エトワール!5 キューピッドの約束 [文学 日本 児童書 青い鳥文庫]
『エトワール! キューピッドの約束』を読み終わった。
だいたい毎晩、長男と一緒にこの本を読んでいるのだが、いつもより長くかかった気がする。
バレエ『ドン・キホーテ』の中に出てくる「キューピッドのヴァリエーション」を主人公めい、はじめ、小学校高学年、中学生が取り組む話。
『ドン・キホーテ』は息子も大好きなバレエなのだが、この「キューピッドのヴァリエーション」は2幕にほんの一瞬出てくるだけの踊りで、DVDでその場面を確認してもあまりぱっとしなかった。
ヴァレンタインを中心に、色々な登場人物たちの恋模様も描かれており、バレエだけではなく心も成長していく登場人物たちが、非常に身近に感じられる巻だった。
最後に「バレエは芸術」ということを伝える素敵な一文を紹介したい。
p.244
「バレエは点数をつけるスポーツとちがうんだよね。体操でも表現力が必要なことはあっても、それは点数をあげるため。バレエもコンクールでは点数がつくけど・・・・・・大事なのはそこじゃなくて、踊りで表現する芸術だってことなんだ。」
これは、ピアノなどにも言える。音楽をやっている人で、コンクール至上主義みたいなひとをみるけど、なんだかかわいそうだな、と思えてしまう。音を楽しむと書いて、音楽なんだから、もっと楽しめば良いのにな、と。
まあ、実際プロになるには楽しんでばかりもいられないのだろうけど・・・。
今回もとても面白かった。
2020-05-19 04:51
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