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ジャレットのミントコレクション [文学 日本 児童書 魔法の庭シリーズ]


魔法の庭ものがたり25 ジャレットのミント・コレクション (ポプラ物語館 87)

魔法の庭ものがたり25 ジャレットのミント・コレクション (ポプラ物語館 87)

  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2022/05/09
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



久しぶりに出た「魔法の庭ものがたり」の新刊、25巻。図書館で借りて読んだ。
今回のテーマは、ミントとキルト。
ミント=ペパーミントと私も思っていたのだが、この本によると世界には三千種類以上もあるらしい。

趣味の合うなんでも同じことが好きな友人を持つきつねの女の子が、友人が好きでやっているダンスを、自分が好きではなくやめたい。しかしやめてしまうと親友ではなくなってしまうのでは、と悩みジャレットの所に相談に来る物語。それを解決する過程で、「みんなちがってみんないい」という結論にたどり着く。

まあまあ面白かった。

25冊読み結構飽きてきた。次に新刊が出てももう良いかな、と思う。
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ジャレットと魔法のコイン [文学 日本 児童書 魔法の庭シリーズ]


魔法の庭ものがたり24 ジャレットと魔法のコイン (ポプラ物語館)

魔法の庭ものがたり24 ジャレットと魔法のコイン (ポプラ物語館)

  • 作者: やすこ, あんびる
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2020/12/22
  • メディア: 単行本



魔法の庭シリーズの最新刊が昨年12月に出たので、早速図書館で借りて読んだ。
今回は、「匂いによって過去を思い出す」ということと「間違った道などなく、自分の選んだ道こそが正しい道」というのがテーマとなっている。

昔どこかで読んだのだが、五感の中で嗅覚が最も体の中に残っている感覚らしく、匂いが一番過去や人を思い出させるらしい。香水の匂いを嗅ぐと、かなり昔にあってしばらく会っていなかった人でも、その人を思い出すことがあるらしい。

今回も、「自分の捉え方次第で未来を変えられる、選び取れる」という積極的メッセージが伝わる作品でとてもよかった。
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100年ハチミツのあべこべ魔法 [文学 日本 児童書 魔法の庭シリーズ]


魔法の庭ものがたり23 100年ハチミツのあべこべ魔法 (ポプラ物語館 78 魔法の庭ものがたり 23)

魔法の庭ものがたり23 100年ハチミツのあべこべ魔法 (ポプラ物語館 78 魔法の庭ものがたり 23)

  • 作者: あんびる やすこ
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2019/07/09
  • メディア: 単行本



久しぶりに「魔法の庭ものがたり」を読んだ。今のところこれが最新刊らしい。今年全巻を読んだことになる。

夏休みはかなり集中してこの「魔法の庭ものがたり」を読んでいたので、その世界にどっぷり浸かっていた感じだが、一旦離れると、またその世界に入り込むのに時間がかかるかと思っていたが、結構すんなり入れた。

今回のテーマは「ハチミツ」と「自分を変える」ということ。
人は、何かうまくいかないと、どうしても人のせいにしてしまう。そして相手が変わってくれることをどうしても求めてしまう。しかし、そうではなく、うまくいかない時には、自分が変わってみる。そうすれば周りも自然に変わっていく、というもの。

現実はここまでうまくいかない。やはりどんなに自分が変わっても変われない人間は多い。特に大人は
。とはいえ、まずは自分を顧み、自分が積極的に変わり関わっていくべき、というこの物語のメッセージは素晴らしい。

とても良い本だった。もう少し子供たちが大きくなったら、是非自分で読みすすめて欲しいシリーズだ。
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ハーブ魔女とふしぎなかぎ [文学 日本 児童書 魔法の庭シリーズ]


魔法の庭ものがたり22 ハーブ魔女とふしぎなかぎ (ポプラ物語館)

魔法の庭ものがたり22 ハーブ魔女とふしぎなかぎ (ポプラ物語館)

  • 作者: あんびる やすこ
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2018/06/30
  • メディア: 単行本



魔法の庭シリーズを遂に読み終わった。一応23巻まで出ているらしいが、近接の図書館にはまだおいていないので、取り敢えずはここまで。

今回のテーマは身近なものの大切さ。

スーのホテルに、世界的に有名なレストランを紹介する書き手がやってくることなり張り切るスーのホテルの料理長。世界中から美味しいものを集めて、試食会で出すが非常に不評。
結局、「おいしい」「素晴らしい」と評判のものは「そういう評判」だからおいしい、すばらしいと思うのであって、本当にそうなのかはわからない。

