フルートと通奏低音のためのソナタ ホ長調 BWV1035 [バッハ 器楽曲]
フルートと通奏低音のためのソナタ ホ短調 BWV1034 [バッハ 器楽曲]
第一楽章 アダージョ・マ・ノン・タント
★★★★★☆☆☆☆☆
バロック特有の高貴で哀愁漂うメロディをフルートが奏でる。後半の通奏低音とフルートの対位法的対話が楽しい。
第二楽章 アレグロ
★★★★★☆☆☆☆☆
舞曲風の若干躍動感のある曲だが、メロディは平凡
第三楽章 アンダンテ
★★★★★★☆☆☆☆
ゆったりとしたリズムに乗って、美しいメロディがフルートによって奏でられる。たまに現れる弦のオブリガードが綺麗。
第四楽章 アレグロ
★★★★★☆☆☆☆☆
スピード感のある曲。名人芸をチェンバロ、弦、フルートが見せ合っている感じのバトル的な曲。
全体としてバロック的雰囲気の強い曲。こういう雰囲気が好きな人には良いのではないか。
フルートと通奏低音のためのソナタ ハ長調 BWV1033 [バッハ 器楽曲]
第一楽章 アンダンテ→プレスト
★★★★★★★★☆☆
郷愁を誘う非常に美しい旋律をフルートが奏でる。後半スピード感がまし、フルートのソロになるところがとにかく格好良い。
第二楽章 アレグロ
★★★★★★★★☆☆
第一楽章に続く感じで、超絶技巧がフルート、通奏低音で繰り広げられる。アンコールピースのような派手さと楽しさのある曲。
第三楽章 アダージョ
★★★★★★☆☆☆☆
哀愁ただようゆったりとした曲。第一、二楽章が素晴らしいだけに、もう少し耳をひくメロディだったらさらによかったのにと思ってしまう。
第四楽章 メヌエット
★★★★★☆☆☆☆☆
長閑さと高貴さのある、美しいメヌエット。とはいえ普通。
偽作の疑いがあるらしいが、悪くない曲。
フルートとチェンバロのためのソナタ 変ホ長調 BWV1032 [バッハ 器楽曲]
フルートとチェンバロのためのソナタ 変ホ長調 BWV1031 [バッハ 器楽曲]
第一楽章 アレグロ・モデラート
★★★★★★★☆☆☆
高貴さと安らぎに満ちた美しい前奏で始まる。その後伸びやかな美しいメロディをフルートが奏で、それを優しくしかしかなりのスピード感を持ちながらチェンバロが支える。間奏にも前奏の美しいメロディが誕生する。二番(?というのかわからないが)一番と若干変化を持たせた魅力あるメロディが流れる。
第二楽章 シチリアーナ
★★★★★★★☆☆☆
少し憂いのある美しいメロディを前奏なくフルートが奏でて始まる。段々と長調に向かって行く部分がとても綺麗。
第三楽章 アレグロ
★★★★★★★☆☆☆
スピード感のある華やかな楽章。とにかくフルートもチェンバロもかなりの超絶技巧で、チェンバロなどはメロディは動き回るは、トリルは凄まじいわで、演奏しててとても疲れそうだが、演奏効果は相当高そうな楽章。
バッハの真作ではなく、偽作とされていたりはするが、メロディも逸品で一曲一曲も短く聴いてて飽きずに全ての楽章楽しめる。
フルートとチェンバロのためのソナタ ロ短調 BWV1030 [バッハ 器楽曲]
第一楽章 アンダンテ
★★★★★★☆☆☆☆
少し暗さを持った、でもどこかしら懐かしいメロディで始まる。その主題が広がりを見せていくのもワクワクする感じがある。第二主題は少し明るく、牧歌的な感じ。淡々としたフルートの後ろで流れるように演奏を繰り広げるチェンバロが良い味を出している。
第二楽章 ラルゴ・エ・ドルチェ
★★★★★★★☆☆☆
安らぎに満ちた美しい楽章。美しいメロディをフルートが奏で、それを「チャラン、チャラン」というチェンバロ独特の和音を若干崩した伴奏で支える。素晴らしい楽章。
第三楽章 プレスト
★★★★★☆☆☆☆☆
スピード感のある楽しい終楽章。舞曲風で途中の超絶技巧的なフルートとチェンバロのバトル的部分も面白い。最後で、演奏者の技を見せる楽章を設けるあたり、バッハの観客を意識した作曲法が垣間見えて面白い。
あまり知られていないが結構メロディも美しく、フルートとチェンバロの特性を活かした佳曲。
