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室内楽曲 まとめ [メンデルスゾーン 室内楽曲]

メンデルスゾーンの室内楽曲のまとめ

★★★★★★★★★
ピアノ三重奏曲 第1番

★★★★★★★★
ピアノ四重奏曲 第2番
ピアノ四重奏曲 第3番
弦楽四重奏曲  第3番
チェロ・ソナタ 第2番

★★★★★★★
ピアノ四重奏曲 第1番
弦楽四重奏曲  第4番
ヴィオラ・ソナタ
チェロ・ソナタ 第1番
ヴァイオリン・ソナタ ヘ短調

★★★★★★
ピアノ三重奏曲 第2番
ピアノ六重奏曲
弦楽八重奏曲
弦楽四重奏のための四つの小品
弦楽四重奏曲  第6番
ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調 1838年
ピアノとチェロの無言歌

こう見ると、ピアノ・トリオ第一番はじめ、メンデルスゾーンの室内楽曲は充実していると思う。ピアノがない、室内楽曲は聴いていて退屈なものが多いが、メンデルスゾーンのものは結構楽しく聴ける。
ぜひ、「イタリア」と「ヴァイオリン協奏曲」と「真夏の夜の夢序曲」しか聴いたことがない人にも聴いてみてもらいたい楽曲群だ。
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ピアノ三重奏曲第二番 ハ短調 Op.66 [メンデルスゾーン 室内楽曲]

評価
★★★★★★☆☆☆☆

第一楽章 情念を秘めたような、暗い雰囲気をピアノが奏でて始まる。それをヴァイオリンとチェロが受ける。ヴァイオリンが息の長い旋律を奏で、その後ろでピアノが凄まじく揺れ動きながら伴奏する。緊張感を孕んだ雰囲気がしばらく続く。一瞬明るさを含んだ第二主題が奏でられるが、再び暗さが曲を支配する。
第二楽章 落ち着いたゆったりとしたメロディをピアノが奏でる。それを弦の二重奏が受け美しく曲が展開されていく。
第三楽章 ピアノ・トリオの第一番を彷彿とさせる楽しい楽章。
第四楽章 劇的な、短調の主題で始まる。途中美しいメロディが挟まれ、段々と盛り上がって行き、堂々とした威厳のある雰囲気を醸し出し、最後は長調となり、華やかに曲が閉じられる。

第一番ほどではないが、楽しい聴き応えのある曲ではある。
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ピアノ三重奏曲第一番 ニ短調 Op.49 [メンデルスゾーン 室内楽曲]

評価
★★★★★★★★★☆

第一楽章 チェロが朗々と物悲しいメロディを奏で、それをヴァイオリンが受ける。その息の長い旋律をピアノが後ろでアルペジオを美しく奏でながら支える。ピアノ、ヴァイオリン、チェロが終始入り混じりながら壮大な悲劇的な物語を紡ぎ出していく。素晴らしく聴き応えのある楽章。
第二楽章 ピアノが優しいがあまりゆっくり過ぎない、ちょうど良いテンポの美しく切ないメロディを奏でる。そのあと、ヴァイオリンとチェロの二重奏が始まるのだが、ここがまた美しい。
第三楽章 まさに、スケルツォという感じのスピード感のある楽しい楽章。
第四楽章 最高に素晴らしいこの曲の中でも白眉の楽章と言える。スピード感のある、楽しげな感じが終始伝わってくる。弦楽器もピッチカートを使ったり、たまにゆったりとした美しいメロディが流れたり、印象的な第一主題が繰り返さりたりと素晴らしい楽章だ。最後は圧倒的な盛り上がりを見せて終わる。

本当に名曲だと思う。
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ピアノ六重奏曲 二長調 Op.110 [メンデルスゾーン 室内楽曲]

評価
★★★★★★☆☆☆☆

第一楽章 内的会話のような優しい弦のやり取りでそっと始まり、そこにピアノがそっと入ってくる。10分を超える長い楽章だが、穏やかなメロディが心落ち着かせてくれ、フィナーレ部分の少し前に感情的な盛り上がりも若干あり、結構楽しめる楽章。