結局は、日常的、普段通りなものが素晴らしい、という結論に達し、普段からホテルで提供している料理が出され高評価を得る。

いつも書いていることだが、私はお祭り騒ぎが嫌いだ。普通であること、日々の実践を大事にすることこそが素晴らしいことであり、その積み重ねが新しいものを生み出すのだ。

よく、「先生こんにちは」みたいな、有名人が一回だけ学校にやってきて素晴らしい授業をして帰っていくというような番組があり、こんな授業が展開されたら子供も飽きずに勉強できるのに、みたいな展開になるが、それが特別だから楽しいであって、それが日常になったらきっと子供たちも飽きるだろうし、そもそも特別な授業を年間通して行うこと自体がこんなんだ。

最近若干マンネリ化し、飽きてきていたこのシリーズだが、この巻は結構面白く、楽しめた。
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うらない師ルーナと三人の魔女 [文学 日本 児童書 魔法の庭シリーズ]


魔法の庭ものがたり21 うらない師ルーナと三人の魔女 (ポプラ物語館)

魔法の庭ものがたり21 うらない師ルーナと三人の魔女 (ポプラ物語館)

  • 作者: あんびる やすこ
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2017/12/07
  • メディア: 単行本



ひさしぶりに「魔法の庭」シリーズを読んだ。
今回は、占いがテーマ。「本当の自分の気持ちは、自分にはわからないことが多い」というメッセージがメイン。
様々な匂いを嗅ぎ、自分がそのとき一番いい匂いだと感じたものが、自分の本当の気持ち、というのはすごいと思った。

人間は、その時に体や心の状態で、おいしいと思うものや良い香りと思うものが違うというのをどこかで読んだことがある。
人間に限らずすべての生きとし生ける物は一瞬一瞬変化している。もちろん好み等も変化している。そうしたことを改めて考えさせられた。

とはいえ、ストーリー、メッセージ性などはもう一歩か。20巻を過ぎ若干ネタ切れ感がある。
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魔法の庭の宝石のたまご [文学 日本 児童書 魔法の庭シリーズ]


魔法の庭ものがたり20 魔法の庭の宝石のたまご (ポプラ物語館)

魔法の庭ものがたり20 魔法の庭の宝石のたまご (ポプラ物語館)

  • 作者: あんびる やすこ
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2017/03/07
  • メディア: 単行本



今回は、イースターがテーマ。
イースターの「エッグハント」いわゆる「たまご探し」に端を発し、「夢探し」「夢を叶えること」についてジャレットが考えるというストーリー。

夢を叶える方法はたくさんある、そこに行き着くまでの時間もそれぞれ違うというもの。日本で生活していると、どうしても皆が同じように同じテンポで何かを行い、達成することを暗黙的に強いられることが多い。しかし、自分のペースで自分のやり方で達成できればよい。

最近は、色々なことが認められるようになっている。育児休暇などを取る男性が増えたこともそうだし、LGBTの権利が徐々に認められていることもそうだし、日本も少しずつではあるが、個人を尊重できる社会に変わりつつある。

とはいえ、まだまだである。くだらない伝統にとらわれることなく、もっともっと個を、つまり人間一人ひとり、自然のありのままを大切にしていける社会になっていってほしい。

最後に、カエデの木の精、ガーディーの一言を紹介して終わりたい。

p.p.140~141
「夢は遠くにかがやく道しるべのようなもの。それがずっとかがやいていて、あなたがそれを見うしなわないことが大切なのですよ。たとえ、いますぐにその光の下にまっすぐにたどりつけなくても、うまくいかなくて、光から遠ざかってしまうことがあっても、それでもいいのです。光を見うしなわなければ、きっとあなたはトパーズのようになれますよ」
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時間の女神のティータイム [文学 日本 児童書 魔法の庭シリーズ]


魔法の庭ものがたり19 時間の女神のティータイム (ポプラ物語館)

魔法の庭ものがたり19 時間の女神のティータイム (ポプラ物語館)

  • 作者: あんびる やすこ
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2016/08/11
  • メディア: 単行本



遂に、19巻まで来た。
今のところ23巻まで出ているらしい。どこまでこのシリーズは続くのか・・・。

今回は、100年に一度の彗星を観に、ジャレットの住む街へやってきた天文学者たちとの関わりを通して、「のんびり」と「せっかち」を考える。
「ねずみ」と「ぞう」の時間ではないが、それぞれの人、人に限らず自然の中にあるものはすべて各々の時間を持っている。それを大切に生きよう、というメッセージが込められたもの。

自分はどちらかというと、というより完全に「せっかち」なタイプだ。どうしても、それを人にも要求してしまう感がある。この本を読んで、少し気をつけなければな、と思った。
とはいえ、仕事をしているとどうしてもスピード感が要求されるし、様々なことをやりたい自分としては、色々なことを計算し、時間を効率的に使うよう考えてしまう。

