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エトワール! 12 恋するシルフィード [文学 日本 児童書 青い鳥文庫]


エトワール!(12) 恋するシルフィード (講談社青い鳥文庫)

エトワール!(12) 恋するシルフィード (講談社青い鳥文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2023/07/12
  • メディア: 新書



久しぶりに出た12巻。
今回は、めいの愛する透くんと、「シルフィード」の一場面を一緒に踊ることに。
初めは全くうまく踊れないめい。しかし色々な人の助けを借りて最後は楽しく踊ることができる。

今巻は、あまり色々な挿話は挿入されず、けっこうひたすらにめいの心情と成長を追っていて今回はかなり読み応えがあった。

p.178
「つねに全力でやるか、やらないか。練習の質はそれで決まる。ただ回数を重ねたって意味がない。」
これはとても良い言葉だと思う。
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藤白くんのヘビーな恋④ こまったきみのことが好き [文学 日本 児童書 青い鳥文庫]


藤白くんのヘビーな恋 こまったキミのことが好き (講談社青い鳥文庫)

藤白くんのヘビーな恋 こまったキミのことが好き (講談社青い鳥文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2023/03/08
  • メディア: 新書



『藤白くんのヘビーな恋』シリーズ最終巻。
超有名な政治家のお父さんを持つ藤白くん。お父さんの強権により、無理矢理引越しをさせられ、全寮制の学校に突然いかされることになってしまった藤白くん。

今までは藤白くんの猛烈アプローチに困っていた琴子だが、段々と自分も彼のことが好きなんだと気づくようになる。

そして数時間かけて、友人たちと藤白くんに会いにいく琴子。

そしてふたりで家出・・・。

自分の気持ちを常に抑えて生きてきた琴子が感情を表に出すこの最終巻。とにかく全てが爽やかでとても良い。

素晴らしい作品だったと思う。
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藤白くんのヘビーな恋③ 三角関係はこまります! [文学 日本 児童書 青い鳥文庫]


藤白くんのヘビーな恋 三角関係はこまります! (講談社青い鳥文庫)

藤白くんのヘビーな恋 三角関係はこまります! (講談社青い鳥文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2022/11/09
  • メディア: 新書



今回は、まともな感じに変わってしまい、「好き」とか「かわいい」とか、言ってくれなくなってしまった藤白くんに対して、主人公琴子が不安感を持ってしまう話。

物事を悪い方に考えると、いろいろなことが悪い方向に捉えられてしまい、負のループにはいるこんでしまうことはよくある。まさにそんな感じで、友人関係もギスギスしてしまう琴子。

恋と友情、恋の追いかけっこ(A⇒B、B⇒C、C⇒Dみたいな)のようなものもあり、結構面白い。

いろいろな出来事を通し、自分の身勝手さや、自分のいたらなさに、気づく主人公の姿が素晴らしい。

いよいよ次巻はクライマックスらしい。
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藤白くんのヘビーな恋② 恋の勝負はこまります! [文学 日本 児童書 青い鳥文庫]


藤白くんのヘビーな恋 恋の勝負はこまります! (講談社青い鳥文庫)

藤白くんのヘビーな恋 恋の勝負はこまります! (講談社青い鳥文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2022/06/15
  • メディア: 新書



主人公琴子と、彼女を熱烈に愛する藤白くん、琴子の幼馴染歩(男)の三角関係的な話が展開される。
体育祭での100m徒競走で、琴子をめぐってあらそうことになった、藤白くんと歩。

その過程を通して、人を思いやること、人にやってあげたこと、やってあげたいと思っていることが自分勝手なことだったり、自分の思いを素直に相手に伝えることだったり、の大切さを主人公が理解していく作品。

結構凄まじい話なのだが、結構描かれていることは深い。

最後も青い鳥文庫的な平和な終わり方でよかった。
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藤白くんのヘビーな恋① 告白されてもこまります! [文学 日本 児童書 青い鳥文庫]


藤白くんのヘビーな恋 告白されてもこまります! (講談社青い鳥文庫)

藤白くんのヘビーな恋 告白されてもこまります! (講談社青い鳥文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2022/02/08
  • メディア: Kindle版



中学校入学当初から不登校の藤白くん。幼い頃から近所のお兄さんとして親しくしてもらっており、あこがれと共に恋心を抱く副担任の水島康平が困っていたのを目にし、その藤白くんのもとへ赴く主人公の、超性格が良い主人公椿森琴子。

この二人の恋愛が綴られる。若干陰のある、大変な生い立ちをもってそうな藤白くん、共働きの親をもち、父親の骨折のため家事をやることを余儀なくされた琴子。この二人が、男女の友人と共に成長していく物語。若干『四月は君の嘘』っぽくもあり、青い鳥文庫っぽい主人公の性格もあり、わかりやすくありきたりだが、面白かった。
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エトワール! 11 コンテの世界へようこそ! [文学 日本 児童書 青い鳥文庫]


