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チェロ交響曲(協奏曲) Op.68 [ブリテン 協奏曲]

1. Allegro maestoso
★★★★★☆☆☆☆☆
いきなり、劇的なオーケストラとともに、独奏チェロが厳しい感じのメロディを奏でる。
その後静かな夜の雰囲気となり、不気味なメロディをチェロが奏でる。後ろでピッチカートの音が不気味になっている。
ティンパニーの音が鳴り響き激しい感じとなるが、再び静かな不気味な雰囲気となる。
東洋風のフルートの音の上で、チェロが凄まじいソロを展開する。
スタッカート気味の短いパッセージの積み重ねが続いた後、静かに終わる。

2. Presto inquieto
★★★★★☆☆☆☆☆
チェロがソロで、短い動物の鳴き声のようなパッセージを奏でて始まる。
オーケストラの各楽器がチェロに呼応するかのように、短いパッセージを奏でる。
段々と息の長い旋律となっているが、メロディは現代的でわかりづらい。

3. Adagio - cadenza ad lib
★★★★★☆☆☆☆☆
ティンパニーの力強い連打で始まる。その後、力強く悲劇的なメロディを独奏チェロが奏でる。
暗く荒涼とした世界が広がり、金属的な音が流れる。非常に現代的。
ティンパニーや管楽器が激しい音を出し、悲劇性が増していく。
最後はチェロの暗く重いカデンツァ。

4. Andante allegro
★★★★★☆☆☆☆☆
チェロが暗いメロディを奏でる上で、管楽器がファンファーレ風の明るいメロディを奏でる。チェロもそれにつられるように段々と明るいメロディを奏でるようになり、全体が光に向かって進んでいくような雰囲気となっていく。
その後躍動感のあるチェロ独奏となり、ムチのような音も鳴り響き、動物がひたすら走っていくような音楽となる。
突然静かになり、夜の音楽のような感じとなる。
最後は壮大で雄大な感じとなり終わる。

全体的に現代的な雰囲気の漂う曲。
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スコティッシュ・バラード  Op.26 [ブリテン 協奏曲]

ピアノ(2台?)と管弦楽のための曲

★★★★★★★☆☆☆
派手なピアノソロで始まる。ゆったりと歩みをすすめる感じで、オケも加わり荘厳な雰囲気となる。
ゆったりとした歩みのまま段々と暗さを帯びてくる。オケは不吉な感じのメロディを奏でる。ピアノとオケの対比が面白い。
その後優しいメロディとなり、若干東洋風のメロディも登場する。
再び段々と重い感じとなっていく。
ティンパニーが鳴り響いた後再び静かになる。
段々とピアノがスピードを上げ、練習曲風になる。
混沌とした雰囲気となり、最後は異国情緒漂うメロディも登場し、盛り上がって終わる。

いろいろな雰囲気の楽しめる派手で面白い曲。
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左手のピアノと管弦楽のための主題と変奏 Op.21 [ブリテン 協奏曲]


主題:マエストーソ
★★★★★★☆☆☆☆
題名通り、堂々とした管楽器中心に奏でられる曲。ティンパニーも大活躍


変奏曲 第1番:レチタティーヴォ
★★★★★★☆☆☆☆
ピアノがソロで力強く主題を奏でる。段々と静かに硬質な繊細な音になっていく。

変奏曲 第2番:ロマンス
★★★★★★☆☆☆☆
弦の柔らかい音で始まり、ロマンティックなメロディをピアノが若干諧謔的に奏でる。静かに夢見るように終わる。

変奏曲 第3番:行進曲
★★★★★★☆☆☆☆
諧謔的に、すこし攻撃的に始まる。ピアノが不協和音を奏で、管楽器が一定のリズムを刻む、
次に管楽器とピアノが役割を交代する。その後鼓笛隊が入ってくる。

変奏曲 第4番:アラベスク
★★★★★★☆☆☆☆
幻想的なピアノで始まる。弦楽器の音が幽玄な世界を作る。

変奏曲 第5番:チャント
★★★★★★★☆☆☆
壮大で滑らかな美しいメロディと雰囲気の曲。

変奏曲 第6番:ノクターン
★★★★★★★☆☆☆
高音のピアノの水が滴るような美しい伴奏に載せ、ヴァイオリンが美しいメロディを奏でる。様々な楽器が自由にメロディを奏であう。幻想的で美しい曲。

