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大地 下 [文学 フランス ゾラ]


大地 下 (岩波文庫 赤 545-2)

大地 下 (岩波文庫 赤 545-2)

  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2024/02/27
  • メディア: 文庫



最終巻。
基本は、フーアン爺さんが息子たちの家を転々としながら、悲惨な生活を送る描写が続く。爺さんのお金を求めて、息子たちが必死に爺さんにおもねり、こっそりとお金を盗もうとする姿が結構読んでいて醜い。

ジャンを中心とした、リーザとフランソワーズ姉妹のやりとりも盛り上がってくる。
普仏戦争の影が見えて、飲み屋などで政治的な話、戦争の話などが出るのが読んでいて面白い。

後半どんどん怨念のため、人が死んでいく。
特に、純真だと思われていたフランソワーズが、リーザ夫妻に乱暴される場面で、フランソワーズが実はジャンを愛していなかったと気づく場面は、結構衝撃的で嫌な感じだった。

読後感は非常に悪いが、ストーリーとしては悪くない。


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Op.018 映画音楽「新バビロン」組曲 [ショスタコーヴィチ 交響詩]

物語は「パリ・コミューン」時代の話らしい。「新バビロン」というデパートで働く女の子と、フランス政府軍の男が恋に落ちるが、革命派と政府派に分かれた二人は引き離され、女の子は処刑される、という物語らしい。

Part1 戦争
★★★★★★☆☆☆☆
チャップリンの初期映画のような、楽しげでちょっとユーモアのある主題。途中、優雅なワルツや少し悲しげな内向的なところもあり、10分くらいある曲だが楽しく聴ける。

Part2 パリ
★★★★★★☆☆☆☆
ごちゃごちゃとした前奏の後、少しウィットのある、都会的センスにあふれたワルツとなる。
途中「天国と地獄」メロディが出てきたりととにかく楽しい曲。

Part3 ラルゴ
★★★★★☆☆☆☆☆
暗く陰鬱に始まる。緊張感のある長い中間部を経て、後半少し牧歌的になり、最後は処刑に向かうかのような太鼓の音の連打で終わる。

Part4 アンダンテ
★★★★★★☆☆☆☆
15分近い大作。
荒涼とした始まり。段々と美しいメロディが浮かび上がってくるが、不穏な雰囲気ではある。
突然明るく牧歌的な雰囲気となる。中盤かなり攻撃的なスピード感ある感じになる。その後ファンファーレが鳴り響き明るく華やかになる。最後は荒涼と終わる。

Part5 アレグレット
★★★★★★★☆☆☆
民謡風のやさしい旋律で始まり、段々と子どもたちが遊んでいるかのような楽しげな音楽となる。華やかに高貴になっていく。ファンファーレがなった後、過去のクラシックの名曲がところどころ顔を出す。結構楽しい。

Part6 アダージョ
★★★★★★★☆☆☆
陰鬱で暗い雰囲気ではじまる。少し快活になった後、優雅で美しいワルツとなる。再び不穏な空気が流れた後、静かな夜の音楽となる。突然ピアノ・ソロとなり、民謡風の物悲しいメロディを静かに奏でる。オケが戻ってきて激しく混沌となり終わる。

Part7 アンダンテ 
★★★★★★☆☆☆☆
弦がキレのある緊張感のあるメロディを奏で始まる。一瞬明るくなるがすぐに不穏な空気が流れ出す。少し諧謔的な感じで、「ラ・マルセイエーズ」のメロディがパロディ化されて顔を出したりする。基本暗い。

Part8 
★★★★★★☆☆☆☆
前楽章の暗い雰囲気を引き継いで暗く始まる。悲壮感漂うメロディがひたすら流れ、最後は尻切れトンボ的に終わる。

悪くない曲。

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Op.なし ノヴォロシースクの鐘 [ショスタコーヴィチ 交響詩]

★★★★★★★☆☆☆
愛らしいピアノの前奏で始まる。
その後オケが静かに入ってきて美しいメロディを奏で、段々と盛り上がり壮大に終わる。
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Op.081 森の歌 [ショスタコーヴィチ オペラ・カンタータ]


ショスタコーヴィチ:カンタータ「森の歌」他

ショスタコーヴィチ:カンタータ「森の歌」他

  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2017/09/06
  • メディア: CD




第一曲 「勝利」
★★★★★★☆☆☆☆
非常にゆったりとした優雅な前奏で始まる。バスがゆったりとしたメロディを歌う。合唱もそっと入ってくる。だんだんスピードが上がり力強くなる。

