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死せる鼓手、少年鼓手 [マーラー 歌曲]


マーラー:少年の魔法の角笛,さすらう若者の歌 SONY CLASSICAL:S 44935 DE Original

マーラー:少年の魔法の角笛,さすらう若者の歌 SONY CLASSICAL:S 44935 DE Original

  • 出版社/メーカー: SONY CLASSICAL
  • 発売日: 2021/12/05
  • メディア: LP Record



死せる鼓手
★★★★★☆☆☆☆☆
派手な行進曲風の雰囲気で始まり、男性が力強く歌い始める。小太鼓が何度かなったあと、女性が伸びやかに歌う部分になる。その後再び小太鼓の音ともに行進曲風になり男女がハーモニーを奏でて終わる。

少年鼓手
★★★★★☆☆☆☆☆
非常に重く暗い雰囲気で始まる。脱走に失敗した少年の歌らしい。悲しげなメロディを女性が歌う。少し明るいファンファーレ風のメロディは刑務所の外の音楽なのだろうか。その後ゆったりとしたメロディを男性が歌う。再びはじめの暗いメロディに戻り女性が歌う。曲はゆっくりと流れていき静かに終わる。
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少年の魔法の角笛 [マーラー 歌曲]


マーラー:少年の魔法の角笛,さすらう若者の歌 SONY CLASSICAL:S 44935 DE Original

マーラー:少年の魔法の角笛,さすらう若者の歌 SONY CLASSICAL:S 44935 DE Original

  • 出版社/メーカー: SONY CLASSICAL
  • 発売日: 2021/12/05
  • メディア: LP Record



第一曲:歩哨の夜の歌
★★★★★★☆☆☆☆
ファンファーレのような勇ましい出だしで、その後も行進曲風の曲調が続く。途中若干静かにメロディアスになる部分も綺麗で良い。最後は力強い歌で終わる。

第二曲:むだな骨折り
★★★★★☆☆☆☆☆
半音階的な浮遊感のあるメロディで始まる。途中の伸びやかなメロディもどことなく不安感がある。

第三曲:不幸な時の慰め
★★★★★☆☆☆☆☆
この曲も諧謔的で、若干プロコフィエフを思わせる面白いメロディで男性と女性が対話する。

第四曲:この歌を作ったのは誰?
★★★★★★☆☆☆☆
美しい穏やかなメロディで始まる。様々な楽器がささやきあう様に音を出したあと、幸福感に満ちた歌を女性が歌う。とても伸びやかな三拍子の伴奏に導かれ森の動物たちと踊る子供たちが目に浮かぶかのような曲。

第五曲:この世の生
★★★★★★☆☆☆☆
葬送行進曲のような伴奏に、力強い歌が乗る。単調なメロディながらどことなく耳に残る。

第六曲:魚に説教するパドヴァの聖アントニウス
★★★★★☆☆☆☆☆
再び行進曲風に始まり男性が力強く歌う。突然静かに穏やかになると、美しく伸びやかなメロディを女性が歌う。基本的には、この二つの音楽の繰り返し。

第七曲:ラインの伝説
★★★★★☆☆☆☆☆
のどかなどこか懐かしげなメロディを淡々と男性が歌う。

第八曲:塔の中で迫害されている者の歌
★★★★★★☆☆☆☆
カッコウの鳴き声のような音がなり、女性が明るく楽しげに歌い始める。間奏部でもカッコウが鳴く。途中ティンパニーの激しい音と共に、曲は暗さを帯びる。その後明るい雰囲気に戻り、女性が叫ぶと再び曲は陰影を帯びる。最後は楽しげな舞曲となり終わる。

第九曲:美しいラッパが鳴りひびくところ
★★★★★☆☆☆☆☆
弦の低音のピッチカートで不気味に曲は始まる。不気味な雰囲気を残したまま男性が歌い始める。弦のピッチカート伴奏が印象的な曲。

第十曲:高い知性を賛える
★★★★★☆☆☆☆☆
色々な動物が登場し勝手に話をしている感じの混沌とした曲。もう一歩か。

全体的に絵画性に富み悪くはない。


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亡き子をしのぶ歌 [マーラー 歌曲]


