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道楽者のなりゆき 第三幕 [ストラヴィンスキー オペラ]


新ストラヴィンスキー・コンプリート・エディション

新ストラヴィンスキー・コンプリート・エディション

  • アーティスト: Various Artists
  • 出版社/メーカー: Deutsche Grammophon
  • 発売日: 2021/03/26
  • メディア: CD



ACT3
ストーリー
第一場:
トムは破産し、借金取りから逃げるために雲隠れ。
トムの家財は競売に出されるが、その中には2幕で静止したままのババもまじっている。
競売人のセレムが熱中のあまりババの顔の上のかつらを握りしめると、ババが動きはじめ、2幕で中断した歌の続きを歌うが、自分が捨てられたことを知る。
トムを探してやってきたアンをババは力づける。舞台の外でトムとニックの声が聞こえ、アンは彼らを追って去る。

第二場:夜、墓地。
ニックはトムに対して、1年間仕えた報酬として命を支払うように要求。
12時の鐘がなったら命を取るというが、9つなったところでニックは鐘を止め、それからトランプをカットし、トムが何のカードを3回当てることができたら命を取らないでやろうと言う。
トムは遠くでアンが歌っているのに気づいて勇気づけられ、勝負に勝つ。
ニックは地下に沈むが、その前にトムが発狂するように呪う。トムは自分をアドーニスと思いこむ。

第三場:ベドラムの精神病院。
トムはビーナスが自分を訪れることを待ちのぞむ。
病院の管理人に連れられてアンがトムに会いに来る。
トムはアンをビーナスと思い、愛の二重唱を歌う。
トムは疲れを見せ、アンはトムの願いに応えて子守唄でトムを眠らせる。
トゥルーラブがアンを呼び、アンは眠るトムに別れを告げて去る。目ざめたトムはアンがいないことに気づき、ビーナスが盗まれたと思いこんで、心痛からそのまま息絶える。合唱が弔いの歌を歌う。


第一場
*なんておかしな雰囲気なんだ。
★★★★★☆☆☆☆☆
元気に祝祭的に始まる。大騒ぎの合唱となる。

*Aha!
★★★☆☆☆☆☆☆☆
ニックとトムの対話?そのうち競売が始まる。

*売られた!イライラする。お前を捕まえてやる、泥棒。
★★★★★★☆☆☆☆
ババが起きだして激しく歌う。トムとニックの楽しげな歌声が遠くで聞こえる。アンが登場。相変わらず美しい歌を歌う。ババを慰める歌が優しく慈愛に満ちており美しい。後半のアンとババの二重唱に合唱が加わるところが綺麗。

*私がかれのところへ行くわ
★★★★☆☆☆☆☆☆
アンの決然とした歌。遠くでニックとトムの呑気な声が聞こえる。


第二場
*前奏曲
★★★★★★☆☆☆☆
弦の低い響きで始まる。墓場の場面!という感じの暗さ。

*何て暗く荒涼としたところなんだここは!
★★★★★☆☆☆☆☆
前奏曲の雰囲気のまま、題名通りの歌が歌われる。ニックが明るく歌いだす。ニックとトムの激しいやりとりの後、遠くで鐘が鳴り響く。

*それなら、わかった。
★★★★★☆☆☆☆☆
突然チェンバロの音がなり。対話が始まる。トランプの賭けの話を永遠とする。普通のレチタティーヴォのやりとりなのだが、何故か少しメロディアス。遠くからアンの声が聞こえトムがち体を出す。鐘の音がなり終わる。

*私は燃える、私は凍る?
★★★★★★☆☆☆☆
激しいトムの一人がたり。静かになり荒涼とした音楽が流れる。最後は軽やかにトムが狂って終わる?


第三場
*準備してください、女神さま
★★★★★★☆☆☆☆
ほのぼのとした音楽で始まる。狂ったトムの語り?とてもなめらかで美しいメロディ。合唱とトムのやり取り。

*彼はここに、恐れることはない、彼は危険ではない。
★★★★★☆☆☆☆☆
チェンバロがなり、トムとアンのやりとりとなる。段々と緊張感のある雰囲気となるが、トムが眠くなってきたのか、気だるげな雰囲気となる。後半は牧歌的な愛の二重唱。

*優しく、小さなボートよ、
★★★★★★★☆☆☆
アンの美しい子守歌。フルートの伴奏が非常に綺麗。その後荘厳な合唱となる。
再びアンの独唱。途中チェンバロがなり、トムの父とアンの対話となるがここもレチタティーヴォにしては綺麗。

