ミサ曲 BWV232 第四部 オサンナ/ベネディクトゥス/アニュス・デイ/ドナ・ノビス・パチェム [バッハ 声楽曲]
第一曲 オサンナ
★★★★☆☆☆☆☆☆
合唱曲。第三部、前曲の跳ねたリズムを維持し、軽い感じで曲は進む。若干軽薄な感じのする曲。
第二曲 ベネディクトゥス
★★★★★☆☆☆☆☆
アリア。一転して、穏やかな心落ち着くフルートの美しい音色に誘われ、テノールが伸びやかに美しいメロディを歌う。
第三曲 オサンナ
★★★★☆☆☆☆☆☆
合唱曲。基本第一曲と同じ。
第四曲 アニュス・デイ
★★★★★☆☆☆☆☆
アリア。ヴァイオリンによる若干暗いが美しい前奏の後、アルトのソロが始まる。非常に息の長いゆったりとしたメロディ。確かに美しいのだが若干飽きる。
第五曲 ドナ・ノビス・パチェム
★★★★★☆☆☆☆☆
合唱曲。非常に静かな祈りのような出だし。段々と声が重なってきて盛り上がり、管楽器が活躍し始め輝かしく曲は閉じられる。
ミサ曲 BWV232 第三部 サンクトゥス [バッハ 声楽曲]
ミサ曲 BWV232 第二部 ニケーア信条 [バッハ 声楽曲]
第一曲 クレド
★★★★★★★☆☆☆
合唱曲。クリスマス曲のような華やかで壮麗な曲。合唱の素晴らしい分厚いフーガも美しいが、縦横無尽に動き続けるベース音(通奏低音)が非常に印象的な曲。
第二曲 パトレム・オムニポテンテム
★★★★★★★☆☆☆
合唱曲。前曲に続いて演奏される、雰囲気も同じような曲。勝利感に満ちた美しい曲。
第三曲 エト・イン・ウヌム・ドミヌム
★★★★★★★☆☆☆
二重唱。伸びやかなオケの前奏に引き続き、ソプラノとアルトの美しい二重唱が奏でられる。オペラのアリアのような美しい曲。
第四曲 エト・インカルナトゥス・エスト
★★★★★★☆☆☆☆
合唱曲。一転して暗いどんよりした重々しい曲。とても神秘的な祈りの雰囲気の合唱が印象的。なんでも、キリストを象徴する「十字架音型」をかたどっているらしい。そう言われると確かに十字架を嘆いているようにきこえる。
第五曲 クルチフィクスス(crucifixus)
★★★★★★☆☆☆☆
合唱曲。前曲の雰囲気を宿した陰鬱な曲。悲しみに満ちた祈りの雰囲気がある。
第六曲 エト・レスレクスィト
★★★★★★☆☆☆☆
合唱曲。一転して華やかで明るい雰囲気の曲。「3日後に蘇り」と歌っているらしいので、復活の曲なのだろう。確かにこの部はかなり物語的で聴いていて楽しい。
第七曲 エト・イン・スピリトゥム・サンクトゥム
★★★★★★☆☆☆☆
アリア。牧歌的な穏やかな前奏の後、バスが悠々と伸びやかなメロディを歌う。チェロの音とオーボエの音が主メロディを支えながらも独自の動きをし続けるのが面白い。
第八曲 コンフィテオル
★★★★★☆☆☆☆☆
合唱曲。再び悲痛な感じの合唱曲。若干スタッカート気味のメロディが緊迫感を演出している。
第九曲 エト・エクスペクト
★★★★★★☆☆☆☆
合唱曲。「我は待ち望む」という、「死者の蘇りと来世の生命への期待」とが歌われているらしい。華やかさと荘厳さがある合唱曲。
全体的に物語性があり、メロディーで美しい曲が多く、このミサ曲の中でも最も聴きやすい部なのではないだろうか。
ミサ曲 BWV232 第一部 ミサ [バッハ 声楽曲]
第一曲 キリエ・エレイソン
★★★★★★☆☆☆☆
合唱曲。劇的な短い合唱による導入部の後、オケだけがメロディを奏でその後壮大なフーガ合唱となる。
第二曲 クリステ・エレイソン