第二曲 「祖国を森で覆わせよう」
★★★★★★☆☆☆☆
勇ましい始まりで、女声合唱が力強く歌った後、男声合唱が入り、最後は混声合唱になり勇ましく終わる。

第三曲 「過去の思い出」
★★★★★★☆☆☆☆
悲劇的な弦の分厚い音で始まる。悲しげな旋律がバスによって歌われる。合唱が慰めるかのように優しい旋律を奏でる。やさしい旋律と悲劇的な旋律が交じり合いながら進む。合唱も悲劇性を帯びてきて最後は悲劇的に静かに終わる。

第四曲 「ピオネールは木を植える」
★★★★★☆☆☆☆☆
愛らしいはねた感じの前奏で始まる。しかし少し冷たい風が吹くような雰囲気が裏で流れている。軽やかな児童合唱。アタッカで次の楽章へ入る。

第五曲 「スターリングラード市民は前進する」
★★★★★★★☆☆☆
勝利感に満ちた激しい曲だが、わかりやすいメロディで心躍る。

第六曲 「未来の散歩道」
★★★★★★★☆☆☆
戦いのあとの安らぎを描いたような美しい旋律で始まる。女声合唱が静かにヴォカリーズで入ってきて、男声合唱もそっと入ってくる。テノールがやさしい子守唄のような旋律を歌う。

第七曲 「栄光」
★★★★★★★☆☆☆
輝かしい前奏で始まり、明るく前向きな旋律を児童合唱がフーガ風に奏で、男声合唱、女声合唱も入ってくる。音楽的にも非常に充実した最終曲。

ショスターコヴィチが当局の不満を抑えるために作った曲らしく分かりやすく、作曲者自身は気に入っていなかったのはわかるが、とても良い曲だと思う。
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Op.090 わが祖国に太陽は輝く [ショスタコーヴィチ オペラ・カンタータ]


ショスタコーヴィチ:カンタータ「森の歌」他

ショスタコーヴィチ:カンタータ「森の歌」他

  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2017/09/06
  • メディア: CD




★★★★★★☆☆☆☆
非常に牧歌的で郷愁を誘う美しいメロディが管楽器によって奏でられて始まる。
その後愛らしい児童合唱の声が聞こえる。
男性合唱が入って盛り上がり、最初の牧歌的なメロディに戻り児童合唱が歌い一度静まる。
その後勇ましい雰囲気になり男声合唱が歌う。
若干不穏な空気になった後、勝利感に満ちたメロディを女声合唱が歌い、壮大な男声合唱となる。
児童合唱、男声合唱、女声合唱が同時に歌い、壮大な感動的なフィナーレを迎える。

「いかにも」といった感じの愛国心を高揚させるような作りはさすがだな、と思う。きっと党中央部の指示で作ったのだろうが、美しいわかりやすいメロディで悪くない。
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空と星と風の歌 [文学 日本 Modern]


空と星と風の歌 (単行本図書)

空と星と風の歌 (単行本図書)

  • 出版社/メーカー: 童心社
  • 発売日: 2023/11/22
  • メディア: 単行本



本屋で偶然目にし、書かれていたあらすじを見て興味を持った本。
図書館で借りて読んでみた。

尹 東柱という在日韓国人の詩人の詩集『空と風と星と詩』を元にした、日本人の朝鮮人差別をテーマにした3つの作品を収録している。

相手が朝鮮人だからという理由で、結婚できなかったり、結婚してからも親に認められなかったりする人々、朝鮮人だからという理由で友人からいじめられる子どもなどなど、さまざまな差別が描かれている。

自分の周りには、朝鮮人や中国人の人が多く、生徒にもそのままの姓名で過ごしている子供も多く、十数年前に比べて、差別意識というものがかなり薄れてきていると感じていた。自分の周りではそのような状況だったので、この本が、2023年に出されていることに驚きを禁じえないとともに、まだまだ日本の中に差別意識が多く残っているのであろうと再認識させられた。
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Op.119 ステパンラージンの処刑 [ショスタコーヴィチ オペラ・カンタータ]