プレリュード、フーガ、アレグロ 変ホ長調 BWV998 [バッハ 器楽曲]
1.プレリュード
★★★★★★★☆☆☆
非常に綺麗な心落ち着くメロディで始まり、徐々に感情も高まっていく。最後にかなりドラマティックな場面もあり、とても物語的な素敵な作品。
2.フーガ
★★★★★★★☆☆☆
派手さはないが美しい主題のフーガが綿々と奏でられ、途中和音を多用したフーガとは思えない部分も多々ある。中間部の小川の流れのような綺麗なサラサラとした部分も天上の音楽のようで美しい。
3.アレグロ
★★★★★★★☆☆☆
解放感に満ちた、上声部のスピート間のある流れるような美しいメロディを、バスがしっかと支えているのも素晴らしい。
全体的にメロディアスでストーリー性がありとても聴いていて楽しい作品だ。
リュート組曲 第三番 ト短調 BWV995 [バッハ 器楽曲]
1.プレリュード
★★★★☆☆☆☆☆☆
陰鬱な感じの重々しい曲。メロディの単位が終わるごとの低音の「ブ~ン」という音が面白い。だが退屈。
2.アルマンド
★★★★☆☆☆☆☆☆
こちらも陰鬱な曲。長くアンニュイな雰囲気が続く。
3.クーラント
★★★★☆☆☆☆☆☆
少しスピード感があるため多少は聴きやすいがやはりメロディも普通。
4.サラバンド
★★★★★☆☆☆☆☆
こちらも陰鬱。若干感情の高まりを見せるメロディが若干良いか。
5.ガヴォット
★★★★★☆☆☆☆☆
この組曲の中にあっては、メロディが多少光る曲。一番舞曲らしい舞曲。中間部のスピード感のある前へ進む感じの箇所も綺麗。最後は元のメロディにもどる。
6.ジーグ
★★★★☆☆☆☆☆☆
最後もかなり暗い。ジーグとは思えない躍動感のない曲。
暗い雰囲気の曲。結構退屈な曲。
リュート組曲 第二番 ハ短調 BWV997 [バッハ 器楽曲]
1.プレリュード
★★★★★★★☆☆☆
物悲しい哀愁漂う美しいメロディが出だしから流れる。リュートの繊細の音にとても合った曲調である。メロディを支える伴奏も素晴らしくとても整った曲である。
2.フーガ
★★★★★★★☆☆☆
長大なフーガ。落ち着いた淡々としたメロディで始まり、題名通り壮大なフーガが形成される。心が穏やかになる曲。
3.サラバンド
★★★★★★★☆☆☆
ゆったりとした美しい旋律が印象的な曲。同じメロディを音程を上げながら繰り返す感情の高まりを表したかのような中間部も非常に素晴らしい。
4.ジーグ/ドゥーブレ
★★★★★★★☆☆☆
美しい物悲しいメロディが心を打つ素晴らしい作品。最終楽章らしい爽快感らしきものはないが、ひたすら内省的なこの曲のラストとしては相応しい曲だと思う。最終部のスピード感のある音数の多いドゥーブレもメロディがひたすら美しい。
とにかくメロディの宝庫といってもいいほど素晴らしいメロディをたくさん持った名曲だと思う。
リュート組曲 第一番 ホ短調 BWV996 [バッハ 器楽曲]
1.プレリュード
★★★★★☆☆☆☆☆
メロディの区切れがわかりづらい前奏の後、対位法を用いた美しい旋律が流れる。
2.アルマンド
★★★★☆☆☆☆☆☆
スピード感のある曲だが、淡々とした感じで曲が進んでいきあまり心に残らない。
3.クーラント
★★★★☆☆☆☆☆☆
少しゆったりとした感じの曲。トリルを多用した面白いリズムだがこちらももう一歩。
4.サラバンド
★★★★☆☆☆☆☆☆
荘厳な感じの重々しい曲。メロディもそこまで魅力的ではない。
5.ブレー
★★★★☆☆☆☆☆☆
民族舞踏っぽい、土の香りのするメロディが印象的。
6.ジーグ
★★★★★☆☆☆☆☆
最終楽章にふさわしいスピード感のある激しい曲。同じメロディを音を上げながら積み重ねていく感じが情熱的で素晴らしい。
全体的にやはりこじんまりとしており、魅力は薄い。
無伴奏チェロ組曲 第六番 ニ長調 BWV1012 [バッハ 器楽曲]
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲(全曲)~インスパイアド・バイ・バッハ~