★★★★★☆☆☆☆☆
二重唱。弦による優雅な前奏の後、二人のソプラノが声をハモらせ美しいメロディを歌う。
第三曲 キリエ・エレイソン
★★★★★☆☆☆☆☆
合唱曲。前曲とはうってかわって、非常に暗い宗教色の強い、カタコンベ(地下墓所)で祈りを捧げているかのような内的な曲。
第四曲 グローリア
★★★★★☆☆☆☆☆
合唱曲。こちらも前曲とはうってかわって、華やかな明るい曲。神をめいいっぱい讃えている様子がわかる。
第五曲 エト・イン・テラ・パクス
★★★★★☆☆☆☆☆
合唱曲。雰囲気がめまぐるしく変わる曲。こちらは哀愁漂う、流れるような曲。地上の平和を願う曲らしい。途中、ソプラノ・ソロになり、スタッカート気味に、合唱が歌う部分が美しい。
第六曲 ラウダムス・テ
★★★★★☆☆☆☆☆
アリア。ヴァイオリンの優雅な前奏の後、オケが音を重ね、その後伸びやかな旋律をソプラノが歌う。高貴さに満ちた曲。
第七曲 グラツィアス・アジムス・ティビ
★★★★★★★☆☆☆
合唱曲。対位法を用いた非常に宗教的で美しい曲。スタッカート気味なメロディが重ねっていく部分は感動的。地の底から湧き出てくるような音楽に心揺さぶられる。後半泣きのメロディも入ってくる。
第八曲 ドミネ・デウス
★★★★★☆☆☆☆☆
二重唱。フルートの優雅だがどこか牧歌的な前奏の後、ソプラノ、テノールによる息の長い二重唱となる。チョロの伴奏とフルートのオブリガードが優美さを演出している。
第九曲 クイ・トリス
★★★★★★☆☆☆☆
合唱曲。幽玄なもやっとした感じの雰囲気で始まる。張り詰めた冷たい空気感の中、何かが静かに漂っている感じの音楽。
第十曲 クイ・セデス
★★★★★☆☆☆☆☆
アリア。オーボエの哀愁漂う美しい前奏の後、アルト独唱となる。アルトとオーボエの対話のような面白くも綺麗な音楽。
第十一曲 クォニアム
★★★★☆☆☆☆☆☆
アリア。ホルンによる優雅さ極まりない前奏が流れ、バスが歌いだす。バスとホルンという力強い組み合わせのためかあまり感動的ではなく、世俗的な感じが強い。
第十二曲 クム・サンクト・スピリトゥ
★★★★★☆☆☆☆☆
合唱曲。この部の終曲にふさわしい壮麗な合唱曲。管楽器も大活躍で輝かしさを演出している。合唱も跳ねたリズムで神を讚美している様子がとても伝わる。最後は感動的な盛り上がりを見せて終わる。
クリスマス・オラトリオ 第六部 BWV248 [バッハ 声楽曲]
第六部は、東方からの博士たちがイエスを探しあて祝福する物語。
第一曲 合唱
★★★★★★★☆☆☆
壮麗で勝利感に満ちた素晴らしい曲。英雄的な伸びやかな主題が対位法により重なっていく合唱が感動的。
第二曲 レチタティーヴォ・セッコ
★★★★☆☆☆☆☆☆
ヘロデ王がイエスを殺させようとすることを語る。
第三曲 合唱とレチタティーヴォ
★★★★☆☆☆☆☆☆
ヘロデ王に「裏切り者」という場面らしい。
第四曲 アリア
★★★★★★☆☆☆☆
第一曲の合唱と似た主題をソプラノが伸びやかに歌う。
第五曲 レチタティーヴォ・セッコ
★★★★★☆☆☆☆☆
博士たちがイエスを探し当て贈り物を捧げた場面らしい。少しメロディアス。
第六曲 合唱
★★★★★★☆☆☆☆
短いながらも安らぎに満ちた曲。子守唄のような雰囲気。
第七曲 レチタティーヴォ・セッコ
★★★★☆☆☆☆☆☆
博士たちがヘロデ王のもとを訪れず帰る場面らしい。
第八曲 レチタティーヴォ・アッコンパニャート
★★★★★☆☆☆☆☆