ショスタコーヴィチ:カンタータ「森の歌」他

ショスタコーヴィチ:カンタータ「森の歌」他

  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2017/09/06
  • メディア: CD




★★★★☆☆☆☆☆☆
悲劇的なファンファーレ風の前奏で始まる。
勇壮なバス(バリトン?)の語りのような歌が始まり、伴奏も不穏な行進曲風になる。合唱も時々入ってくる。
その後かなり静かになり語りのような部分が長く続く。
ところどころムチのような音が鳴り響き合唱も入ってくる。
一度盛り上がった後、オケだけの静かな部分がかなり長く続く。
少し歌が入った後、完全に静かになる。
処刑を告げるかのような太鼓の音が鳴り響き、激しい民衆の叫びとなる。
再び太鼓が鳴り響きドラの音もなる。民衆が再び激しく叫びだす。
静かになった後、死を告げるかのような鐘がなり、暗く重い死を告げるかのような語りとなる。
鎮魂歌のようになり暗く重い合唱の後、突然盛り上がりを見せ終わる。
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Op.なし 私たちはキスをした [ショスタコーヴィチ 歌曲]

★★★★★☆☆☆☆☆
2分強の短い曲。
ゆったりとしたピアノ伴奏の上を、なめらかな息の長い穏やかな旋律が歌われる。
中間部はかなり激しくなるが、再び穏やかに美しくなめらかな旋律に戻り、最後は明るく静かに眠りにつくように終わる。
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Op.なし 10のロシア民謡 [ショスタコーヴィチ 歌曲]

合唱曲集

第一曲 「ドンの若者」
★★★★★☆☆☆☆☆
山賊が酒を飲みながらいきがっている感じ。

第二曲 「山の彼方、谷の彼方」
★★★★★☆☆☆☆☆
軽やかなピアノの前走に続いて、軽やかなメロディが歌われ、それを合唱が受ける。コロコロしたピアノと幸福感に満ちた合唱が綺麗。

第三曲 「剣の森から」
★★★★★☆☆☆☆☆
キレの良いピアノと、力強いソロと、囁くような合唱の対比が面白い曲。

第四曲 「暗い夜に黒雲」
★★★★★☆☆☆☆☆
穏やかな舟歌風のピアノ伴奏の上を、力強いソロ、ゆったりとした合唱が歌う。

第五曲 「カッコウが鳴いている。」
★★★★★★☆☆☆☆
音数の少ないピアノ伴奏。幻想的なメロディを女性が歌う。合唱がモヤのかかった感じを出す。
幻想的で美しい曲。

第六曲 「マッチ」
★★★★★★☆☆☆☆
繊細な単音のピアノ前奏の後、物悲しく美しいメロディが女性によって歌われ、合唱が悲劇感を盛り上げる。

第七曲 「松林」
★★★★★☆☆☆☆☆
軽やかで元気な短い曲。

第八曲 「父の園で」
★★★★★★☆☆☆☆
荘厳な合唱。途中のアルト?ソロがとても綺麗。

第九曲 「愛する人よ」
★★★★★★★☆☆☆
物悲しく美しい民謡風のメロディが、アルト?によって歌われる。ヴォカリーズの合唱も綺麗。

第十曲 「ロシアの歌」
★★★★★☆☆☆☆☆
力強いピアノで始まり、力強いバリトン?の歌が入り、そのあと合唱となる。

結構良い曲集。
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Op.なし 映画音楽から [ショスタコーヴィチ 歌曲]

第一曲 「Plan Song 1932」
★★★★★☆☆☆☆☆
行進曲風の元気の良いピアノと歌。

第二曲 「優しい女の子の歌 1956」
★★★★★★☆☆☆☆
物悲しく優しいメロディが女性のデュエットでピアノ伴奏の元歌われる。

第三曲 「夜明けが来ている 1948」
★★★★★★☆☆☆☆
希望に満ちた前向きなメロディが男性によって歌われる。

第四曲 「平和の歌 1949」
★★★★★★☆☆☆☆
こちらも希望に満ちた勇壮な感じの歌。
1番は男性が歌い始め女性がコーラスで入ってくる。
2番は逆になる。
3番は男性が再び歌い始める。最後は感動的に終わる。

悪くない。
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Op.なし 半形式主義的ラヨーク [ショスタコーヴィチ 歌曲]


