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弦楽四重奏曲まとめ [ベートーヴェン 室内楽曲 弦楽四重奏]


ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集

ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集

  • アーティスト: ズスケ四重奏団
  • 出版社/メーカー: Brilliant Classics
  • 発売日: 2013/06/12
  • メディア: CD



ベートーヴェンの弦楽四重奏曲の評価をまとめてみたい。

★★★★★★
4番、9番、11番、13番

★★★★★
1番、2番、3番、7番、8番、10番、12番、14番、15番

★★★★
5番、6番、16番

こう見ると、やはり短調曲や、タイトルのついた曲、9番=ラズモフスキー、11番=セリオーソなどは聴きやすいのか。初期作品はモーツァルトやハイドンの影響を受けていて、耳障りが良いのと、中期はやはり油がのっている分、全体的に聞きやすいのだと思う。

移行期間や最晩年の曲が若干つまらないか。

全体としてやはり弦楽器だけだと派手さにかけ、聞きづらくはあるのかなと思った。
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弦楽四重奏曲第十六番 ヘ長調 [ベートーヴェン 室内楽曲 弦楽四重奏]

評価
★★★★☆☆☆☆☆☆

ベートーヴェンのまとまった形での最後の作品らしい。

第一楽章 親しい友人の穏やかな会話をイメージさせるような、静かな対話的な音楽が展開される。
第二楽章 短い跳ねるような楽章。そんなに面白くない。
第三楽章 マーラーに影響を与えたらしい、ゆったりとした穏やかな緩徐楽章。確かに綺麗だが目立ったメロディ等はない。
第四楽章 チェロの低音から入る。若干おどろおどろしい不安定なメロディで始まる。途中から人々が対話をしているような音楽になり、明るく曲は終わる。

最晩年の作ということで、非常に内面的な感じのする曲。派手さがない分やはりつまらない。
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弦楽四重奏曲第十五番 イ短調 [ベートーヴェン 室内楽曲 弦楽四重奏]

評価
★★★★★☆☆☆☆☆

第一楽章 非常に暗い陰鬱な序奏から始まる。ヴァイオリンによる哀愁ある、悲劇的なメロディが奏でられる。そのまま曲は若干の光が差しながらメロディが重なるように続いていく。やはりちょっと退屈。
第二楽章 若干悲しみを含んだスケルツォ楽章。こちらも少し退屈。
第三楽章 長大な緩徐楽章。「リディア旋法による、病より癒えたる者の神への聖なる感謝の歌」と題されている。確かに美しく聴いていて心癒されるが、素晴らしいか、と言われるとやはり退屈。9分目くらいにハッとさせられる非常に美しいメロディが登場する。
第四楽章 二分強の短い間奏曲。活き活きとして悪くはない。
第五楽章 最終楽章とは思えないような暗い雰囲気で始まる。それなりに美しいメロディが流れる。最後は明るく長調で終わる。

全体として悪くはないのだが、やはりもう一歩。
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弦楽四重奏曲第十四番 嬰ハ短調 [ベートーヴェン 室内楽曲 弦楽四重奏]

評価
★★★★★☆☆☆☆☆

第一楽章 ゆったりとした捉えどころのない序奏のような楽章。フーガらしいが、よくわからない。
第二楽章 魅力的なかわいらしいロンド楽章。一楽章と打って変わって楽し気な様子が伝わってくる。
第三楽章 一分足らずの厳しい感じの楽章。バッハの無伴奏ヴァイオリン曲を連想させるような曲。
第四楽章 長大なゆったりとした変奏曲。メロディがとらえどころがなく、変奏曲の割にあまり楽しめない。
第五楽章 スケルツォらしいスケルツォ楽章。途中ピチカートが入ったり楽し気。
第六楽章 二分強の第三楽章のような厳しい感じの楽章。
第七楽章 第一楽章のような堂々とした印象的な始まり。第二主題は流れるような、非常に美しいメロディ。展開部でスピートを上げ、緊張感が増す。最後は、あっさりした感じで終わる。何かあまり終わった感じがしない。

面白い目立った楽章もあるのだが、全体として散漫な印象。悪くはないが、もう一歩な曲。
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弦楽四重奏曲第十三番 変ロ長調 [ベートーヴェン 室内楽曲 弦楽四重奏]

