フルートとチェンバロのためのソナタ ロ短調 BWV1030 [バッハ 器楽曲]
第一楽章 アンダンテ
★★★★★★☆☆☆☆
少し暗さを持った、でもどこかしら懐かしいメロディで始まる。その主題が広がりを見せていくのもワクワクする感じがある。第二主題は少し明るく、牧歌的な感じ。淡々としたフルートの後ろで流れるように演奏を繰り広げるチェンバロが良い味を出している。
第二楽章 ラルゴ・エ・ドルチェ
★★★★★★★☆☆☆
安らぎに満ちた美しい楽章。美しいメロディをフルートが奏で、それを「チャラン、チャラン」というチェンバロ独特の和音を若干崩した伴奏で支える。素晴らしい楽章。
第三楽章 プレスト
★★★★★☆☆☆☆☆
スピード感のある楽しい終楽章。舞曲風で途中の超絶技巧的なフルートとチェンバロのバトル的部分も面白い。最後で、演奏者の技を見せる楽章を設けるあたり、バッハの観客を意識した作曲法が垣間見えて面白い。
あまり知られていないが結構メロディも美しく、フルートとチェンバロの特性を活かした佳曲。
2021-12-01 04:25
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