エトワール!(11) コンテの世界へようこそ! (講談社青い鳥文庫)

エトワール!(11) コンテの世界へようこそ! (講談社青い鳥文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2022/12/14
  • メディア: 新書



今回のテーマは、「コンテ」=コンテンポラリー・ダンス。
初めは、あまりにも自由で、バレエと正反対とも言える動きなどに困惑する主人公めい。私も、バレエを見るのは好きだが、物語性のない現代バレエや、今テンポラリーダンスは、あまり見る意味を感じないし、つまらないと思っていた。しかし、この本を読んで、結構というか180度見方が変わった。
ダンスとは自分を表現するものだ、というのが結構心に残った。

私はクラシック音楽や、クラシック・バレエ、オペラ、古典演劇など、基本的には古典的なものが好きで、決まった型の中で自分の個性を表現する芸術が好きなのだが、こうした型のない1から自分の表現を作り上げ、観ている人たちの感じ方に任せるといった芸術も面白いものなのかもなあ、と少し思えただけでも良かった。

主人公めいも中学2年生に進級し、友人関係も広がり、精神的にも色々と悩むことも多く、物語としてさらに幅が出てきてかなり面白くなってきた。
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作家になりたい⑫ 青い鳥文庫からデビューするのは? [文学 日本 児童書 青い鳥文庫]


作家になりたい!(12) 青い鳥文庫からデビューするのは? (講談社青い鳥文庫)

作家になりたい!(12) 青い鳥文庫からデビューするのは? (講談社青い鳥文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2022/08/10
  • メディア: 新書



遂に最終巻。
初めはかなり面白いシリーズだったのだが、後半かなり失速してきていて単なる恋のお遊びみたいな感じになっていたのだが、最終巻は面白かった。
自分を信じて生きること、周りの人々の助けがあって今の自分があること、誠実に生きること、など大切なことを教えてくれるストーリーになっていた。

最後、ライバルであり、嫌な奴役をずっと背負わされてきた由里亜も大団円に向けて大きな役割を果たすところもとても良かった。

本が出版されるまでの流れもわかり面白かった。
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美少女戦士 ジャンヌ・ダルク物語 [文学 日本 児童書 青い鳥文庫]





ジャンヌ・ダルクの児童用に書かれた伝記。
出生から、神の声を聴くところ、シャルル皇太子に会い、オルレアンを開放、その後の戴冠式、パリ攻略の失敗、捕虜、裁判、火刑、と大体の流れをざっくり追った伝記。

児童用ということもあり、砕けた感じの表現が多用されており、読みやすくなっている。

普通の少女としてのジャンヌに焦点を当てた作品。ジャンヌ・ダルクの概要を知る上では、読みやすく良い本だと思う。
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エトワール!10 チャレンジ! パリの炎 [文学 日本 児童書 青い鳥文庫]


エトワール!(10) チャレンジ! パリの炎 (講談社青い鳥文庫)

エトワール!(10) チャレンジ! パリの炎 (講談社青い鳥文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2022/05/11
  • メディア: 新書



『エトワール』の最新刊。今回は、「パリの炎」というバレエを、有村バレエ・スクール中学一年生のおなじみの四人が練習する話。イギリスへとバレエ留学へ行ってしまった、めいが好きな男性透くん。透くんとメールしたいがためにスマホを買ってもらい何度もメールするが返事は来ず・・・。バレエも恋もうまく行かず下降気味のめいだったが、昔お世話になった影山先生に会い、
「オーディションは、受かることが目的なわけではない。かならず合否が出される残酷な世界、そこに挑戦することに意味がある。だから成長するんだ。」p.149
という言葉に励まされ自分も恋もバレエも頑張ろうと気持ちを入れ直す。

透くんのめいに送った緊張しないための言葉も素敵すぎる。
「練習するしかないと思うんだよね。メンタル強くするためには。こんなきつい練習、ほかの誰もしてないって思ったら自信になるじゃん。」p195

ひとりでオーディションを受けに行くめい。心細さを感じるが、それまでに支えてくれたり教えてくれたりした千鶴先生、練習に付き合ってくれた仲間、メイクを貸してくれたり教えてくれたりした仲間、困ったときに手伝ってくれたクラスメイト、そういった人たちに意識を向けて頑張るめいの姿に少し感動してしまう。さらに自分で考えて努力して練習することの大切さも教えてくれている。

結構良いことが詰まった素晴らしい巻だった。梅田みかさんも真剣にバレエに取り組みいろいろなことを感じ取ってきたから書けるであろう表現が満載で本当に素晴らしかった。
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世々と海くんの図書館デート⑤ [文学 日本 児童書 青い鳥文庫]





恐らくこのシリーズの最終巻。
世々と海くんのそれぞれのお母さんも登場し、驚きの事実が!!!