★★★★★☆☆☆☆☆
少し跳ねた感じのリズムが、何度も繰り返される。
バスが低いメロディをソロで奏でる。
合唱が入ってきて盛り上がる。
再び単調な伴奏に戻るが、少し明るく前向きな感じになる。
段々と暗くなり、重くなっていく。
スピードが上がり明るくなっていく。
はじめのメロディに戻った後、楽しげに明るいメロディがやってくる。
楽しげなワルツの後、合唱との祭りの掛け合いのようになる。
再びワルツがやってきた後、暗く重くなる。
後半盛り上がりドラムもなり楽しげになる。
最後はピアノが軽やかにメロディを奏で楽しげに終わる。

20分近いが、悪くはない曲。
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Op.146 レビャートキン大尉の4つの詩 [ショスタコーヴィチ 歌曲]

第一曲 「レビャートキン大尉の恋」
★★☆☆☆☆☆☆☆☆
プロローグ:低く重い行進曲風のピアノ伴奏の後、語り的な歌が始まる。
理想的な完全さのミス・トゥーシナへ:ちょっと劇的になり、ピアノも暴れまわる。
あの人が足を折ったなら:暗く重い曲。最後はピアノがドラマティックになる。

第二曲 「ゴキブリ」
★★☆☆☆☆☆☆☆☆
低くゆったりとした単音で始まる。何かに怒りをぶつけるようなメロディが歌われる。

第三曲 「家庭教師嬢のための舞踏会」
★★☆☆☆☆☆☆☆☆
すさまじく激しい曲。オペラの語りのような歌。

第四曲 「輝く人格」
★★☆☆☆☆☆☆☆☆
力強いピアノ前奏で始まり、低く重いメロディが歌われる。


つまらん。
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大地 中 [文学 フランス ゾラ]


大地 中 (岩波文庫 赤 545-1)

大地 中 (岩波文庫 赤 545-1)

  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2024/02/21
  • メディア: 文庫



フーアン爺さんが自分の土地を二人の息子と娘に分け、その後妻が死に、年寄り二人で住んでいた家を出て子どもたちの家を転々としていく話。子どもたちは結局自分たちが一番大事で、爺さんのお金にしか興味がない。その人間の暗部をこれでもか、と描いており結構読んでいると嫌な気持ちになる。

話はこれに加えて、フーアンじいさんの次男ビュトーと結婚したリーズ、そしてその妹フランソワーズ、そしてこのリーズとフランソワーズに密かに想いを寄せるジャンの話が交わってくる。ビュトーとリーズ夫婦と一緒に住むフランソワーズが、姉がいるすぐ近くで、その夫ビュトーに犯されそうになる場面(しかもこれが何度も)などは本当に読んでいて気持ちが悪い。

とはいえ、『居酒屋』『ナナ』ほどの気持ち悪さはなく、ジャンとフランスワーズが結構潔癖な感じでなので、まだ良い。

当時の政治状況、農民たちの苦悩など、社会問題も扱っており、それなりに興味深く読める。

あとは最後の下巻だけ。
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Op.145 ミケランジェロの詩による組曲。 [ショスタコーヴィチ 歌曲]

1 真実
★★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ほぼモノローグの語り。

2 朝
★★★☆☆☆☆☆☆☆☆
前曲よりは少しましだが、こちらも暗く面白くない。

3 愛
★★★☆☆☆☆☆☆☆☆
キラキラしたピアノの前奏で美しいメロディを期待するが歌はやっぱりつまらない。時々現れるピアノソロが幻想的で綺麗。

4 別れ
★★★★☆☆☆☆☆☆☆
静かで穏やかで多少メロディアス。

5 怒り
★★★★☆☆☆☆☆☆☆
激しく怒りをぶつける曲。

6 ダンテ
★★★☆☆☆☆☆☆☆☆
暗く重く悲劇的な曲。


7 追放者に
★★★☆☆☆☆☆☆☆☆
ひたすら暗く陰鬱な曲。

8 創造
★★★☆☆☆☆☆☆☆☆
激しい不協和音の伴奏で始まる。

9 夜
★★★☆☆☆☆☆☆☆☆
静かな伴奏。幻想的な歌。

10 死
★★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
暗く陰鬱。単調なメロディ。

11 Bessmertie 不滅
★★★☆☆☆☆☆☆☆☆
ピアノが木琴のような音を奏でて始まる。歌は相変わらずモノローグ的だが、伴奏は楽しげ。

あまり面白くない曲集。

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Op.143 マリーナ・ツヴェターエワの詩による6つの歌曲 [ショスタコーヴィチ 歌曲]

