ヴァイオリン・ソナタ 第二番 [シューマン 室内楽曲]
- 出版社/メーカー: Warner Classics UK
- 発売日: 2004/05/17
- メディア: CD
第一楽章
★★★★★★☆☆☆☆
激しい音と共に始まり、ゆったりとした穏やかな序奏が流れる。その後激しく情熱的な第一主題、若干穏やかな第二主題と続き、続いて流れるような展開部となり、最後は初めの主題が回帰され激しく終わる。
第二楽章
★★★★★★☆☆☆☆
ピアノの和音による伴奏に乗ってヴァイオリンが激しい主題を奏でる。途中穏やかな雰囲気を挟みながら曲は展開される。
第三楽章
★★★★★★★★☆☆
ヴァイオリンのピッチカートによって主題が提示される珍しい変奏曲楽章。とても綺麗な主題の美しい緩徐楽章。途中二楽章の主題も若干顔を出している気がするのだが・・・。最後はとても穏やかに静かに終わる。
第四楽章
★★★★★★★☆☆☆
情熱的なメロディが、流れるような荒れ狂うようなピアノのアルペジオの上で、奏でられて始まる。嵐のような雰囲気でひたすら劇的に最後まで駆け抜ける。
情熱的な激しい曲。後半が良い。
ヴァイオリン・ソナタ 第一番 [シューマン 室内楽曲]
- 出版社/メーカー: Warner Classics UK
- 発売日: 2004/05/17
- メディア: CD
第一楽章
★★★★★★☆☆☆☆
悲しげで優しいメロディがひたすら続く。ソナタ形式らしいが私には全くわからない。ドラマで悲劇のヒロインの悲しい青春時代のバックでひたすら音楽が流れている感じ。
第二楽章
★★★★★★☆☆☆☆
穏やかな優しい主題と、少しエキゾチックで元気な主題が交互に演奏される。3楽章構成ということで、緩徐楽章と舞踏楽章の二つの要素を同時に持たせたかったのであろう。
第三楽章
★★★★★★☆☆☆☆
速く激しく情熱的な雰囲気で始まる。中間部はゆったりとした息の長い旋律。最後は初めの主題が回帰され終わる。
全体的にこじんまりした感じはあるが、悪くはない曲。
ピアノ三重奏曲 幻想小曲集 [シューマン 室内楽曲]
- 出版社/メーカー: Warner Classics UK
- 発売日: 2004/05/17
- メディア: CD
第一番
★★★★★★☆☆☆☆
はかなく優しい雰囲気の曲。目立ったメロディではないが心落ち着く。
第二番
★★★★★★★★☆☆
とても力強いキレのある主題と、少し民族的な楽しい雰囲気の対比が面白い、対位法を効果的に活かしたかなり楽しい曲。
第三番
★★★★★★★☆☆☆
ピアノのアルペジオに乗って、秋を感じさせる悲しげで儚げなメロディが展開される。とても綺麗な曲。
第四番
★★★★★★★☆☆☆
エキゾチックな激しい始まり。ピアノが速いパッセージを弾きはじめ曲が少し落ち着いた雰囲気になる。その後も対位法的な広がりのある部分、はねた感じの民族舞踏的な部分を経て、初めの主題に戻り、最後は壮大な雄大な雰囲気となり圧倒的な雰囲気でスピードが上がって行き、最後は盛り上がって終わる。
結構聴きやすい楽しい曲集。
ピアノ三重奏曲 第三番 [シューマン 室内楽曲]
- 出版社/メーカー: Warner Classics UK
- 発売日: 2004/05/17
- メディア: CD
第一楽章
★★★★★★★☆☆☆
嵐のようなピアノのアルペジオに乗って、哀しげな旋律を弦が奏でる。若干のメロディの違いはあれ、この嵐のようなピアノのアルペジオと哀愁漂う旋律が第一主題・第二主題・展開部とずっと続くので、あまり各部の切れ目がわかりづらい。雰囲気としては悪くない楽章。
第二楽章
★★★★★★★☆☆☆
美しく高貴なメロディを三者が奏で合いながら始まる。途中感情がたかまり激しくなる部分を挟み、穏やかな部分になって終わる。雰囲気はとても綺麗な緩徐楽章。