絵本をテーマにして、そのストーリーとシンクロさせながら進んでいくこのシリーズ。初めは甘々なだけな感じだったが、友情や心の葛藤、母親の思いなど、結構重層的な感じで最後は感動的な感じでよかった。

家に置いておきたいシリーズか、と言われると微妙な感じだが、悪くない作品だった。
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世々と海くんの図書館デート④ [文学 日本 児童書 青い鳥文庫]





今回は冬を描いた作品で、クリスマス、風邪をひいてしまった恋人の看病、バレンタインとまさに恋人にぴったりのシチュエーションがてんこ盛りの作品。甘さ120%で読んでいて若干恥ずかしくなってしまった。

片思いの連鎖の輪もどんどん広がっていく。しかし嫉妬とか黒い感情ではなく、それぞれの登場人物がその気持ちを何とか乗り越えようと自分の中で心の葛藤をしている様子がなんともほほえましい。

みんなが自分にまっすぐで、他者に対して優しい。素敵な作品だ。次巻が最終巻か?
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世々と海くんの図書館デート③ [文学 日本 児童書 青い鳥文庫]





このシリーズ、ここまで読みすすめて気づいたのだが、出会いの「春」から始まり、「夏」「秋」という感じで進んでいっている。絵本のストーリーと本編のストーリーを重ね合わせたり、それぞれの季節ごとの行事と合わせたり、よくできている。

あま~い、あま~い恋愛ストーリーとともに、友達の苦境を助けたり、結構危険な目にあったりと今回もそれなりに展開がタイナミックで面白かった。
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世々と海くんの図書館デート② [文学 日本 児童書 青い鳥文庫]





前回の最後で、彼氏である海くんのクラスの学級委員、長相沢さんにキツネであることがバレてしまった世々。しかしそのことで人間関係が広がったり、心が成長したりと様々な展開を見せていく。1巻は恋愛中心だったが、今回は友情や家族関係もテーマとして織り込まれており結構楽しめた。

男女4人が織り成す人間関係が、漫画『四月は君の嘘』を彷彿とさせる。みんな良い人ばかりで安心して読める。
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世々と海くんの図書館デート① [文学 日本 児童書 青い鳥文庫]





講談社青い鳥文庫のホームページを見ていて偶然発見して興味を持った本。

きつねの女の子が、昔助けてもらった人間の男の子に恋をし、人間に化けて恋人になる話。

不器用な二人が優しく愛をはぐくんでいく様子がとてもほんわかしていて可愛らしい。

ちょっとした事件が起こったりと読んで飽きさせないしかけもある。世々が読む絵本と絡めたストーリーもうまいと思う。

ものすごい面白くて感動する、といった類の本ではないが、それなりに楽しめる本ではある。
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作家になりたい⑪ 漢字で読み解く恋の謎 [文学 日本 児童書 青い鳥文庫]


作家になりたい!(11) 漢字で読みとく恋の謎 (講談社青い鳥文庫)

作家になりたい!(11) 漢字で読みとく恋の謎 (講談社青い鳥文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2021/12/15
  • メディア: 新書



結構なスピードで新刊が出ているこの『作家になりたい』シリーズ。
前巻同様、主人公未央の夢の場面から始まる。未央も語っていたが、ちょっとネタ切れの感がある。
雪人さんと、アイドル永瀬くんと未央の三角関係はどんどん深まっていく。

今回漢字がテーマということで部首を中心に語られていた。あまり漢字に興味がなく、苦手な私は、結局興味がひかれなかった。

あとがきを見ると、次が最終巻らしい。正直ここまで読んだし読み続けなくちゃなくらいな後ろ向きな感じで読んできたので、次回が最後で良かった気がする。
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エトワール! 9  恋と友情のパ・ド・トロワ [文学 日本 児童書 青い鳥文庫]


エトワール!(9) 恋と友情のパ・ド・トロワ (講談社青い鳥文庫)

エトワール!(9) 恋と友情のパ・ド・トロワ (講談社青い鳥文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2021/09/15
  • メディア: 新書



『エトワール!』9巻を読み終わった。
今回は「眠れる森の美女」がテーマ。主人公のめいが、初めて男性と組んで踊る。一緒に踊る親友南と小さなことで喧嘩をしてしまって、元気がないめいに言った透くんの一言が素敵過ぎた。

p. 147
「ひとつだけ言えるのは・・・・・・そういうときは、バレエができることへの感謝が足りてない、ってことかな」

なんでもずっとやっているとそれが当たり前になってしまう。当たり前になってしまうとそのことに感謝がなくなってしまう。一つ一つのことに感謝すること、仲間と一緒に何かをできること、そういった大切なことを思い出させてくれる良い巻だった。

