弦楽四重奏曲 第五番 変ロ長調 Op.92 [ショスタコーヴィチ 室内楽 弦楽四重奏曲]
Shostakovich: Complete String Quartets
- 出版社/メーカー: Melodiya
- 発売日: 1997/08/12
- メディア: CD
第一楽章
★★★★★☆☆☆☆☆
少し諧謔的な元気な第一主題、少し伸びやかで鄙びた第二主題、混沌とした展開部を経て、最後は高音で現代的に消え入るように終わる。
第二楽章
★★★★★☆☆☆☆☆
ひたすら荒涼とした世界が続く。
第三楽章
★★★★★☆☆☆☆☆
伸びやかな主題で始まる。少し快活なワルツとなる。暗く重い中間部を経て、再び快活になる。
最後はひなびた感じになり、静かに終わる。
もう一歩か。
弦楽四重奏曲 第四番 二長調 Op.83 [ショスタコーヴィチ 室内楽 弦楽四重奏曲]
Shostakovich: Complete String Quartets
- 出版社/メーカー: Melodiya
- 発売日: 1997/08/12
- メディア: CD
第一楽章
★★★★★★☆☆☆☆
ショスタコーヴィチにしては、珍しい明るく伸びやかな主題で始まる。展開部は少し暗く陰鬱。
第二楽章
★★★★★★☆☆☆☆
憂いに満ちた悲しげな旋律で始まる。中間部はかなり暗く静か。
第三楽章
★★★★★★☆☆☆☆
軽快で先鋭的な楽章。常にスタッカート気味に曲は進む。
第四楽章
★★★★★★☆☆☆☆
ピッチカート伴奏でアタッカで三楽章から続けて演奏される。
民謡風のはねた感じのメロディが明るく奏でられる。
中盤から少し暗く悲しげになっていく。
段々と静かにゆったりとなっていき、最後は消え入るようにピッチカート伴奏がポツポツと音を鳴らしながら終わる。
弦楽四重奏曲 第三番 ヘ長調 Op.73 [ショスタコーヴィチ 室内楽 弦楽四重奏曲]
Shostakovich: Complete String Quartets
- 出版社/メーカー: Melodiya
- 発売日: 1997/08/12
- メディア: CD
第一楽章
★★★★★★★☆☆☆
元気で快活な若干諧謔的な主題で始まる。第二主題は少しメロディアスだが若干不安げ。展開部は第一主題を拡大した感じの軽やかな雰囲気。最後は明るく終わる。
第二楽章
★★★★★★☆☆☆☆
結構攻撃的な激しい始まり。だんだん叙情的になっていき、最後は静かに終わる。
第三楽章
★★★★★★☆☆☆☆
激しく情熱的な楽章。ヴァイオリンが終始激しいメロディを奏でる。
第四楽章
★★★★★★☆☆☆☆
厳しく荒涼とした雰囲気で始まる。最後は重く暗く終わる。
第五楽章
★★★★★★★☆☆☆
陰鬱で暗い主題をチェロが奏で、それをヴァイオリンが引き継ぐ。
第二主題はすこし滑らかだが暗い。ピッチカートなど、少し諧謔的な伴奏。
少し明るく伸びやかな展開部。
再び暗い第一主題が回帰される。
最後は低音が鳴り響きながら何故か少し明るく終わる。
大地 上 [文学 フランス ゾラ]
昨年は、自分の中で集中的にフランス文学を読む年で、そんな中古本屋でこのゾラの『大地』を見つけ、とりあえず買っておいた。ゾラはそんなに好きな作家ではなく、あまりにも生々しい描写とストーリー展開が好きではないのだが、『居酒屋』と『ナナ』などの登場人物マッカール家に関係する本は結構読んできた。
『居酒屋』の登場人物ジェルヴェーズの子どもたち
クロード 『制作』
ジャック 『獣人』
エティエンヌ『ジェルミナール』
アンナ 『ナナ』
といった感じだ。今回読んだ『大地』の主人公ジャンは、ジェルヴェーズの兄弟。