ジャレットのトパーズ荘のように、ゆったりと時間の流れる空間で生活したいとは思う。
だが、なかなか難しいだろう・・・。

面白くなくはなかったがはじめのような新鮮さがなくなったからなのか、おもしろさの魔法が薄れてきている気がする。
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エイプリルと魔法のおくりもの [文学 日本 児童書 魔法の庭シリーズ]


魔法の庭ものがたり18 エイプリルと魔法のおくりもの (ポプラ物語館)

魔法の庭ものがたり18 エイプリルと魔法のおくりもの (ポプラ物語館)

  • 作者: あんびる やすこ
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2015/12/26
  • メディア: 単行本



魔法の庭シリーズ18巻を読み終わった。

今回は、コンクール前に突き指をしてしまい、本選に出られなくなってしまったエイプリル。それを境にピアノが弾けなくなってしまった彼女に何とか自信を取り戻してもらおうと、色々と考えるジャレット。

その過程で、「人には神から与えられた才能(ギフト)が、それぞれある」ということを聞き、皆が、自分がどんなギフトが与えられているのかを探す。

最終的にギフトは、「自信、勇気、好き」というものから成っているということがわかる。

高校生が大学を選ぶときなども、結局自分が「得意」かどうか、で決めてしまうのだが、やはり自分が「好き」かどうかがポイントなのだと思う。とはいえ、ある程度「得意」なものじゃないと、「自信」も持てないので、その辺はなかなか難しいのかとも思うが。

今回は、エイプリルのピアノがテーマだったので、音楽のことがそれなりに出てくるのだが、何度も書いているが、やはり音楽関係の描写が非常に薄い。そこがこのシリーズの若干残念な部分だ。
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ジャレットのきらきら魔法 [文学 日本 児童書 魔法の庭シリーズ]


魔法の庭ものがたり17 ジャレットのきらきら魔法 (ポプラ物語館)

魔法の庭ものがたり17 ジャレットのきらきら魔法 (ポプラ物語館)

  • 作者: あんびる やすこ
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2015/07/01
  • メディア: 単行本



「魔法の庭ものがたり」17巻を読み終わった。

今回は非常に良かった。
トパーズ荘を、世界的に活躍するプラントハンター(体に効く新しい植物を探す人)ケリーが訪れる。
世界中を飛び回るケリーをみて、日々トパーズ荘にいて働いている自分がとても小さな人間に思えてしまい、ジャレットは非常に気落ちしてしまう。しかしエルダーフラワーの木の精に『いつもどおり』でいることこそが、『奇跡や魔法』のようにすばらしいころなのだと教えてもらう。そのことがしっかりとわかった時のジャレットの言葉が美しい。

p.116
「心の中には、どんなものもかがやかせる『きらきら魔法』があるんだわ。そのつかい方はかんたん。いろいろなことを『すばらしい』と思えば、『きらきら魔法』は働き出すのよ。」

そして日々自分が町の人々のために薬を作っていることが彼らのためになっていることがわかったジャレットが言った言葉。

p.147
「「いつもどおり」が「奇跡のようにすばらしい」ことも、今いるこの場所でコツコツがんばることが、色々な人の役に立つことも。」

最近、日本人の内向き思想、若者が留学したがらない、などが問題とされる。私には何が問題なのか全くわからない。海外で活躍することが素晴らしいことなのか、日々、同じことを繰り返し、そのことで人々を助けることが、世界で働くことよりも劣っているのか。とにかく、派手なこと・お祭り騒ぎ(東京オリンピック狂騒・令和狂騒)、グローバルという言葉が日本人は好きなようだが、そろそろ日々穏やかに、ふとした日々の変化などを大切にする心をもっと重視しても良いのではないだろうか。

ケリーがジャレットに、トパーズ荘での暮らしは、日々同じで、退屈しないか、と聞いたときに、ジャレットが答えた言葉。

p.113
「「あら、ケリー。おなじように見えても、毎日少しずつちがうのよ。日がのぼる時間も庭のようすも、だんだんにかわっていくわ」
 そして季節をおいながら魔法の庭がどんなにうつくしく変化するかを話しました。」

世界・地球全体のつながりを意識して、日々の自分の生活や社会のことを考えることは重要だ。しかし、ひとつひとつの行動が必ずしも国外で行われる必要はない。小さな一つ一つの行動こそが、大きな世界を変えることなのだということを意識して行動することが何より大切なのではないだろうか。
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空色ハーブのふしぎなききめ [文学 日本 児童書 魔法の庭シリーズ]


魔法の庭ものがたり16 空色ハーブのふしぎなききめ (ポプラ物語館)

魔法の庭ものがたり16 空色ハーブのふしぎなききめ (ポプラ物語館)

  • 作者: あんびる やすこ
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2014/10/22
  • メディア: 単行本