*ヴィーナス、あなたはどこにいらっしゃるのですか。
★★★★☆☆☆☆☆☆
トムが眠りから覚めうろたえる場面。一人がたり。後半荘厳な合唱となる。

*良き人々、ちょっと待って
★★★★★★☆☆☆☆
元気な合唱で始まり、ソリストたちのの伸びやかな歌となる。

全編通じてアンのアリアが綺麗。
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道楽者のなりゆき 第二幕 [ストラヴィンスキー オペラ]


新ストラヴィンスキー・コンプリート・エディション

新ストラヴィンスキー・コンプリート・エディション

  • アーティスト: Various Artists
  • 出版社/メーカー: Deutsche Grammophon
  • 発売日: 2021/03/26
  • メディア: CD



ACT2
ストーリー
第一場:ロンドンのトムの家。
トムは都会の堕落した生活に倦み、幸福を求める。
ニックがやってきて、幸福になるために人は自由でなければならないといい、感情や良心から離れて自由な意志を通すために、醜女として有名なトルコ人ババとの結婚を勧める。
トムとニックは二重唱を歌う。

第二場:トムの家の前
アンはトムの家の前までやってくる。
そこは婚礼の行列の場で、トムが輿に乗ってやってくる。
トムはアンに去るように言い、口論になるが、そこへ輿のかげからババが顔を見せ、トムはアンに妻だと紹介する。
アンは走り去り、トムとババの婚礼がはじまる。ババがヴェールをぬぐと立派なヒゲが生えていた。

第三場:トムの家
ババはえんえんとしゃべりつづけ、トムは結婚を後悔する。
ババは怒って物を投げる。
トムはババをだまらせるためにかつらで顔をふさぐと、ババは動かなくなる。
トムが眠りについたところへニックがやってくる。
眠りからさめたトムは石をパンに変える機械の夢を見たことを語る。
ニックはトムが夢に見たとおりの機械を見せ、トムは大喜び。
ニックはトムに機械の大量生産の必要性を説く。

第一場
*歌を変えよう、おお、ロンドン
★★★★★☆☆☆☆☆
少し悲劇的に始まるが、その後はほのぼのとした雰囲気となり、呑気なメロディが歌われる。段々と不穏な感じになっていく。段々と悲劇性を増していくが、最後ははじめのほのぼのとした雰囲気が回帰される。

*旦那、あなたは一人ですか?
★★★☆☆☆☆☆☆☆
ニックとトムの対話。最後は諧謔的な伴奏に乗って緊張感のあるメロディが歌われる。

*私の話が語られる。
★★★★☆☆☆☆☆☆
笑い声で始まる。トムとニックの対話だが少しメロディアス。

第二場
*なんておかしなことでしょう。
★★★★★★★☆☆☆
悲劇的な始まり。しばらくオーケストラだけの演奏が続く。悲しげなメロディが心を打つ。ソプラノの切々とした悲しいメロディがとても綺麗。最後は結婚式の場面か、明るい曲となる。

*アン!ここだよ!
★★★☆☆☆☆☆☆☆
アンとトムの対話。

*これはじゃあわかっていたことなの?
★★★★★★☆☆☆☆
再びアンの切々とした歌になる。その後トムも入ってくる。もうひとり女性が歌う(トムの結婚相手?)トムの歌も悪くない。最後は少し悲しげな祝祭的な感じになり合唱が入ってくる。(結婚式の場面?)

第三場
*私の言ったとおり
★★★☆☆☆☆☆☆☆
明るく軽快に始まる。ババが軽妙に話し始める。トムとババの口論が始まり物の割れる音も聞こえる。最後は静かになり、トムがランラランと楽しげに歌って終わる。

*おお、ニック、すごく変な夢を見たよ。
★★★☆☆☆☆☆☆☆
ニックがやってくる?ニックとトムの軽快な対話。

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道楽者のなりゆき 第一幕 [ストラヴィンスキー オペラ]


新ストラヴィンスキー・コンプリート・エディション

新ストラヴィンスキー・コンプリート・エディション

  • アーティスト: Various Artists
  • 出版社/メーカー: Deutsche Grammophon
  • 発売日: 2021/03/26
  • メディア: CD