大工的な仕事をしていたジャンは、戦争に行って帰ってきた後も大工仕事的なことをするが、大農場の手伝いをするうちに、農家的な仕事をするようになり、そのまま働いている。そんな中出会ったフランスワーズという若い女性とその姉、リーズ。リーズはフーアン家の次男ビュトーという男に孕まされ結婚の約束をするものの、それは果たされず、一人で子供を育てることに・・・。
そのフーアン家は父のミシェルが引退することになり、土地を二人の息子とひとりの娘で分割することに。しかしこれがまた大モメ。フランス革命、王政、共和制といった時代の大きな流れの中で生きる農民たちの生活を描いており、農民がどれほど貴族たちに苦しめられてきたか、ということが、本文の中で人々の語りや引用される本などを通して伝えられるのも楽しい。
ジイドの『贋金つくり』に続いて結構楽しい作品が続いていて良い。
弦楽四重奏曲 第二番 イ長調 Op.68 [ショスタコーヴィチ 室内楽 弦楽四重奏曲]
Shostakovich: Complete String Quartets
- 出版社/メーカー: Melodiya
- 発売日: 1997/08/12
- メディア: CD
第一楽章
★★★★★★☆☆☆☆
高音の厳しくも壮大なメロディの第一主題で始まる。平坦だが攻撃的な第二主題。
民謡風の穏やかな雰囲気で展開部は始まるが、段々と厳しさを増し、最後は激しく終わる。
第二楽章
★★★★★★☆☆☆☆
不気味で悲しげなメロディで始まる。時々明るさも交じるがかなり暗い。最後はかなりゆっくりと消え入るようになっていく。
第三楽章
★★★★★★☆☆☆☆
不気味な雰囲気のゆったりとしたワルツ。結構クセになる感じの曲。
第四楽章
★★★★★★☆☆☆☆
暗く重い始まり。曲が進むにつれて少しスピードを増し快活になっていく。中間部はかなりスピード感のある無窮動的な音楽が流れる。段々と落ち着いて来て少し牧歌的な明るい雰囲気となる。後半チェロの一定のリズムによるはねた感じの伴奏に乗って、格好良いメロディが流れる。最後は悲しく苦しげな雰囲気となり、悲劇的に終わる。
悪くはない曲。
弦楽のためのアンダンテとスケルツォ [スクリャービン 交響曲]
弦楽四重奏曲 第一番 ハ長調 Op.49 [ショスタコーヴィチ 室内楽 弦楽四重奏曲]
Shostakovich: Complete String Quartets
- 出版社/メーカー: Melodiya
- 発売日: 1997/08/12
- メディア: CD
第一楽章
★★★★★★☆☆☆☆
穏やかな第一主題。少しはねた感じの第二主題が。美しい牧歌的な展開部。普通に聞ける。
第二楽章
★★★★★★☆☆☆☆
民謡風の哀愁漂うメロディの静かな始まり。変奏曲らしい。中間部は少し動きがある。最後のピッチカート伴奏が綺麗。
第三楽章
★★★★★★☆☆☆☆
非常に先鋭的な攻撃的な曲。後半は伸びやか。
第四楽章
★★★★★★☆☆☆☆
躍動感と開放感に満ちた明るいフィナーレ。
楽章毎が短くメロディも綺麗で聴きやすい曲。
前奏曲 夢 Op.24 [スクリャービン 交響曲]
ピアノ協奏曲 嬰ヘ短調 Op.20 [スクリャービン 交響曲]
第一楽章
★★★★★★☆☆☆☆
管楽器のモヤっとした音色の短い前奏の後、ピアノが憂いに満ちた叙情的なメロディを奏でる。弦楽器がメロディを引き受け、ピアノは美しいアルペジオで伴奏に回る。その後も弦・管・ピアノとメロディを引き渡しながら流れるように叙情的に曲は進んでいく。最後はロマンティックに終わる。
第二楽章
★★★★★★★★☆☆
夢見るような美しい主題の変奏曲。ピアノが主題を奏で、管楽器がそれに応える。リズミカルだったり、力強かったりと様々な変奏が楽しめる。後半の弦と夢見るようなピアノが最高級に美しい。
