりあっさり終わる。

5. Hast du ein Tongedicht vollbracht
★★★★★☆☆☆☆☆
「曲ができたなら」
軽快な音楽。曲が出来た喜びをうまく表している。

6. O lieber Künstler sei ermahnt
★★★★★★☆☆☆☆
「おお芸術家たちよ気を付けよ」
美しいワルツ。長い前奏のあと歌が始まるのだが、美しい優雅なピアノ伴奏の上で、怪しげなメロディが歌われる。楽しい雰囲気の舞踏会で、お互い牽制しあいながら、皮肉をぶつけ合っている人々を描いているかのよう。まさにオペラの一場面のような曲。

7. Unser Feind ist,grosser Gott
★★★★★☆☆☆☆☆
「神様よ、我らが敵は」
けんかを始めたのかと思わせる激しい口調の曲。どこかしら滑稽さもある。

8. Von Händlern wird die Kunst bedroht
★★★★★★★☆☆☆
「商人は芸術を食い荒らし」
これも非常に長い前奏。普通に美しい旋律を持ったピアノ曲としても十分に通用する。
美しすぎるピアノ前奏が終わると非常に暗い雰囲気の歌が始まり、流麗なアルペジオのピアノ伴奏の上を激しい口調で歌が流れる。かなりパンチの効いた面白い曲。

9. Es war mal eine Wanze
★★★★★☆☆☆☆☆
「昔一匹の南京虫が」
怪しげなメロディと淡々とした和音の連続の伴奏が、不気味な雰囲気を作り出している。何故か最後は美しいメロディが流れ出す。

10. Die Künstler sind die Schöpfer
★★★★★☆☆☆☆☆
「芸術家は創造者」
軽い感じの楽しげな雰囲気の曲。

11. Die Händler und die Macher
★★★★★☆☆☆☆☆
「商人とその元締めは」
歌から入るこの曲集にしては珍しい曲。優雅な雰囲気の曲。ベートーヴェンの運命の冒頭部分のようなメロディも聞こえる。

12. O Schröpferschwarm
★★★★★★★☆☆☆
「おお 銭取り虫の群れよ」
とても優雅なゆったりとした曲。途中から非常に流麗な美しいメロディをピアノがソロで弾く。信じられないほど感動的な後奏が流れしっとりとこの曲集が閉じられる。

美しいメロディをふんだんに散りばめた皮肉たっぷりの歌曲集。

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Op.56 6つの歌曲 [R・シュトラウス 歌曲]

1. Gefunden
★★★★★☆☆☆☆☆
「みつけたもの」
淡々としたピアノ伴奏に乗って、こちらも淡々としたメロディで森での様子を歌っている。ゲーテの詩らしい。後半若干の盛り上がりを見せる。

2. Blindenklage
★★★☆☆☆☆☆☆☆
「盲人の嘆き」
盲人の嘆きという形にして、自然を讚美している歌詞なのか。5分を超えるかなり長い曲。基本暗い雰囲気が支配している。メロディもわかりづらく退屈。


3. Im Spätboot
★★★☆☆☆☆☆☆☆
「夜更けの船で」
舟歌のようなゆったりたゆたうようなリズムに乗って、ゆったりと歌われる。はじめは明るく始まるのに、段々暗く、さらに神秘的になっていく。これも長い曲で、かなり飽きる。

4. Mit deinen blauen Augen
★★★★★★☆☆☆☆
「きみの青い瞳で」
やさしいラブソング。R・シュトラウスにしてはかなり美しいメロディがついている。間奏のピアノ部分も綺麗。後半の抑制された盛り上がりも悪くない。

5. Frühlingsfeier
★★★☆☆☆☆☆☆☆
「春の祭」
嵐をイメージさせる、激しいピアノ伴奏と歌で始まる。段々と混沌としてくる、つかみどころのない曲。

6. Die heiligen drei Könige
★★★★☆☆☆☆☆☆
「聖なる三人の王」
クリスマスの三人の博士を描いた作品だろう。若干陰がなくはないが、クリスマス・ソングっぽい明るさのある曲。とはいえ、普通のクリスマス・ソング程わかりやすくもなく、メロディに親しみやすさもない。