Great Recordings Of The Century - Mahler: Kindertotenlieder; Gluck, etc / Ferrier, Walter

Great Recordings Of The Century - Mahler: Kindertotenlieder; Gluck, etc / Ferrier, Walter

  • 出版社/メーカー: EMI Classics
  • 発売日: 1998/10/13
  • メディア: CD



私の好きなリュッケルトの詩による歌曲集。

第1曲「いま太陽が燦々と昇ろうとしている」
★★★★★★★☆☆☆
叙情性豊かな悲しげな旋律がオーケストラによって奏でられ、そのあと歌が入ってくる。同じように悲しげなメロディを歌うのだが、少し感情が高まり、そのあと安らぎが訪れたような穏やかな美しいメロディがホルンによって奏でられる。オーケストラやハープの控えめな伴奏がこの曲の美しさを際立たせている。

第2曲「いま私はわかった。なぜそんな暗い炎を」
★★★★★★☆☆☆☆
完全に悲劇を迎えた感じの絶望的なオーケストラの伴奏で始まる。その後悲しい内面の吐露のようなオペラのアリアのような歌が始まる。段々と感情が高まっていき音楽は長調に向かって、天国へ向かって進んでいくかのよう。ハープが活躍する中間部はとても綺麗。はじめのメロディが回帰され終わる。

第3曲「おまえたちのおかあさんが戸口から歩み入るとき」
★★★★★☆☆☆☆☆
交響曲のスケルツォ楽章的な若干朴訥な感じで始まる。時に感情の高まりを見せるがあまり面白くない曲かも。

第4曲「よく私は子供らはただ散歩に出かけただけだと考える」
★★★★★★☆☆☆☆
伸びやかなメロディで始まるが、歌が始まるとすぐに影を帯びる。子どもを失った親の心の揺れを表すかのような悲しげなメロディと前向きなメロディが常に交差して進む。後ろでなるハープや管楽器の控えめな伴奏が本当に良い味を出している。最後は子守唄のように明るくそっと終わる。


第5曲「こんな嵐のような天候の中で」
★★★★★★★☆☆☆
激しい嵐のような始まり。うねるようなメロディが印象的。歌も力強く歌い始める。曲の半ばまでこの激しい雰囲気が続いた後、突然曲は静かになりメロディも穏やかで美しいものになる。簡素な「タラタラタラタラ」という伴奏に導かれ天国へ引っ張っていかれるような雰囲気。ここでもハープの音が非常に効果的に用いられている。最後はこれ以上ないというほど穏やかに美しく終わる。

ゲーテもそうなのでが、やはり素晴らしい詩人というのは音楽家の心を刺激し良い音楽を作らせるらしい。色々な歌曲や交響詩などを聴いてそう思った。
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さすらう若人の歌 [マーラー 歌曲]


Lieder Eines Fahrenden Gesellen, Kindertotenlieder: F-dieskau(Br) Ackermann / R.kempe / +h.wolf

Lieder Eines Fahrenden Gesellen, Kindertotenlieder: F-dieskau(Br) Ackermann / R.kempe / +h.wolf

  • アーティスト: Mahler マーラー
  • 出版社/メーカー: Diapason *classic*
  • 発売日: 2018/10/13
  • メディア: CD



第一曲:恋人の婚礼の時
★★★★★★★☆☆☆
物語の始まりを告げるかのような優しいぼんやりしたメロディをオケが奏で、同じメロディをテノールが歌う。途中滑らかな美しいメロディも登場し、最後ははじめのメロディが回帰され終わる。とても物語性に富んだ面白い曲。

第二曲:朝の野を歩けば Ging heut' morgens übers Feld
★★★★★★☆☆☆☆
跳ねた感じの心のウキウキ感を表したかのような広がりのある出だし。途中少し静かになり、ピクニックを楽しむかのような一歩引いた感じになるところも綺麗。最後はゆったりと落ち着いて終わる。

第三曲:僕の胸の中には燃える剣が Ich hab' ein glühend Messer
★★★★★★☆☆☆☆
激しい炎が燃え盛るような出だし。かなり激情的な曲。ドラマティックで穏やかな雰囲気が多いこの曲集に合って良いアクセントにはなっている。