哀愁漂うメロディを持った美しい語り。主は常に我とともにあることを歌っているらしい。
第九曲 アリア
★★★★★☆☆☆☆☆
テノールのアリア。厳しい感じの曲。
第十曲 四声のレチタティーヴォ
★★★★☆☆☆☆☆☆
確かに4人が真剣に神学問題を話し合っているかのような美しいメロディと真摯さに満ちた曲。
第十一曲 合唱
★★★★★★★☆☆☆
華やかな前奏の後、「マタイ受難曲」でもお馴染みのコラールを感動的に歌い上げる。
勝利感の漂う開放感に満ちた最終部となっている。
クリスマス・オラトリオ 第五部 BWV248 [バッハ 声楽曲]
第五部は、東方からイエスを訪ねてやってきた博士たちの物語。
第一曲 合唱
★★★★★☆☆☆☆☆
結構勇ましい前奏で始まる。どこかワクワクする感じがある。おそらく博士たちの心の様子を表しているのだろう。少し跳ねた感じのメロディを歌う合唱が面白い。
第二曲 レチタティーヴォ・セッコ
★★★★☆☆☆☆☆☆
イエスはベツレヘムで生まれたと聞いた博士たちについての語り。
第三曲 合唱とレチタティーヴォ
★★★★★☆☆☆☆☆
対位法がうまく用いられた合唱と語りの入り混じる不思議な雰囲気の曲。
第四曲 合唱
★★★★★☆☆☆☆☆
穏やかな合唱曲。
第五曲 アリア
★★★★★☆☆☆☆☆
オーボエとバスの二重唱。オーボエとバスが全く違う物悲しいメロディを奏で続けているのに、なぜか調和しているが印象的。
第六曲 レチタティーヴォ・セッコ
★★★★☆☆☆☆☆☆
普通の語り。
第七曲 レチタティーヴォ・アッコンパニャート
★★★★★☆☆☆☆☆
少しドラマティック。オケの派手な感じ。
第八曲 レチタティーヴォ・セッコ
★★★★☆☆☆☆☆☆
こちらも普通の語り。
第九曲 三重唱
★★★★★☆☆☆☆☆
哀愁漂うソロ・ヴァイオリンの前奏の後、ソプラノ、テノール、アルトによる三重唱になる。三人で会話をしているかのようなレチタティーヴォの延長線上にあるような曲。
第十曲 レチタティーヴォ・アッコンパニャート
★★★★☆☆☆☆☆☆
普通の語り。
第十一曲 合唱
★★★★★★☆☆☆☆
何かが吹っ切れたかのような美しく短い合唱曲。
全体的に語りが多く、特徴のない曲が多い部。
クリスマス・オラトリオ 第四部 BWV248 [バッハ 声楽曲]
第四部は、イエスの命名を祝う部らしい。
第一曲 合唱
★★★★★☆☆☆☆☆
安らぎに満ちた、のどかな感じの美しい前奏の後、分厚い合唱となる。
第二曲 レチタティーヴォ・セッコ
★★★★☆☆☆☆☆☆
御子が割礼を受け、イエスと名付けられたことを歌っているらしい。
第三曲 レチタティーヴォとアリオーソ
★★★★★★☆☆☆☆
バスの語りとアリアが入り乱れる不思議だが美しい曲。物悲しいバスの語りと、滑らかな天使のささやきのようなソプラノのメロディの対比が心に染みる。
第四曲 アリア
★★★★★☆☆☆☆☆
のどかな美しい曲。
第五曲 レチタティーヴォとアリオーソ
★★★★★☆☆☆☆☆
第三曲に似た雰囲気の曲。少し暗めな感じ。
第六曲 アリア
★★★★★★☆☆☆☆
「ザ・バロック」という感じの物悲しいがどこか力強さのある主題をヴァイオリンが奏で、それにテノールが応える。
第七曲 合唱
★★★★★☆☆☆☆☆
管楽器ののどかな音から始まり、感動的な合唱となって終わる。
全体的なのどかな雰囲気をまとった穏やかな部となっている。
クリスマス・オラトリオ 第三部 BWV248 [バッハ 声楽曲]