第二楽章 非常に美しいアダージョ楽章で、心和む優しいメロディが終始流れる。

第三楽章 一転して高貴さに満ちたメヌエット。まさに宮廷音楽という感じ。

第四楽章 メンデルスゾーンの室内楽曲は、第三楽章まで良いのに、第四楽章が平凡というものが多く、この曲も同様。スピード感があって悪くはないのだが若干退屈。
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弦楽八重奏曲 変ホ長調 Op.20 [メンデルスゾーン 室内楽曲]

評価
★★★★★★☆☆☆☆

第一楽章 高貴極まりない、なめらかな、息の長い美しいメロディがひたすら繰り広げられる。
第二楽章 若干哀愁漂うメロディが印象的なアンダンテ楽章。
第三楽章 スピード感のある、面白いリズム感のあるスケルツオ楽章。
第四楽章 こちらもスピード感ある楽しげな最終楽章。

全体的に悪くはなく、三楽章まではそれなりに楽しめるのだが、第四楽章が普通すぎる。世で言われているほどの名曲ではない。
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弦楽五重奏曲 第二番 Op.87 変ロ長調  [メンデルスゾーン 室内楽曲]

評価
★★★★☆☆☆☆☆☆

第一楽章 少し元気な感じで始まるが、段々穏やかになっていく。
第二楽章 バッハの弦楽器による無伴奏組曲やソナタを彷彿とさせる楽章。比較的短く、この曲の中では一番楽しめる楽章。
第三楽章 ゆったりとしたアダージョ楽章。
第四楽章 若干ファンファーレのような音で始まる快活な楽章。

とにかく、全体的に冗長で聴いていて飽きる。メンデルスゾーンの曲としてはかなり退屈な部類に入るのではないだろうか。弦楽四重奏曲が、弦楽四重奏曲という分野の曲としては、全体的に悪くはなかったので結構残念な感じだ。
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弦楽五重奏曲 第一番 Op.18 イ長調  [メンデルスゾーン 室内楽曲]

評価
★★★★★☆☆☆☆☆

第一楽章 穏やかな、春の息吹を感じさせる始まり。少しテンポが上がり、弦楽器がそれぞれ様々なメロディを奏でる。
第二楽章 間奏曲と名付けられた、まさに宮廷音楽といった趣の高貴な曲。
第三楽章 跳ねるようなリズムのスケルツォ楽章。フーガの技法を用いているらしいが、あまりよくわからない。
第四楽章 明るく、第一楽章の春の雰囲気を取り戻したかのような楽章。楽しげで、森の中で鳥たちが囁く声が聞こえてきそうな感じ。

弦楽器だけで演奏される分、派手さがなくあまり印象的な感じはない。
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ピアノ四重奏曲 第二番 Op.2 ヘ短調 [メンデルスゾーン 室内楽曲]

評価
★★★★★★★★☆☆

第一楽章 心の苦しみをひとり吐露し悩んでいる青年を描いているような始まり。一瞬明るさが見えるが、再び冒頭の悩みの主題が現れる。この二つの、沈鬱状態と心の高揚状態の二つが順々に繰り返される非常に内面的な楽章。
第二楽章 とても美しいアダージョ楽章。ピアノの淡々としたソロから入り、段々弦が加わっていき、ピアノがアルペジオで流れるような伴奏をするあたりは最高に綺麗だ。
第三楽章 第一楽章の悩みをまだ引きずっているかのような楽章。しかしスピード感があるので、前へ進もうという感じがある。
第四楽章 決然とした感じの、心のどこかに何かは引っかかっているけれでも、道を切り開こうと頑張ろうとする様子が描かれる。スピード感が有り聴いていて楽しい。最後は凄まじいまでの盛り上がりを見せる。

この曲も大傑作なのではないだろうか。
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ピアノ四重奏曲 第一番 Op.1 ハ短調 [メンデルスゾーン 室内楽曲]

評価
★★★★★★★☆☆☆

メンデルスゾーンの記念すべき作品番号一番の曲。

第一楽章 弦楽器たちがお互い内的な会話をしているようなひっそりとした囁くようなやり取りで始まり、ピアノがそっと入ってくる。この内的会話のような感じで終始曲は進む。
第二楽章 夢見るような高貴なアダージョ楽章。眠りに誘われそうになる。