もうひとつ、めいと南が喧嘩した際、南がめいに言ったひとことで、何故こんなにめいが魅力的なのかがわかった気がしたひとこと。

p.122
「めいの、まっすぐで、キラキラしてて、ずるくないところ、大好きだったのに!」

まさにこれに尽きる気がする。キラキラしていてもずるい人間はたくさんいる。まっすぐでもキラキラしていないにんげんもいる。少年少女の物語の女主人公に心惹かれるのは、おそらく彼女たちが多かれ少なかれ、こういった性質を持った人物として描かれているからであろう。

めいと透君の恋も進展してきた。次の巻も楽しみだ。
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作家になりたい⑩ 恋のエッセイ書いちゃおう [文学 日本 児童書 青い鳥文庫]


作家になりたい!(10) 恋のエッセイ書いちゃおう (講談社青い鳥文庫)

作家になりたい!(10) 恋のエッセイ書いちゃおう (講談社青い鳥文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2021/06/16
  • メディア: 新書



『作家になりたい』最新刊を読み終わった。
今回は、エッセイの書き方が紹介されていた。

①現在 これから書くことを説明
②過去 自分の体験したことを書く
③過去 体験したことに対してどう思ったのかを書く
④未来 その体験を生かして、今後どうしていきたいかを書く

無意識にやっていたのかもしれないが、こうして明示されれると結構良い。
未央と、永瀬くん、雪人さんの三角関係もいよいよ大詰め。

かなり飽きてきたが、学ぶべきものも多いので最後まで読み切りたい。
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作家になりたい⑨ ダブルデートはラブコメディ [文学 日本 児童書 青い鳥文庫]


作家になりたい!(9) ダブルデートはラブコメディ (講談社青い鳥文庫)

作家になりたい!(9) ダブルデートはラブコメディ (講談社青い鳥文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2021/01/14
  • メディア: 新書



だんだんとつまらなくなってきたが、せっかく読み始めたので、と新刊が出るとどうしても図書館で借りて読んでしまう。

今回は、主人公未央と、ライバル由里亜、アイドル永瀬くんと、本命雪人さんのダブルデート。結構主人公未央の内面が細かく描かれており、今回はそれなりに面白かった。
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いまひとたびの 百人一首姫物語 [文学 日本 児童書 青い鳥文庫]


いまひとたびの 百人一首姫物語 (講談社青い鳥文庫)

いまひとたびの 百人一首姫物語 (講談社青い鳥文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2020/11/10
  • メディア: Kindle版



百人一首の歌にある背景を描いた小説。
子供向けということもあり非常に読みやすい。

一首目 赤染衛門
二首目 和泉式部
三種目 伊勢大輔
四種目 小式部内侍
五種目 大弐三位

赤染衛門は『栄花物語』の作者とも言われている。とても穏やかで皆に好かれる才女だったらしい。
和泉式部は恋多き女と言われていたらしいが、彼女の純粋さが際立つストーリーになっておりとても良かった。

全五話がうまくつながるようになっており、一つ一つは独立していて、さらに語り手も変わるのだが、違和感なく次の話、次の話と進んでいける。和泉式部の娘・小式部内侍と、紫式部の娘・大弐三位の話もとても興味深く面白かった。

色々と読んだが、やはり和歌は体に入ってこなかった。とはいえ、これをきっかけに少しでも百人一首が覚えられればと思う。

中学生にオススメの本だ。
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ちはやぶる [文学 日本 児童書 青い鳥文庫]


ちはやぶる 百人一首恋物語 (講談社青い鳥文庫)

ちはやぶる 百人一首恋物語 (講談社青い鳥文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2019/12/11
  • メディア: 新書



昔から、百人一首なるものに興味があった。お正月を迎えるために、今年こそ一首一首毎日覚えて百首覚えようと思ってきた。しかし、いつも無理だった。
結局、物語がないと、頭に入ってこないのだ。

そんなある日、この本を見つけた。たった三首にまつわる話とは言え、百人一首を覚えるきっかけになればと思い購入した。

一首目 ちはやぶる かみよもきかず たつたがわ からくれないに みずくくるとは
在原業平と藤原高子の恋愛話。外の世界を知りたいと好奇心旺盛な、帝の后になる運命のお姫様が、町に勝手に繰り出し、危ないところを在原業平に助けられ、二人は恋に落ち、駆け落ちしようとするが・・・。

