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ミサ・ソレムニス 二長調 Op.123 [ベートーヴェン 合唱曲]


ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス(期間生産限定盤)

ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス(期間生産限定盤)

  • アーティスト: アルトゥーロ・トスカニーニ指揮 NBC交響楽団
  • 出版社/メーカー: SMJ
  • 発売日: 2016/09/21
  • メディア: CD



評価
★★★★★★★★★☆

第一曲 キリエ
 雄大な、宇宙的な広がりをもつ雰囲気ではじまる。オーケストラと合唱が感動的なメロディを歌い上げる。ひたすら「キリエ・イレイソン」と歌う、初めの部分を聴いただけで涙が出そうになってしまう。その後、ソロ歌手たちのフーガ的な部分がやってくるのだが、ここがまた素晴らしい。

第二曲 グローリア
 輝かしい、勝利感に満ちた、グローリア。天国から天使がやってきて、栄光をこの世に振りまいている感じ。とにかく素晴らしい。オケの縦横自在に動き回るところも格好良い。

第三曲 クレド
 荘厳な、若干行進曲のような始まり。非常に美しい天国的な中間部を経て、素晴らしいフーガに入る。

第四曲 サンクトゥス/ベネディクトゥス
 この曲の白眉楽章。静かに、穏やかに曲が始まり、途中ヴァイオリンのソロが入ってくるのだが、ここがとにかく美しい。その後もソロ歌手たちのソロ・ヴァイオリンのやりとりが続くのだが、素晴らしすぎる。ベートーヴェンが書いた音楽の中でも最上のものの一つなのではないだろうか。

第五曲 アニュス・デイ
 こちらも穏やかに曲が始まる。全体的に静かな曲調で曲は進み、最後は輝かしく曲を閉じる。

ベートーヴェンは第9交響曲がよく取り上げられ演奏されるが、こちらももっと演奏機会が増えればもっと人口に膾炙するように思うのだが。やはり宗教色が強いから日本人には合わないのか???
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ミサ曲 ハ長調 Op.86 [ベートーヴェン 合唱曲]

評価
★★★★★★☆☆☆☆

「ミサ曲」と聴くと、何となく「死者のためのレクイエム」とイコールのように考えてしまう節があり、暗い曲というイメージがある。しかしこのベートーヴェンの「ミサ曲」はハ長調で書かれており、明るさと神を讃える喜びに満ちている。元々はハイドンに依頼されていた、エステルハージ公の妃の聖名祝日を祝うためのものだったらしく、その辺もこの明るさにつながっているのだろう。

第一曲 キリエ
 若干もやのかかったような感じで始まる。合唱とソプラノの宗教的な雰囲気に満ちたやり取りが素晴らしい。
第二曲 グローリア
 その題名通り、神を讃える解放感に満ちた合唱で始まる。そのあとのテノールと合唱のやり取りも非常に美しい。その後、アルトとテノールが若干暗い感じのメロディを歌い、それにこたえる天使のような合唱が絡んでくる。暗いのだが、何故か安らぎに満ちた感じが漂っている。途中で入ってくる管楽器の音が良い感じ。再び勝利感に満ちた合唱となる。
第三曲 クレド
 常にスピード感に満ちた前向きで明るい曲が続く。対位法的な歌手たちとオケのやり取りも面白い。
第四曲 サンクトゥス
 非常に穏やかな、讃美歌的な美しいアダージョで始まる。まさに天上の音楽。その後曲は活気を帯び始め、合唱が高らかに歌う。間にちょこちょこ入ってくる、管楽器が美しい。
第五曲 アニュス・デイ
 オーケストラがもやっと入ってきて、若干悲劇的な感じでスタートする。高貴さと美しさに満ちた最後の曲となる。ハ長調で今までの流れから高らかに神を賛美して終わるのかと思いきや、結構しっとりと終る。

確かに、「ミサ・ソレムニス」に比べると名曲度は落ちるかもしれないが、明るさに満ちた美しいミサ曲といえる。
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オリーヴ山上のキリスト Op.85 [ベートーヴェン 合唱曲]

