ばらの騎士 [オペラ ドイツ R・シュトラウス]
ストーリー:★★★★★★☆☆☆☆
アリア :★★★★★★☆☆☆☆
音楽全体 :★★★★★★☆☆☆☆
R・シュトラウスとホフマンスタールが、分かりやすいモーツァルト的なオペラを目指して共同して作った作品らしい。
初めて観たときはこんなに素晴らしい作品があるのか、と感動した覚えがあるが、今回もう一度観てみて、そこまで素晴らしい作品ではなかった。確かに「サロメ」よりは分かりやすく美しいメロディがあるにはあるが、アリア的には「ナクソス等のアリアドネ」には及ばないし、全体の音楽的には「アラベラ」には及ばない。ストーリー的にも、不倫から始まり、女性を馬鹿にするオヤジが登場し、そのオヤジをやっつけ、若いふたりが結ばれるというもので、そんなに面白いものではない。「フィガロの結婚」的な貴族に対する風刺が相当効いているようだが、まあ普通。