- アーティスト: ヨーヨー・マ
- 出版社/メーカー: SMJ
- 発売日: 2016/12/07
- メディア: CD
1.プレリュード
★★★★★★★★★☆
プレリュードらしい開放感に満ちた美しい旋律を持った素晴らしい曲。チェロの高音域を最大限に使っているのではと思われるくらい高い音で綺麗なメロディが奏でられる。
2.アルマンド
★★★★★★★☆☆☆
ゆったりとした幅広い音域を用いた、トリルや和音弾きなど、多種多様な技巧を織り交ぜた曲。そこまで綺麗なメロディを持った曲ではないが穏やかな中に様々なチェロの技を聴けるので生で観たりするとかなり楽しめる曲なのではないかと思う。
3.クーラント
★★★★★★☆☆☆☆
リズミカルな楽しげな曲。スピード感もあるので結構聴いていて楽しい。
4.サラバンド
★★★★★★☆☆☆☆
重音を多用した、メロディと伴奏を一台の単旋律楽器で見事に弾けることを証明したかのような曲。かなりゆったりとしたメロディでじっくり聴かせる曲。メロディはそこまで魅力的ではない。
5.ガヴォット
★★★★★★★☆☆☆
牧歌的な楽しい舞曲。第一は結構ゆれ動くメロディだが、第二はあまりメロディは動かずスタッカートやリズムの変化で楽しめる。少しアイリッシュな感じもあり明るい雰囲気がとっても良い。
6.ジーグ
★★★★★★★☆☆☆
最終楽章にふさわしい開放感のある英雄的な、交響曲的な曲。
非常に技巧的であるとともに、メロディも美しい曲が多く観ても聴いても楽しめる素晴らしいこの組曲集のラストを飾るにふさわしい名曲。
無伴奏チェロ組曲 第五番 ハ短調 BWV1011 [バッハ 器楽曲]
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲(全曲)~インスパイアド・バイ・バッハ~
- アーティスト: ヨーヨー・マ
- 出版社/メーカー: SMJ
- 発売日: 2016/12/07
- メディア: CD
1.プレリュード
★★★★★★☆☆☆☆
荘厳なゆったりとした重々しい雰囲気で始まる。非常に内省的だが、対話的な曲。途中からスピード感を上げリズミカルな雰囲気になる。
2.アルマンド
★★★★★☆☆☆☆☆
こちらも陰鬱な曲。心の悩みがず~と晴れないひとりの若者の内面を描いているかのような曲。
3.クーラント
★★★★★☆☆☆☆☆
暗い雰囲気だが、リズミカルで少し前向きな雰囲気がある。
4.サラバンド
★★★★★☆☆☆☆☆
せっかく前向きな気持ちになって行動に移したが失敗し、ごちゃごちゃ悩んでいる感じ。ああいえば、こういう、というような、肯定と否定を繰り返す自己内対話を描いているような曲。
5.ガヴォット
★★★★★☆☆☆☆☆
ガヴォットらしいリズミカルな曲ではあるが、こちらも結構暗く踊りたくなるような雰囲気ではない。途中から三連符を多用したスピード感のある曲になるがこちらも踊りたいような曲ではない。
6.ジーグ
★★★★★☆☆☆☆☆
最後まで陰鬱な曲。最終楽章の爽快感のようなものは皆無。
非常に内面的で陰鬱な曲。悪くはないが繰り返し聴きたい類の曲ではない。
無伴奏チェロ組曲 第四番 変ホ長調 BWV1010 [バッハ 器楽曲]
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲(全曲)~インスパイアド・バイ・バッハ~
- アーティスト: ヨーヨー・マ
- 出版社/メーカー: SMJ
- 発売日: 2016/12/07
- メディア: CD
1.プレリュード
★★★★★★★☆☆☆
第一番のプレリュードの音数を減らし、スピードを落とし、調を変えたような優雅で優美な曲。ゆったりとした曲なので気持ちもとても穏やかになる。
2.アルマンド
★★★★★☆☆☆☆☆
こちらも優雅さあふれる。心落ち着く曲。
3.クーラント
★★★★★★☆☆☆☆