全体的に長い曲が多く、少し飽きるか。
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Op.49 8つの歌曲 [R・シュトラウス 歌曲]

1. Waldseligkeit
★★★★★☆☆☆☆☆
「森の幸せ」
非常に低音のピアノ伴奏で始まる。森のざわめきのようなピアノ伴奏の上を穏やかな若干不安げなメロディが歌われる。

2. In goldener Fülle
★★★★★★☆☆☆☆
「黄金色あふれる中を」
「タッタタ」という跳ねた感じの明るい伴奏の上を、これまた楽しげな旋律が歌われる。途中少し悲しげな雰囲気になるが、再び明るさを帯びて元気な雰囲気になり華やかに終わる。


3. Wiegenliedchen
★★★★☆☆☆☆☆☆
「子守歌」
高音のやさしい鳥たちがささやきかけているような伴奏のもと、不思議な雰囲気の不安定なメロディが歌われる。これでは子供は若干怖くて眠れないのでは?と思ってしまうが・・・。

4. Das Lied des Steinklopfers
★★★☆☆☆☆☆☆☆
「石割人の歌」
語り口調の元気な曲。私はこういう雰囲気の曲が苦手だ。

5. Sie wissen's nicht
★★★★★★★☆☆☆
「彼らは知らない」
物語性に溢れた、美しいピアノ伴奏と掛け合いながら美しいメロディが歌われる。途中の思いもよらないような転調のあとの草原を思わせるメロデイもとても綺麗。さらに雰囲気がガラっと変わり低音の響く重々しい雰囲気になり、最後は初めの穏やかな雰囲気が回帰されしっとり終わる。ピアノ単独でも相当綺麗な曲だと思う。

6. Junggesellenschwur
★★★☆☆☆☆☆☆☆
「若い独身男の誓い」
「少年の不思議な角笛」から歌詞が取られた曲。結婚を嫌がる男の歌。正直こういうのもダメ。

7. Wer lieben will,muß leiden
★★★★☆☆☆☆☆☆
「愛することを望む者は 苦しまねばならない」
つかみどころのない、綺麗そうで綺麗ではない半音階を駆使した不安定なメロディがひたすら続く。これも残念な曲。ソプラノ歌手が好んで取り上げる曲らしいが全く良いと思わない。

8. Ach,was Kummer
★★★★☆☆☆☆☆☆
「ああ、何て悲しみが」
これもオペラの一場面のような、語り口調の曲。やはり私はこういう曲が好きではない。

2、5曲目のようにかなりの名曲も含まれるが、全体的に語り口調の曲が多く、退屈。
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Op.48 5つの歌曲 [R・シュトラウス 歌曲]

1. Freundliche Vision
★★★★★★☆☆☆☆
「すてきな幻」
「タラタラタ~ラ~」という同じリズムが繰り返され、その上でゆったりとした綺麗なメロディが歌われる。同じリズムが何となくクセになってしまいそうになる、何となく惹かれる曲。

2. Ich schwebe
★★★★★★☆☆☆☆
「私は漂う」
ピアノ美しい前奏で始まる。少し開放感のある明るいメロディが歌われる。伸びやかで美しいメロディなのでかなり聴きやすい。ピアノも綺麗。

3. Kling!
★★★★★★★☆☆☆
「響け!」
とても華麗な始まり。若干宗教的な響きも感じる。短いながら、歌もピアノ伴奏も美しく素晴らしい。

4. Winterweihe
★★★★★☆☆☆☆☆
「冬の儀式」
題名から暗い曲をイメージしていたのだが、そこまで暗くなく、家の中で、暖炉の前で温まりながら優しく語り合っているかのような優しい曲。

5. Winterliebe
★★★★★★☆☆☆☆
「冬の愛」
これも華やかな曲。とても情熱的で美しい旋律を持っている。中間部の緊張感のある部分もアクセントになっており悪くない。

全体的に美しいメロディが多く、ゆったりとした感じで非常に聴きやすい曲集。全曲がある程度聴けるというのもシュトラウスの歌曲集としては結構貴重かもしれない。
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Op.47 5つの歌曲 [R・シュトラウス 歌曲]