ハーブの庭シリーズ16巻。

今回は、有名なバレリーナが交通事故にあい、踊れなくなってしまったことで、生きることすべてにやる気をなくしてしまった状態をどうするか、という物語。

昔やる気に満ちていた時の香りにより、やる気を取り戻す。

p.p.109~111
「音楽家ってハーブの薬屋さんとよくにているわね。~中略~音楽は目に見えないし、さわれないでしょ。それなのに人をやすらかにしてくれる。それってかおりとおなじだもの。」
「それなら『思いやり』も音楽とおなじかも。たとえ目には見えなくてもさわれなくても、人のやくに立つことってたくさんありそうね」

p.137
「しあわせは見えないし、さわれないものなのね。思い出もそう。大切なものは、みんなもともとわたしの心の中にあったのよ。」

我々はどうしても外的なものを充実させることで幸せを得ようとする。
だが、大事なのは内的なものを充実させることでり、それが充足されていれば本当に幸せでいられる。
しかしそれに気がつくのは本当に難しい。何か決定的な出来事がないと、なかなか気づくことができない。

『星の王子さま』てきなメッセージが伝えている本だった。
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魔女カフェのしあわせメニュー [文学 日本 児童書 魔法の庭シリーズ]


魔法の庭ものがたり15 魔女カフェのしあわせメニュー (ポプラ物語館)

魔法の庭ものがたり15 魔女カフェのしあわせメニュー (ポプラ物語館)

  • 作者: あんびる やすこ
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2014/03/20
  • メディア: 単行本



遂に15巻まで来た。

今回は、スーの母親に頼まれて、スーの両親が経営するホテルのウェルカム・ドリンクを夏休みの忙しい一週間に出してくれるよう頼まれた、ジャレットとスーとエイプリル。
お客様のことを考え、はじめは体に良い温かいハーブティーを出すが、あまり飲んでくれず。はちみつを加えて出すが、あまり飲んでくれず。メニューを増やし出すがこれまたあまり飲んでくれず。

結局いろいろなことから、暑い時期に温かいハーブティを出してもあまり客が飲んでくれないことに気がつき、冷たいものに変えると大評判に・・・。

という内容なのだが・・・。
いくら子供たちとはいえ、暑い夏に温かい飲み物を出せばあまり飲んでくれないというのは少し考えれば分かることだと思うのだが・・・。
結構今回はストーリー的に無理があったのでは、と思ってしまった。

とはいえ、次の一節はその通りだと思った。

p.120
「どんなに体にいいハーブティーでも、どんなに正しいことでも、自分がいいって思い込んでいるだけだったら、その人の身になって考えてるってことにはならないんだわ」

この言葉。自分もどうしても「正しい」と思うことを主張してしまう傾向があるので、心に留めて日々生活したいと思う。
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ローズマリーとヴィーナスの魔法 [文学 日本 児童書 魔法の庭シリーズ]


魔法の庭ものがたり14 ローズマリーとヴィーナスの魔法 (ポプラ物語館)

魔法の庭ものがたり14 ローズマリーとヴィーナスの魔法 (ポプラ物語館)

  • 作者: あんびる やすこ
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2013/11/22
  • メディア: 単行本



今回のテーマは、「ローズマリー」というハーブと「結婚」。
ローズマリーというハーブは、むかしから 結婚式にも葬式にも使われてきたらしい。
それを見てジャレットは、「うれしいときにも悲しいときにもつかわれたなんてほんとうにふしぎ」と思う。

「結婚」というものは、「うれしいときにもかなしいときにも寄り添っている」ことなのだということがわかる。聖書の一節も飛び出し「健やかなるときも病めるときも、富めるときも貧しいときも、生涯変わらず~」。

そして実際に結婚をすることになった大女優のオリビアが言った言葉が、私が大学時代からずっと思っていて、恋愛話をしていた時に、友だちに言ったこととあまりにも同じだったのでびっくりだった。

p.p. 121~122
「でも、ずっと近くにいることだけが『いっしょにいる』ってことじゃないと思うの。一番大事なのは、どんなときでも相手を思いつづけることなのよ。それが『いっしょにいる』っていうことだと思うわ。」
とかく、人は、一緒にいる、一緒にやる、など物理的に同じことを求める。しかし大事なのは精神、心であり、形ではなく中身なのだ。

前巻の「お揃いを求める」ことと「常に一緒にいるのを求める」ことは本質は一緒だ。形だけを求めていてもしょうがない。形から入って中身を整えることはよっぽど難しい。中身を整えて初めて形が整うことが全てだ。

14巻まで読み終わったが、常に新しいステキなメッセージが込められている。
本当に一巻一巻は短いがエッセンスがギュッとつまったステキなシリーズだ。
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おまじないは魔法の香水 [文学 日本 児童書 魔法の庭シリーズ]


魔法の庭ものがたり13 おまじないは魔法の香水 (ポプラ物語館)