第三楽章 ピアノのソロから入る、終始ピアノが動き回るスケルツォ楽章。ピアノはとにかく上から下へ下から上へ、大きく移動する。単なる音階なのだがなぜかメロディが立っていて聴きやすい。
第四楽章 少し哀愁を漂わせたスピード感のある印象的なメロディで始まる。その主題を変化させながら曲は進んでいく。最後は圧倒的な盛り上がりを見せて終わる。

この曲も美しく素晴らしい。彼の室内楽はよいものが多い。
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クラリネットとバセットホルンとピアノのためのコンツェルトシュテュック 第二番 [メンデルスゾーン 室内楽曲]

評価
★★★★★☆☆☆☆☆

こちらもベールマン親子に依頼されて作った曲らしい。
こちらも3パートに分かれており、基本一番と同じ。
一番よりも、穏やかな感じはあるが、やはり普通。
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クラリネットとバセットホルンとピアノのためのコンツェルトシュテュック 第一番 [メンデルスゾーン 室内楽曲]

評価
★★★★★☆☆☆☆☆

ベールマンという親子に捧げられた曲らしい。
クラリネットとバセットホルンとピアノのための曲という珍しい編成もこの親子に合わせたものなのであろう。

明らかに雰囲気の違う3つのパートからなる。
結構劇的な第一パート
スタッカートのピアノ伴奏に美しいメロディが乗る第二パート
華やかん第三パート

楽器の特性を活かした曲にはなっているが、全体的には普通の曲。
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ピアノ四重奏曲 第三番 Op.3 ロ短調 [メンデルスゾーン 室内楽曲]

評価
★★★★★★★★☆☆

第一楽章 ピアノの不穏な感じのソロから始まり。途中から弦楽が入ってきて、同じ主題を奏でる。スピード感を増し、ドラマティックに曲を進めていく。途中若干穏やかになる部分はあるが、悲劇的な感じを常に身にまとい曲は展開される。
第二楽章 美しい、ゆったりとしたアンダンテ楽章。こちらもピアノ・ソロから入る。弦楽器の伴奏に乗って夢見るようなメロディをピアノが奏で、役割を反対にしてお互い弾き合う部分がとても美しい。
第三楽章 「くまんばちの飛行」のようなピアノが常にコロコロ動く楽章。こちらも悲劇的な雰囲気を持っている。
第四楽章 弦楽器のトレモロの伴奏に乗って、耳に残るメロディをピアノが奏でる。この楽章常にこの主題が繰り返される。

どの楽章もメロディと個性が立っており非常に聴きやすい。傑作曲だと思う。
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弦楽四重奏のための四つの小品 Op.81 [メンデルスゾーン 室内楽曲]

評価
★★★★★★☆☆☆☆

第一番「変奏曲」
非常に高貴なテーマを弦楽四重奏が変奏していく。すごく美しい曲。
第二番「スケルツォ」
スケルツォの名にふさわしい、諧謔性と高貴さを兼ね備えている、ヘンデルを若干彷彿とさせるような曲。途中若干民族的な雰囲気になる部分も楽しい。
第三番「カプリッチョ」
基本は、スケルツォと同じく「諧謔的」な雰囲気をもつ曲ということなのだろう。二番に比べて、民族的な雰囲気が強い。哀愁漂うメロディが光る。途中ヴァイオリンのソロが非常に美しい。その後スピードをあげ、対位法的な展開を見せるところが非常に格好良い。
第四番「フーガ」
バッハやベートーヴェンの「フーガ」は聴いていてあまり面白くないのだが、メンデルスゾーンのフーガはとにかく主題が優美で美しく、フーガの構造などを意識せずとも、その世界にゆったり浸っていられるのでとても良い。

非常によくできた4曲だと思う。
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弦楽四重奏曲 第六番 op.80 へ短調 [メンデルスゾーン 室内楽曲]

評価
★★★★★★☆☆☆☆

第一楽章 ドラマティックな、「真夏の世の夢」を彷彿させる不吉さを予感させるような不穏な始まり。その後、落ち着いた感じになったり、美しいメロディが挟まれたりはするが、基本的には悲劇的な雰囲気はずっと続く。
第二楽章 面白いリズムを持ったスケルツォ楽章。こちらも緊迫感があり、諧謔さはかけらもない。
第三楽章 穏やかなアダージョ楽章。基本他の楽章が緊張感に満ちているので、とてもこの静かな落ち着いた楽章が際立っている。
第四楽章 初めにチェロが大活躍する面白い楽章。チェロと他楽器のやりとりが聴いていて楽しい。これを舞台で見たら結構楽しめるのではないだろうか。