1. Auf ein Kind
★★★★☆☆☆☆☆☆
「ひとりの子に」
激しい不安定なピアノの伴奏で始まる。段々と曲は整ってくるがイマイチ構造がよくわからない。もう一歩。

2. Des Dichters Abendgang
★★★★★★☆☆☆☆
「詩人の夕暮れの散策」
舟歌のようなリズムのたゆたう感じの伴奏で始まる。かなり息の長いゆったりとした旋律が朗々と歌われる。メロディもそれなりに綺麗でわかりやすい。中間部のピアノ・ソロは本当にピアノのソロ曲のような感じでドラマティック。5分を超えるかなり長い曲。

3. Rückleben
★★★★★☆☆☆☆☆
「よみがえり」
この曲も5分を超える長い曲。ゆったりとした吟遊詩人の語りのような歌。ピアノが怪しげな雰囲気を演出するアルペジオを奏でる。結構つかみどころのない曲。最後は月夜のひっそりとした雰囲気になり終わる。

4. Einkehr
★★★★★☆☆☆☆☆
「宿」
懐かしく暖かい雰囲気で始まる。この曲も昔を懐かしみ子供に語りかけているような物語性のある曲。

5. Von den sieben Zechbrüdern
★★★★☆☆☆☆☆☆
「七人の酒飲み兄弟のこと」
こちらは少し激しい感じの曲。はねたリズムで完全に語り口調の曲。雰囲気はコロコロ変わるが、音楽全体としてあまり面白くない。

全体的に物語性に富んだ曲が多い。雰囲気は悪くないのだが、その分メロディの美しさがあまりないので純粋に音楽として楽しむにはもう一歩か。
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Op.46 リュッケルトの5つの詩 [R・シュトラウス 歌曲]

1. Ein Obdach gegen Sturm und Regen
★★★★★★★☆☆☆
「嵐や雨から避難する場所を」
歌から入る曲。かなり哲学的な詩でイマイチ意味はわからないが、曲はロマンティックかつダイナミックでメロディもかなりわかりやすく綺麗。さすが多くの作曲家を刺激するリュッケルトといった感じか。

2. Gestern war ich Atlas
★★★★★☆☆☆☆☆
「昨日俺はアトラスだった」
この曲もわかりづらい歌詞。かなり低音で歌いだされる。段々と音楽がしなやかになっていき、優美な雰囲気になる。

3. Die sieben Siegel
★★★★★☆☆☆☆☆
「七つの封印」
かわいい娘にメロメロのお父さんの歌か?おどけた感じのメロディ。ふざけて娘と戯れるお父さんの様子が面白おかしく描かれているよう。

4. Morgenrot
★★★★★★☆☆☆☆
「朝焼け」
流れるような美しいピアノのアルペジオで始まる。朝の爽やかな感じがよく表されている。途中少し悲しげな雰囲気になる。想いの届かない恋人を歌っているらしい。最後は非常にドラマティックに終わる。ピアノ伴奏が綺麗な曲。

5. Ich sehe wie in einem Spiegel
★★★★★★☆☆☆☆
「ぼくは見るのだ 鏡を覗くように」
しっとりとした始まり。段々と感情が高まっていく。曲集を締めくくりにふさわしい曲。熱烈なラブソング。

それなりに聴ける曲がある曲集。
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Op.43 3つのドイツの古い歌 [R・シュトラウス 歌曲]