評価
★★★★★★☆☆☆☆

第一楽章 非常に長いゆったりとした序奏で始まる。晩年の作品らしく、第一主題もフーガの趣を呈している。非常に厳しい感じのテーマとなっている。それに対する優雅な第二主題。展開部の美しい旋律など、聴きどころは多い。
第二楽章 短い、せかせかした感じの曲。
第三楽章 ゆったりとした楽章。牧歌的なホルンの音色が合いそうなメロディが流れる。自然描写のような美しい楽章。
第四楽章 高貴なメロディが流れる。心休まる楽章となっている。
第五楽章 カヴァティーナ(素朴な佳曲)と名付けられたアダージョ楽章。天上のような澄み切った音楽が展開される。
第六楽章 一度作られたフーガ楽章があまりにも不評だったために作り直されたといわれる楽章。これは作り直してよかったといえる。東欧風の舞曲のようなメロディに乗って熱い音楽が展開される。

おまけ  不評だったフーガ(op.133)。不評だったのも分かる。やはり凡人には理解しがたい世界が繰り広げられる。
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弦楽四重奏曲第十二番 変ホ長調 [ベートーヴェン 室内楽曲 弦楽四重奏]

評価
★★★★★★☆☆☆☆

全体的に雄大な楽想をもった曲。

第一楽章 祝典の初めに流れてもおかしくないような、荘厳で雄大な曲調で始まる。そのあと元気な若干憂いを含んだ第一主題が現れる。この辺もとても重々しい感じになっている。
第二楽章 非常に長いアダージョの変奏曲。天国的な音楽が流れ続ける。ちょっと冗長な感じはする。
第三楽章 スケルツォらしいスケルツォ楽章。少し気が抜け楽しめる楽章。
第四楽章 少し劇的な始まりをするが、そのあとは優雅な感じで曲は進む。スピードをあげ、最後は雄大さをもって終わる。

第十一番が「悲愴」で、第十二番が「壮厳」という感じが。
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弦楽四重奏曲第十一番 ヘ短調 [ベートーヴェン 室内楽曲 弦楽四重奏]

評価
★★★★★★☆☆☆☆

簡潔にまとめられた非常に聴きやすい曲。俗に言う「セリオーソ」

第一楽章 悲劇的な主題で始まる。それに対する伸びやかな第二主題も魅力的。この二つの主題がうまく組み合わされながら曲は展開されていく。
第二楽章 穏やかで綺麗な楽章なのだが、短調が時折混ざり、不安な気持ちとそれを取り払おうと行く気持ちが入り混じった楽章。
第三楽章 スケルツォ楽章だが、こちらも悲劇的な感じ。途中ゆったりした感じになるのだが、このメロディが非常に綺麗で魅力的。
第四楽章 最後まで悲劇的なメロディが続く。悲壮感漂う最終楽章。最後は若干明るさをもって終わる。

最初から最後まで悲壮感漂う緊張感のある作品。それなりに良い曲だと思う。

第四楽章 
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弦楽三重奏曲第十番 変ホ長調 [ベートーヴェン 室内楽曲 弦楽四重奏]

評価
★★★★★☆☆☆☆☆

第一楽章のヴァイオリンのピッチカートの音が「ハープ」の音に似ていることから、通称「ハープ」と言われている曲。

第一楽章 ゆったりとした優雅な長い序奏で始まる。その後第一主題が流れ、ピチカートを使用した動機が現れる。が、正直ヴァイオリンのピッチカートの音であり、ハープという感じはしない。確かに、言われればそう聞こえなくはないが、ハープではない気がする。自分のハープのイメージが流麗な感じなので違和感があるのかもしれない。この楽章メロディを楽しむというよりは、様々な音の遊びを楽しむといった感じの楽章になっている。

第二楽章 穏やかな美しい楽章。ただやはりちょっと長い。

第三楽章 とてもスピード感のある、最終楽章のような感じになっている。何かに追い立てられている感じが終始つきまとっている。

第四楽章 こちらが三楽章でも良いのでは?という感じの高貴な感じの曲。変奏曲になっているらしい。第一楽章同様、あまりメロディを楽しむという感じではないので、変奏曲っぽく聞こえない(のは私だけか…)。

悪くはないが、一楽章のピッチカート以外、そこまで目立った印象のある曲ではない。
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弦楽四重奏曲第九番 ハ長調 [ベートーヴェン 室内楽曲 弦楽四重奏]