第三楽章
★★★★★★★☆☆☆
劇的な主題A、伸びやかでのどかな主題B、主題A,、若干民族的な舞踏的なC、主題Aというロンド形式っぽいスケルツォ楽章。かなり格好良い楽章。
第四楽章
★★★★★★★☆☆☆
華やかに伸びやかに開放感に満ちた始まり。その後エキゾチックで美しいメロディを持った主題が登場したり、とにかく美メロ満載の楽しい最終楽章。
あまり人気のない曲らしいが結構美しい曲だと思う。
F.A.E.ソナタ [シューマン 室内楽曲]
- 出版社/メーカー: Warner Classics UK
- 発売日: 2004/05/17
- メディア: CD
友人のヨアヒムに贈るために、シューマンが、ブラームスとディートリヒという人と作った作品らしいが、シューマンが作った第二楽章と第三楽章しか聴けなかった。
第1楽章 アレグロ 、イ短調。ディートリヒ作曲。
第2楽章 間奏曲 、ヘ長調。シューマン作曲。
第3楽章 スケルツォ、ハ短調、ブラームス作曲。
第4楽章 フィナーレ、イ短調。シューマン作曲。
第二楽章
★★★★☆☆☆☆☆☆
一分強の短い穏やかな曲。つまらない。
第三番
★★★★★★★☆☆☆
ブラームスらしいロマンチックさと情熱に満ちたメロディも綺麗な楽章。
悲劇的な激しい雰囲気で始まり、伸びやかな第二主題が続き、広がりのある美しい旋律の展開部、最後に悲劇的な雰囲気に戻り終わる。
この楽章は本当に素晴らしい。
幻想小曲集 クラリネットとピアノのための [シューマン 室内楽曲]
- 出版社/メーカー: Warner Classics UK
- 発売日: 2004/05/17
- メディア: CD
第一番
★★★★★★☆☆☆☆
悲しみを湛えた美しいメロディをクラリネットとピアノが交互に奏でる。とても綺麗な曲。
第二番
★★★★★★☆☆☆☆
長調と短調を揺れ動く、人の悩んでいる様子を表しているかのような曲。
第三番
★★★★★★☆☆☆☆
元気に始まる。途中の流れるような美しい旋律も綺麗。最後は曲集を締めくくるかのように華やかに終わる。
目立った曲はないが、全体的に美しいメロディが印象的な曲集。
おとぎ話 クラリネット・ヴィオラ・ピアノのための [シューマン 室内楽曲]
- 出版社/メーカー: Warner Classics UK
- 発売日: 2004/05/17
- メディア: CD
第一番
★★★★★★☆☆☆☆
愛らしいメロディをヴィオラとクラリネット、ピアノが順番に奏でていく。各々の楽器の伴奏も美しい。途中若干憂いをおびた雰囲気になるのも良いアクセントになっている。
第二番
★★★★★★☆☆☆☆
一転若干力強い悲劇的な雰囲気で始まる。中間部は落ち着いた広がりのある優雅な音楽となる。とても美しいメロディ。最後ははじめの悲劇的な雰囲気に戻り終わる。
第三番
★★★★★★★☆☆☆
穏やかに流れる小川の水面を音にしたような、流れるような美しい音楽。美しい女性が悲しみを胸に秘めながらその小川をみているかのような曲。
第四番
★★★★★★★☆☆☆
華やかな謝肉祭をイメージさせる力強い雰囲気で始まる。途中高貴な雰囲気となりやんごとなき人々が登場するような場面が現れ、最後は再び華やかになり終わる。
非常に描写的で楽しい曲。
チェロとピアノのための民謡風の5つの小品 [シューマン 室内楽曲]
- 出版社/メーカー: Warner Classics UK
- 発売日: 2004/05/17
- メディア: CD
第一番
★★★★★★★☆☆☆
エキゾチックな哀愁漂う雰囲気で始まり、中間部は優雅な感じ。最後ははじめのメロディに戻り、カデンツァ的な部分も入り華々しく終わる。
第二番
★★★★★★★☆☆☆
子守歌のような、暖かいぬくもりに満ちたゆったりとした曲。チェロの音色が最大限に生かされている。
第三番