ACT1
ストーリー
第一場:春の午後、田舎のトゥルーラブ家。
*恋人どうしのアンとトム、およびアンの父のトゥルーラブが登場。
*トゥルーラブはトムのために職を世話しようとするが、トムは堅実な仕事を馬鹿にする。
*そこへニック・シャドウ登場。トムの叔父が死に、遺言によって大金がトムにころがりこんだことを伝える。
*トムとニックは手続きのためにロンドンへ。
*トムとアンは二重唱を歌い、別れを惜しむ。トムは、手続きが完了したらアンとトゥルーラブをロンドンに呼び寄せると歌い終わる。

第二場:ロンドン
*マザー・グースの売春宿で、トム、ニック、マザー・グースが酒を飲む。
*美・楽しみ・愛とは何かを聞かれ、トムは最初の2つに答えるが、愛については答えることができない。
*カッコウ時計が1時を伝え、トムはそれを口実に帰ろうとするが、ニックは12時に戻してみせ、時間はトムの思いのままだと伝える。
*トムは愛について悲しく歌い、マザー・グースはトムと寝る。

第三場:夜、再びトゥルーラブ家。
*トムからの連絡がないのでアンは心配し、トムを助けるためにひとりでロンドンへ行こうとする。
*家の中から父の声が聞こえ、アンはためらうが、決然としてトムのもとへ向かう。

第一場
*前奏曲
★★★★★☆☆☆☆☆
元気な30秒程度の前奏曲で始まる。

*森は緑にもえ
★★★★★☆☆☆☆☆
穏やかで平和で牧歌的な音で始まる。
ソプラノの伸びやかな歌が綺麗。その後恋人役のテノールが登場し段々と二重唱になる。
父親も登場し三重唱に。

*ここに私は立っている
★★★★★☆☆☆☆☆
テノールの能天気な歌。

*トム、お前は道楽者か?
★★★☆☆☆☆☆☆☆
トムと父の対話。父親の説教。能天気なトムの歌。恋人アンの伸びやかな歌と続くが基本語りでつまらないし長い。

*今のところは、さようなら
★★★★★★☆☆☆☆
牧歌的なメロディで始まる。アンの優しく伸びやかな歌で始まる。その後トムの少しなめらかな歌となる。

第二場
*with air commanding(意味がよくわからない?)
★★★★★★☆☆☆☆
元気で晴れやかで前向きな曲。楽しげな合唱が続く。

*こっちへ来て、トム
★★★★★☆☆☆☆☆
男性二人と女性の間延びした会話が流れる。楽しげで悪くはない。

*愛はしばしば裏切る
★★★★☆☆☆☆☆☆
愛についての語り?息の長い若干影のある旋律がテノールによってうたわれる。

*太陽は輝く
★★★★★★☆☆☆☆
少し明るめの前奏で始まる。続いて楽しげな合唱となる。

第三場
*トムから何の便りもない
★★★★★★☆☆☆☆
暗く悲しげな前走の後、アンの悲しげな歌が続く。綺麗。だんだんとスピードが上がって行き感情が高まっていく。

*彼のところへ行くわ
★★★★★★☆☆☆☆
明るく元気な前奏で始まり、アンの前向きな歌が流れる。
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大洪水 [ストラヴィンスキー オペラ]


新ストラヴィンスキー・コンプリート・エディション

新ストラヴィンスキー・コンプリート・エディション

  • アーティスト: Various Artists
  • 出版社/メーカー: Deutsche Grammophon
  • 発売日: 2021/03/26
  • メディア: CD



「ノアの方舟」を描いたテレビ作品のために作曲されたものらしく、なんとグラミー賞まで受賞しているらしい。

前奏曲
★★★☆☆☆☆☆☆☆
キーンとした弦楽器の音で始まり、不穏な空気が流れ出し、混沌とした場面となる。
テ・デウムとサンクトゥスが平坦なメロディで合唱により歌われる。
「神が動物たちを創造した、その後人間を創ったこと」が語られる。(創世記)
その後合唱となる。
ルシファーなるものも創造されこれがサタンになったことが語りと合唱で歌われる。

メロドラマ
★★★☆☆☆☆☆☆☆
ドレドレという動機の後に、語りが流れる。アダムとイブの楽園追放が語られた後、暗い歌が流れる。
弦の高音の中を暗く重い歌がひたすら流れる。