二首目 いまはただ おもひたえなむ とばかりを ひとづてならで いふよしもがな
伊勢神宮で神に祈る斎宮をつとめた姫と、権力闘争に負けた藤原通雅の物語。桜の木を通じて仲良くなった二人はどんどん心通わせていくが、最後は・・・。姫もほかの人と結婚せず、出家したのがとても純愛を感じさせ素晴らしい。

三首目 たまのをよ たえなばたえね ながらへば しのぶることの よわりもぞする
天皇の娘と百人一首の編纂藤原定家の恋物語。お互い心寄せ合いながら引き離され、ほかの人と結婚させられる定家。とても悲しい話。

どれも悲しいが、純愛が描かれていて読んでいてとても心地よかった。フランス宮廷のドロドロした話より遥かに良かった。 

百人一首に興味をもつ一助としてとても良い本だと思う。
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エトワール! 8 白鳥たちのフェスティバル [文学 日本 児童書 青い鳥文庫]


エトワール! 8 白鳥たちのフェスティバル (講談社青い鳥文庫)

エトワール! 8 白鳥たちのフェスティバル (講談社青い鳥文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2020/12/15
  • メディア: Kindle版



久しぶりに、『エトワール!』シリーズを読んだ。このシリーズは長男が大好きで、本当に何度も何度も暇さえあれば読んでいる。最新刊が、昨年の12月に出て、クリスマスプレゼントとして買ってあげたのだが、もうボロボロだ。

主人公含む、有村バレエスクールの4人が、コンクールで20位以内に入り、その20人で、夏に行われる野外バレエフェスで、バレエ『白鳥の湖』第二幕白鳥たちのコール・ド・バレエ(群舞)を踊ることとなる。そこで、主人公めいの学校の友だち水上麗華とも一緒になり、はじめはライバル的な感じだったのだが、このフェスの練習などを通じて段々と仲良くなる。

ここ最近の数冊は若干ダレ気味だったのだが、この巻は素晴らしく、結構感動的なシーンが多かった。
めいたちを指導する泉先生の印象的なセリフをいくつか紹介したい。

p. 235
「今の子は、動画でバレエを見て勉強したつもりになってる。」
  中略
「大人もそう。バレエは舞台芸術なのだから、もっと劇場に足を運んで、生で、本物のバレエを観る感動を味わってほしいのよ。もちろん、それがかなわない人たちが動画でバレエを見られるのはすばらしいことだけど、バレエの道を志す我々が、それでいいと思ってはいけない。」

p.272
「白鳥たちの顔は同じじゃない。一羽ずつそれぞれ顔も個性もちがう。その白鳥たちがひとつになって飛び立つからこそ美しい。ひとりひとりがイキイキとソロのような完成された踊りをしてはじめて、すばらしいコール・ド・バレエになる。」

p.273
「誰にでも欠けている部分はあるのだから、努力が必要なのは当たり前。私はそれを指摘し、プロの意識を教えただけ。ここまで伸びたのは、あなた方自身の努力があったからです。」
  中略
「大切なのは、結果より経験です。本番で成功したかどうかより、失敗を恐れずにチャレンジして練習してきた、その経験のほうが尊い。」

そして最後にめいの気づきを紹介したい。

p.270
「バレエスクールの発表会でも、舞台装置を設置する大道具さんや、舞台で使ういろいろなものを用意してくれる小道具さんや、舞台や踊りに合わせたライトを当ててくれる照明さんや、そのほかたくさんの人達が舞台裏で仕事をしているのを見てきた。でも、本番の踊りのことで頭がいっぱいで気づかなかった……大勢の人にささえられてわたしたちは舞台に立てるんだってことに。」

おそらく、今回のテーマは、様々な人が、自分の仕事を最大限に行おうとする一つ一つの努力によって、全体が成り立っているということなのだろう。それを『白鳥の湖』の数十分の舞台を作り上げるというストーリーを通して伝えるこの作品。素晴らしい。

めいと、憧れの透くんの距離もかなり縮まってきており、自作も楽しみだ。
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作家になりたい⑧ ことわざは恋に効く? [文学 日本 児童書 青い鳥文庫]


作家になりたい!(8) ことわざは恋に効く? (講談社青い鳥文庫)

作家になりたい!(8) ことわざは恋に効く? (講談社青い鳥文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2020/08/05
  • メディア: 新書



『作家になりたい』シリーズ8巻を読み終わった。
今回はテーマが、ことわざ、慣用句。といってもほぼ慣用句。
今回は、新しい中学一年生の登場人物たちも出てきて、主人公宮永未央は文芸部の一員となる。
あこがれの雪人さんともかなりいいところまで行くが・・・。