第三部は、羊飼いたちがイエスのもとに行って神を讃えてから家に帰るまでが語られているらしい。
第一曲 合唱
★★★★★☆☆☆☆☆
輝かしい、対位法がうまく用いられた華やかな曲。
第二曲 レチタティーヴォ・セッコ
★★★★☆☆☆☆☆☆
天使が天に帰っていくことを伝えている短い曲。
第三曲 合唱
★★★★★☆☆☆☆☆
ベツレヘムへ行こうと歌っている曲。短く若干性急な感じがある曲。
第四曲 レチタティーヴォ・セッコ
★★★★☆☆☆☆☆☆
バスによる普通の語り。
第五曲 合唱
★★★★★☆☆☆☆☆
美しい合唱曲。イエスをほめ讃えた曲らしい。
第六曲 アリア
★★★★★★☆☆☆☆
ソプラノとバスによる二重唱。管楽器の美しい前奏の後、結構長い曲だがメロディが美しいのでそれなりに聴ける。
第七曲 レチタティーヴォ・セッコ
★★★★★☆☆☆☆☆
テノールによる長めの語り。少しメロディアスな曲。
第八曲 アリア
★★★★★★☆☆☆☆
ヴァイオリンの美しい前走と、オブリガードが印象的な、テノールによる美しいアリア。
第九曲 レチタティーヴォ・セッコ
★★★★☆☆☆☆☆☆
アルトによる普通の語り。
第十曲 合唱
★★★★★★☆☆☆☆
心洗わられる美しい天上に引っ張られるような曲。本当に心が綺麗になりそうな曲。
第十一曲 レチタティーヴォ・セッコ
★★★★☆☆☆☆☆☆
テノールによる短い語り。
第十二曲 合唱
★★★★★☆☆☆☆☆
少し暗めの、出だし。
途中からファンファーレがなり、華やかになる。
最後の対位法的な合唱が美しい。
全体的に地味な印象の部だ。
クリスマス・オラトリオ 第二部 BWV248 [バッハ 声楽曲]
第二部は、羊飼いたちに天使が現れ、救世主の誕生を告げる場面らしい。
第一曲 シンフォニア
★★★★★★★★★☆
安らぎに満ちた天上的な音楽。心が非常に穏やかになる。イエスが飼葉桶で静かに眠っている様子を描写しているかのような音楽。
第二曲 レチタティーヴォ・セッコ
★★★★☆☆☆☆☆☆
羊飼いたちに天使が現れる場面らしい。
第三曲 合唱
★★★★★☆☆☆☆☆
讃美歌的な穏やかな合唱。美しいがあまり特徴はない。
第四曲 レチタティーヴォ・セッコ
★★★★★☆☆☆☆☆
羊飼いたちに天使がイエスの誕生を伝える場面らしい。天使役のソプラノが美しい。
第五曲 レチタティーヴォ・セッコ
★★★★☆☆☆☆☆☆
バスによる語り。
第六曲 アリア
★★★★★☆☆☆☆☆
フルートの静かな前奏に導かれテノールが羊飼いの喜びを歌う。フルートのオブリガードが美し。が普通。
第七曲 レチタティーヴォ・セッコ
★★★★☆☆☆☆☆☆
ソプラノによる語り。イエスが飼葉桶で寝ていることを歌っているらしい。
第八曲 コラール
★★★★★★★☆☆☆
「マタイ受難曲」中の有名なコラールに似た涙が出そうになる美しい旋律。短いが感動的な曲。
第九曲 レチタティーヴォ・アッコンパニャート
★★★★★☆☆☆☆☆
悲し気な語り。
第十曲 アリア
★★★★★★★☆☆☆
アルトによるアリア。伸びやかな心和ます前奏の後、息の非常に長い美しい旋律を歌う。10分弱、オーケストラの伴奏に支えられひたすらアルトが歌い続ける。
第十一曲 レチタティーヴォ・セッコ
★★★★☆☆☆☆☆☆
短い語り。
第十二曲 合唱
★★★★★☆☆☆☆☆
普通の合唱。悪くはないが普通。
第十三曲 レチタティーヴォ・セッコ
★★★★☆☆☆☆☆☆
短い語り。
第十四曲 合唱
★★★★★★☆☆☆☆