1. An Sie
★★★★★★★☆☆☆
「彼女に」
シュトラウスにしては非常に美しくわかりやすいメロディ。伴奏も端正で美しい。シューベルトの歌曲を彷彿とさせる。ちなみにシューベルトも同じ歌詞に曲をつけているらしい。

2. Muttertändelei
★★★★★☆☆☆☆☆
「母のたわ言」
軽やかな感じで始まるのだが、それなりにメロディアス。途中で弾かれるピアノのそろも綺麗ではある。自分の娘を自慢している母の歌っぽい。

3. Die Ulme zu Hirsau
★★★★☆☆☆☆☆
「ヒルザウの楡の木」
歌から入る曲。若干影を帯びたメロディ。ピアノ伴奏が風に揺れる葉っぱを表しているかのよう。結構低音で重々しく歌われる。途中から音程が上がって行き曲も盛り上がりを見せる。伴奏も様々なバリエーションがあり、聴いていて飽きない工夫はされているのだろうが、何にしろメロディが全く魅力的ではないので心に全く響かない。

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Op.41 5つの歌曲 [R・シュトラウス 歌曲]

1. Wiegenlied
★★★★★★★★☆☆
「子守歌」
結構スピード感のあるきらびやかなピアノの前奏で始まる。R・シュトラウスにしては珍しいくらい美しいメロディの曲。

2. In der Campagna
★★★★★★★☆☆☆
「カンパーニャにて」
華やかな喜びを前面に表しているような前奏を受けて、その雰囲気そのままに歌も華やかに歌う。中間部の哀愁漂う感じの部分も美しい。若干暗さをおびた後、再び華やかになりそのままの雰囲気でフィナーレを迎える。

3. Am Ufer
★★★★★★☆☆☆☆
「岸辺にて」
凄まじく低音を含んだ非常に重々しいゆったりとした伴奏の上を、これまたゆったりとした広がりのある、まさにどこまでも広い海に向かって歌っているかのようなメロディが奏でられる。途中からピアノが少し動きを見せ、ピアノの音も段々高い音を用いるようになってきて、気持ちが天に向けられていくのがわかる。

4. Bruder Liederlich
★★★★☆☆☆☆☆☆
「ろくでなしの兄ちゃん」
オペラの本当にどうしようもない男がクダを巻いているかのような感じ、私はこうった類の曲は苦手だ。

5. Leise Lieder
★★★★★☆☆☆☆☆
「ひそやかな歌」
どこか懐かしい優しいメロディで始まる。流れるようなアルペジオのピアノも美しい。途中からドラマティックさも加わりそれなりに盛り上がる。

結構メロディアスな曲が多い作品集。
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Op.39 5つの歌曲 [R・シュトラウス 歌曲]

1. Leises Lied
★★★★☆☆☆☆☆☆
「ひそかな歌」
和音の淡々とした伴奏に、こちらも淡々としたあまり抑揚のないメロディが歌われる。不思議な雰囲気の曲。つまらない。

2. Junghexenlied
★★★★☆☆☆☆☆☆
「若い魔女の歌」
幻想的で不思議な雰囲気の曲。魔女の曲らしく変な歌詞も出てくる。イマイチか。

3. Der Arbeitsmann
★★★★☆☆☆☆☆☆
「労働者」
過酷な労働を嘆いているかのような曲。若干光が指す瞬間もあるが、全体的に暗く重々しい。最後は少し希望を持って終わっている感じなのか、ある程度盛り上がって終わる。

4. Befreit
★★★★★★☆☆☆☆
「解き放たれて」
哀愁漂うピアノのアルペジオで始まる。そのまま美しいメロディが歌われるのかと思いきや、半音階的な不安定な始まり。その後若干美しい感じにはなって行き、段々と感情が高まり、クライマックスを迎える。同じことが3回繰り返される。悪くはない曲。

5. Lied an meinen Sohn
★★★★☆☆☆☆☆☆
「我が息子への歌」
題名から想像できないような激しい曲。シューベルトの「魔王」を彷彿とさせる激情的な感じ。しかし結構つまらない。

全体的におもしろい雰囲気の曲が多く、逆に言えば正統的なメロディの美しい“歌”が少なく退屈な曲集。
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Op.37 6つの歌曲 [R・シュトラウス 歌曲]