正直、恋愛話がメインになってきてしまっている気がする。
あっという間に読めたが、正直あまり心に残るような箇所はなかった。
せっかくここまで読んできたので、新刊が出たら一応読んでみようとは思うが、若干マンネリ化してきた気がする。
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エトワール! 7 ジゼルからの挑戦状 [文学 日本 児童書 青い鳥文庫]


エトワール!(7) ジゼルからの挑戦状 (講談社青い鳥文庫)

エトワール!(7) ジゼルからの挑戦状 (講談社青い鳥文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2020/04/15
  • メディア: 新書



『エトワール』の新刊第7巻を読み終わった。
今回は「ジゼル」。中学一年生になった森原めいの、新しい中学校生活、中学生で迎える初めてのバレエ・コンクール。そしてそのどちらの生活にも関わってくるライバル水上麗華の登場。

透くんとも結構接近してきて色々な話が結構面白かった。

千鶴先生の
「弱い自分に勝つために、あなたの負けず嫌いを使いなさい」という言葉がとてもよかった。

次回の演目はなんだろうか。
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作家になりたい⑦ 俳句で好きを伝えよう! [文学 日本 児童書 青い鳥文庫]


作家になりたい!(7) 俳句で好きを伝えよう! (講談社青い鳥文庫)

作家になりたい!(7) 俳句で好きを伝えよう! (講談社青い鳥文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2020/04/15
  • メディア: 新書



新刊を図書館で昨日借り、即座に読み終わった。
アイドル永瀬君に告白され、雪人さんともいい感じの主人公未央。俳句を中心に、三角関係がゆっくり進んでいく巻。

アイドル永瀬君と主人公未央が図書館で語り合う場面で、とても印象的な言葉があったので紹介したい。

p.128
「好きなことで生きてくってことは、好きなことが大嫌いになるまで追い込まれることもある。」

勉強もスポーツも音楽も、何でもそうだったが、ほとんど知らず少しでも出来るようになりたいと思いつつなかなかできるようにならないのであまりやりたくない、と思って何かをしているときはつらくてしょうがない。
それでも努力を重ね、少しずつ出来るようになり、軌道に乗り始めると楽しくてしょうがない。そしてそれが好きになってくる。
好きになったものをさらに高めようとさらに努力しようとすると、さらなる高みが見えてきて、そしてその高みは決してたどり着けないものであることがわかり、大嫌いになる。それでも好きだから努力はやめられない。
このジレンマがつらくてしょうがない。それが仕事となればなおさらだ。

今後この三角関係がどのような形で収斂していくのか。楽しみだ。
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エトワール!6 旅立ちのコッペリア [文学 日本 児童書 青い鳥文庫]


エトワール! 6 旅立ちのコッペリア (講談社青い鳥文庫)

エトワール! 6 旅立ちのコッペリア (講談社青い鳥文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2019/06/13
  • メディア: 文庫



最近、非常に忙しく、子どもと本を読む時間もあまり取れないために、長男と一緒に読んでいる『エトワール!』6巻を読み切るのにかなり時間がかかってしまった。

遂に、主人公森原めいも、6年生になり小学校を卒業する。
今回は、卒業式に向かう小学校の様子と、ルナ・バレエカンパニーという大きいプロのバレエ団主催の『コッペリア』の脇役として舞台に立つまでの様子を交互に描く形で物語は進む。
恐らくこのルナ・バレエカンパニーは、熊川哲也主催のKカンパニーをモデルにしているんじゃないかと思われる。

色々な人たちの恋の模様も若干進展を見せ、めいと徹くんの関係もかなり接近していっている。この青い鳥文庫の特徴だが、主人公めいが天才的ではなく、失敗ばかりだが、とにかく一つ一つのことに真摯に取り組むところが読んでいて非常に心地よい。

物語の最後で

p.244
「出演者も、演奏者も、お客様も、たくさんの裏方の人たちも・・・・・・みんなの心がひとつになって、この舞台が出来上がっているんだ」

という言葉はどんな分野にも当てはまると思う。
どんなことをやっていても、それを助けてくれる人がいて成立する。表舞台に立つ人たちはそれを忘れてしまいがちだが、常に謙虚にこうしたことを忘れないでもらいたい。
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窓ぎわのトットちゃん [文学 日本 児童書 青い鳥文庫]


窓ぎわのトットちゃん (講談社青い鳥文庫)

窓ぎわのトットちゃん (講談社青い鳥文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1991/06/15
  • メディア: 文庫



私の母親の一家は音楽一家である。
母 (長女):ピアノ
叔母(次女):ヴァイオリン
叔父( 夫 ) :チェロ
叔母(三女):ピアノ・歌
4人(+友人)で、良く地元のホールを借りて演奏会をやっており、その手伝いや受付をしたりしながら彼らの奏でる音楽を聴いていた。