シンフォニアのメロディを挟みながら、終曲にふさわしい華麗で壮麗な曲。
クリスマス・オラトリオ 第一部 BWV248 [バッハ 声楽曲]
また、コピーせず消してしまって書き直し・・・。
第一部は、ヨセフがマリアを伴ってベツレヘムへと旅立ち、マリアが馬小屋でイエスを産むところまでが描かれているらしい。
第一曲
★★★★★★★★☆☆
管楽器の非常に華やかな前奏に導かれ、クリスマスらしい明るい美しい合唱となる。
第二曲 レチタティーヴォ・セッコ
★★★★★☆☆☆☆☆
マリアがイエスを産んだことが語られているらしい。レチタティーヴォにしてはメロディアスな曲。
第三曲 レチタティーヴォ・アッコンパニャート
★★★★★☆☆☆☆☆
レチタティーヴォとは思えない、非常に美しいメロディアスな曲。アルトが歌っている。
第四曲 アリア
★★★★★★★☆☆☆
アルトによるアリア。すこし哀愁漂う美しい前奏に導かれ、悲しげな素晴らしいメロディをアルトが歌う。
第五曲 合唱
★★★★★★★★☆☆
「マタイ受難曲」のなかの有名な曲に似た合唱曲。
第六曲 レチタティーヴォ・セッコ
★★★★☆☆☆☆☆☆
御子が生まれ飼葉桶に寝かせられたことを歌っている曲らしい。
第七曲 合唱とレチタティーヴォ
★★★★★★★☆☆☆
ソプラノが美しいメロディを歌う合間に、バスが語りを入れる珍しい雰囲気の曲。
第八曲 アリア
★★★★★☆☆☆☆☆
バスによるアリア。かなり華やかな前奏で始まる。
第九曲 合唱
★★★★★★★★☆☆
壮麗な美しい讃美歌的な合唱の合間に、管楽器の間奏が挟まれるこちらも不思議な雰囲気の曲。
全体的に喜びに満ちた美しい雰囲気に彩られている。
マニフィカト BWV243 [バッハ 声楽曲]
受胎告知されたマリアが、親族ザカリアの妻エリサベツを訪れ、そこで神を讃美したときの曲らしい。
第一曲 合唱
★★★★★★☆☆☆☆
管楽器のファンファーレ的な祝祭的気分に溢れた始まり。「あああ」を多用した重層的な合唱が印象的な作品。
第二曲 アリア/ソプラノ
★★★★★★☆☆☆☆
落ち着いた感じの穏やかなアリア。心暖まる感じの曲。
第三曲 アリア/ソプラノ
★★★★★★★☆☆☆
一転して暗いしみじみとしたアリア。息の長い美しい旋律を追いかけるオーボエが非常に美しい。
第四曲 合唱
★★★★★★☆☆☆☆
緊迫感のある短い合唱。小気味良い弦の伴奏が美しい曲。
第五曲 アリア/バス
★★★★★★☆☆☆☆
チェロの伸びやかな伴奏に乗って、バスが伸びやかな旋律を歌う。
第六曲 二重唱/アルト・テノール
★★★★★★☆☆☆☆
物悲しい旋律を持った伴奏に誘われ、アルト・テノールが同じように哀愁漂う歌を歌う。二人の声が終始ハモっておりとても綺麗。
第七曲 合唱
★★★★★★★☆☆☆
明るく前向きで荘厳な美しい曲。最後はアーメンコーラスのような感じで静かに終わる。
第八曲 アリア/テノール
★★★★★★☆☆☆☆
緊張感のある、意志に満ちた力強い曲。
第九曲 アリア/アルト
★★★★★☆☆☆☆☆
穏やかな牧歌的な曲。普通。
第十曲 三重奏曲/ソプラノx2・アルト
★★★★★★☆☆☆☆
短いながらも哀愁漂う美しい三重唱。敬虔な雰囲気に満ちている。
第11曲 合唱
★★★★★★☆☆☆☆
対位法が効果的に用いられた美しい合唱。
第12曲 合唱
★★★★★★★☆☆☆
「グロリア」と高らかに神を讚え「あああ」を多用した美しい合唱で段々と盛り上がり、最後は壮大で華やかな合唱になり、盛り上がって終わる。