評価
★★★★★★★★☆☆

十字架にかけられる前に、不安な気持ちを父なる神に祈るキリストを描いた作品。全6曲からなる。

1曲目:おそらくキリストが葛藤し、父なる神に祈る場面であることが想定される。Mein Vater(My Father)という言葉だけはCatchできる。イエス・キリストの内面の葛藤が音楽で非常に繊細に表されている。この曲だけでも聴く価値がある。キリストが歌うテノールの息の長い旋律がとても美しい。

2曲目:劇的な雰囲気で始まり、ソプラノの緊張感漂うメロディが流れる。天使がイエスを慰めている場面らしい。

3曲目:ここでイエスが再び登場し、天使と対話する。深刻な感じの対話場面となっており、天使が何とかイエスを力づけようとしている感じが出ている。ヴァイオリンの非常に非常に美しいソロが流れた後、すべてを悟ったような素晴らしいイエスのテノールソロとなる。

4曲目:綺麗な流麗なメロディが流れ、イエスが歌い始める。途中から、兵士たちの合唱が流れイエスに近づいてくるのか。とはいえ、この合唱も美しい。

5曲目:イエスのレチタティーヴォ(語り)から入り、オケが緊張感ある場面を演出する。

6曲目:いよいよクライマックス。おそらくキリストがつかまる場面。いろいろな人のやり取りが初めの場面で現れる。最後は、明るく華やかに輝かしく終わる。

とてもドラマティックで美しい曲となっている。
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奉献歌 Op.121b [ベートーヴェン 合唱曲]

評価
★★★★★★★★☆☆

おそらく、神にささげる歌なのだと思う。作品番号を見てもかなり最後の方の作品。
はじめは独唱&ピアノ伴奏で作られたらしいが、合唱&オーケストラ伴奏で最終的には発表されたらしい。

ソプラノの美しい独唱で入り、合唱が後に加わってくる。讃美歌的なとても美しいメロディで、オケ伴奏、合唱ともに素晴らしい。心落ち着く曲となっている。
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悲歌 - 生けるごとく安らかに Op.118 [ベートーヴェン 合唱曲]

評価
★★★★☆☆☆☆☆☆

死者に送る曲として作曲されたのか、非常にレクイエム的な曲。終始穏やかで美しいのだが、やはりずっと聴いていると飽きる。
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合唱幻想曲 Op.80 [ベートーヴェン 合唱曲]

評価
★★★★★★★★☆☆

原題は、ピアノと合唱とオーケストラのための幻想曲。
ベートーヴェン得意のハ短調ということで、非常に劇的かつ悠然としており、幻想曲の名にふさわしく、構成を捉えづらい作品ではある。

ピアノのソロで入るので、初めはピアノ・ソナタのような趣。
そのあとオーケストラが入ってきて、ここからピアノ協奏曲のような形となる。変奏曲風である。
最後に長調に転じ、合唱が入ってくる。20分を超える大作なのだが、原題が原題なのでいつ合唱が入ってくるのかとず~と待っているがかなり最後の方で合唱が入ってくる。この合唱が第九交響曲の合唱をイメージさせ、非常に感動的になっている。

あまり、演奏される機会はないが、かなりの名曲である。
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盟友の歌「すべてのよき時に」 Op. 122 [ベートーヴェン 合唱曲]

評価
★★★★☆☆☆☆☆☆

ささやくような合唱がしばらく流れる。そしてある程度盛り上がるが、基本的に穏やかな雰囲気で曲が終わる。確かに美しいのだがあまり印象に残らない曲。
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カンタータ 栄光の瞬間 Op.136 [ベートーヴェン 合唱曲]

