三角帽子 [文学 その他]
オペラやバレエ、交響詩など、音楽で文学が用いられている場合、私はどうしてもその原作が読みたくなってしまう。昨年、ファリャの「三角帽子」という作品を調べなければならなくなり、色々と調べ音楽も聴いて、まあまあいい音楽だなあ、と思っていた。しかし、原作は岩波で「品切重版未定」状態で、色々と頑張って探してまで読もうとまでは思っていなかったのだが、古本屋で見つけてしまったので、薄い本だし、購入した。
岩波の復刊にありがちな、旧字体の文章で非常に読みづらかった。旧字体でも結構なれるとスラスラ読めたりするのだが、この作品に関しては、あまりそういうふうにもいかず、結構時間がかかってしまった。
あらすじは、水車小屋に住む夫婦がいて、その妻(おかみさん)に市長が横恋慕し、権力をつかって妻をものにしようとするが、様々な障害が起こり、かえってその市長は、自分の妻からも見捨てられてしまい、水車小屋夫婦はいつまでも仲良く暮らす、という話。
正直、あらすじだけ読むと、江戸時代の時代劇を見させられている感じで、ほぼ興味がわかなかったのだが、それなりにストーリーも考えられており、無理なところもなく、結構面白かった、とは言える。
再読したいか、というとそこまでの本ではないのかもしれない。
2020-05-22 05:17
nice!(0)
コメント(0)
コメント 0