第三楽章
★★★★★★★☆☆☆
ポロネーズ風の憂いのある元気な主題で始まる。第二主題は壮大な美しく広がりのあるメロディ。ロマンティックに盛り上がった後、ポロネーズ風の主題が回帰され、そのまま高貴に盛り上がって行き、壮大に終わる。
結構良い曲。
Once ダブリンの街角で [映画]
ジョン・カーニー監督『はじまりのうた』に続いて『Once ダブリンの街角で』も再観した。
『はじまりのうた』よりも、余韻があり、なんとの言えない間が有り、すごくすごくじっくりと考えながら観られる良作だ。アメリカ映画のようなバカみたいな明るさは皆無で、若干『シェルブールの雨傘』を彷彿とさせる切なさがある。
世界中で大ヒットする理由もいまいちわからないくらい繊細であまり大衆受けしないストーリーな気はする。
『はじまりのうた』よりも、一つ一つの曲も質が高く、ミュージカル作品として舞台化されるのは、わからなくはない。
とにかく良い映画だ。
異国の丘 [ミュージカル 劇団四季]
Story: ★★★★★★★★☆☆
Music:★★★★★★★★☆☆
前にも書いたが、もう15年以上前だと思うが、この『異国の丘』を生の舞台で観たことがある。その当時は、シベリアでの描写と、第一部の最後の、船のようなモノに乗って主役が歌う場面がとても印象的で結構くらい描写が続くイメージが残っていたのだが、今回改めて観てみて、主役の二人のアメリカ留学時の出会いや、中国での再開場面など、結構明るく美しい場面もあるのに驚いた。
内容は日本の戦争責任にもしっかりと言及しており、骨太で、ストーリー音楽的にも素晴らしく、やはり私の当時の「素晴らしい!」という印象は間違っていなかった。
いつも書いている気がするが、劇団四季はディズニーの題材で大衆にこびたようなミュージカルばかりやるのではなく、こうした浅利慶太が本当に求めていたようなミュージカルをやるべきではないか。
ちなみに誤解の内容に言っておくと、私はディズニー映画は好きだし、特にアラン・メンケンの曲は大好きだ。
YA! ジェンダーフリーアンソロジー [文学 日本 児童書]
YA!ジェンダーフリーアンソロジー TRUE Colors (YA! ENTERTAINMENT)
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2023/05/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
わたしの好きな、にかいどう青さんの作品を検索していたらヒットした本。
早速図書館で借りて読んでみた。全部で6人の作家さんが物語を提供している。
以下若干ネタバレにもなるかも・・・。
1. 小林深雪 女の子視点から見たBL
2. にかいどう青 肉体=男 精神=女 好きな相手は女性
3. 長谷川まりる 父親による家庭内セクハラ&家庭内暴力
4. 如月 かずさ レズビアン
5. 水野 瑠見 性的に成熟していない男の子
6. 菅野 雪虫 様々な内的な悩み、家庭の悩みを抱いた4人の女の子達
とにかくそれぞれがよく練られた設定で物語としても面白く、子供向け小説にありがちなわざとらしさもあまりないのでとても面白く読めるとともに色々と考えさせられる好著となっている。学校で取り扱う素材としてもとても優れている気がする。
それにしてもやはり、にかいどう青さんは期待を裏切らない素晴らしい出来だった。
子供にも大人にも教育関係者にもオススメ作品
交響的詩曲 WoO.24 [スクリャービン 交響曲]
交響曲第五番 火の詩(プロメテウス) Op.60 [スクリャービン 交響曲]
第一楽章
★★★★★☆☆☆☆☆