息子の誕生を祝って妻に捧げた曲集らしい。

1. Glückes genug
★★★★★★☆☆☆☆
「満ち足りた幸せ」
題名通りの曲。背景知識を知ってから聞いたからだろうが、家族団欒の後、静かに眠る子どもを優しく見守る親の歌のような感じがする。暖かい曲。

2. Ich liebe dich
★★★★★☆☆☆☆☆
「あなたを愛する」
題名と歌詞が全くあっていない曲。よくわからないが戦いに赴く男の曲?かなり激しく劇的な曲。

3. Meinem Kinde
★★★★★★☆☆☆☆
「我が子に」
子守唄のような静かな優しい曲。

4. Meine Auge
★★★★★★☆☆☆☆
「ぼくの瞳」
ゆったりとした重々しい足取りで進む曲。和音を淡々と鳴らし続けるピアノ伴奏も何故かドラマティックで良い。結構メロディアスな曲。長めの後奏のピアノのメロディが綺麗。

5. Herr Lenz
★★★★☆☆☆☆☆☆
「春のダンナ」
つかみどころのない語り口調の曲

6. Hochzeitlich Lied
★★★★☆☆☆☆☆☆
「結婚の歌」
結婚初夜、花婿が花嫁をベッドに誘う曲らしい。怪しげで暗い感じのメロディで、わけのわからないまま曲が進んでいく。正直捉えどころのない曲でつまらない。

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Op.36 4つの歌曲 [R・シュトラウス 歌曲]

1. Das Rosenband
★★★★★★☆☆☆☆
「バラのリボン」
とてもロマンティックなメロディを持つ曲。R・シュトラウスにしては結構わかりやすいメロディを持った曲なのではないだろうか。

2. Für funfzehn Pfennige
★★★★★☆☆☆☆☆
「15ペニヒで」
明るい民謡的な曲。「子供の魔法の角笛」から歌詞をとっているので当たり前かもしれないが。跳ねるようなリズムが特徴的。途中滑らかな美しい旋律も登場する。

3. Hat gesagt - bleibt's nicht dabei
★★★★★☆☆☆☆☆
「言われたことは・・・それでおしまい」
これも「子供の魔法の角笛」からの曲。語りのような歌。途中メロディアスな部分もある。

4. Anbetung
★★★★★★★★☆☆
「愛する想い」
リュッケルトの歌詞に曲をつけたもの。とても美しいドラマティックなピアノ伴奏で始まる。歌に入っても伸びやかで美しいメロディ。ピアノも華麗。途中からリズムが変わり、ポツポツとした伴奏に変わる。後半ドラマティックになり華麗な雰囲気が戻ってくる。最後は非常に美しい泣きのメロディも登場し、夢見るような雰囲気で終わる。

「子供の魔法の角笛」以外の2曲はロマンティックで良い。
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Op.32 5つの歌曲 [R・シュトラウス 歌曲]

1. Ich trage meine Minne
★★★★★☆☆☆☆☆
「ぼくは愛を持ち歩く」
R・シュトラウスの歌曲の中では有名でよく取り上げられることが多いらしい。確かにメロディも綺麗でどこか懐かしさもあるが、何となく低音でもう一歩な気もする。

2. Sehnsucht
★★★★☆☆☆☆☆☆
「あこがれ」
少し不安げな伴奏で始まり、ピアノの音もとまり、歌だけでメロディを歌いだす。ピアノと歌で交互に音を出しながら、段々と絡み合っていく。歌詞はとってもロマンティックなのに、メロディがイマイチ。

3. Liebeshymnus
★★★★★★★☆☆☆
「愛の讃歌」
いきなり歌が入って始まる。和音を連続して弾くピアノもロマンティックだし、歌のメロディもロマンティック。クライマックスの美しさ、華麗さは素晴らしい。リストの「愛の夢」第三番を彷彿とさせる美しさを持った曲。