ものすごい名曲か、と問われるとそうでもないかもしれないが、弦楽四重奏曲という分野にしては聴きやすいよくできた曲ではないだろうか。
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弦楽四重奏曲 第二番  op.13 イ長調 [メンデルスゾーン 室内楽曲]

評価
★★★★★☆☆☆☆☆

第一楽章 美しい、高貴な、自らの歌曲から持ってきたメロディを奏で序奏が始まる。急速に高音へと音階が繰り広げられ、スピード感のある曲になる。
第二楽章 対位法的な心持ち厳格な感じのするアダージョ楽章。
第三楽章 印象的な哀愁漂うピチカートも使用された面白い楽章。中間部の曲調の変わるところも良い。最後は始めのメロディが出て終わる。
第四楽章 嵐のような感じのトレモロで始まり、延々と音楽が展開され、第一楽章の高貴なメロディが回帰され静かに終わる。

悪くはないが普通の曲。
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弦楽四重奏曲 第一番  op.12 変ホ長調 [メンデルスゾーン 室内楽曲]

評価
★★★★★☆☆☆☆☆

第一楽章 田園的なのどかな伸びやかな曲で始まり、その雰囲気を終始保って曲は終わる。
第二楽章 カンツォネッタ、高貴なリズム感のある舞踏曲のような感じの曲。中間部がアレグロでスピード感のある曲に変わるところはアクセントになっており良い。
第三楽章 息の長い優美なアンダンテ楽章。
第四楽章 少し緊迫感のある楽章。

全体的なのどかな感じで、聴いていて落ち着く。しかし目立った特徴はなく、普通の曲。
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弦楽四重奏曲 第五番 op.44-3 変ホ長調 [メンデルスゾーン 室内楽曲]

評価
★★★★☆☆☆☆☆☆

第一楽章 穏やかな短いパッセージの積み重ね、やり取りによる第一主題で始まり、息の長い第二主題に続く。ハッとするようなメロディはなく、何となく音楽が流れている感じ。
第二楽章 スケルツォ楽章。そんなに諧謔的な感じはなく、せわしないメロディが続く。

第三楽章 穏やかなアダージョ楽章。こちらもそんないパッとしない。

第四楽章 ある程度スピード感のある、元気な曲。普通の曲。

全体的に冗長で面白味を感じない。3番、4番がかなり良い曲だけに結構残念な曲。
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弦楽四重奏曲 第四番 op.44-2 ホ短調 [メンデルスゾーン 室内楽曲]

評価
★★★★★★★☆☆☆

第一楽章 有名なヴァイオリン協奏曲を彷彿させる、霧の中に包まれたような短い序奏のあとヴァイオリンが甘美&メランコリックこの上ないメロディを奏でる。この後も悲劇性を秘めたメロディが織り成される。
第二楽章 元気なスピード感のある曲。
第三楽章 甘い、とろけそうなアンダンテ楽章。感情が高まっていく箇所は、もう一つ盛り上がり欲しいところで終わってします。
第四楽章 悲劇的なスピード感のある曲。その後穏やかな中間部をはさみ、最後は盛り上がって終わる。

この四重奏曲も、じみな曲が多いこの分野の曲としては、楽しく聴ける。
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弦楽四重奏曲 第三番 op.44-1 ニ長調 [メンデルスゾーン 室内楽曲]

評価
★★★★★★★★☆☆

第一楽章 非常に元気な、ドラマティックな始まり。物語がこれから始まる感じがとても伝わってくる。それに対し、高貴極まりない第二主題が続く。ベートーヴェンやブラームスを彷彿とさせる伸びやかなメロディが続く。非常に聴いていて楽しく、いつまでも身をゆだねていたくなるような美しい曲。
第二楽章 高貴極まりない素晴らしいメヌエット楽章。途中ヴァイオリンのソロになるのだが、ここが哀愁漂う非常に美しい部分。
第三楽章 第二楽章に続いて、高貴で美しいアンダンテ楽章。
第四楽章 目の覚めるような、華やかな始まり。すべてを吹っ切れたような解放感に満ちた素晴らしい曲。