大地から何かが湧き上がってくるかのような前奏で始まる。
世界中が段々と目を覚ましだすかのように、快活になっていく。
ピアノが諧謔的なメロディを奏でる。段々と迷宮に迷い込んだかのような音楽になっていく。
途中、ヴァイオリンとピアノが不吉なメロディを奏で合う。
穏やかな夜の雰囲気になった後、混沌としてくる。
ヴァイオリンの音を合図に再び不吉な雰囲気となる。
ピアノが入り段々と壮大になってクライマックスを迎えた後、諧謔的なメロディが回帰される。
鐘の音や人の声(?)も入ってきて壮大な雰囲気となり、ピアノが諧謔的なメロディを短く奏でた後再び壮大になり終わる。
はじまりのうた [映画]
交響曲第四番 法悦の詩 Op.54 [スクリャービン 交響曲]
交響曲第三番 ハ短調 神聖な詩 Op.43 [スクリャービン 交響曲]
第一楽章 闘争
★★★★★★★★☆☆
トランペットの激しい序奏で始まり、勇壮かつ悲愴な感じの第一主題、少しなめらかで穏やかな第二主題が流れる。その後、ヴァイオリンの甘美な旋律で始まる壮大な展開部へ突入する。後半、管楽器と弦楽器の壮大なやり取り、ハープの美しい音色、ヴァイオリンの甘美な旋律と次々と素晴らしいメロディが登場する。最後主題が力強く回帰された後静かに終わる。
20分を超える長大な楽章。
第二楽章 悦楽
★★★★★★★★☆☆
安らぎに満ちた息の長い旋律で始まる。天国を模したような雰囲気で始まるが、段々と牧歌的になってきて鳥の声なども聞こえてくる。後半ヴァイオリンがソロで甘美なメロディを奏でた後、非常に人間くさい雰囲気になる。三種類の美しい音楽が楽しめる楽章。
第三楽章 神聖なる遊戯
★★★★★★★★☆☆
管楽器が鳴り響き、突然明るく楽観的な雰囲気となる。その後、甘美なメロディと力強いメロディが交互に何度も現れ、最後はクライマックスを迎え、カタルシスを得られる。
素晴らしい名曲だと思う。スクリャービン作品の中でも1、2を争う傑作。
交響曲第二番 ハ短調 Op.29 [スクリャービン 交響曲]
第一楽章
★★★★★★☆☆☆☆
幽玄とした雰囲気で始まる。段々と力強さを増して行き悲壮なメロディが浮かび上がってくる。第二主題?は穏やかで牧歌的。段々と決然となっていき、最後は悠々と終わる。
第二楽章
★★★★★★☆☆☆☆
決然とした勇壮な楽章。
第三楽章
★★★★★★☆☆☆☆
牧歌的で森の中を表したかのような叙情的な美しい楽章。鳥の声も聞こえてくる。一度森中が寝静まるように静かになった後、少し不穏な空気が流れ出す。少し快活になった後雄大に曲は進んでいき、最後は寝静まるように静かに終わる。
第四楽章
★★★★★★☆☆☆☆
第二楽章に似た決然とした始まり。少し悲壮感が漂う。最後は盛り上がりアタッカで最終楽章へ突入する。
第五楽章
★★★★★★☆☆☆☆
勇壮な楽章。
悪くはない曲。
贋金つくり 下 [文学 フランス]
あの世からの火 [文学 日本 松谷みよ子 直樹とゆう子]
直樹とゆう子のシリーズ五作目。最終作
最後は、前回出てきた従兄弟エリコが所有する山荘の管理人、みすずさんの朝鮮からの引き上げ話のテープをゆう子が書き起こすという設定。藤原ていの『流れる星は生きている』に近い作品ではあるが、もっと日本の戦争責任を追求した本になっている。
今までの四作と違い、ミステリー的な要素は薄く、ひとりの人間の半生をたどる作品になっている。しかし松谷みよ子特有の民話的要素も混じっており、結構楽しく、かつ考えさせられながら読めた。
かなり良いシリーズだと思う。
交響曲第一番 ホ長調 Op.26 [スクリャービン 交響曲]
第一楽章
★★★★★★☆☆☆☆