その演目の中に『窓ぎわのトットちゃん』というものがあり、結構頻繁に演奏していたので、よく聴いてはいたのだが、この本を読んだことはなかった。

妻がブックオフで『トットちゃんとトットちゃんたち』という講談社青い鳥文庫の本を買ってきたので、せっかくならその元の本『窓ぎわのトットちゃん』を読もうと思い、ブックオフで即座に購入し読んだ。

何かに連載していたものを一冊にしたものらしく、一章一章が短く、時系列的には並んではいるが、それぞれにそこまでつながりがあるわけではなく、なんとなく、スムーズに読み進めることが出来なかった。

このブログに何度か書いているとは思うが、私はあまり自伝的小説のようなものが好きではない。誰かの伝記を読むのはそこまで嫌いではないのだが、自伝はダメなのだ。この小説(本?)も例に漏れず、結構つらかった。
確かに、恩師小林先生の教育を活き活きと描いてはいるのだが、なんとなくドラマティックさに欠けるところがあり、いまいち本の世界に入り込めなかった。

とはいえ、小林先生の教育観はとても素晴らしく、今こそ日本の教育は参考にすべきところが多いのではないだろうか。自由な学校として知られる、国立音楽大学付属小学校設立にかかわったというのも何とか納得できる。そして、母親が何故リトミックに結構こだわっているのかも理解できた。

再読したい本ではないが、教育者としては非常に参考になる本だった。
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エトワール!5 キューピッドの約束 [文学 日本 児童書 青い鳥文庫]


エトワール! 5 キューピッドの約束 (講談社青い鳥文庫)

エトワール! 5 キューピッドの約束 (講談社青い鳥文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2018/12/13
  • メディア: 文庫



『エトワール! キューピッドの約束』を読み終わった。
だいたい毎晩、長男と一緒にこの本を読んでいるのだが、いつもより長くかかった気がする。

バレエ『ドン・キホーテ』の中に出てくる「キューピッドのヴァリエーション」を主人公めい、はじめ、小学校高学年、中学生が取り組む話。
『ドン・キホーテ』は息子も大好きなバレエなのだが、この「キューピッドのヴァリエーション」は2幕にほんの一瞬出てくるだけの踊りで、DVDでその場面を確認してもあまりぱっとしなかった。

ヴァレンタインを中心に、色々な登場人物たちの恋模様も描かれており、バレエだけではなく心も成長していく登場人物たちが、非常に身近に感じられる巻だった。

最後に「バレエは芸術」ということを伝える素敵な一文を紹介したい。

p.244
「バレエは点数をつけるスポーツとちがうんだよね。体操でも表現力が必要なことはあっても、それは点数をあげるため。バレエもコンクールでは点数がつくけど・・・・・・大事なのはそこじゃなくて、踊りで表現する芸術だってことなんだ。」

これは、ピアノなどにも言える。音楽をやっている人で、コンクール至上主義みたいなひとをみるけど、なんだかかわいそうだな、と思えてしまう。音を楽しむと書いて、音楽なんだから、もっと楽しめば良いのにな、と。

まあ、実際プロになるには楽しんでばかりもいられないのだろうけど・・・。

今回もとても面白かった。
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エトワール!4 白雪姫と小人たち [文学 日本 児童書 青い鳥文庫]


エトワール! 4 白雪姫と小人たち (講談社青い鳥文庫)

エトワール! 4 白雪姫と小人たち (講談社青い鳥文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2018/04/13
  • メディア: 文庫



『エトワール』シリーズ第4巻を読み終わった。
バレエ教室の親友、南が中学受験のため、一時バレエを中断、小学校6年生は、主人公めい、杏樹、梨央の三人だけになる。そんな状況の中、新しくNYからやってきた元杏樹の友人ロバーツゆうや君の出現が、この三人の関係を微妙なものにする。
学校でも、卒業に向けて、様々な思いが交錯。めい、親友かな、男友だちハルトの関係も微妙なものになっていく。
今回は色々な意味での、三角関係があちこちで生まれ、その中で様々なことを調整していき、自分を成長させていくめいが見られる。

今回も素敵な言葉に出会った。
梨央と杏樹にはさまれ、人間関係で悩んでいためいにハルトが発した言葉。

p.64
「みんなそれぞれ性格がちがうんだから、ぶつかりあうのは当然だろ。だから人間はおもしろいんだよ。」

金子みすゞの言葉、「鈴と、小鳥と、それから私、みんなちがって、みんないい。」に通じる言葉なのだろう。当たり前だし、みんなよく言う言葉だが、いざ自分のこととなるとそうは思えず、そうした考えを持って動いているようにはとても思えないような行動をしてしまう。