評価
★★★★★★★☆☆☆

1814年に開かれたウィーン会議の記念行事のために作曲された曲らしい。
非常に解放感と希望に満ちた壮大な曲となっている。

第一曲 ヨーロッパの統一を讃える歌? 合唱が感動的に喜びを歌う。
第二曲 ゆったりとはしているが、バスの重々しい声により、威厳に満ちた曲になっている。オーケストラも非常に勇壮な感じである。
第三曲 やわらかいオケの音に導かれソプラノが歌いだす。弦と歌が対話をしているようで非常に美しい。後半、「ミサ・ソレムニス」のような非常に荘厳な感じになり、3分半くらいからソロ・ヴァイオリンの美しい音色も堪能できる。ソロ・ヴァイオリンと合唱のやり取りが感動的だ。
第四曲 こちらも落ち着いた感じの曲で、ソプラノのソロで入る。今度は吹奏楽の柔らかい音を楽しめる楽章になっている。
第五曲 ソプラノ、アルト、テノール、バス(?)4人のやり取りが面白い。
第六曲 第九番交響曲のような、フーガ的な壮大な音楽で、華やかに曲は終わる。

聴いていてとても気持ちよく、素晴らしい曲だ。
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皇帝レオポルト2世の即位を祝うカンタータ WoO.88 [ベートーヴェン 合唱曲]

評価
★★★★☆☆☆☆☆☆

今度は、ヨーゼフ二世の死に伴って、即位することになった皇帝を祝うカンタータ。
さぞかし華やかに始まるのだろうと思っていたが、結構悲痛な感じで始まる。おそらく、前皇帝を悼んでいるのだろうと想定できる。そのまま結構静かに曲は続き、最後だけ、合唱が華やかに歌い上げて終わる。

正直、若干退屈な曲。
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皇帝ヨーゼフ2世の死を悼むカンター夕 WoO.87 [ベートーヴェン 合唱曲]

評価
★★★★★★☆☆☆☆

ウィーン皇帝ヨーゼフ二世の追悼式のために作曲されたものらしいが、その式には間に合わず、長年演奏されなかった曲らしい。

追悼のための曲ということで、沈痛な重い雰囲気が全編を支配している。名作「ミサ・ソレムニス」ほどではないが、かなり感動的な曲になっている。

1曲目 非常に感動的な合唱。
3曲目 管弦楽の力強い序奏の後で、バスが勇壮に歌う。のちの第九の第四楽章の冒頭部分を彷彿とさせる力強いメロディ。
3曲目 少し落ち着いた感じの音楽になり、息の長いフレーズをバスが朗々と歌う。
4曲目 今までの音楽が嘘のような、平和な安らぎに満ちた曲。ソプラノが天使のささやきのようなメロディを優しく歌う。
5曲目 ゆったりとした悲痛なメロディをソプラノが歌う。皇帝の死を悼む詩を歌っているのであろうことが想定される。ソプラノとオーケストラのやりとりが面白い。
6曲目 穏やかな雰囲気は続く。ソプラノが引き続き息の長いフレーズを感情たっぷりに歌う。
7曲目 最後の曲。感動的に盛り上がって終わるのかと思いきや、さすがに追悼のための曲だけあり、非常に悲劇的な感じで、合唱が歌い、静かにひっそりと終る。
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ゲルマニア WoO.94 [ベートーヴェン 合唱曲]

評価
★★★★★★☆☆☆☆

トライチュケという人が書いた《良い報せ》という劇に、5人の作曲家が曲をつけることになり、その最終曲らしい。

国家にしても良いくらい感動的で壮大な曲。ひたすら「ゲルマニア~」と言っている。他の部分は何をいっているか分からないが、きっとゲルマン民族を讃える歌なんだと思う。
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「献堂式」より合唱曲 [ベートーヴェン 合唱曲]

評価
★★★★★☆☆☆☆☆

劇場の「こけら落とし」のために書かれた合唱曲。オペラの中の一曲を思わせるドラマティックな曲で、弦と歌の掛け合いなどもあり、メロディもそれなりにわかりやすいので、聴きやすくはある。
序曲よりははるかに良いが、やはり遺作というのもわかる気がする。ベートーヴェンはオフィシャルに発表したくはなかったのだろうなあと思われる。
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