変奏曲 第7番:バディヌリー
★★★★★☆☆☆☆☆
壮大な感じで始まるが、ピアノが入ると混沌とした雰囲気となる。ガチャガチャした曲。

変奏曲 第8番:ビュルレスク
★★★★★☆☆☆☆☆
力強く変則的な感じのリズムの曲。

変奏曲 第9番:トッカータ I-II
★★★★★★☆☆☆☆
Ⅰ. 壮大でスピード感のある曲。若干宇宙的な雰囲気もある。
Ⅱ. そのまま宇宙的な雰囲気で力強さが増していく。最後は若干東洋風のメロディをピアノがソロで奏でる。

変奏曲 第10番:アダージョ
★★★★★★☆☆☆☆
少し悲しげなメロディを、若干大げさな雰囲気で管弦楽が奏でる。静かにゆっくりとピアノが入ってくる。管弦楽とピアノが混じり合い美しい世界となる。

変奏曲 第11番:タランテラ
★★★★★★☆☆☆☆
ピアノが力強い音を奏でて始まる。スピード感のある若干諧謔的なメロディを控えめな管弦楽の伴奏の元奏でる。最後は盛り上がって圧倒的な雰囲気で終わる。

メロディもそれなりにわかりやすく比較的聴きやすい曲。
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若きアポロ Op.16 [ブリテン 協奏曲]

ピアノと管弦楽のための曲

★★★★★★★☆☆☆
開放感のある前奏で始まり、低音が鳴り響き、その後上昇する音階が何度も何度も繰り返される。伴奏が英雄的で格好良い。その後音階的な凄まじいピアノのソロが流れる。
その後トッカータ的な諧謔感のある音楽が展開される。
はじめのメロディに戻り、段々と劇的になっていき格好良く終わる。

なかなか聴き応えのある曲。
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ヴァイオリン協奏曲 Op.15 [ブリテン 協奏曲]

I. モデラート・コン・モート
★★★★★★★☆☆☆
打楽器の短い前奏のあと、ヴァイオリンが息の長い若干憂いをおびた美しい旋律を奏でる。オーケストラはゆったりとした、力強い伴奏を奏でる。
第二主題はキレのよい鋭いメロディ。伴奏も少し現代的な感じで鋭角的に進む。
展開部?は、叙情的な夜の音楽のような感じになる。初めはヴァイオリンのソロ、オーケストラがメロディを奏でると、ヴァイオリンがキレの良いメロディを途中途中に入れていく。その後再びヴァイオリンのソロのむせび泣くようなメロディが奏でられる。そのまま静かに終わる。

II. ヴィヴァーチェ
★★★★★★★☆☆☆
攻撃的な激しい雰囲気で始まる。途中ヴァイオリンが落ち着いた若干東洋風のメロディを奏でるが、オーケストラが追い立てるように激しい音を投げかける。ヴァイオリンが静かに超高音の鳥の鳴き声のような音を奏でた後、再び曲は活気を取り戻す。途中から不穏な空気が流れ出した後、静かなヴァイオリンのソロが始まる。様々な技巧を駆使した部分で叙情的ながら激しい。最後は静かに終わる。

III. アンダンテ・レント
★★★★★★☆☆☆☆
静かで暗く陰鬱な雰囲気で始まる。ヴァイオリンが高音でメロディを奏で、同じメロディをオーケストラが奏でる。途中荒涼とした雰囲気となるが段々と熱を帯びてくる。勝利感に向かおうとするヴァイオリンとそれを暗い方向へ向けようとする伴奏の争いの後、ヴァイオリンが勝ち?、静かに穏やかにメロディを奏でる。最後はヴァイオリンとオケが静かに対話をし、ヴァイオリンがむせび泣くように静かにメロディを奏で終わる。

全体を通してヴァイオリンの美しい音色が生かされている部分が多く、それなりに聴き応えがある曲。
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ピアノ協奏曲 Op.13 [ブリテン 協奏曲]

I. トッカータ
★★★★★★☆☆☆☆
ムチのような打楽器の音のあと、すぐピアノが元気に入ってくる。打楽器的な音を凄まじいスピードで出し続けるピアノとバトルするかのようなオケも凄まじい。第二主題は少し暗さをおびた感じ。途中展開部?の部分は、ピアノがソロで弾く部分が多く、叙情的でゆったりとしており非常に美しい。最後いきなり明るく華やかになり終わる。