弦楽四重奏というと、とかく地味であまり「良いなあ」と思える曲は少ないのだが、この曲は本当に素晴らしい。古今東西の弦楽四重奏の中でも一、二を争う名曲といえるのではないだろうか。
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クラリネット・ソナタ 変ホ長調 [メンデルスゾーン 室内楽曲]

評価
★★★★★☆☆☆☆☆

第一楽章 非常に穏やかな、ベートーヴェンのピアノ・ソナタの第二楽章を彷彿とさせるあたたかな旋律をピアノが奏で、それをクラリネットが引き継ぎ、ピアノのアルペジオの上をクラリネットがメロディを奏で、感情を高まらせていく。最高潮に達したあと楽しげな音楽が始まる。
第二楽章 静かな、ほのかに暗さを漂わせたアンダンテ楽章。クラリネットの音質を上手く活かした楽章。はじめのクラリネットソロ→ピアノ・ソロがとても美しい。その後も穏やかにほの暗さを保ったまま曲は進む。
第三楽章 うって変わって明るく楽しげな楽章。スピード感のある、二者のやりとりが楽しい楽章となっている。

悪くはないがあまり特徴のない、普通の曲。クラリネット・ソナタ自体が、数が少ないので、そういった意味ではクラリネット奏者には貴重なレパートリーになるのかもしれない。
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ヴィオラ・ソナタ ハ短調 [メンデルスゾーン 室内楽曲]


Mendelssohn: Sonata for Viola and Piano in C Minor (Digitally Remastered) by Felix Mendelssohn (2014-05-03)

Mendelssohn: Sonata for Viola and Piano in C Minor (Digitally Remastered) by Felix Mendelssohn (2014-05-03)

  • アーティスト: Felix Mendelssohn
  • 出版社/メーカー: EMG Classical
  • 発売日: 2014/05/03
  • メディア: CD



評価
★★★★★★★☆☆☆

第一楽章 ピアノとヴィオラが、哲学的な対話をしているかのような、非常に厳しい感じの序奏を経て、激情的な第一主題をヴィオラが奏でる。その後、明るめの第二主題をピアノが奏で、終始スピード感のある、対位法的な素晴らしいメロディをお互い奏で続ける。

第二楽章 民族舞踊のような、スケルツォのような面白いリズム感とメロディを持った楽章。途中の穏やかな美しいメロディも印象的。

第三楽章 穏やかな主題をピアノが奏で、同じメロディをヴィオラが受ける形で始まる。変奏曲。途中の天国的な美しさがとても良い。最後は盛り上がって終わる。

ヴィオラ・ソナタという曲自体少なく、この曲はヴィオラ奏者にとっては宝石のような曲なのではないだろうか。隠れた名曲であると思う。
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協奏的変奏曲 op.17 [メンデルスゾーン 室内楽曲]

評価
★★★★★☆☆☆☆☆

ピアノが主題を弾いて始まる。同じメロディをチェロが伸び伸びと歌う。曲はだんだんと盛り上がっていく。華やかな感じもある曲。

悪くはないが、主題のメロディがそこまで印象的ではなく、若干つまらない。やはり変奏曲は主題の善し悪しが全てを決めてしまう気がする。
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ピアノとチェロのための無言歌 二長調 op.109 [メンデルスゾーン 室内楽曲]

評価
★★★★★★☆☆☆☆

チェロが伸びやかな息の長いフレーズを弾いて始まる。明るさの中に若干の陰りが見えるのは、メンデルスゾーン特有か。日曜の午後、アフタヌーン・ティーを楽しみながらゆっくり本でも読みながら聴きたい曲。中間部の若干感情が表出される部分も劇的で美しい。とてもゆったりとしており心が落ち着く曲だ。
アンコール・ピースとしても重宝しそうな短く印象的な曲になっている。
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チェロ・ソナタ第二番 二長調 op.58 [メンデルスゾーン 室内楽曲]

