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ベートーヴェン 室内楽曲 弦楽三重奏 ブログトップ

弦楽三重奏曲第四番 ハ短調 [ベートーヴェン 室内楽曲 弦楽三重奏]

評価
★★★★★★☆☆☆☆

やはり短調の曲は、メロディが立つというか、個性が際立つというか、聴きやすい。

第一楽章 かなり悲劇的な出だし、その後、物悲しいひどく悩み苦しむメロディが続く。時折、前向きになろうとしようとするのだが、すぐに暗い影がさす。途中、三者が同じメロディを繰り返す部分が、対位法的でフーガのようで聴いていて心が吸い込まれる。

第二楽章 穏やかな緩徐楽章。同じメロディを若干音程をずらしながら繰り返すのが、ずっと聴いていると心に響いてくる。

第三楽章 スケルツォ楽章なのだが、短調を基調としており、悲劇的な感じは続く。

第四楽章 こちらもフィナーレ楽章なのだが、悲劇的な始まり。そのあと、ヴァイオリンが明るさを伴った美しい伸びやかなメロディを奏でる。最後は明るく穏やかに終わる。
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弦楽三重奏曲第三番 二長調 [ベートーヴェン 室内楽曲 弦楽三重奏]

評価
★★★☆☆☆☆☆☆☆

こちらも平凡、第二番よりは悪くないが、聴いていてそんなに面白味のある曲ではない。

第一楽章 初めに、少し面白いリズムを持った第一主題が奏でられる。しかしずっと同じような雰囲気で曲は進み、結構退屈。
第二楽章 少し哀愁漂う緩徐楽章。とはいえ、そこまで魅力的な感じではない。
第三楽章 メヌエット楽章。少し高貴な感じが漂うが、これも平凡。
第四楽章 伸びやかなメロディで始まる。悪くはないが、まあ平凡。

正直、何度も聴きたくなる類の曲ではない。
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弦楽三重奏曲第二番 ト長調 [ベートーヴェン 室内楽曲 弦楽三重奏]

評価
★★★☆☆☆☆☆☆☆

4楽章構成の室内楽曲だが、正直特徴があまりなく聴いていてあまり面白くない。

第一楽章 結構重々しい序奏の後、華やかな第一主題。第二主題はささやくような、こっそり噂話をするような面白い音楽になるが、徐々に普通の音楽に戻るにつれてつまらなくなる。
第二楽章 アダージョ楽章だが、これもつまらない。普通のゆったりとした音楽。
第三楽章 この楽章が短いが一番面白いか。スケルツォということで若干ウィットに富んた感じがある。とはいえ、平凡。
第四楽章 こちらもスピード感があって、一二楽章よりは聴けるが平凡であることは変わらない。

少し、残念な曲だ。
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弦楽三重奏のためのセレナーデ 二長調 op.8 [ベートーヴェン 室内楽曲 弦楽三重奏]

評価
★★★★★★☆☆☆☆

夜会をはじめからさいごまで描いたような楽しい作品となっている。

第一楽章 ファンファーレで始まる、序奏のような楽章。「これから夜会が始まりますよ」と皆に告げているような楽章
第二楽章 お客さんが続々と会場に入ってきて談笑しているような楽章。伸びやかな穏やかな音楽が流れる。
第三楽章 いよいよ本格的な夜会の始まり、音楽を聴きながら食事を楽しんでいるような感じか。

第四楽章 アダージョからスケルツォに。若干暗いメロディのアダージョから一気に明るいスケルツォへと変わる。再び突然アダージョの暗いメロディが流れる。アップテンポの曲と、ゆったりとした曲で順々に踊りを楽しみ感じか。
第五楽章 楽し気な曲。皆で楽しく踊りましょうという感じ。

第六楽章 いよいよ会もお開き。デザートをゆっくり楽しみながら優雅な最後のひと時を楽しんでいる感じか。

最終楽章 会が終わり、皆が楽しく談笑しながらそれぞれ気持ちよく家路についている様子が描かれている感じ。

終始楽し気で絵画的でとても良い曲。
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弦楽三重奏曲第一番 変ホ長調 [ベートーヴェン 室内楽曲 弦楽三重奏]

評価
★★★★★★☆☆☆☆

ベートーヴェンの弦楽三重奏曲はあまり有名ではない。というより、弦楽三重奏という形態自体あまりメジャーではない。ということであまり期待しないで聴いた分、かなり良かった。

第一楽章 裏打ちのリズムのような面白いリズムで三者が掛け合いながら音楽を作っていく。メロディを楽しむというより、雰囲気を楽しむ曲のような気がする。とても牧歌的な雰囲気で森の中で動物たちが駆け回っているイメージが浮かぶ。
第二楽章 森の中で、そっと夜が明けたような感じの出だしから始まるアンダンテ楽章。段々と森の動物たちが起きだす様子が描かれているようなイメージ。
第三楽章 メヌエット楽章なのだが、メヌエットという感じではない。こちらも面白いリズムで、動物たちがお互いけん制しあいながら追いかけっこしている感じ。
第四楽章 非常に美しいアダージョ楽章。のどかな午後をゆったりと昼寝をしたり、本を読んだりしている人々、動物たちの様子が目に浮かぶ。
第五楽章 こちらもメヌエット楽章で、これはかなりメヌエットっぽい。これから夜会がはじまるので、その準備に心躍らせている感じか。
第六楽章 フィナーレ楽章。夜会の始まりが優しく告げられ、招待客が続々と入ってきて、踊りが始まり大団円を迎える。

シェイクスピアの『お気に召すまま』の劇音楽として使用しても違和感がないほど、田園風景、森の中の風景に一致しそうな朗らかな牧歌的な曲。しかもリズムと楽器の掛け合いが楽しめる曲だ。あまり知られていないが、おススメの一曲。
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