箱舟の建設(管弦楽と舞踊)
★★★★☆☆☆☆☆☆
どちゃ~という始まり。ピアノや木琴の音も流れ混沌とした雰囲気。

動物のカタログ
★★☆☆☆☆☆☆☆☆
語りで始まる。色々な動物の名前が語られる。

喜劇(ノアとその妻、息子たちによる音楽つき対話)
★★☆☆☆☆☆☆☆☆
題名通りとにかく語り。

洪水(管弦楽と舞踊)
★★★☆☆☆☆☆☆☆
不気味な音楽。洪水を表しているのだろうがそこまで激しい感じではない。

虹の契約
★★☆☆☆☆☆☆☆☆
男性二人が不気味な音楽の中で不気味なメロディを歌う。最後は暗い合唱で終わる。

何故こんな音楽がグラミー賞を取れるのかよくわからない。
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ナイチンゲール(夜泣き鶯) [ストラヴィンスキー オペラ]


新ストラヴィンスキー・コンプリート・エディション

新ストラヴィンスキー・コンプリート・エディション

  • アーティスト: Various Artists
  • 出版社/メーカー: Deutsche Grammophon
  • 発売日: 2021/03/26
  • メディア: CD




ACT1 森の夜明け
★★★★★★☆☆☆☆
題名通りもやっとした感じで始まる。東洋風の笛の音が流れてくる。まさしく「船乗りの歌」という感じの哀愁漂う揺れる感じの歌が流れる。そこへナイチンゲールが優しく登場。フルートとハープの音が綺麗。若干東洋風。ソプラノがナイチンゲールの美しい歌を歌う。とても綺麗。
不穏な空気が流れ出しナイチンゲールも不安げ。そこに男たちが登場しナイチンゲールと対話。
最後はナイチンゲールが幻想的に歌い去っていく。船乗りの悲しげな歌で終わる。

ストーリー
夜明け前の海辺。漁師が船に乗って、ナイチンゲールと歌う。
そこへ都から従者・僧侶・料理人らがきてナイチンゲールを探す。ナイチンゲールを見つけ出し宮廷に誘う。ナイチンゲールは自然の中にいたいのだが、皇帝のたっての願いとわかりついていく。

ACT2 中国皇帝の宮廷
1.明かりを明かりを
★★★☆☆☆☆☆☆☆
大騒ぎしているだけ。

2.中国の行進
★★★☆☆☆☆☆☆☆
ピッチカートの音が鳴り響く。調子っぱずれの行進曲。後半はどんちゃん騒ぎ。

3.ナイチンゲールの歌
★★★★★★☆☆☆☆
ピアノの音で始まり、ナイチンゲールが異国情緒漂うメロディを歌う。後半はかなり静かで悲しげ。ほぼアカペラ。

4.寵臣たち
★★★☆☆☆☆☆☆☆
男たちの調子っぱずれの重唱。

5.3人の日本人
★★★☆☆☆☆☆☆☆
男たちの重唱による自己紹介?

6.機械仕掛けのナイチンゲール
★★★☆☆☆☆☆☆☆
ギイギイした音がなり、東洋風のメロディが静かに流れる。

7.幕
★★★☆☆☆☆☆☆☆
静かで何となく悲しげな音楽が流れる。漁師が悲しげな旋律を歌い終わる。

ストーリー
皇帝のいる宮殿は大騒ぎ。皇帝の前でナイチンゲールはは歌い、皇帝は感動。
そこへ日本からの3人の使者が登場。日本の皇帝からの贈り物として機械仕掛けのうぐいすを献上する。機械のうぐいすが歌う間、本物のナイチンゲールはこっそり宮殿から去る。皇帝はナイチンゲールがいなくなったことに気づき不機嫌になる。
舞台の外で、死が近づいていることを漁師は歌う。

ACT2 中国皇帝の病室
1.前奏曲
★★★★☆☆☆☆☆
悲劇的な始まり。暗く重い雰囲気が続く。

2.宮殿の病室
★★★★★☆☆☆☆☆
暗く悲しげな女声合唱。皇帝の苦しく悲しげな旋律が続く。

3.ナイチンゲールの帰還
★★★★★☆☆☆☆☆
半音階を駆使した結構難しそうな旋律をナイチンゲールが歌う。

4.厳かな行進
★★★★★☆☆☆☆
題名通り。

5.皇帝の回復。
★★★★☆☆☆☆☆
ハープの短い前奏の後船乗りが静かに歌う。

ストーリー
皇帝は病気が重く、死神がベッドの横にすわり、幽霊が皇帝の善行や悪行を歌う。
そこへ夜鳴きうぐいすが帰ってきて歌い、死神と幽霊は去る。
廷臣が皇帝の寝室にやってくるが、皇帝が完全に健康を取り戻したのをみて驚いて平伏。
幕が落ちた後、漁師が再び舞台の外で歌う。

短いし旋律もそこまでわかりづらいものではないので生で見ればそれなりに楽しめるのではないか。
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