魔法の庭ものがたり13 おまじないは魔法の香水 (ポプラ物語館)

  • 作者: あんびるやすこ
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2013/04/11
  • メディア: 単行本



今回も、非常に良い話だった。
①エイプリル、スー、ジャレットが仲良しの印として、「お揃いのもの」を買おうと決めるが、いざ探してみると、お互いの好みが合わずいいものが見つからない。結局自分たちは仲良しではないのではないかと悩む。
②レスキュー犬になりたい子犬のギフィが、そのために頭の中に千個の匂いを整理して貯めるために旅に出て、その途上で体調を悪くしてしまい、トパーズ荘に薬を調合してもらいにやってくる。
③アナベルが最愛の人ウィルに自分の気持ちを伝えられるような薬を調合してもらいにやってくる。

この3つが柱となって物語は展開する。
結論としては、3つの全く性質の異なるものや香りが合わさることで『上等』な性質のままになるというもの。

ジャレットの、悩みが晴れていくときの言葉が美しい。

p.131
「わたしたちは、香水の三つのかおりのようにぜんぜんちがう。でもそれでいいんだわ。いいえ、そのほうがずっといい友だちになれるのよ。」
 もう、おそろいのバッグがもてなくてもかまわない、とジャレットは心から思いました。好みがちがう三人にとって、「おそろい」は「仲よしの証明」にはならないと気がついたのです。
「だれかがむりをして『おそろい』をもっても、意味がないんだわ。それぞれがそれぞれのままで、これからも仲よしでいよう。」

同じものをもってお互い安心する、同質性をもった集団で集まり、異質なものを排除する、そういった風潮が現在非常に高まりつつある。しかしそれは本当の意味での「仲よし」とは言えない。お互いがお互いの個性を認め合い、高め合う関係こそが真の「仲よし」と言える。

嫌味なく、温かい物語で重要なことを伝えてくれるこのシリーズ。本当に素晴らしい。

だが、やはり音楽に関する描写がイマイチだ。
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魔女のステキな冬じたく [文学 日本 児童書 魔法の庭シリーズ]


魔法の庭ものがたり12 魔女のステキな冬じたく (ポプラ物語館)

魔法の庭ものがたり12 魔女のステキな冬じたく (ポプラ物語館)

  • 作者: あんびるやすこ
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2012/10/05
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



『魔女のステキな冬じたく』を読み終わった。
このシリーズ、結構人気の作品らしく、図書館で手に入れるのも結構大変。予約してから数日経って読みことができた。

秋から冬にかけて「やることリスト」を作って冬に備えて行く、という作品。私は寒さに弱く、あまり冬が好きではない。しかしこの作品は、そんな外的な寒さを消し飛ばす、内的な暖かさが恋しくなるような作品。読後すごく心が暖かくなった。本当に、とっても「ステキな」冬じたくの作品だった。

印象に残った言葉。

p.143
「だれかの役に立つこと、だれかによろこばれることが、じつはいつも自分自身をはげまし、心をあたためてくれていることにきがついたのです。」

p.148
どうしてトパーズはチェックマークをつけなかったのでしょう。
「感謝」の左よこの四角にペンをおいたとき、ジャレットはその理由が、はじめてわかったようなきがしました。
 そしてチェックマークはつけないまま、ペンをもどしたのです。
「やっぱりつけずにおくわ。だってこの項目には、やりおえたということがないんですもの、子ねこたち」

自分も日頃から、「感謝」ということを忘れずに生活したい。
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女王さまのむらさきの魔法 [文学 日本 児童書 魔法の庭シリーズ]


魔法の庭ものがたり11 女王さまのむらさきの魔法 (ポプラ物語館)

魔法の庭ものがたり11 女王さまのむらさきの魔法 (ポプラ物語館)

  • 作者: あんびるやすこ
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2012/04/19
  • メディア: 単行本



遂に11巻まできた。今のところ23巻まで発売されているらしい。このシリーズどこまで出るのであろうか。

今回のテーマは「ラベンダー」。ラベンダーは色々な効用を持ち、様々な場面で使える万能薬、つまりハーブの女王さまのようなもの。気分が落ち込んでいる時にも、元気を出したい時にも、怪我をした時にも使える。

私も、仕事場には、ラベンダーのエッセンシャルオイルを置いている。頭痛がするとき、やる気がしないときなどに、一滴アロマ・ストーンのようなものに垂らすと、落ち着くし、スッキリするし、やる気も出てくる。さらに、基本的に毎日、ラベンダーの葉っぱを混ぜたハーブ・ティーを水筒に入れて仕事中、仕事の帰りに飲んでいる。やはりこれも落ち着く。
本当に万能薬だなあ、と思う。