4. O süßer Mai
★★★★★★☆☆☆☆
「おお、素敵な5月よ」
初春を表すかのようなピアノの可憐なアルペジオで始まる。明るくて華やかで美しい曲。

5. Himmelsboten
★★★★☆☆☆☆☆☆
「天の使い」
少し暗い不安感を煽るような始まり。物語性の強い曲。メロディもコロコロ変わり聴いていて面白くはあるが、イマイチ。
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Op.31 4つの歌曲 [R・シュトラウス 歌曲]

1. Blauer Sommer
★★★★☆☆☆☆☆☆
「青い夏」
ゆったりとした広がりのある曲だが、何となく曲が流れていく感じでとらえどころがない。

2. Wenn...
★★★★★☆☆☆☆☆
「もしも」
ピアノの短いながらも華やかな前奏で始まる。問いかけるような独特のメロディがひたすら流れる。
ピアノ伴奏が様々に変化していくのは面白いがこの曲もイマイチとらえどころがない。

3. Weißer Jasmin
★★★★☆☆☆☆☆☆
「白いジャスミン」
こちらも問いかけるようなメロディをいきなり歌手が歌いだす曲。不安定なメロディが続く。

4. Stiller Gang
★★★★☆☆☆☆☆☆
「静かな散歩」
暗い感じの重々しい始まり。途中若干盛り上がるが、基本は影がつきまとう曲。

妹の結婚祝いに書かれた作品らしい。全体的に捉えどころのない曲が多く、もう一歩な曲集な気がする。
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Op.29 3つの歌曲 [R・シュトラウス 歌曲]

1. Traum durch die Dämmerung
★★★★★★★★☆☆
「黄昏の中の夢」
妻が化粧をしている30分程度でできてしまった曲らしい。なんだかEric Claptonの名曲Wonderful Tonightとかぶる逸話だが、素朴な「タラララ」というリズムに乗って非常に穏やかな愛に溢れた旋律が続く。とても美しい名曲。

2. Schlagende Herzen
★★★★★★★☆☆☆
「鳴り響くハート」
跳ねた感じの明るい曲。幸福感に満ち溢れている。中間部の伸びやかな部分も良い。鳴り響くハートを摸した「タラン、タラン」という音型も面白い。全体的に恋をする少年の高揚する心を表していてとても幸福になれる佳曲。

3. Nachtgang
★★★★★★★☆☆☆
「夜の散歩」
静かな美しい月の出る晩に、しっとりと言葉を交わしながら歩く恋人の様子が見えるような美しい曲。

美しい旋律が楽しめる名歌曲集。
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Op.27 4つの歌曲 [R・シュトラウス 歌曲]

1. Ruhe,meine Seele!
★★★★☆☆☆☆☆☆
「憩え、わが心よ」
いきなり不協和音で入る。詞を書いたヘンケルという人は革命詩人であったらしく、革命中に書かれたのか、激しいこの世の中で心の平穏よ訪れろということを歌っているらしい。暗く荒々しい曲。私はこういう曲は苦手だ。

2. Cäcilie
★★★★★★★☆☆☆
「ツェツィーリエに」
熱烈な愛の歌らしい。すさまじく華やかなピアノの前奏で始まる。歌のメロディも喜びに満ちている。
ピアノが愛に震える心の動きをよく表している。とにかくドラマティックな曲。最後はこれでもかとばかりに盛り上がる。

3. Heimliche Aufforderung
★★★★★★☆☆☆☆
「ひそやかない誘い」
一転して滑らかな落ち着いたピアノ伴奏で始まる。しかし段々と感情が高まっていき、ピアノとともに激しい想いを爆発させる。途中、淡々とした落ち着いた部分が出てくる。シューマンの「献呈」の中間部にも似た感じ。

