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交響曲第九番 二長調 [マーラー 交響曲]


マーラー: 交響曲第9番(クラシック・マスターズ)

マーラー: 交響曲第9番(クラシック・マスターズ)

  • アーティスト: ジョン・バルビローリ
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2014/06/18
  • メディア: CD



第一楽章
★★★★★★★★★☆
チェロとハープとホルン(?)が少しずつ音を出し、夜明け前の森の中のような雰囲気を作り出す。段々と音が連なりだし森も目覚め始める。少し不穏な感じが漂い始めるが、段々と音は厚みを増していき、夜明けと共に目の前が開けたように、壮大で美しく解放感に満ちた音楽になる。最高に美しい音楽である。音楽が盛り上がり最高潮を迎えた後、ティンパニーの音と管楽器の不穏な音楽に導かれ暗い雰囲気なり、森の奥での魔女たちの会議のような雰囲気となる。これが盛り上がって一息ついた後、ハープとチェロ(コントラバス?)の音に導かれ美しい音楽が流れだす。これも盛り上がりを見せた後、再びティンパニーの音に導かれ不穏な空気が流れる。
とにかく静と動の対比が素晴らしく、メロディもきれいで25分前後の長い楽章なのだが飽きずに聴ける。ティンパニーが各々の主題を提示する際に効果的に用いられているのもマーラーらしい。

第二楽章
★★★★★★★☆☆☆
「ドレミファソ、ソ」というシンプルながらも力強い雰囲気が面白い第一主題。
第二主題の若干性急な感じながらも優雅な雰囲気も悪くない。段々と混沌とした雰囲気になる。
優美ながらも不気味な感じで、亡霊たちのダンスパーティーのような雰囲気も結構楽しく聴ける。
この後も上記3つの主題が様々に変形されながら奏されていく。

第三楽章
★★★★★★☆☆☆☆
マーラーらしい悲劇的な攻撃的な雰囲気で始まる。かなり管楽器が活躍する楽章。
半音階を駆使した不気味ながらもメロディアスな第二主題は若干優雅な感じ。
この2つの主題が順々に流れる。中間部非常に優美で天国的な雰囲気を持った美しいメロディが流れ心を和ませてくれる。

第四楽章
★★★★★★★★☆☆
弦の分厚い若干悲哀を感じさせるメロディで始まるが、すぐに安らぎに満ちた優しいメロディに変わりこの息の長い旋律が続く。途中第一楽章の主題が回帰されたり、若干の盛り上がりを見せたりするところがアクセントになっており、基本的に終始穏やかなこの楽章もあまり飽きずに聴ける。

最初と最後のアダージョ楽章が本当に素晴らしい名曲。
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