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ベートーヴェン 室内楽曲 チェロ・ソナタ ブログトップ

チェロ・ソナタ第五番 二長調 [ベートーヴェン 室内楽曲 チェロ・ソナタ]

評価
★★★★★★★☆☆☆

第四番と並ぶ、傑作。三楽章構成であり、第四番よりもソナタらしいソナタになっている。

第一楽章 ピアノによる、印象的なファンファーレのような劇的な始まり。それをチェロがこれも劇的なメロディで受ける。二者による熱い演奏が繰り広げられる。第二主題は少し穏やかになる。展開部でショパンの協奏曲の三楽章のような若干民族舞踏のような場面になるところも面白い。最後は最初の主題が戻ってきて素晴らしいフィナーレとなる。

第二楽章 こちらも第二楽章らしい第二楽章。ピアノの和音による単調な伴奏の上で、チェロがゆったりとしたメロディを奏でる。若干哀愁漂う感じになっている。ピアノがメロディを弾き始めるとこの哀愁が前面に出てくる。中間非常に美しいメロディをピアノとチェロが弾きあう部分が本当に美しい。

第三楽章 ベートーヴェンのソナタにふさわしい、フーガを使用した非常に緊張感に満ちた楽章。やはりフーガはとっつきづらいが、チェロとピアノが順番に旋律を担当するので、ピアノだけ、チェロだけよりもはるかに旋律が体に入ってきやすく、わかりやすい。「第四番よりも精神性が高い」などと評しているものもみられるが、「精神性が高い」という言葉の意味が音楽においてイマイチ分からなかったのだが、きっとこのようなフーガが用いられると、そう感じさせるのだろうと思う。

第4番の方が、聴きやすいとは思うが、こちらの方がベートーヴェンらしく聴いていてある意味楽しい。
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チェロ・ソナタ第四番 ハ長調 [ベートーヴェン 室内楽曲 チェロ・ソナタ]

評価
★★★★★★★☆☆☆

これは傑作だ。
第一楽章 ゆったりとした暖かいメロディをチェロが朗々と奏で、それをピアノが受ける。その後スピードをあげ、情熱的なメロディになる。この部分がとても熱くて良い。序奏と第一主題の対比がとても良い。
第二楽章 こちらも非常にゆったりとした穏やかな始まり。ピアノが高音を非常に感情豊かに奏でると、それをチェロが優しくサポートする。段々と憂いを帯びた若干暗い雰囲気が混じってくる。この穏やかなやりとりをしばらく続けた後、ピアノとチェロが熱を帯び、スピードを上げながら曲は進む。最後は盛り上がって終わる。
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モーツァルトの『魔笛』主題による12の変奏曲 作品66 & 7の変奏曲WoO.46 [ベートーヴェン 室内楽曲 チェロ・ソナタ]

評価
★★★★★☆☆☆☆☆

この曲も、モーツァルトの主題が耳馴染みのある曲であり、良い曲であることからとても聴きやすい。
とはいえ、これもベートーヴェンの曲としてどうなのかというと微妙。
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ヘンデルの『マカベウスのユダ』の主題による12の変奏曲 WoO 45 [ベートーヴェン 室内楽曲 チェロ・ソナタ]

評価
★★★★★☆☆☆☆☆

ヘンデルの書いた主題が、耳馴染みがあると共に魅力的なので聴ける曲ではあるが、ベートーヴェンの作品としてどうか、というと微妙ではある。
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チェロ・ソナタ第三番 イ長調 [ベートーヴェン 室内楽曲 チェロ・ソナタ]

評価
★★★★★★☆☆☆☆

一番や二番に比べてかなりしっかりと構成された感のある作品。主題の提示の仕方、副主題、展開部などかなりしっかりとしているが、その分若々しい感じが薄れてしまっている気がする。若干ブラームスの曲のような雰囲気がにじむ。
第二楽章は、面白いリズムのスケルツォ。生で見たら結構楽しめそうな楽章になっている。
第三楽章は、アダージョで始まる。とても穏やかで魅力的な始まり。途中からスピードを上げ、盛り上がって終わる。

バランス的にはとても良い曲だと思う。
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チェロ・ソナタ第二番 ト短調  [ベートーヴェン 室内楽曲 チェロ・ソナタ]

評価
★★★★★★☆☆☆☆

短調の曲だけあり、最初は悲劇的な感じで始まる。
若干、ピアノ・ソナタ「悲愴」を彷彿とさせる。
第一楽章は、この悲痛な感じで始まり、段々とスピードを上げていく。光が差すような箇所もなくはないが、基本はこの暗い感じで曲は進行していく。
途中からアレグロになり、少し明るい主題が入ってくるが、その間にやはり影のような暗いメロディが混じってくる。私のCDはこのアレグロの部分からチャプターが分かれている。
第二楽章はロンド。こちらも軽い感じの曲。悪くはないがやはりもう一歩な感がある。
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チェロ・ソナタ第一番 ヘ長調 [ベートーヴェン 室内楽曲 チェロ・ソナタ]

評価
★★★★★★☆☆☆☆

2楽章構成の珍しいソナタ。

第一楽章は、アダージョの優しく綺麗なメロディで始まる。チェロの音色を活かした息の長いフレーズ。3分近くこの序奏が続いた後、ピアノが元気に主題を奏でる。この伸びやかな主題も魅力的だ。同じメロディをチェロが奏でる際の、ピアノが和音を連打して伴奏するあたりもとても良い。第二主題の若干愁いを帯びた感じもチェロの音色にとてもあっている。主題がとても魅力的なので、かなり長い楽章でこの主題が何度も形を変えて繰り返されるのだが飽きずに聴ける。最後は圧倒的な盛り上がりを見せて終わる。

第二楽章は軽い感じで始まるロンド楽章。しかし第一楽章に比べ若干魅力が乏しい楽章。この二楽章がもう少し魅力的であれば、良かったのにとは思う。
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