今回、心に残った一言。
p.118
「ラベンダーは『いつもどおり』のなかにある『ちいさなしあわせ』や『自分のやるべきこと』をおもいださせてくれるみたいだね」

「いつもどおり」。結構軽視される言葉だが、「特別じゃないこと」こそが、素晴らしい事なんじゃないかとわたしは常に思う。
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わがまま姫と魔法のバラ [文学 日本 児童書 魔法の庭シリーズ]


魔法の庭ものがたり10 わがまま姫と魔法のバラ (ポプラ物語館)

魔法の庭ものがたり10 わがまま姫と魔法のバラ (ポプラ物語館)

  • 作者: あんびるやすこ
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2011/10/04
  • メディア: 単行本



『わがまま姫と魔法のバラ』を読み終わった。
遂に10巻まで完読。
今回のテーマは、自分のさみしい思いを解消するためにはどうしたらよいか、というもの。
何が寂しかったり、悔しかったりすると、どうしてもそれを忘れようとしたり、人に当たり散らしたり、負の方向でその想いを解消しようとしたり、一時的にスッキリするような方法で、解決しようとすることが多い。しかし、それでは本質的には何も解決しない。

スーの、ホテルにやってきたジャレット、スー、エイプリルと同年代の女の子は非常にわがまま。しかし、そのわがままも実はさみしさから来たものだった。初めは単純な解決法しか見つけられず、一時的な解決を図るような処方しかできなかったジャレットだが、自分の体験や様々な出来事から、希望こそが本質的な解決策なのだと知り・・・。

何かあった時に、後ろ向きではなく、前向きな解決策を探ることこそ、本質的な解決策なんだということを改めて気づかせてくれる作品となっている。

ハーブを通して人生で大切なことを色々と教えてくれるこの物語集。とても好著だと思う。


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フェアリーたちの魔法の夜 [文学 日本 児童書 魔法の庭シリーズ]


魔法の庭ものがたり9 フェアリーたちの魔法の夜 (ポプラ物語館)

魔法の庭ものがたり9 フェアリーたちの魔法の夜 (ポプラ物語館)

  • 作者: あんびるやすこ
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2011/04/05
  • メディア: 単行本



「魔法の庭ものがたり」9巻を読み終わった。

今回は夏至、一年で最も昼の長い日の話。夏至、ミッドサマー、には妖精の世界と人間の世界をつないでいるとびらがひらくという言い伝えがあるらしい。シェイクスピアの『真夏の夜の夢』もそんな感じのストーリーだし、ヨーロッパにはそんな言い伝えが結構あるのだろうか・・・。

この流れに沿って、このはなしにも、妖精たちが登場する。そして妖精たちから「フェアリーの夏至祭」に使用するキャンドルを頼まれる。そのキャンドルをつくる中で、ジャレットは会いたかったトパーズに夢の中で会う。そのとき言われた言葉。

p.p.116~117
「これからもむずかしい注文をうけて、どうしようとか、これでいいのかしらって思うことがあるはずよ。でもそのとき、だれか自分以外の人ならどうするだろうなんて考えないで。おきゃくさまの気もちになって、自分がいいと思ったことを、いっしょうけんめいにすればいいのよ」

私たちが仕事をしていると、どうしてもくだらない慣習や、上司のこと、仕事をすべき相手を取り巻く人々のことを考えて行動してしまう。しかし本当にやるべきは、相手本人にとって一番いいことは何なのか、ということ以外はない。どこかの国で「忖度」という言葉が流行っているが、この「忖度」という言葉が流行った状況と全く逆の状況を作り出すようにトパーズはジャレットに言っているのだ。

皆が本当に思うべき相手のことを考え、行動できたらもっと世界はステキな方向へ向かうと思うのだが・・・。

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夢見るポプリと三人の魔女 [文学 日本 児童書 魔法の庭シリーズ]


魔法の庭ものがたり8 夢みるポプリと三人の魔女 (ポプラ物語館)

魔法の庭ものがたり8 夢みるポプリと三人の魔女 (ポプラ物語館)

  • 作者: あんびるやすこ
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2010/10/09
  • メディア: 単行本



魔法の庭ものがたり8巻を読み終わった。

今回は、クリスマス・シーズンのポプリがテーマ。メッセージとしては「待つ」ことの重要性。ポプリというものが、色々と混ぜ合わせて、一ヶ月近く熟成させてできるものだということを初めて知った。クリスマスのアドベント(降誕節)と絡めて、(誕生を)待つことの重要性と高揚感・幸福感を伝えている。

とても心温まる素晴らしい作品だ。ハーブというものを使って色々な人生において重要なことを嫌味なく伝えるこの「魔法の庭ものがたり」。本当に素晴らしい作品だと思う。
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ジャレットとバラの谷の魔女 [文学 日本 児童書 魔法の庭シリーズ]