第一曲 「私の詩」
★★★☆☆☆☆☆☆☆
はじめて十二音技法を用いた作品らしい。非常に現代的な響きの曲。最後はピアノが少し盛り上がるが、静かに終わる。

第二曲 「どこからこんな優しい気持ちがくるの?」
★★★★☆☆☆☆☆☆
不安げなメロディながら、詩は優しい愛の歌。ピアノは囁くような感じで優しい。

第三曲 「ハムレットと良心との対話」
★★★★☆☆☆☆☆☆
オフィーリアの死は自分のせいだったのではないか、と思い悩む歌。暗い。

第四曲 「詩人と皇帝」
★★★★☆☆☆☆☆☆
激しくドラマティック。

第五曲 「違う、太鼓を反逆の連隊の前で打ったのだ」
★★★☆☆☆☆☆☆☆
諧謔的な跳ねた感じの歌。後半は暗い。

第六曲 「アフマートワに」
★★★☆☆☆☆☆☆☆☆
暗い、長い。

暗く退屈な曲集。
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Op.128 春、春 [ショスタコーヴィチ 歌曲]


★★★☆☆☆☆☆☆☆
何かが舞っているようなピアノ伴奏の元、低く暗い歌が流れる。退屈。
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Op.127 アレクサンデル・ブロークの詩による7つのロマンス [ショスタコーヴィチ 歌曲]

第一曲 「オフィーリアの歌」
★★★★★★★☆☆☆
チェロの伴奏による、物悲しいオフィーリアの歌。素晴らしく美しい曲。

第二曲 「予言の鳥 ガマユーン」
★★★★☆☆☆☆☆☆
激しい叩きつけるようなピアノ伴奏に乗って激しいメロディが歌われる。後半は静かになるが暗い。

第三曲 「私たちは一緒だった。」
★★★★★★★☆☆☆
ヴァイオリンの伴奏による、のどかで伸びやかな美しい曲。中間部はヴァイオリンが若干超絶技巧的になり、歌も若干不穏な雰囲気になる。最後はヴァイオリンののどかな後奏で終わる。

第四曲 「街は眠る」
★★★★★☆☆☆☆☆
ピアノとチェロの伴奏。ゆったりとした穏やかな前奏で始まる。歌はアンニュイな感じで不穏なメロディ。

第五曲 「嵐」
★★★★★☆☆☆☆☆
ヴァイオリンとピアノの激しい伴奏で始まり、感情をぶつけるかのような激しい歌が続く。

第六曲 「秘密のしるし」
★★★★★☆☆☆☆☆
ヴァイオリンとチェロの伴奏で、物思いにふけっているかのような静かで悲しげな旋律が歌われる。5分以上の長い曲。

第七曲 「音楽」
★★★★☆☆☆☆☆☆
前曲の続きのような陰鬱な曲。ヴァイオリンの伴奏が基本だが、最後はチェロとピアノも入ってきて後奏を奏で終わる。

様々な伴奏形態があり綺麗なメロディの曲が多く、まあまあ聴きやすい。
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Op.123 自作全集への序文とその序文についての短い考察 [ショスタコーヴィチ 歌曲]


★★☆☆☆☆☆☆☆☆
ピアノの低い和音の連続の前奏で始まり、バスが語りに近いメロディを歌う。段々とピアノがドラマティックになっていく。行進曲風の伴奏に乗って、伸びやかなメロディが歌われるが、声が低いためやっぱり暗く重く聞こえる。
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Op.121 5つのロマンス [ショスタコーヴィチ 歌曲]

第一曲 「自筆証明」
★★☆☆☆☆☆☆☆☆
暗く重いピアノ伴奏で始まる。歌も重く暗い。語りのようなメロディがひたすら続く。

第二曲 「欲望を果たすのは難しい」
★★★★☆☆☆☆☆☆
ワルツのメロディで哀れ感たっぷりの嘆きのメロディが歌われる。1分程度の曲。

第三曲 「思慮深さ」
★★☆☆☆☆☆☆☆☆
重く、疲れて歩くような曲。とにかく暗い。1分半程度の曲。

第四曲 「イリンカと羊飼い」
★★★★☆☆☆☆☆☆
ピアノの愛らしく軽やかな跳ねるような伴奏に乗って、少し元気な歌が歌われる。後半はいきなり行進曲風になる。最後ははじめのメロディが回帰され明るく終わる。