華やかで美しい名曲。
復活祭オラトリオ BWV249 [バッハ 声楽曲]
復活祭、いわゆるイースターのオラトリオ。日本では最近イースターが流行しているが、クリスマス同様本当の意味を知った上で祝って欲しいものだ。
第一曲 シンフォニア
★★★★★★☆☆☆☆
華やかな喜びに満ちた曲。バッハのシンフォニアは美しいものが多い。
第二曲 アダージョ
★★★★★★★★☆☆
悲劇性を持つ、非常に美しい作品。「タタ~、タタ~」という幽玄な弦の調べの上で奏されるフルートの悲しげなメロディが非常に素晴らしい。
第三曲 合唱
★★★★★★☆☆☆☆
シンフォニアにメロディをつけたような華やかで明るい曲。対位法が極めて効果的に用いられている。やはり合唱曲というのはどこか感動を誘う。
第四曲 レチターティヴォ
★★★★★★☆☆☆☆
イエスの死を悲しんでいる場面らしい。レチタティーヴォとは思えないメロディアスで、4人の声が綺麗にハモる美しい曲。
第五曲 アリア
★★★★★★★☆☆☆
ソプラノのソロ曲。フルートの悲しい調べに導かれ、美しさ極まる流れるようなメロディをソプラノが歌う。フルートのオブリガードも美しすぎる。10分を超える大曲。
第六曲 レチタティーヴォ
★★★★★★☆☆☆☆
復活の奇跡を、マグダラのマリア、べテロ、ヨハネの三人が知る場面らしい。対話による美しいレチタティーヴォ
第七曲 アリア
★★★★★★★☆☆☆
テノールのソロ曲。穏やかな湖の表面を表しているかのような前奏の後、伸びやかな美しいテノールの歌が始まる。どこか牧歌的で心和む曲。
第八曲 レチタティーヴォ
★★★★★★☆☆☆☆
女性二人による高音の非常に綺麗なレチタティーヴォ。後ろで鳴っているチェロの音が非常に暖かい。
第九曲 アリア
★★★★★☆☆☆☆☆
アルトのソロ曲。このオラトリオ中では普通の曲。あまり派手さがない。
第十曲 レチタティーヴォ
★★★★★☆☆☆☆☆
こちらも普通の短い語り。
◎終曲 合唱
★★★★★★☆☆☆☆
管楽器と打楽器の派手なファンファーレのような華やかな前奏の後、感動的な合唱となる。短いながらも祝祭気分に満ちた楽しい曲。
レチタティーヴォも含め全体的に美しい曲が多く聴きごたえがある。
モテット 第六番 もろもろの国よ、主をほめ讃えよ BWV230 [バッハ 声楽曲]
モテット 第五番 来たれ、イエス、来たれ BWV229 [バッハ 声楽曲]
モテット 第四番 おそるるなかれ、われ汝とあり BWV228 [バッハ 声楽曲]
モテット 第三番 イエスよ、わが喜び BWV227 [バッハ 声楽曲]
モテット 第二番 御霊は我らの弱きを助けたもう BWV226 [バッハ 声楽曲]
モテット 第一番 主に向かいて新しき歌を歌え BWV225 [バッハ 声楽曲]
評価
★★★★★☆☆☆☆☆
モテットというのは、中世末期からルネサンス期までに発展した、ミサ曲以外のポリフォニー声楽曲を表すらしい。
曲はポリフォニーの曲らしく、カノン、フーガ的技巧が散りばめられており、様々な音が追いかけっこしたり、重なりあったりして非常に美しい。
曲は三部構成となっており、
第一部=スピード感のある天井で天使たちが晴れやかに歌っているかのような部分。
第二部=すこしゆったりとした感動的な部分。
第三部=再びスピード感を取り戻し、途中から「ハレルヤ」コーラスとなり華やかに終わる。
とにかく綺麗な曲だが、あまり特徴的なメロディはない。