II. ワルツ
★★★★★☆☆☆☆☆
異国情緒漂うゆったりとした始まり。不穏な空気も漂う。途中から重々しく進んでいく。
ワルツという題名からは程遠い感じの曲。

III. 即興曲
★★★★★★☆☆☆☆
ピアノがソロで不安げで悲しげな旋律を奏でる。その後オケが分厚い音で同じメロディを奏でる。
途中若干違うメロディが入るが、基本は同じ主題をピアノとオケが順番に奏でていく。悪くない。

Ⅳ. マーチ
★★★★★★☆☆☆☆
明るく元気に、そして少し諧謔的な感じで始まる。途中ミドルテンポになり、不穏な空気が流れるが、前へ進む感じは常になり、段々と勇ましくなっていく。
後半勝利感に満ちた雰囲気となり、最後は力強く終わる。

現代的でありながらそれなりにメロディもわかりやすく聴きやすい。
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クラリネット協奏曲のための楽章 [ブリテン 協奏曲]

I. Molto Allegro
★★★★★★☆☆☆☆
元気に始まる。クラリネットも生き生きとした感じ。すぐに静かで牧歌的な雰囲気になる。ハープやティンパニー、トライアングル等も登場し若干不穏な雰囲気になる。ソロ・クラリネットと打楽器、他の管楽器の短いパッセージによる対決のような場面を経て、後半美しい幻想的な世界になり、最後は牧歌的に終わる。
雰囲気がコロコロ変わる楽しい楽章。

II. Mazurka elegiaca
★★★★★★☆☆☆☆
大草原をおもわせる壮大なオケによる伴奏の上を、哀愁漂う美しいメロディをクラリネットが奏でる。
曲は段々と行進曲風になっていき、異国情緒漂うメロディが流れる。最後は静かに曲を閉じる。

III. Finale
★★★★★★☆☆☆☆
明るく元気にソロが入ってきて、それにオケが答える。軽快で開放感のある音楽となり、楽しげに終わる。

この曲も悪くはない。
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ヴァイオリンとヴィオラのための協奏曲 Op.15 [ブリテン 協奏曲]

I. Moderato con moto
★★★★★★★☆☆☆
ピッチカートの短い音で始まる。その後管楽器が若干悲しみを帯びた力強いメロディを奏でて始まる。
ヴィオラが勇壮に主題を奏で、ヴァイオリンがそれに応え、オーケストラも入ってくる。若干静かな第二主題。広がりのある展開部を経て、最後は最後の悲しみを帯びた力強いメロディが鳴り響き、カデンツァ的な美しいソロっぽい部分を挟み、静かに終わる。

II. Vivace
★★★★★☆☆☆☆☆
夢幻の世界に入ったかのようなもやっとした始まり。ヴァイオリンの静かなむせび泣くソロのあと、ヴァイオリンとオケも入り壮大な感じになる。途中ヴァイオリンとヴィオラの対話的な部分を挟み、最後は静かに終わる。

III. Passacaglia - Andante lento (un poco meno mosso)
★★★★★★☆☆☆☆
低い弦の「ブンッ、ブンッ」という音の上を、短いパッセージが重ねられてメロディを形作り、その後ピッチカートの伴奏の上を、スピード感のあるメロディがソリストによって奏でられていく。かなり緊張感のある場面。途中スピードがとまり、少しゆったりとした雰囲気となる。最後は民謡風メロディで静かに曲を閉じる。

悪くはない曲。
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ピアノと管弦楽のためのロンド・コンチェルタンテ [ブリテン 協奏曲]

1.第一楽章 Allegro Molto
★★★★★★☆☆☆☆
ピッチカートの弾けるような音で始まり、その後攻撃的で元気な主題が流れる。ピアノが入ってきて打楽器的な音でメロディを奏でる。中間部は穏やかな感じとなり、最後は再びスピード感を持って終わる。この楽章だけで普通の協奏曲の要素を全て含んでいる感じ。

2.第二楽章 Lento
★★★★★☆☆☆☆☆
沈鬱で暗い感じのピアノで始まる。暗く悲劇的なメロディを弦楽器が奏でる中、ピアノが鐘の音のように一定のリズムで重い音を鳴らす。その後、鐘の音が入る間隔が短くなってスピード感が増していく。最後は静かに弦楽器が曲を閉じる。
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