第五曲 「誇張された喜び」
★★★☆☆☆☆☆☆☆
少し悲劇的な始まりだが、段々と荘厳な雰囲気となっていく。

バスの曲だけに重く暗い曲が多くあまり面白くない。
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Op.109 チョールヌイの詩による5つの風刺 [ショスタコーヴィチ 歌曲]

第一曲 「批評家に」
★★★☆☆☆☆☆☆☆
ピアノの単音の前奏で始まり、皮肉に満ちた現代的なメロディが歌われる。

第二曲 「春の目覚め」
★★★☆☆☆☆☆☆☆
前曲と似た前奏。若干語りのような半音階を多用したメロディ。後半ピアノが大活躍する。

第三曲 「子孫」
★★★☆☆☆☆☆☆☆
少し暗めのメロディ。ピアノが和音を三連符で奏でる。

第四曲 「勘違い」
★★★☆☆☆☆☆☆☆
ゆったりとしたポツポツした乾いた始まり。段々と悲しげにメロディアスに流れるような雰囲気となっていく。再びポツポツとした乾いた感じになり、最後は静かに終わる。

第五曲 「クロイツェル・ソナタ」
★★★☆☆☆☆☆☆☆
キンキンとしたヒステリックなメロディを持った歌で始まる。その後、ピアノがソロでベートーヴェンの「クロイツェル・ソナタ?」を眺めに奏でる。ドラマティックな歌が入ってくるが、最後は明るくなっていき終わる。

正直つまらない曲集。
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Op.100 スペインの歌 [ショスタコーヴィチ 歌曲]

第一曲 「さようなら、グラナダよ」
★★★★★☆☆☆☆☆
ゆったりとした哀愁漂うメロディ。ピアノもゆっくりと和音をそっと弾いている。

第二曲 「星」
★★★★★★☆☆☆☆
ズ~ッチャ、ズ~ッチャというリズムがずっと続く哀愁漂うメロディの心を沸き立たせる曲。

第三曲 「最初の出会い」
★★★★★★☆☆☆☆
悲しげで重い雰囲気と元気で前向きな雰囲気が順番に現れる。

第四曲 「ロンド」
★★★★★★☆☆☆☆
下降気味のギターをイメージさせるピアノ伴奏に乗って哀愁漂うメロディが歌われる。途中元気で明るいメロディが登場する。

第五曲 「黒い瞳の娘」
★★★★★★☆☆☆☆
どこか懐かしい優しい雰囲気のミドルテンポの曲。

第六曲 「夢・舟歌」
★★★★★★☆☆☆☆
舟歌のリズムに乗って静かに優しいメロディが歌われる。後半盛り上がりを見せ、最後は

スペインの哀愁漂うメロディが美しい曲集。
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Op.098 E.ドルマトフスキーの詩による5つのロマンス [ショスタコーヴィチ 歌曲]


第一曲 「巡り合いの日」
★★★★★★☆☆☆☆
ズンチャズンチャという素朴な伴奏に乗って前向きで分かりやすいメロディが歌われる。中間部は少しドラマティックで伴奏も難しそう。

第二曲 「告白の日」
★★★★★★☆☆☆☆
歌曲にしては珍しい軽やかなワルツ。優しいメロディで温かい雰囲気。

第三曲 「絶望の日」
★★★★★☆☆☆☆☆
題名通りの暗く重い曲。途中盛り上がりを見せるなど、そんなに退屈でもない。

第四曲 「喜びの日」
★★★★★★☆☆☆☆
題名通り、前向きで明るい曲。中間部で少し緊張感がある。最後は勇ましく終わる。

第五曲 「思い出の日」
★★★★★★☆☆☆☆
緊張感に満ちた美しい前奏で始まり、悲しげなメロディが歌われ、ピアノと対話風になる。後半ワルツ風リズムとなる。最後は明るく終わる。

結構わかりやすいメロディの曲が多い。
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Bleak House 1~15章 [文学 イギリス Dickens]


Bleak House (Wordsworth Classics)

Bleak House (Wordsworth Classics)

  • 作者: Dickens, Charles
  • 出版社/メーカー: Wordsworth Editions Ltd
  • 発売日: 1997/08/01
  • メディア: ペーパーバック