★★★★★☆☆☆☆☆
少し暗さのある哀愁を帯びた旋律で始まる。中間部の流れるような美しい旋律が印象的ではある。
第四番
★★★★★☆☆☆☆☆
激しいドラマティックな曲。
第五番
★★★★★★☆☆☆☆
心の底の情念をそのまま音にしたような激しく劇的な始まり。心が揺れ動くさまが表されているような変化に富んだ曲。
１，２曲目が素晴らしいため、後半の若干暗さのある3曲がもう一歩に聞こえる。
ピアノ三重奏曲 第二番 [シューマン 室内楽曲]
- 出版社/メーカー: Warner Classics UK
- 発売日: 2004/05/17
- メディア: CD
第一楽章
★★★★★★☆☆☆☆
第一番同様、唐突な感じで三者が前奏を奏でた後、シューマンにしては珍しく明朗な第一主題で始まる。その後勇壮な表彰式で使われそうな第二主題が提示された後、シューマン特有の劇的でロマンティックな展開部となる。
第二楽章
★★★★★★★☆☆☆
伸びやかで優しい主題で始まる緩徐楽章。その後も勇壮、悲劇的、壮大な感じと、雰囲気をコロコロ変えながら、美しいメロディが次々と繰り出される。最後は穏やかにしっとりと終わる。
第三楽章
★★★★★★★☆☆☆
つまずきそうな、おもしろいリズムを持った哀愁漂うメロディで始まる。途中流れるような美しい旋律が入り、最後は始めのリズムに戻り終わる。
第四楽章
★★★★★★☆☆☆☆
厳しい感じで始まるが、最後は優美に終わる。
中間楽章の方が良い珍しい曲だが、全体的にメロディも楽しく、楽器同士のやり取りも面白いそれなりに楽しめる曲だと思う。
ピアノ三重奏曲 第一番 [シューマン 室内楽曲]
- 出版社/メーカー: Warner Classics UK
- 発売日: 2004/05/17
- メディア: CD
第一楽章
★★★★★★★☆☆☆
結構、唐突な感じで三者が前奏を奏でた後、ピアノが力強い主題を弾く。第二主題の優美な感じも悪くない。展開部の初めに、ピアノが高音で天国を描いたようなメロディを奏で、それをチェロが受けるのだがこの部分が最高に美しい。最後は初めの力強くドラマティックな主題が回帰され終わる。
第二楽章
★★★★★☆☆☆☆☆
元気なスケルツォ楽章。前向きな雰囲気はあるのだが、いまいち面白いくない。
第三楽章
★★★★★☆☆☆☆☆
静かな幻想的な緩徐楽章。途中メロディが靄の中から浮かび上がってくる部分は悪くないが全体的にもやっとしていてもう一歩。
第四楽章
★★★★★★★★☆☆
今までのモヤモヤした感じを一気に吹き飛ばすかのような、解放感と勇壮さに満ちた最高の最終楽章。展開部の哀愁漂う美しい雰囲気も素晴らしい。最後は初めの主題が回帰され雄大に終わる。
第一楽章、第四楽章のドラマティックさが素晴らしいので、第二楽章、第三楽章が普通でも楽しく聴ける名曲。
三つのロマンス op.94 [シューマン 室内楽曲]
- 出版社/メーカー: Warner Classics UK
- 発売日: 2004/05/17
- メディア: CD
ピアノとオーボエのためのという珍しい編成のための曲。
第一曲
★★★★★★★☆☆☆
オーボエの乾いた音色が何とも言えない情緒を醸し出している秋を感じさせる非常に美しい曲。中間部の感情の高まりも美しい。
第二曲
★★★★★★★☆☆☆
どこか懐かしさを感じさせる優しいメロディで始まる。少し哀愁漂う中間部も非常に美しい。
第三曲
★★★★★★★☆☆☆
エキゾチックな憂いを帯びた美しいメロディの冒頭部、なめらかで美しい中間部、そして初めのメロディに戻った後、最後はしっとり終わるところも素敵。
オーボエの音色を活かした素晴らしい曲集。
おとぎの絵本 op.113 [シューマン 室内楽曲]
- 出版社/メーカー: Warner Classics UK
- 発売日: 2004/05/17