魔法の庭ものがたり7 ジャレットとバラの谷の魔女 (ポプラ物語館)

魔法の庭ものがたり7 ジャレットとバラの谷の魔女 (ポプラ物語館)

  • 作者: あんびる やすこ
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2010/04/20
  • メディア: 単行本



朝の洗濯、朝食などを済ませているあいだに、一冊読み終わってしまった。

今回は「人間の努力」がテーマ。
スーのテニスの試合、と「奇跡を起こす」魔法の薬を組み合わせて物語を展開している。

魔法を使えば奇跡は起こせるが、そんなことで奇跡を起こしてもしょうがない。カンニングをする人間や、人を騙して金を儲ける人間が多々いるが、そんなことをしてもしょうがない。日々の積み重ねによる努力の結果こそが魔法であり、奇跡である、というもの。

とてもよいお話だった。
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魔法の庭のピアノレッスン [文学 日本 児童書 魔法の庭シリーズ]


魔法の庭のピアノレッスン―魔法の庭ものがたり〈6〉 (ポプラ物語館)

魔法の庭のピアノレッスン―魔法の庭ものがたり〈6〉 (ポプラ物語館)

  • 作者: あんびる やすこ
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2009/10/01
  • メディア: 単行本



遂に6巻まで読み終わった。一冊約150ページで、しかもページに含まれる文字数が少ないのであっという間に読めてしまう。
今回は、トパーズ荘の庭のハーブたちに、日頃の感謝も込めて音楽を聴かせてあげることになる。CDを聴かせるがあまり嬉しそうではないハーブたち。そんななか、世界的なプロの音楽家である父親と母親が演奏旅行の途中にトパーズ荘に立ち寄ることに。そこで生演奏をしてもらおうと、中古のピアノを購入。そして実際に弾いてもらって・・・。

という感じの話。
世界的に有名な演奏家、ということで、モーツァルトのCDも出しているくらいなので、恐らくクラシックの演奏家なのであろう。そんな彼らが次のコンサートの一曲目に自作の曲を用いる、ということらしいのだが、世界的に有名なクラシックデュオが、そんなことをするのだろうか、と疑問が湧いてしまった。

この間の楽譜を「暗譜」することを、「暗記」と書いていたのと同様、この作者音楽関係に弱い。音楽を演奏するシーンの描写などもイマイチで、せっかく世界的に有名な音楽家を登場人物として用いるのであれば、もう少し研究してもいいのではないかなあ、と若干思ってしまった。

ストーリーに人間同士の恋なども出てきて、登場人物が増えてくるなど、面白くはあった。
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だれでもできるステキな魔法 [文学 日本 児童書 魔法の庭シリーズ]


だれでもできるステキな魔法―魔法の庭ものがたり〈5〉 (ポプラ物語館)

だれでもできるステキな魔法―魔法の庭ものがたり〈5〉 (ポプラ物語館)

  • 作者: あんびる やすこ
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2009/04/01
  • メディア: 単行本



「魔法の庭ものがたり」5巻を読み終わった。
今回のテーマはカモミール。
昔は、カモミールティーはなんとなく、薄い味で、匂いもあまり好きではなかったのだが、ここ数年、結構好きな香りになってきた。カモミールに限らず、ハーブティー自体があまり好きではなかったのだが、色々とハーブについて学ぶうちにその香りや味に慣れてきて、普通のお茶よりも美味しいと感じるようになった。

よく眠ることができないとき、カモミールティーはよく効くとされる。そこでジャレットもよく眠れないと相談にきた人々に、カモミールを処方する。だが、あまり効き目がない。色々悩んだ挙句、達した結論は、カモミールティーを一緒に飲んでお話することが大切だということ。

食事でもそうだし、お茶でもそうなのだが、やはり誰かと一緒に食べたり飲んだりすると、美味しさは倍増される。それがまさに「だれでもできる」魔法なのだ。そして確かにこのメッセージは「ステキな」メッセージだと思う。

テーマであるカモミール同様、とても心落ち着くものがたりだった。
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タッジーマッジーと三人の魔女 [文学 日本 児童書 魔法の庭シリーズ]


タッジーマッジーと三人の魔女―魔法の庭ものがたり〈4〉 (ポプラ物語館)

タッジーマッジーと三人の魔女―魔法の庭ものがたり〈4〉 (ポプラ物語館)

  • 作者: あんびる やすこ
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2008/10/01
  • メディア: 単行本



魔法の庭ものがたり4巻を読み終わった。

今回は、いわゆる花束の話。花束のことを「タッジーマッジー」という。半束ももともとは癒し効果など、普通のハーブと同じような効果を期待して作られたものらしい。ブーケなどもその一種。ジャレット、スー、エイプリルの三人が、お祭りでタッジーマッジーをお客さんに合わせて作るというお店を開く話。その過程でこの三人が喧嘩するのだが、仲直りの仕方も可愛らしく素敵だ。