跳ねるようなリズムが印象的な曲。楽しい軽い雰囲気の曲だが、途中感情の高まりを一瞬見せる短いパッセージがとても美しい曲。
4.サラバンド
★★★★★☆☆☆☆☆
ところどころに現れる和音が美しいゆったりとした曲。悪くはないが若干冗長な感じ。
5.ブレー
★★★★★★★☆☆☆
こちらも跳ねるような楽しげな狩りを楽しんでいるような前半部がとても聴きやすい。途中の重音を多用したゆったりとした伸びのある旋律も魅力的。最後は出だしの楽しいメロディが回帰される。
6.ジーグ
★★★★★★☆☆☆☆
最終楽章にふさわしい英雄的な力強い曲。スピード感もあり楽しめる。
全体的に優雅で心洗われる曲。
無伴奏チェロ組曲 第三番 ハ長調 BWV1009 [バッハ 器楽曲]
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲(全曲)~インスパイアド・バイ・バッハ~
- アーティスト: ヨーヨー・マ
- 出版社/メーカー: SMJ
- 発売日: 2016/12/07
- メディア: CD
1.プレリュード
★★★★★★★☆☆☆
上から下へと降りていく音階が印象的な冒頭部分を持つ曲。その後も波のように揺れるメロディが楽しい。
2.アルマンド
★★★★★★★☆☆☆
楽しげな若干跳ねるようなメロディが心を浮き立たせる。
3.クーラント
★★★★★★★☆☆☆
プレリュードの波のようなメロディとアルマンドの跳ねるような楽しげな様子の良いとこ取りをしたような曲。とても聴きやすい。
4.サラバンド
★★★★★☆☆☆☆☆
ゆったりとした重々しいサラバンド。悪くはないがそこまで魅力的ではない。
5.ブレー
★★★★★★★☆☆☆
牧歌的な弾むような愛らしいメロディが印象的なメロディの後、息の長いゆったりとした、第一テーマを陰にした感じの第二テーマが流れる。このメロディも哀愁漂っていてとても良い。最後は初めの優しいメロディが回帰される。
6.ジーグ
★★★★★★★☆☆☆
解放感に満ちた広がりのある楽しく明るい曲。どんどんと高まっていく感じも素晴らしく、聴き終わった後の爽快感は素晴らしい。
よく演奏される曲らしいが、とても明るく楽し気でメロディも美しく確かに名曲といえる。
無伴奏チェロ組曲 第二番 ニ短調 BWV1008 [バッハ 器楽曲]
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲(全曲)~インスパイアド・バイ・バッハ~
- アーティスト: ヨーヨー・マ
- 出版社/メーカー: SMJ
- 発売日: 2016/12/07
- メディア: CD
1.プレリュード
★★★★★★★☆☆☆
秋の夜長に、一人悩んでいる人物の内面をつぶさに描いたかのような名曲。心に染み入る曲だ。
2.アルマンド
★★★★★★★☆☆☆
少しスピードを上げた前向きに考えようとする姿勢が見られる曲。途中途中に入ってくる和音弾きもアクセントになって良い。
3.クーラント
★★★★★★☆☆☆☆
スピード感のある、いろいろと試行錯誤をしつつ前へ前へと行動している主人公の様子を客観的に描いているかのような曲。
4.サラバンド
★★★★★★☆☆☆☆
いろいろと行動はしてみたものの、あまりうまくいかず、プレリュードの時の陰鬱な状態に戻ってしまった主人公を若干客観的に描いているかのような曲。
5.メヌエット
★★★★★★☆☆☆☆
前半は一度やめたものの、何とか自分を奮い立たせ努力をしようと決然と立ち上がる主人公を、中間部は皆に見守られながら頑張る主人公、そして最終部再び何とか努力して困難に立ち向かう主人公という感じか。
6.ジーグ
★★★★★★☆☆☆☆
爽やかさはないが、強いしを感じさせる力強い最終章になっている。
非常にドラマティックかつ繊細な曲。
無伴奏チェロ組曲 第一番 ト長調 BWV1007 [バッハ 器楽曲]
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲(全曲)~インスパイアド・バイ・バッハ~