そして、本番前に透くんが、めいに放った一言。

p.p. 223~224
「楽屋にいたって廊下歩いてたって、全部本番につながってる大事な時間なんだから、テンション下がるような顔すんな。」
「舞台の上にいるときだけが本番じゃないんだぞ。」

これにより、演者と観客の関係性なども見直しためいは、素晴らしいアイデアを思いつき、舞台を成功へと導く。

いつもながらとても面白いストーリー展開、とホロリとさせられる友情。

恋模様もかなり進展してきて次巻も楽しみだ。
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作家になりたい⑥ 恋の悩みは詩集で解決 [文学 日本 児童書 青い鳥文庫]


作家になりたい!(6) 恋のなやみは詩集で解決! (講談社青い鳥文庫)

作家になりたい!(6) 恋のなやみは詩集で解決! (講談社青い鳥文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2019/10/10
  • メディア: 新書



『作家になりたい』6巻を読み終わった。
遂に、アイドルも登場、そしてそのアイドルも作家志望。さらにさらに、驚きのあの人も実は作家だった・・・。前回も書いたがとにかく出てくる人が作家志望ばかり。そしてみなとにかく色々なことに詳しい。

題名の通り、詩を愛する人がたくさん出てくるのだが、私は詩が苦手だ。小学校低学年の頃はとても好きで、くどうなおこの『のはらうた』などを愛読していたが、歳を重ねるうちに、何となく敬遠するようになってしまった。

小説も短編より中編、中編より長編、と長ければ長いほど好きだし、『源氏物語』や『伊勢物語』のように、物語の途中で出てくる歌なども理解が難しい。『源氏物語』を読んでいた時も、歌がよくわからないので、源氏物語の歌に焦点を当てた本を特別に購入し、参照したくらいだ。

毎年、今年こそ英詩を読もう!と意気込むのだが、結局毎年読めずに終わる。岩波文庫のイギリス、アメリカの対訳本が家に買って積んであるので、読もうと思えばいつでも読めるのだが・・・・・・

時間をみつけて少しずつ親しんでいきたい、と若干この本を読んで思った。
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作家になりたい⑤ 両想いってファンタジー [文学 日本 児童書 青い鳥文庫]


作家になりたい! 5 両思いってファンタジー? (講談社青い鳥文庫)

作家になりたい! 5 両思いってファンタジー? (講談社青い鳥文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2019/05/16
  • メディア: 文庫



『作家になりたい』第5巻を読み終わった。
「主人公未央の周りにいる人間はみんな、作家志望なのか?!」と思うほど作家志望の人がたくさん出てくる。未央、おとうさん、に加え、青い鳥文庫新人賞を受賞してしまった小学生の双子、それに触発されたおかあさん、あこがれの人雪人さんに加え、その後輩小桜さん。本当にすさまじい。

そして毎回のことだが、自分で文章を書く際に参考になることがたくさんあった。
まず、「表記の統一」。~出来る、~できる、などなるべく統一しようと考えつつ、勢いで書いているとついつい見逃してしまう。全角、半角なども結構気にしているが、これも結構ぶれてしまう。こういうことに気付ける出版社の校閲担当の人はすごいなあと思う(まあそれを専門にしているのだから当たり前なのかもしれないが・・・・・・。
そしてこの・・・。「三点リーダー」というらしい。これは二文字を一組として使うのが基本らしい。いままで一文字分しか使っていなかった。それから「ダーシ(ダッシュ)」これも二文字を一組らしい。——。

そして今回は教育にも当てはまる言葉を二つ

p.37
「編集者のアドバイスに、素直に耳をかたむけられる人は伸びますよ。」

これは本当にそうだと思う。受験で成功する生徒、成績の良い子は皆だいたい謙虚で、いろいろな人から様々なことを学び、受け入れようとする姿勢がみられる。

p.163
「人にはいろんな能力があるでしょ?勉強のできる子、スポーツのできる子。でもそれだけじゃない。だれにでも親切にできる子だって、目立たないけど、すごい能力だって思うのよ。」
「だから、どこかでほかの人に劣っていても、別のどこかで、自分にしかできないことがあるはずなのよね。それをさがして極めることが大事だと思ってる。」
「それが、自分の強み、個性、作風になるのよ。」

どうしても、今の世の中一つの物差しで人間を評価しがちだが、そうではない。学業成績、スポーツなどは本当に一つの尺度に過ぎず、人間はもっといろいろなものを持っているのだ。さらに言えば、幸せの尺度も各々違うはずだ。お金がたくさんあって幸せと思う人もいれば、お金が少なくても心が充実していれば幸せと感じる人もいる。それぞれの尺度で自分を、自分の行き方を尊重できる人間が少しでも増えてもらいたい、とこの作品を読んで改めて思った。

またまた物語は新たな展開へ。次の巻も楽しみだ。
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