ここまで読んでくると飽きてくるかとも思ったが、そうでもなく、まだまだ楽しんで読めそうだ。
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ペパーミントの小さな魔法 [文学 日本 児童書 魔法の庭シリーズ]


ペパーミントの小さな魔法―魔法の庭ものがたり〈3〉 (ポプラ物語館)

ペパーミントの小さな魔法―魔法の庭ものがたり〈3〉 (ポプラ物語館)

  • 作者: あんびる やすこ
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2008/04/01
  • メディア: 単行本



『ペパーミントの小さな魔法』を読み終わった。

今回はコンクールで優勝してしまうほど素晴らしい腕前のピアニスト、エイプリルが登場する。この女の子も初めは誤解等のためツンツンしているが、ジャレットのハーブの力によって、誤解が段々と溶けていき、最後はジャレット、スーと仲良しになる。

この巻では6匹の猫たちも大活躍する。こども向けの本ということもあり、伏線なども非常にわかりやすいが、それなりに面白い。そしてこのピアニスト、エイプリルが心を回復する過程でも、「誰かのために」ということが非常に重要な役割を演じる。「誰かの為に」何かをすることで、心が回復し、落ち着く、というのは非常に素晴らしい。キリスト教精神にも通ずるものであり、「情けは人の為ならず」という言葉とも近いものがある。

ちなみに一点気になったのだが、恐らく、楽譜は「暗譜」するものであり、「暗記」するものではないと思う。編集者等も読んで、本にしているのだとは思うのだが・・・。
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二代目魔女のハーブティー [文学 日本 児童書 魔法の庭シリーズ]


二代目魔女のハーブティー―魔法の庭ものがたり〈2〉 (ポプラ物語館)

二代目魔女のハーブティー―魔法の庭ものがたり〈2〉 (ポプラ物語館)

  • 作者: あんびる やすこ
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2007/10/01
  • メディア: 単行本



魔法の庭ものがたり第二巻を読み終わった。

魔女の家、トパーズ荘に住むようになったジャレットはいよいよ薬屋を始めることに。
しかし、お客さんが集まらない。お客を集める作戦を練り、それを実行する中で様々な人に会い、様々なことを経験し、またひとつ成長する。

第一巻同様、基本は「相手を思いやること」「人のために行動すること」がテーマとなっている。
悪役が出てこず、皆が心優しい人ばかりで、ハーブを中心に皆が心を回復していく様子もとても温かい。
素晴らしいシリーズだと思う。

是非、冬に読みたいシリーズだ。
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ハーブ魔女のふしぎなレシピ [文学 日本 児童書 魔法の庭シリーズ]


ハーブ魔女のふしぎなレシピ―魔法の庭ものがたり〈1〉 (ポプラ物語館)

ハーブ魔女のふしぎなレシピ―魔法の庭ものがたり〈1〉 (ポプラ物語館)

  • 作者: あんびる やすこ
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2007/04/01
  • メディア: 単行本



こどもが小学生になり初めての夏休みを迎えた。日頃から私たち親が新聞を読んでいるのを興味深そうに眺めていることが多かったので、本人にも新聞をとってあげようと思い、「朝日小学生新聞」を夏休みに入る少し前から購読し始めた。しかし、本人には少し早かったらしく、一面にある漫画を時々読むくらいで、あまり読まないので一ヶ月足らずでやめてしまった。

とはいえ、私はその期間毎日その新聞にも目を通しており、その中で知ったのがこの本。子ども(おそらく女の子)に大人気のシリーズらしい。ハーブと猫と人間の成長を描いた作品らしく、大人もはハマる、というより一緒に読んでいる親の方がハマる作品とあったので図書館で借りて読んでみようと思い図書館を探した。しかし、結構この一巻は借りられており、借りるのにそれなりに時間を要した。人気作というのがわかった気がする。

ジャレットという、世界的に有名な音楽家の娘のもとに、魔女の屋敷の相続権が舞い込んできたという手紙が届く。相続するには、その屋敷に気に入られなければならない、ということ。
さっそくジャレットはその屋敷に行き、一週間そこに住み、相続権があるかどうか確かめられる。
そこで6匹の猫、ハーブと出会い、様々な心の葛藤などを経て、無事その屋敷に気に入られ、そこを相続することになる。

たった一週間という期間なのだが、ジャレットの心の成長が細やかに描かれており、ハーブの知識もふんだんに盛り込まれており、確かに素敵な作品となっている。ジャレットがとても一生懸命で真っ直ぐな性格で読んでいてとても心地よい。

確かに小学生にはオススメの作品だ。もう少し子供が大きくなったら一人で楽しんで読める気がする。
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