- アーティスト: ヨーヨー・マ
- 出版社/メーカー: SMJ
- 発売日: 2016/12/07
- メディア: CD
1.プレリュード
★★★★★★★★★★
世紀の名曲。こんなに素晴らしい曲がこの世にあるのか、と思うほど素晴らしい曲。簡素で、それでいて雄大で優美で感動的。本当に素晴らしい。
2.アルマンド
★★★★★☆☆☆☆☆
落ち着いた穏やかな曲。プレリュードがあまりにも素晴らしいためとても平凡に聞こえてしまう。若干長い。
3.クーラント
★★★★★★☆☆☆☆
独特のリズムの少し跳ねるような感じの曲。メロディも楽し気でとても良い。
4.サラバンド
★★★★★☆☆☆☆☆
サラバンドらしい、ゆったりとした美しい曲。とはいえ目立った特徴はない。前後が特徴が立っている曲だけに若干地味な印象。
5.メヌエット
★★★★★★☆☆☆☆
とても愛らしいメロディを持った楽し気な曲。途中暗さを帯びゆったりとしたリズムになる部分も哀愁がありとても良い。
6.ジーグ
★★★★★★☆☆☆☆
爽快さのある最終楽章にふさわしい曲。途中若干陰影も見え飽きずに聴ける。
長調の曲ですら厳しさの目立った無伴奏ヴァイオリン曲に比べ、とても温かみのある曲。チェロという楽器の特性がとても生かされている名曲だと思う。
無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第三番 ホ長調 BWV1006 [バッハ 器楽曲]
① 前奏曲
★★★★★★★☆☆☆
前奏曲らしい、清々しい広がりのある美しい曲。有名なバッハの無伴奏チェロ組曲一番の前奏曲に似ている。
② ルール
★★★★★★☆☆☆☆
ゆったりとした非常に優雅な曲。アフタヌーン・ティーがこの上なく似合う高貴さあふれる曲。
③ ガボット
★★★★★★★☆☆☆
超有名なメロディの曲。多くの人が冒頭部分を聞くと「あ、この曲聞いたことある」となるのではないか。
④ メヌエット
★★★★★★☆☆☆☆
こちらも②のルールと同じく、穏やかな優雅さあふれる曲。夕食後のデザートを楽しむときに聞きたい曲か。
⑤ ブーレ
★★★★★☆☆☆☆☆
この曲集の中では目立たない普通の曲。
⑥ ジーグ
★★★★★☆☆☆☆☆
そこまでジーグっぽくはないミドル・テンポの曲。こちらも悪くはないが普通。
全体的に優雅さあふれる聴きやすい曲が多い。
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第三番 ハ長調 BWV1005 [バッハ 器楽曲]
第一楽章 アダージョ
★★★★★★★☆☆☆
「ドーレ、ドーレ、ドーミ」という主題から、段々とメロディが重なり合い曲が膨らむ。こんなに単純な主題からこんなにドラマティックで美しい曲が作り出せることがすごい。しかも普通は単音楽器であるヴァイオリンがここまで重層的になってしまうのが素晴らしすぎる。
第二楽章 フーガ
★★★★★★★☆☆☆
ベートーヴェン的な非常に雄大で力強い主題が展開されていく。途中ほんの一瞬ピチカートが使われる(気がする…)。
第三楽章 ラルゴ
★★★★★★★☆☆☆
息の長いどこからどこまでがメロディなのかわからないがとても落ち着く美しい曲。
第四楽章 アレグロ・アッサイ
★★★★★★☆☆☆☆
スピード感のある終楽章にふさわしい爽快感のある曲。最終楽章に来てようやくハ長調っぽくなる。
全体的に長調らしくないが一応全てが長調で書かれているらしい。
各楽章が充実した傑作だと思う。
無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第一番 ロ短調 BWV1002 [バッハ 器楽曲]
ブログをコピーして作成できる機能を知ってから多用しているのだが、パルティータ2番を作るときに1番を消してしまった。悲しい・・・。
① アルマンド
★★★★★☆☆☆☆☆
劇的なな序奏のあと、付点のリズムで堂々と曲が進んでいく。
② ドゥーブル
★★★★☆☆☆☆☆☆