4. Morgen!
★★★★★★★☆☆☆
「あしたに」
穏やかな心落ち着く長いピアノ伴奏から始まる。夜想曲のような静かな美しい前奏。子守唄のようなしっとりとした心に染みるメロディ。

結婚のお祝いにソプラノ歌手の妻のパウリーネに贈った曲集らしい。

とにかくピアノ伴奏が素晴らしい歌曲集。メロディも他の曲集に比べ美しいものが多く、シュトラウスが自分のピアノ伴奏で最愛の妻が歌うことを想定して書いたんだろうなあと思われる。一曲目がなければ相当美しい曲集と言える。
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Op.26 レーナウの詩による2つの歌曲 [R・シュトラウス 歌曲]

1. Frühlingsgedränge
★★★★★★★☆☆☆
「春の賑わい」
とにかくピアノ伴奏が美しい曲。ピアノ伴奏だけでも充分曲として完成している。前奏から後奏まですべてが綺麗。まさに花が萌え出て咲き乱れる様子を表しているかのよう。

2. O wärst du mein!
★★★★☆☆☆☆☆☆
「おお 君がぼくのものだったら」
前曲とは対照的に、静的なゆったりとした物思いにふけっているかのような暗く沈んだ曲。止まりそうなほどゆっくりとした曲。後半気分が高揚してくるが、メロディは暗いまま。前曲が素晴らしかっただけに少し残念な感じ。
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Op.22 乙女の花 [R・シュトラウス 歌曲]

1. Kornblumen
★★★★★★☆☆☆☆
「矢車菊」
「ツタータ」「ツタータ」という独特の伴奏の上を、美しさこの上ないメロディが歌われる。

2. Mohnblumen
★★★★★☆☆☆☆☆
「ポピー」
華やかで動きの激しいピアノ伴奏で始まる。若干セリフっぽい歌が続く。ピアノ伴奏が勝手なことを弾いていそうで歌とあっているのが面白い。

3. Epheu
★★★★★☆☆☆☆☆
「木蔦(きづた)」
どんな花かしらないが、アルペジオっぽい滑らかなピアノ伴奏の上を、なめらかで広がりのあるメロディが歌われる。終始なめらかに弾かれるピアノに惹かれる。

4. Wasserrose
★★★★★★☆☆☆☆
「スイレン」
神秘的な、水面を映し出したような、透明感のあるポツポツとというピアノ伴奏が美しい曲。独特のリズムで、この伴奏でこのメロディを歌うのはさぞかし難しいだろうと思わせる。途中からピアノも若干なめらかになり、半音階的な不安的なメロディになる。さらに進むと短調気味になり不安感が強くなる。月の光を浴びている水面を描いているような美しい世界観が広がり、伸びやかなメロディになる。
最後は夢の中に誘われていくかのように終わる。

描写性に富んだ面白い曲集。
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Op.21 素朴な歌 [R・シュトラウス 歌曲]

1. All mein Gedanken,mein Herz und mein Sinn
★★★★★☆☆☆☆☆
「ぼくの考えの、心の、感覚のすべては」
歌曲集の題名通り、素朴な民謡のような柔らかく優しい唄。

2. Du meines Herzens Krönelein
★★★★★★☆☆☆☆
「あなたは私の心の王冠」
優しく伸びやかな始まり。途中若干緊張感のある場面も出てくる。メロディや雰囲気がコロコロ変わる物語性のある曲。最後の方は日本民謡「ふるさと」を思わせる箇所もある。

3. Ach Lieb,ich muß nun scheiden
★★★★★☆☆☆☆☆
「ああ 恋人よ、ぼくは今お別れしなければならない」
一転して、暗い感じの曲。別れを感じさせる曲。途中少し希望が見える部分もあるが、基本暗い。

4. Ach weh mir unglückhaftem Mann
★★★★★☆☆☆☆☆
「ああみじめな俺 不幸な男」
劇的なピアノの前奏で始まる。ピアノが滑稽な感じをうまく出している。オペラの一場面のような曲。

5. Die Frauen sind oft fromm und still
★★★★★☆☆☆☆☆
「女の人たちは時に敬虔で物静かだ」


様々な曲調が楽しめ、物語性も有り、結構面白い曲集。
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Op.19 「最後の葉」から 6つの歌曲 [R・シュトラウス 歌曲]

