Lucia di Lammermoor 「ランメルモールのルチア」 [オペラ イタリア ドニゼッティ]
ドニゼッティ:歌劇《ランメルモールのルチア》全曲 [DVD]
- 出版社/メーカー: クリエイティヴ・コア
- 発売日: 2008/09/24
- メディア: DVD
ストーリー:★★★★★★☆☆☆☆
アリア :★★★★★★☆☆☆☆
音楽全体 :★★★★★★☆☆☆☆
ドニゼッティの、「愛の妙薬」と並んで代表作とされる作品。
主役のルチアが、自分の最愛の人との中を割かれ、政略結婚をさせられ、結婚した日に相手の夫を刺し狂ってしまった場面で歌われる「狂乱の場」が有名な作品。
全体的に、ドニゼッティ特有の甘く切ないメロディがない気がする。ルチアの「狂乱の場」は確かにソプラノの技巧的な側面を前面に出した凄まじい箇所ではあるとは思うが、メロディの魅力は薄いと思う。相手役のエルガルトのアリアは甘く、かつ力強いものが多く、この中にあっては結構心惹かれるものが多い。特に最後のルチアが死んだあとの、ほぼ一人で20分歌いっぱなしの部分は伴奏も控えめで結構良い。
このDVDでは、タイトルロールのボンファデッリがとても綺麗なので結構楽しめるが、合唱も含めやはり音楽全体としてはもう一歩。
La Favolita [オペラ イタリア ドニゼッティ]
Donizetti: La Favorite [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: Dg
- 発売日: 2017/07/21
- メディア: Blu-ray
ストーリー:★★★★☆☆☆☆☆☆
アリア :★★★★★☆☆☆☆☆
音楽全体 :★★★★★☆☆☆☆☆
私はドニゼッティのオペラが大好きだ。チャイコフスキーやラフマニノフ、ショパンなど、わかりやすいメロディが大好きで、ドニゼッティのオペラも非常にメロディが美しく、わかりやすい。合唱などもベルディ程感動的ではないが、非常に美しいものが多く、観ていて飽きない。
この『ラ・ファヴォリータ』は昔、NHKホールで行われた古い映像のものを観たことがあった。しかし、あまりのも映像が古く、物語の世界に入り込めずあまりよくわからなかった。
しかし、あることをきっかけに、非常に美しいメゾ・ソプラノ歌手エリーナ・ガランチャが主役でこの作品に出ていることを知り、早速購入。非常に現代的なアレンジがされており、ガランチャの美しさがあまり生かされていない作品とはなっているが、やはりとても観やすい。
物語は、王様の愛人レオノーレ(ガランチャ)に、そうとは知らずに恋をしてしまった僧であるフェルナンドが、戦争で一旗揚げ、その女性との結婚を王に認めてもらうが、王の愛人であったことがあとで分かり、非常に苦しみ、教会に戻るが、そこで偶然またレオノーレに出会ってしまい、また苦悩するが、結局レオノーレはその場でなくなってしまうというもの。
物語としてはそんなに劇的ではなく、おもしろいものでもない。
そこまで美しいアリアや合唱もなくかなり期待していただけに、若干残念な感じではあった。
また、ゆっくり見てみたいとは思う。