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ピアノとヴィオラのという珍しい編成のための曲。
第一曲
★★★★★★★☆☆☆
物悲しい秋というか冬の始まりを感じさせる曲。時折見せる明るい雰囲気や、エキゾチックな雰囲気もあり聴いていて楽しい曲。
第二曲
★★★★★★★☆☆☆
一転して英雄的な雰囲気の格好良い曲。堂々としたキビキビした第一主題。その後エキゾチックな歌うようなメロディを２つ挟んだ、ABACAのロンド形式の曲。
第三曲
★★★★★★★☆☆☆
秋の強風を感じさせるような激しく揺れ動くヴィオラの音に乗せて、情熱的な心を吐露したようなピアノが印象的な第一主題。伸びやかな哀愁漂う中間部、初めの部分を回帰した最終部分からなる。
第四曲
★★★★★★★☆☆☆
ショパンをイメージさせるような流れるような綺麗なメロディが印象的な美しい曲。
美しい曲ばかりの隠れた名曲集。
ピアノ四重奏曲 [シューマン 室内楽曲]
- 出版社/メーカー: Warner Classics UK
- 発売日: 2004/05/17
- メディア: CD
第一楽章
★★★★★★★☆☆☆
シベリウスの「フィンランディア」に似た神秘的で冷たく、どこか清らかさを感じさせる賛美歌のような雰囲気で始まる。この神秘的な雰囲気と元気な第二主題が絡み合いながら曲は進む。
第二楽章
★★★★★★★★☆☆
非常にスピード感のある、どこか緊迫したムードが漂うスケルツォ楽章。途中の弦楽器のピッチカートが緊張感を演出している。
第三楽章
★★★★★★★★☆☆
チェロの伸びやかでどこか物悲しい音色で主題が奏でられる変奏曲形式のような緩徐楽章。暖かく懐かしいメロディが心に響く。最高に美しい緩徐楽章。
第四楽章
★★★★★★★★☆☆
壮大で英雄的な雰囲気のスピード感のある華麗な楽章。対位法も効果的に用いられた素晴らしい楽章。
ピアノ五重奏と並ぶ、美しいメロディが随所に散りばめらた名曲。
ピアノ五重奏曲 [シューマン 室内楽曲]
- 出版社/メーカー: Warner Classics UK
- 発売日: 2004/05/17
- メディア: CD
第一楽章
★★★★★★★★☆☆
結構唐突な感じで、弦が前奏を奏で、ピアノがその後ドラマティックに入ってきて、そのまま激情的な第一主題を奏でる。その後、伸びやかで美しい第二主題が弦とピアノで順々に演奏される。この二つを基本に曲は華麗に展開されていく。
第二楽章
★★★★★★★★☆☆
悩み苦しむ青年の心の中を吐露したような悲し気で不安なメロディが弦によって奏でられ、ピアノがドラマティックにそれを演出する。流れるような少し不安な気持ちから解放されたような美しいメロディも悪くない。最後の方でかなりドラマティックに盛り上がるところもあり長い楽章ながら楽しんで聴ける。
第三楽章
★★★★★★★★☆☆
宙へと駆けあがっていくような前向きな明るい主題を持ったスケルツォ楽章。この主題に挟まれた二つの部分があるのだが、第一の部分はエキゾチックで美しいメロディ、第二の部分もエキゾチックだが、舞踏的要素の強いかなりスピード感のある楽しい雰囲気。最後は初めの部分が回帰されて終わる。これはABACAのロンド形式ではないのだろうか？
第四楽章
★★★★★★★★☆☆
最終楽章にふさわしく、劇的で華やかな楽章。舞踏的な要素がこの楽章も強く、聴いていると心も体も踊るような感じになる。協奏曲の最終楽章や、ベートーヴェンの交響曲を彷彿とさせる雰囲気もあり、最後の対位法を用いたフーガ的な部分も格好良い。
すべてのメロディが美しく楽しい、大傑作であると思う。
弦楽四重奏曲 第三番 [シューマン 室内楽曲]
- 出版社/メーカー: Warner Classics UK
