交響曲 第105番 協奏交響曲 [ハイドン 交響曲]
交響曲 第104番 ロンドン [ハイドン 交響曲]
ハイドン:交響曲第104番《ロンドン》&第103番《太鼓連打》
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2007/12/12
- メディア: CD
第一楽章
★★★★★★★☆☆☆
短調の悲劇的ロマン的な序奏のあと、伸びやかな田園風の主題が提示される。ブラームスを感じさせる壮大でロマンあふれる楽章。
第二楽章
★★★★★★★☆☆☆
優しく穏やかな旋律で始まり、その後、悲しげではかない旋律が現れる、最後は堂々と終わる。この主題が変奏曲として次々と奏でられる。
第三楽章
★★★★★☆☆☆☆☆
堂々とした始まり。続いて流れるような滑らかな中間部が来て、はじめの主題に回帰して終わる。
第四楽章
★★★★★★☆☆☆☆
遠くから何かが聴こえてくるかのような大自然を感じさせるイントロ。その後一気に盛り上がり壮大な世界が広がる。
ブラームスの交響曲に近い、優美で壮大な曲。
交響曲 第103番 太鼓連打 [ハイドン 交響曲]
ハイドン:交響曲第104番《ロンドン》&第103番《太鼓連打》
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2007/12/12
- メディア: CD
第一楽章
★★★★★★★☆☆☆
冒頭いきなりティンパニーの連打で始まる。さらにそのあと、チェロが超低音で悲しげな息の長い旋律を、そのあとを受けヴァイオリンがこれまた哀愁漂うメロディを奏でる。このかなり長い前奏の後、伸びやかな第一主題、優雅でのどかなワルツっぽい第二主題が続く。最後は嵐のような雰囲気になり、ティンパニーが大活躍して終わる。
第二楽章
★★★★★★★☆☆☆
勇壮な長調と悲しげな短調の二つの親しみやすい主題が変奏曲で次々と奏でられる。途中のエキゾチックなヴァイオリン・ソロも良いし、最後ティンパニーが活躍する部分も良い。
第三楽章
★★★★★★☆☆☆☆
堂々とした始まり。時折現れる、優雅で若干悲しげな雰囲気も悪くない。ハイドンのメヌエット楽章としては印象的。
第四楽章
★★★★★★☆☆☆☆
まるで第一楽章の始まりのような雄大な雰囲気を醸し出すホルンの音から始まる。その後スピードを上げ曲が展開される。どこかのどかで自然を感じさせる。
全体的にメロディも美しく聴きやすい曲。
交響曲 第101番 時計 [ハイドン 交響曲]
London Symphonies Vol. 2: 93 94 97 99 100 101
- 出版社/メーカー: Philips
- 発売日: 1994/10/11
- メディア: CD
第一楽章
★★★★★★☆☆☆☆
明るく元気で高貴な楽章。前向きな感じで応援歌っぽい雰囲気もある。
第二楽章
★★★★★★☆☆☆☆
二拍子の単調なリズムが、時計っぽいというので、この名前がついたのであろう。旋律ものどかで悪かない。変奏曲形式。
第三楽章
★★★★★☆☆☆☆☆
力強いが優雅なメヌエット。
第四楽章
★★★★★☆☆☆☆☆
ゆったりめの最終楽章。優雅な雰囲気。
1、2楽章が若干印象的な曲。
交響曲 第100番 軍隊 [ハイドン 交響曲]
London Symphonies Vol. 2: 93 94 97 99 100 101
- 出版社/メーカー: Philips
- 発売日: 1994/10/11
- メディア: CD
第一楽章
★★★★★★☆☆☆☆
美しい序奏のあと、鳥の鳴き声のような可愛らしい主題が提示される。この主題を中心に森の中を描写したような美しくも楽しい音楽が流れる。
第二楽章
★★★★★★☆☆☆☆
高貴な、ダンス・パーティのお客様を迎えるような美しい叙情楽章。中間部のメロディも優雅で素晴らしい。
第三楽章
★★★★★★☆☆☆☆
実際のダンス・パーティでも使用されそうな、楽しく優美なメヌエット楽章。
第四楽章
★★★★★★☆☆☆☆
こちらも流れるような高貴なメロディが印象的な最終楽章。若干陰りのある部分もあったりと飽きずに聴ける。
全体的にメロディが印象的な部分が多く、ハイドンの中ではかなり楽しく聴ける曲なのではないか。
交響曲 第99番 [ハイドン 交響曲]
London Symphonies Vol. 2: 93 94 97 99 100 101
- 出版社/メーカー: Philips
- 発売日: 1994/10/11
- メディア: CD
第一楽章
★★★★★★☆☆☆☆
流麗な、モーツァルトのオペラ序曲を感じさせる曲。これといった特徴はないが、悪くはない。
第二楽章
★★★★★★☆☆☆☆
美しく穏やかな緩徐楽章。この楽章もこれといった特徴はないが、悪くはない。
第三楽章
★★★★★★☆☆☆☆
力強い始まり。ティンパニーが効果的に用いられている。中間部の牧歌的なワルツっぽいところも可愛らしい。最後は力強く終わる。
第四楽章
★★★★★☆☆☆☆☆
スピード感のある最終楽章。この楽章もこれといった特徴はないが、悪くはない。
全体的にモーツァルト的な優雅さある。
交響曲 第97番 [ハイドン 交響曲]