第四曲:恋人の青い目
★★★★★★★☆☆☆
マーラーの交響曲のアダージョ楽章のような美しいメロディ。ハープなど様々な楽器も使われ、途中行進曲風な部分も出てきて楽しめる。

全体を通して物語性に富んだとても楽しめる曲集となっている。確かに傑作歌曲集と言える。
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若き日の歌 第三集 [マーラー 歌曲]


Complete Recitals on Warner Classics

Complete Recitals on Warner Classics

  • アーティスト: Christa Ludwig
  • 出版社/メーカー: Warner Classics
  • 発売日: 2018/03/09
  • メディア: CD



第一曲:シュトラスブルクの砦に Zu Straßburg auf der Schanz'
★★★★★☆☆☆☆☆
自然を感じる美しい伸びやかな前奏でさぞかし美しい曲が展開されるのだろうと思いきや、とっても暗いメロディを歌い始める。その後も若干自然の美しさが出たと思うと、力強い歌が入ってくる。後半行進曲風の伴奏の上を綺麗なメロディが歌われ、最後はファンファーレがなった後、伸びやかに美しいメロディが歌われキレイに終わると思いきや、行進曲風に終わる。不思議な雰囲気の曲。

第二曲:夏に小鳥はかわり
★★★★★☆☆☆☆☆
半音階を駆使した不思議な不安定な曲。鳥の声を摸したかのような歌は面白い。かなり高音で歌われ続ける結構難しそうな曲。

第三曲:別離
★★★★★☆☆☆☆☆
ピアノの派手な前奏で始まり、激情的なメロディが歌われる。結構激しい曲。

第四曲:もう会えない!
★★★★★☆☆☆☆☆
一転して静かな沈鬱な曲。第三曲で別離の瞬間怒りをぶつけ、それでも行ってしまった恋人を懐かしんでいるかのような感じ?

第五曲:うぬぼれ
★★★★☆☆☆☆☆☆
スケルツォ的な諧謔的な歌。あまり好きではない感じの曲。
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若き日の歌 第二集 [マーラー 歌曲]


Complete Recitals on Warner Classics

Complete Recitals on Warner Classics

  • アーティスト: Christa Ludwig
  • 出版社/メーカー: Warner Classics
  • 発売日: 2018/03/09
  • メディア: CD



第一曲:いたずらっ子をしつけるために
★★★★★☆☆☆☆☆
子どもをやさしく言い聞かせるお母さんのセリフのような曲。跳ねたリズムが面白い。

第二曲:私は緑の野辺を楽しく歩いた
★★★★★☆☆☆☆☆
美しく鄙びたゆったりとしたメロディで始まる。途中若干暗さを帯びた部分がある。心が穏やかになるゆったりと聴ける曲。

3.外へ、外へ
★★★★☆☆☆☆☆☆
ピアノ伴奏も歌も激しい曲。正直こういう力強い歌曲は好きではない。


4.たくましい想像力
★★★★★☆☆☆☆☆
ピアノだけでも成立しそうな印象的な伴奏に、オブリガートのような歌が入ってくる。どっちが主役かわからない面白い曲。
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若き日の歌 第一集 [マーラー 歌曲]


Complete Recitals on Warner Classics

Complete Recitals on Warner Classics

  • アーティスト: Christa Ludwig
  • 出版社/メーカー: Warner Classics
  • 発売日: 2018/03/09
  • メディア: CD



第一曲:春の朝
★★★★★★☆☆☆☆
題名通りの「春の朝」のような爽やかで美しい歌曲。木や鳥自然の生き物に「起きて!」と呼びかける曲。伴奏のやさしい流れるようなメロディやトリルも美しい。

第二曲:思い出
★★★★★☆☆☆☆☆
一転して、若干暗い感じの曲。ピアノの淡々とした伴奏に乗って恋の嘆きを静かに歌う。

第三曲:ハンスとグレーテ
★★★★☆☆☆☆☆☆
明るく楽しげな曲だが正直あまり面白くない。

第四曲:ドン・ファンのセレナード
★★★★★★☆☆☆☆
優しさの中に秘めた情熱を感じさせる曲。段々とメロディが高まっていく部分が良い。

第五曲:ドン・ファンのファンタジー
★★★★☆☆☆☆☆☆
まさにファンタジーという感じのふわふわした感じでつかみどころのない曲。もう一歩か。途中若干綺麗なメロディが登場はするが・・・。
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嘆きの歌 [マーラー 歌曲]