- 発売日: 2004/05/17
- メディア: CD
第一楽章
★★★★☆☆☆☆☆☆
穏やかな短い序奏の後、主題に入り曲は展開されるのだが、すべてが退屈。
第二楽章
★★★★☆☆☆☆☆☆
変奏曲形式のスケルツォ楽章らしい。休符の多い独特のメロディが面白くはあるが、あまり魅力的とは言えない。正直退屈。
第三楽章
★★★★☆☆☆☆☆☆
穏やかな緩徐楽章。こちらもメロディにつかみどころがなく、ただ鳴っているだけという感じ。
第四楽章
★★★★☆☆☆☆☆☆
ベートーヴェンっぽい最終楽章。こちらもイマイチ。
シューマンの弦楽四重奏の中では音楽的に充実していて傑作とされているらしくよく演奏もされるらしいが、正直退屈。私は音楽的に充実している傑作と呼ばれるものが結構苦手だったりする。音楽的に充実していると恐らく構造が複雑になりメロディが軽視されるためかもしれない。だから現代音楽などもあまり楽しめないのだと思う。とにかくすべてが退屈な曲。
弦楽四重奏曲 第二番 [シューマン 室内楽曲]
- 出版社/メーカー: Warner Classics UK
- 発売日: 2004/05/17
- メディア: CD
第一楽章
★★★★★★☆☆☆☆
伸びやかな牧歌的なメロディで始まる。対位法が巧みに駆使され、平和的な雰囲気で曲は展開されていく。
第二楽章
★★★★★☆☆☆☆☆
変奏曲形式の緩徐楽章、らしい。高貴で優しい雰囲気なのだが、その分メロディがイマイチたっておらず、変奏曲形式を楽しめる程テーマがわからない。しかし高貴で美しい音楽なので、BGMとしてはとても良い。ハイドンやモーツァルトなどの古典派をイメージさせる楽章。
第三楽章
★★★★★★☆☆☆☆
リズムの面白い、拍のとりづらいスケルツォ楽章。各楽器のバトル的な側面もあり楽しめる。
第四楽章
★★★★★★☆☆☆☆
最終楽章にふさわしい、開放感のある面白い楽章。英雄的な雰囲気もある。
古典的な佇まいのある曲。初めの優しい雰囲気からだんだん高まっていくのも面白い。メロディ的には第一番の方が良いが、色々な側面で第二番の方が楽しめるかも。
弦楽四重奏曲 第一番 [シューマン 室内楽曲]
- 出版社/メーカー: Warner Classics UK
- 発売日: 2004/05/17
- メディア: CD
第一楽章
★★★★★★☆☆☆☆
憂いを帯びた悲しげな旋律を、各楽器が重なるような感じで奏でていく序奏部分は非常に美しい。その後、少し元気で明るい感じの第一主題が登場し、伸びやかな英雄的な雰囲気で曲は展開される。
第二楽章
★★★★★☆☆☆☆☆
元気なスケルツォ楽章。あまり印象的なメロディではない。
第三楽章
★★★★★★☆☆☆☆
チェロの深い、若干暗さのある演奏で始まる。その後優美で息の長い旋律をヴァイオリンが奏でる。伴奏の各楽器のメロディも美しい。変奏曲形式らしい。第一変奏はヴァイオリンのピッチカートの伴奏に乗ってチェロが伸びやかに旋律を奏でる。第二主題は少し元気な感じ。第三主題は少し悲しみを帯びた雰囲気で、最後はしっとりと終わる。
第四楽章
★★★★★★☆☆☆☆
スピード感のある激しい始まり。展開部でメンデルスゾーン的な雰囲気が出てきたり、各楽器のハーモニーや対位法的な絡みなど様々な様子が楽しめる。
各楽章の色の違いも明確でそれぞれに楽しめる要素のある楽しい曲。
アダージョとアレグロ 変イ長調 Op.70 [シューマン 室内楽曲]
- 出版社/メーカー: Warner Classics UK
- 発売日: 2004/05/17
- メディア: CD
評価
★★★★★★☆☆☆☆
ホルンとピアノの二重奏という珍しい編成。
アダージョ部分はホルンの和やかな鄙びた音色がとってもあっている。アレグロ部分になると、若干無理な感じがあるが、メロディは美しく聴きやすい曲。