評価
★★★★★★☆☆☆☆

俗に言う「ラズモフスキー四重奏曲」の第三番、最後の曲。

第一楽章 くら~い感じの、ゆったりとした少し長めの序奏から入る。少し明るく軽い感じのつなぎ部分を経て、有名な堂々とした第一主題が奏でられる。結構長い楽章ではあるが飽きずに聴ける。

第二楽章 こちらもくら~い感じの緩徐楽章。甘く美しいというよりは、陰鬱な感じ。チェロのピッチカートが結構印象的。不気味な森で迷子になってしまい帰り道を探してさまよっている感じが終始流れている。

第三楽章 とても優雅で美しいメヌエット。同じ旋律が音程を変えいろいろな楽器で歌われるところが良い。

第四楽章 第三楽章に引き続き、ヴァイオリン(か?)のソロで入る。躍動感に富んだ素晴らしい楽章。各楽器のバトル的なやりとりも楽しめ、これも生で聴いたら結構視覚的に楽しめそうな楽章。

ラズモフスキー四重奏は、どれも三四楽章が良い。第一楽章がとても印象的なこの曲はやはり三曲の中でも抜きに出ている。
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弦楽四重奏曲第八番 ホ短調 [ベートーヴェン 室内楽曲 弦楽四重奏]

評価
★★★★★☆☆☆☆☆

短調曲ということで、やはりほかの曲よりも個性が立っている。

第一楽章 悲劇的な主題で始まる。若干光が見えそうな明るくなりそうな雰囲気がはさまりながらも終始緊張感に富んだ暗さを伴った感じで曲は進む。
第二楽章 穏やかなアダージョ楽章で、導入部分は、天へと誘うような優しいメロディなのだが、段々と壮大さ、雄大さを醸し出してきて、英雄的な雰囲気をもつ。結構不思議な楽章だ。
第三楽章 この楽章はリズムがとても面白い。どこにアクセントがあるのか、なかなか掴みづらい。この不思議なリズムで曲が展開されていく。目の前で演奏されると、メロディの移り変わりがみえて面白そうな曲だ。
第四楽章 ヴァイオリン協奏曲の最終楽章のような華麗さの目立つ曲。

三四楽章は悪くはないが、全体としてみるとやはり若干長尺で退屈。 
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弦楽四重奏曲第七番 ヘ長調 [ベートーヴェン 室内楽曲 弦楽四重奏]

評価
★★★★★☆☆☆☆☆

俗に言う「ラズモフスキー四重奏曲」の第一番。

第一楽章 チェロが大主題を朗々と奏でる。非常に伸びやかな美しい旋律。そのあと、堂々としたメロディが展開される。が、正直長い、
第二楽章 こちらも宮廷音楽を感じさせる、堂々とした音楽だが、特に際立った部分もなく、長くて若干飽きる。
第三楽章 この曲に白眉。哀愁だたよう美しいメロディが奏でられる。心穏やかになれる。

第四楽章 第三楽章からのトリルで第四楽章になだれ込む。こちらも物凄い良い曲というわけではない。

ラズモフスキーの一曲目として有名ではあるし、冒頭や第三楽章の美しさはあるものの、個人的には長尺で平凡な曲だと思う。
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弦楽四重奏のためのメヌエット 変イ長調 Hess33 [ベートーヴェン 室内楽曲 弦楽四重奏]

評価
★★★★☆☆☆☆☆☆

たまたま弦楽四重奏のためのメヌエットを作曲しただけであり、大掛かりな楽章を持った曲を構想していたわけではないらしい。

優雅な若干哀愁を持ったメロディが流れる。普通の曲だ。
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弦楽四重奏曲第六番 変ロ長調 [ベートーヴェン 室内楽曲 弦楽四重奏]

評価
★★★★☆☆☆☆☆☆

第一楽章 それなりに格好良い主題で入る。が、そのあとがあまり面白くない。
第二楽章 綺麗なアダージョだがそこまで印象的ではない。
第三楽章 ベートーヴェンらしいスケルツォだが、引き立つものはない。
第四楽章 結構長いゆったりとした序奏が流れ、本格的なフィナーレ。しかしやっぱりあまり面白くない。