マーラー:カンタータ「嘆きの歌」(全曲)

マーラー:カンタータ「嘆きの歌」(全曲)

  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2016/06/22
  • メディア: CD



マーラー最初の作品らしい。様々な童話をもとに自分で詞を書き曲を付けたものらしい。

1.森の童話
★★★★☆☆☆☆☆☆
ロマン主義的な美しい神秘的な旋律で始まる。確かに物語が始まりそうな雰囲気を醸し出している。かなり長い前奏のあと、テノール(バリトン?)が朗々と歌い、その後合唱や女性のソロも入ってきて皆で物語を語る。はじめの前奏はドラマティックでとても良いのだが歌が入ると正直つまらなくなる。

2.吟遊詩人
★★★★☆☆☆☆☆☆
こちらも不穏な空気を匂わせる緊張感のある長めの前奏。だがこの曲も歌が入るとたちまちつまらなくなる。

3.婚礼の曲
★★★★★☆☆☆☆☆
いきなりシンバルの一撃で始まる。かなり派手な劇的な音楽がいきなり全開で始まる。段々と長調になっていき祝祭感に満ちてくる。シンバルが鳴りまくった後、合唱が劇的に歌う。その後静かになるアダージョ部分も悪くはない。三曲の中では一番起伏に富みメロディも良いのだが、それでもやはりもう一歩か。

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リュッケルトの詩による5つの歌曲 [マーラー 歌曲]


Mahler Lieder

Mahler Lieder

  • 出版社/メーカー: Angel Records
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD




1. 私の歌を覗き見しないで
★★★★★☆☆☆☆☆
童謡的であり、少し不安定な不気味な感じもあり、どこか楽しげでもある、少し不思議な感じの曲。

2. 私は仄かな香りを吸い込んだ
★★★★★★☆☆☆☆
しっとりとした感じの曲。子守唄のような優しい曲。

3. 真夜中に
★★★★★★☆☆☆☆
前奏が非常に印象的で童話の始まりを告げるかのような物語性を帯びていながらも簡素な感じ。不安な心を現すどこか物悲しげなメロディが美しい。途中、希望を見いだせるような明るい雰囲気になるが、再び初めのメロディが戻る。最後の最後で空から光がさしたようにかなり前向きになり壮麗に終わる。

4. 美しさゆえに愛すなら
★★★★★★★☆☆☆
リュッケルトの最高の歌詞による最高の歌。美しさ、若さ、豊かさではなく、心から愛してくださいと訴える歌。優しさと慈愛に満ちた名曲。

5. 私はこの世に捨てられて
★★★★★★☆☆☆☆
とてものどかで優しい前奏で始まる。題名ほどに暗い曲ではなく、この曲も優しさに満ちている。ハープの音がとても優しく美しい雰囲気を作り上げている。

歌曲集としてはメロディアスで結構楽しめる。優しい曲が多く非常に聴きやすい。
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三つの歌曲 1880年作曲 [マーラー 歌曲]

マーラー自身の詩による3つの歌曲。

1. 春に
★★★★☆☆☆☆☆☆
題名から連想されるほど明るく楽しげな曲ではない。心の不安に常に苦しめられているかのような陰鬱な雰囲気が常にある曲。

2. 冬の歌
★★★★★☆☆☆☆☆
一転して、冬の雪を楽しんでいるかのような明るい曲。途中恋人が振り向いてくれない悲しさを歌う部分が若干悲しげだが、その部分も最後ドラマティックな雰囲気に有り最後は前向きな感じで終わる。

3. 緑野の5月の踊り
★★★★★☆☆☆☆☆
春の訪れを楽しむかのような喜びに満ちた曲。ヨーデルのような若干裏声を用いたところも面白い。メロディも綺麗で聴きやすい。
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