1. Wozu noch,Mädchen,soll es frommen
★★★★☆☆☆☆☆☆
「いったい、少女よ、何の役に立つというのか」
捉えどころのない曲。正直あまり面白くない。

2. Breit' über mein Haupt dein schwarzes Haar
★★★★★★★☆☆☆
「ぼくの頭の上に広げてくれよ おまえの黒い髪を」
ゆったりとした優しい曲。中間部の感情の高まりを見せる部分のメロディが非常に美しい。最後の力強いピアノの後奏も素晴らしい。

3. Schön sind,doch kalt die Himmelssterne
★★★★★☆☆☆☆☆
「美しい、けれど冷たいのだ 天の星たちは」
綺麗な伴奏に乗って、どこか不安定ながらも美しいメロディが歌われる。途中から力強くなってくる。

4. Wie sollten wir geheim sie halten
★★★★★☆☆☆☆☆
「どうやって私たちは秘密にしておけるでしょう」
ピアノの和音の連打がとても印象に残る力強い曲。歌ではなくピアノに耳がいってしまう。

5. Hoffen und wieder verzagen
★★★★★☆☆☆☆☆
「希望に満ち 再び絶望し」
暗い感じで始まる。歌をピアノが繰り返したり、歌のあと軽いオブリガートをつけたり、歌とピアノの絡みが面白い曲。最後に非常に盛り上がる。若干泣きのメロディも入る。

6. Mein Herz ist stumm,mein Herz ist kalt
★★★★★☆☆☆☆☆
「私の心は沈黙し 私の心は冷たい」
絶望感に満ちた始まり。題名が出だしの歌詞らしくとにかく初めは暗い。段々と光が差してくる。幸せだった日々を回顧しているっぽい。ピアノのメロディが美しい。イマイチ捉えどころのない曲。

目立った曲のあまりない地味な曲集。
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Op.17 6つの歌曲 [R・シュトラウス 歌曲]

1. Seitdem dein Aug in meines schaute
★★★★★★☆☆☆☆
「あなたの瞳が私の瞳を見つめてから」
歌とピアノが同時に入る。とても穏やかに静かに始まる。一目惚れの瞬間を描いた作品?どこか物悲しいゆったりとした静かな雰囲気から段々高揚していき最後は愛する喜びを爆発させるあたりは素晴らしい。ピアノ伴奏も恋心の盛り上がりをこれでもかと演出している。最後はしっとり終わる。

2. Staudchen
★★★★★★★☆☆☆
「セレナード」
キラキラ光るような美しいピアノ伴奏に乗って、とっても優しいメロディが歌われる。
三番に入るところで若干短調気味になるところも変化があって聴き飽きさせない工夫もされている。最後はクライマックスを迎えてピアノが華やかさを演出して終わる。

3. Das Geheimnis
★★★★☆☆☆☆☆☆
「秘密」
題名通り少し不思議な感じの浮遊感のある作品。つかみどころのない曲。

4. Aus den Liedern der Trauer
★★★★☆☆☆☆☆☆
「悲しみのうたより」
op.15の第四曲と全く同じ題名の曲。
歌詞は全然違うらしい。かなり重く暗い曲。本当に悲しみのにじみ出ている曲。

5. Nur Mut
★★★★★☆☆☆☆☆
「さあ勇気だ」
題名からもっと勇ましい曲をイメージしていたが、かなりゆったりとした伸びやかな旋律を持つ歌。とても物語的で、まさに「バラード」という感じの幻想性の高い曲。次々と変わっていくメロディにただ身を漂わせている感じで、良い曲だなあという感じにはならない。

6. Barkarole
★★★★★☆☆☆☆☆
「舟歌」
舟歌特有の揺れるリズムの上を、水面を描いたようなピアノ伴奏がのり、さらにその上を歌が乗る。歌のメロディがイマイチ捉えどころのない感じなのが残念。雰囲気としては悪くない曲。
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