普通のあまり特徴のない曲だ。
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弦楽四重奏曲第五番 イ長調 [ベートーヴェン 室内楽曲 弦楽四重奏]

評価
★★★★☆☆☆☆☆☆

明るく聞きやすいが、印象的なものはほぼない。

第一楽章 明るい第一主題で入る。それを受ける短調のメロディは若干格好良い。
第二楽章 優雅なメヌエット。これも普通。
第三楽章 ゆったりとした、落ち着いたメロディが流れる。変奏曲になっているのだと思う。この楽章は悪くない。
第四楽章 アレグロの結構スピード感ある楽章。しかし最後はあっさり終わる。

三楽章が少し聴き応えがあるくらいで、普通の曲。
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弦楽四重奏曲第四番 ハ短調 [ベートーヴェン 室内楽曲 弦楽四重奏]

評価
★★★★★★☆☆☆☆

ハ短調という悲劇的な調の割には、比較的明るい感じが漂う。

第一楽章 悲劇的な第一主題が奏でられるが、いつしか、非常に優美な流れるような第二主題が奏でられる。この第二主題が何度も繰り返される。非常に聴いていて清々しい曲。
第二楽章 珍しく第二楽章に置かれたスケルツォ楽章。明るく、楽しい雰囲気で曲は進む。
第三楽章 短調の中に、少し明るい長調のメロディが混じってくる。緊張感に富んだ面白い楽章
第四楽章 第一主題は、シンティ・ロマの曲のような哀愁漂うスピード感ある感じが面白い。相変わらず第二主題は優美な美しいメロディ。この二つの主題が繰り返される。最後は結構あっさりした感じで終わる。

主題の対比がとても面白い曲。
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弦楽四重奏曲第三番 ニ長調 [ベートーヴェン 室内楽曲 弦楽四重奏]

評価
★★★★★☆☆☆☆☆

非常にリラックスした高貴で優雅な曲。

第一楽章 優雅という言葉がぴったりの曲。出だしから最後まで優雅・優美に曲は進んでいく。
第二楽章 美しく穏やかな緩徐楽章。これ以上ないほど優雅なメロディがひたすら流れ続ける。
第三楽章 こちらも若干の緊張感があるアレグロ楽章だが、優雅さは変わらない。
第四楽章 最後までひたすら高貴で優雅。

ここまで完璧に優雅さを誇られると飽きてくる。悪くはないがアクセントがなく、単調な感じになってしまっている。
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弦楽四重奏曲第二番 ト長調 [ベートーヴェン 室内楽曲 弦楽四重奏]

評価
★★★★★☆☆☆☆☆

第一楽章 とても平和な穏やかな雰囲気で始まる。ヴァイオリン・ソナタ「スプリング」と交響曲第6番「田園」を足して2.5で割ったような感じの、自然描写が目に浮かぶような曲。
第二楽章 こちらも森の中で、気にかけられたハンモックに寝ころびながら本を読んでいるうちに眠ってしまい、途中楽し気な夢を見ているような感じの曲。最後はまた静かな眠りに入る。
第三楽章 こちらも楽し気なスケルツォ楽章。お昼寝から目覚め、森を走り回っている感じか。

第四楽章 第一楽章のような緊張感のある主題で始まる。スピードをあげ、雰囲気をコロコロ変えながら、この主題が繰り返される。生で聴いていたら、演奏者たちのスピード感のあるジェットコースター的な名人芸が堪能できるのであろう。

こちらも悪くない曲だった。
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弦楽四重奏曲第一番 ヘ長調 [ベートーヴェン 室内楽曲 弦楽四重奏]

評価
★★★★★☆☆☆☆☆

第一楽章 いきなり主題から勢いよく入る。とても元気で決然とした主題。この主題が色々と形を変えて繰り返される。
第二楽章 少し悲しみを含んだ優しいアダージョ楽章。メロディの後ろでなる、タ・タ・タという一定のリズムの伴奏がとても美しい。
第三楽章 一転して楽し気な快活なスケルツォ楽章。

第四楽章 ヴァイオリンの速いパッセージで入る。同じメロディをヴィオラ(か?)が弾くあたりも面白い。各楽器が対話をするように。メロディを順番に奏でるところがとても良い。最後はスピードを上げ、盛り上がって終わる。

目立って良い曲ではないが、悪い曲ではない。
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