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弦楽三重奏曲第一番 変ホ長調 [ベートーヴェン 室内楽曲 弦楽三重奏]

評価
★★★★★★☆☆☆☆

ベートーヴェンの弦楽三重奏曲はあまり有名ではない。というより、弦楽三重奏という形態自体あまりメジャーではない。ということであまり期待しないで聴いた分、かなり良かった。

第一楽章 裏打ちのリズムのような面白いリズムで三者が掛け合いながら音楽を作っていく。メロディを楽しむというより、雰囲気を楽しむ曲のような気がする。とても牧歌的な雰囲気で森の中で動物たちが駆け回っているイメージが浮かぶ。
第二楽章 森の中で、そっと夜が明けたような感じの出だしから始まるアンダンテ楽章。段々と森の動物たちが起きだす様子が描かれているようなイメージ。
第三楽章 メヌエット楽章なのだが、メヌエットという感じではない。こちらも面白いリズムで、動物たちがお互いけん制しあいながら追いかけっこしている感じ。
第四楽章 非常に美しいアダージョ楽章。のどかな午後をゆったりと昼寝をしたり、本を読んだりしている人々、動物たちの様子が目に浮かぶ。
第五楽章 こちらもメヌエット楽章で、これはかなりメヌエットっぽい。これから夜会がはじまるので、その準備に心躍らせている感じか。
第六楽章 フィナーレ楽章。夜会の始まりが優しく告げられ、招待客が続々と入ってきて、踊りが始まり大団円を迎える。

シェイクスピアの『お気に召すまま』の劇音楽として使用しても違和感がないほど、田園風景、森の中の風景に一致しそうな朗らかな牧歌的な曲。しかもリズムと楽器の掛け合いが楽しめる曲だ。あまり知られていないが、おススメの一曲。
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