牧歌的で広がりのある美しい序奏で始まる。笛の音、ピッチカートの音が鳴り、少し世界が起きだしてくるイメージとなる。再び静かになり、壮大な雰囲気で終わる。
第二楽章
★★★★★★☆☆☆☆
力強く先頭的な主題で始まる。第二主題は管楽器による牧歌的なもの。しかし段々と盛り上がり第一主題と交じり合う。展開部はシベリウスの交響曲第二番第四楽章を彷彿とさせる壮大なもの。第一主題が力強く回帰され、その後牧歌的な第二主題が美しく奏でられる。最後は力強く終わる。
第三楽章
★★★★★★☆☆☆☆
管楽器から始まった非常に息の長い美しくゆったりとしたメロディが、段々と弦に引き継がれる。中間部は少し不穏な緊張感のある勇ましい感じになる。はじめの主題に戻り静かに終わる。
第四楽章
★★★★★★☆☆☆☆
快活なスケルツォ楽章。牧歌的ながら生き生きとしていて美しい。
第五楽章
★★★★★★☆☆☆☆
決然とした第一主題で始まり、悠々とした第二主題で受ける。段々と悲劇性をおびていく。悠々とした展開部の後、決然と終わる。
第六楽章
★★★★★★★☆☆☆
高音の牧歌的な前奏で始まる。メゾとテノールが深く穏やかな旋律を順番に歌う。対位法的な短いやりとりがしばらく続いた後、牧歌的な間奏が入る。その後再び穏やかな旋律が続くが、段々とオケが激しくなっていき、メゾとテノールの重唱となる。後半天国を表すかのような合唱となる。壮大なフーガとなって壮麗に終わる。
全体的に聴きやすいメロディが多く、悪くはない。
ばらの騎士 [オペラ ドイツ R・シュトラウス]
ストーリー:★★★★★★☆☆☆☆
アリア :★★★★★★☆☆☆☆
音楽全体 :★★★★★★☆☆☆☆
R・シュトラウスとホフマンスタールが、分かりやすいモーツァルト的なオペラを目指して共同して作った作品らしい。
初めて観たときはこんなに素晴らしい作品があるのか、と感動した覚えがあるが、今回もう一度観てみて、そこまで素晴らしい作品ではなかった。確かに「サロメ」よりは分かりやすく美しいメロディがあるにはあるが、アリア的には「ナクソス等のアリアドネ」には及ばないし、全体の音楽的には「アラベラ」には及ばない。ストーリー的にも、不倫から始まり、女性を馬鹿にするオヤジが登場し、そのオヤジをやっつけ、若いふたりが結ばれるというもので、そんなに面白いものではない。「フィガロの結婚」的な貴族に対する風刺が相当効いているようだが、まあ普通。
ピアノ・ソナタ 第十番 Op.70 [スクリャービン ピアノ曲]
ピアノ・ソナタ 第九番 黒ミサ Op.68 [スクリャービン ピアノ曲]
ピアノ・ソナタ 第八番 Op.66 [スクリャービン ピアノ曲]
ピアノ・ソナタ 第七番 白ミサ Op.64 [スクリャービン ピアノ曲]
ピアノ・ソナタ 第六番 Op.62 [スクリャービン ピアノ曲]
ピアノ・ソナタ 第五番 Op.53 [スクリャービン ピアノ曲]
ピアノ・ソナタ 第四番 嬰ヘ長調 Op.30 [スクリャービン ピアノ曲]
ピアノ・ソナタ 第三番 嬰ヘ短調 Op.23 [スクリャービン ピアノ曲]
第一楽章
★★★★★☆☆☆☆☆
重く劇的な第一主題で始まる。第二主題はためらいがちな静かなメロディ。段々と盛り上がり混沌とした展開部となる。
第二楽章
★★★★★☆☆☆☆☆
はねたリズムで、若干行進曲風に始まる。中間部は少し静か。最後は元気に終わる。
第三楽章
★★★★★☆☆☆☆☆
夢見るような静かな始まり。途中若干情念的な暗さを帯びる部分があるが基本静かで綺麗なメロディ。
第四楽章
★★★★★☆☆☆☆☆
アタッカでそのまま入ってきて激しい音楽が展開される。後半上昇気味のメロディがひたすら繰り返された後、若干スピードを落とし壮大な雰囲気で終わる。
悪くはないのだが散漫な感じ。