ドゥーブルとは前の舞曲の主題を用いた変奏曲のことらしい。退屈。
③ クーラント
★★★★☆☆☆☆☆☆
上へ下へと波のように曲が展開されるがあまり魅力的ではない。
④ ドゥーブル
★★★★☆☆☆☆☆☆
この曲もあまり魅力的ではない。
⑤ サラバンド
★★★★☆☆☆☆☆☆
重音を多用した作品。あまり面白くない。
⑥ ドゥーブル
★★★★☆☆☆☆☆☆
こちらも結構退屈。
⑦ ジーグ
★★★★☆☆☆☆☆☆
ジーグらしいテンポの速い曲。
⑧ ドゥーブル
★★★★☆☆☆☆☆☆
イマイチ。
全体的に退屈な曲が多い。
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第二番 イ短調 BWV1003 [バッハ 器楽曲]
第一楽章 グラーヴェ
★★★★☆☆☆☆☆☆
ゆったりとした荘厳な曲。結構つまらない。
第二楽章 フーガ
★★★★☆☆☆☆☆☆
淡々としたメロディが積み重ねられる。この曲ももう一歩か。
第三楽章 アンダンテ
★★★★★★★☆☆☆
まるで映画音楽のような、恋人たちの語らいを音にしたような美しいメロディと雰囲気を持った曲。メロディを支えるバスの音が終始奏でられるのも素晴らしい。こんなに素晴らしいメロディを弾きながら淡々と同時に伴奏音を鳴らさなければならないこの曲はかなりの難曲なのではないだろうか。
第四楽章 アレグロ
★★★★☆☆☆☆☆☆
スピード感のある曲だがやはり単調でつまらない。
名曲と言われているらしいが私には三楽章以外心に響かなかった。
無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第二番 二短調 BWV1004 [バッハ 器楽曲]
① アルマンド
★★★★★★☆☆☆☆
はじめは厳しさを持った雰囲気で始まるが、段々と柔らかい感じになる。途中上がって下がってを繰り返す泣きのメロディの部分は非常に美しい。
② クーラント
★★★★☆☆☆☆☆☆
面白いリズムの曲。とはいえ、リズム以外はあまり魅力的な曲ではない。
③ サラバンド
★★★★☆☆☆☆☆☆
暗い感じのゆったりとした曲。バッハのサラバンドはメロディが綺麗で心落ち着く曲が多いのだが、この曲はイマイチ。
④ ジーグ
★★★★☆☆☆☆☆☆
ジーグにしては結構たっぷりとしたミドルテンポな感じの曲。この曲ももう一歩。
⑤ シャコンヌ
★★★★★★☆☆☆☆
俗に名曲と言われ、ブゾーニやブラームスがピアノ曲にも編曲している曲。シャコンヌというのは、かつては舞曲でひとつの旋律のパターンを何度も繰り返すという変奏曲の一種らしい。
確かにドラマティックな主題であり、その後に続く変奏も多種多様で、原曲の主題がわからないくらい装飾されていたりするのだが、そこまで素晴らしい曲なのか、と聴くたびに思う。主題の旋律もドラマティックではあるが、そこまで心に響く感じではないし、何となくただ長いだけ、という気がする。
シャコンヌが有名ではあるが、全体としてはもう一歩な気がする。
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第一番 ト短調 BWV1001 [バッハ 器楽曲]
第一楽章 アダージョ
★★★★★☆☆☆☆☆
ゆっくりとした、短調特有の厳しさを持った曲。悪くはないがこれといった特徴もない曲。
第二楽章 アレグロ(フーガ)
★★★★★★☆☆☆☆
フーガとなっているのだが、一本の単旋律楽器であるヴァイオリンでこんなに緻密な曲が作れてしまうのがすごい。簡素だが心に響くメロディが展開されていく。
第三楽章 シチリアーノ
★★★★★★☆☆☆☆
高貴で優雅な、ゆったりとした旋律が楽しめる曲。この曲もゆったりとしたメロディを追いかけるような形で副旋律が奏でられたり伴奏が付けられたり、聴いているだけですごさがわかる。
第四楽章 プレスト
★★★★★☆☆☆☆☆
終楽章にふさわしい、スピード感のある劇的な主題を持った曲。
メロディが綺麗な楽章が多く、それなりに聴ける。