評価
★★★★★★★☆☆☆

チェロの特性を生かした非常に優れた曲。4楽章構成というのも珍しい。

第一楽章 美しい若干愁いを帯びたメロディで始まる。チェロも終始伸びやかにメロディを歌うのだが、とにかくピアノが伴奏、メロディ関係なく大活躍し続ける。憂いの中に秘められた強い感情が素晴らしく描かれている。
第二楽章 交響曲のスケルツォ楽章のような、独特のリズムを持った民族舞踊を思わせる楽章。非常に聴いていて面白い。
第三楽章 ピアノが交響的な雰囲気を醸し出しながら音楽を始める。アダージョ楽章なのだが、どこまでも広がっていくような雰囲気を持つとても美しい曲。
第四楽章 ピアノが劇的な感じで曲を始まる。それにこたえるようにチェロも凄まじいスピードで音楽を奏でる。まるで両者が戦っているかのような曲を終始展開する。

第一楽章=ブラームス
第二楽章=ドボルザーク
第三楽章=マーラー
第四楽章=ベートーヴェン
という感じの音楽になっており、様々な要素を楽しめる素敵な曲となっている。あまり有名ではないのかもしれないが、ぜひ多くの人に聴いて欲しい曲だ。
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チェロ・ソナタ第一番 変ロ長調 op.45 [メンデルスゾーン 室内楽曲]

評価
★★★★★★☆☆☆☆

アマチュアのチェロ奏者だった弟のパウルに捧げられた曲らしい。きっと自分と弟で演奏するために作曲したのであろう非常に演奏が難しそうな曲。

第一楽章 チェロのメランコリックなソロで始まる。それをピアノが受け、両者が激情的に曲を盛り上げていく。
第二楽章 暗く、重い感じのピアノのソロで始まり、同じメロディをチェロが奏で、そこにピアノが伴奏を付けていく。ピアノとチェロのやり取りが続き、段々盛り上がりを見せる部分が素敵だ。
第三楽章 今までの楽章とは変わって、若干明るい雰囲気の伸び伸びしたメロディをチェロが奏でて始まる。それをピアノが単調で受ける。結構おとなしい感じの始まりだが、段々盛り上がりを見せ、最後は華やかに終わる。

「チェロ・ソナタ」という曲自体が少ないこともあり、この分野の曲としては結構良い曲なのではないだろうか。
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ヴァイオリン・ソナタ ヘ短調 [メンデルスゾーン 室内楽曲]

評価
★★★★★★★☆☆☆

第一楽章 バッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第二番のシャコンヌを彷彿とさせる、非常に悲劇的なメロディをヴァイオリンがソロで奏でて始まる。ピアノが入ってきた後、若干曲調が明るくなる。その後、対位法的なやり取りがヴァイオリンとピアノによって交わさせる。メロディも美しいし、音楽的にも楽しい。
第二楽章 穏やかなアダージョ楽章。ヴァイオリンから入り、その後ピアノが同じようなメロディを奏で、音が重なり、美しい音楽を織りなしていく。

第三楽章 ベートーヴェンのピアノ・ソナタを彷彿とさせる悲劇的な美しいメロディをピアノが奏で、それをヴァイオリンが引き継ぐ。

第一楽章はバッハを、第二楽章はベートーヴェンを思わせる非常に美しい均整の取れた美しい曲に仕上がっている。
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ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調 1920年 [メンデルスゾーン 室内楽曲]

評価
★★★★★☆☆☆☆☆

メンデルスゾーン11歳の時の作品らしい。11歳とは思えない、成熟さを感じる曲、、、ではあるが、やはり普通。

第一楽章 ヴァイオリンから入る。ヴァイオリンとピアノが対話しているような感じがとても良い。そのあと、楽し気に曲は進んでいく。
第二楽章 若干暗めのアンダンテ楽章。メランコリックなメロディをヴァイオリンが奏で、それを静かにピアノが支える。変奏曲形式。
第三楽章 スピード感のある楽しい曲。ヴァイオリンもピアノもコロコロして素晴らしい。ヴァイオリンのピッチカートも使われている。様々な要素を入れた、面白い曲。
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ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調 1838年 [メンデルスゾーン 室内楽曲]

評価
★★★★★★☆☆☆☆

第一楽章 結構堂々としたカッコ良いメロディをピアノが奏で、同じメロディをヴァイオリンが奏でる。同じ主題を形を変えながら、曲は進行する。第二主題の哀愁漂うメロディをヴァイオリンが弾くところは結構聴いていて気持ち良い。
第二楽章 ピアノから始まるアダージョ楽章。あまり特徴のない曲。
第三楽章 スピード感のある楽しい曲。

全体的に悪くはないのだが、目立った特徴はない。

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