London Symphonies Vol. 2: 93 94 97 99 100 101
- 出版社/メーカー: Philips
- 発売日: 1994/10/11
- メディア: CD
第一楽章
★★★★★★☆☆☆☆
牧歌的でありながら、どこか勇壮な感じのある、後のブラームスを彷彿とさせる伸びやかで美しい楽章。
第二楽章
★★★★★★☆☆☆☆
こちらも牧歌的で優しいメロディを主題とした変奏曲。熱い感情がほとばしる哀愁漂う中間部も綺麗。
第三楽章
★★★★★★☆☆☆☆
ティンパニーを効果的に用いた堂々とした最初と最後の部分、牧歌的な優しい雰囲気の中間部、どちらも楽しいメヌエット楽章。
第四楽章
★★★★★☆☆☆☆☆
普通のフィナーレ楽章。
全体的にメロディがわかりやすく悪くない曲。
交響曲 第96番 奇跡 [ハイドン 交響曲]
第一楽章
★★★★★★☆☆☆☆
特徴的なメロディはないが、全体的に優美で伸びやかな印象。宮廷的な形式ばった感じがなく、楽しく聴ける。
第二楽章
★★★★★★☆☆☆☆
こちらも優雅な緩徐楽章。弦が弾くメロディを管楽器が返すあたりが可愛らしい。途中の哀愁漂う雰囲気もロマン派的で悪くない。後半クラリネットのソロや、カデンツァ的な部分もあり結構楽しい。
第三楽章
★★★★★★☆☆☆☆
この楽章はかなり宮廷的な高貴な印象のメヌエット楽章。中間部も優雅な感じで良い。
第四楽章
★★★★★★☆☆☆☆
バレエのコーダ的な、少し舞曲風の楽しい雰囲気の最終楽章。
全体的に田園的でゆったりと聞ける。ハイドンの交響曲の中では良い方かも。
交響曲 第94番 驚愕 [ハイドン 交響曲]
第一楽章
★★★★★☆☆☆☆☆
普通の曲。可もなく不可もなく。
第二楽章
★★★★★★★☆☆☆
有名な「ドドミミソソミー、ファファレレシシソ~」というメロディが非常に印象的な楽章。変奏曲形式になっており、とても楽しく聴ける。この楽章の後半部音が小さくなって、最後に突然大きくなるため「驚愕」という題名がついているのだが、今にしてみれば大したことはない。
第三楽章
★★★★★☆☆☆☆☆
優雅なメヌエット楽章。普通。
第四楽章
★★★★★☆☆☆☆☆
こちらも優雅でスピード感のある最終楽章。普通。
第二楽章は素晴らしいが他は普通。
交響曲 第93番 [ハイドン 交響曲]
交響曲 第92番 オックスフォード [ハイドン 交響曲]
交響曲 第91番 [ハイドン 交響曲]
交響曲 第90番 [ハイドン 交響曲]
交響曲 第89番 [ハイドン 交響曲]
交響曲 第88番 [ハイドン 交響曲]
第一楽章
★★★★★★☆☆☆☆
非常に静かな幻想的な序奏で始まる。アレグロの第一主題が提示されるが、スピードは速いが曲想は穏やか。とても静かで格調高い楽章。
第二楽章
★★★★★★☆☆☆☆
とても優しく美しい主題の変奏曲。心穏やかになる楽章。ブラームスはこの楽章を非常に評価していたらしい。
第三楽章
★★★★★☆☆☆☆☆
装飾音が効果的な高貴なメヌエット。
第四楽章
★★★★★☆☆☆☆☆
最終楽章にふさわしい華やかなフィナーレ楽章。
前半はロマン派に近い雰囲気を持った聴きやすい曲。悪くはない。
交響曲 第77番 イングランド [ハイドン 交響曲]
交響曲 第55番 校長先生 [ハイドン 交響曲]
交響曲 第45番 告別 [ハイドン 交響曲]
第一楽章
★★★★★★☆☆☆☆
ロマン派的な、激情的なメロディを持つ第一、第二主題と、平和な雰囲気の短い展開部の対比が見事な楽章。
第二楽章
★★★★★☆☆☆☆☆
穏やかなアダージョ楽章。若干長く普通な感じ。
第三楽章
★★★★★☆☆☆☆☆
高貴さに溢れたメヌエット楽章。跳ねた感じが楽しい。途中一瞬悲しげなメロディが挟まれるところがアクセントになっている。
第四楽章
★★★★★★★☆☆☆
かなりスピード感もある力強い雰囲気で始まる。緊迫感のある音楽が一通り終わった後、穏やかな平和な雰囲気がやってくる。牧歌的な雰囲気はかなり長く続き、森の中の動物たちの鳴き声を摸したような部分も多々出てくる。後半楽器がどんどん抜けていくらしい。最後のヴァイオリンのソロがかなり美しく聴き応えがある。最後はしっとりと終わる。
44番よりも全体的に大規模に作られており聴き応えはあるがメロディや雰囲気の良さ、音楽のまとまりといった点では、44番の方が上か。ちなみにこのCDはあの作曲家ブリテンが指揮しており、ライブ録音で客の咳払いなども聞こえて面白い。最後よくわからないが客は笑っている・・・。
交響曲 第44番 悲しみ [ハイドン 交響曲]
第一楽章
★★★★★★☆☆☆☆
モーツァルトのオペラ序曲のような、悲劇的でドラマティック、かつ美しいメロディを持った曲。
第二楽章
★★★★★★☆☆☆☆
バロック的な雰囲気を持った美しい舞踏楽章。高貴な舞踏会をイメージさせる。
第三楽章
★★★★★★☆☆☆☆
安らぎに満ちたアダージョ楽章。結構長い前奏(と言うのか・・・)の後、ソロ・ヴァイオリンが美しい主題を奏でる。この楽章も高貴さと清麗さに満ちている。
第四楽章
★★★★★★☆☆☆☆
激しく悲劇的な雰囲気で始まる。最終楽章にふさわしい緊張感に満ちた曲。
あまりじっくり聴きたい音楽ではないのかもしれないが、じっくり聴くとそれなりに良さがじんわり伝わってくる。