洋書で750ページ近い超大作。
10数年前初めて読んだが、全くわからなかった。特にはじめのロンドンのジメジメした描写が何ページも続くところがきつかった印象があった。英語力が上がった今でも、やはり厳しかった。

今回は、ある程度登場人物を整理してから読んだせいもあるが、なんとなく分かる部分は増えてきた。

三人称語りで進められる、主人公エスタ・サマソンの実の母親デッドロック夫人を中心とする物語。
一人称語りで進められる、主人公エスタ・サマソンと彼女が仕える(友人?)エイダ・クレア、リチャード・カーストン、そして題名にもなっているBleak Houseの所有者ジョン・ジャーンディスの物語。
この二つが並行して進んでいくのだが、エスタの一人称型りの方が圧倒的多数を占めている。

いろんな変な人たちと関わりながら成長していく若い3人の物語は読んでいて楽しい。
殺人(自殺?)事件も一つ起こり、母親に死なれ父親も拘留されてしまって、子供三人で暮らすことになってしまった貧しい子どもたちなども出てきて、物語は暗さを帯び始めている。

いまいちどこに行くのかわからない感じだが、ゆっくり読みすすめたい。
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朝が来る [文学 日本 辻村深月]


朝が来る (文春文庫)

朝が来る (文春文庫)

  • 作者: 辻村 深月
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2018/09/04
  • メディア: Kindle版



不妊治療の末、結局子供ができず養子をもらうことになった夫婦の話、という大体のあらすじを読んでいたので、その夫婦と子供を中心に物語が進むのかと思いきや、
第一章 子供が幼稚園の年長になった妻の現在
第二章 子供が夫婦のもとにやってくるまでの妻の過去
第三章 夫婦に子供を渡した、14歳で妊娠してしまった女の子の人生
第四章 女の子と夫婦が再び出会うまで。
と、後半が少女の話になっており、これがかなりのヴォリュームで読み応えがあった。
両親教師の固い家出育った少女は、初めて出来た彼氏と生理が来る前から肉体関係を持ち、子供を産み、家を出て、その後かなり悲惨な人生を歩んでいく。ゾラなどに代表されるフランスの自然主義文学を読んでいるようで結構途中苦しい感じだったのだが、最後はかなり希望あるさわやかな終わりで、さすが「白」辻村だと思った。

結構面白かった。
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Op.091 プーシキンの詩による4つのモノローグ [ショスタコーヴィチ 歌曲]

第一曲 「断章」
★★★☆☆☆☆☆☆☆
暗く重い結構長めのピアノの前奏で始まる。そのままバスが暗く重い旋律を歌う。

第二曲 「あなたにとって私はなんでしょう」
★★★☆☆☆☆☆☆☆
不協和音の伴奏に乗って苦しみに満ちた旋律が歌われる。

第三曲 「シベリアの鉱山の奥底で」
★★★☆☆☆☆☆☆☆
重くゆっくり歩くようなピアノの低音の伴奏の上を、苦しみに満ちた旋律が歌われる。

第四曲 「別れ」
★★★★☆☆☆☆☆☆
この曲集にあっては、少し明るく前向きな曲。若干ほの暗さが見える部分もある。

モノローグというだけあって、やはり暗くつまらない。
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Op.086 10のロシア民謡の編曲 [ショスタコーヴィチ 歌曲]

アカペラ合唱曲集

第一曲 「仲間たちよ、さあ行こう」
★★★★★☆☆☆☆☆
1分程度の曲。前向きな曲。

第二曲 「私ひとりではない」
★★★★★★☆☆☆☆
少し悲しげで優しい囁くような旋律。対位法的アレンジが綺麗。途中ドラマティックに盛り上がるが、最後は静かに終わる。

第三曲 「街へ」
★★★★★☆☆☆☆☆
1分程度の短く元気な曲。

第四曲 「囚われて送られる日に」
★★★★★★☆☆☆☆
悲しみに満ちた哀愁漂う美しいメロディの曲。「アアア~」という声による伴奏がとても綺麗。

第五曲 「死刑の戦士」
★★★★★★☆☆☆☆
バス?が低く重いメロディを呻くように歌って始まる。段々とほかのパートの声が重なってくる。女性が主体となっていくと、清麗な雰囲気となっていき天に召されていくかのような雰囲気になっていく。低→高となっていくアレンジによって美しい雰囲気となっている。

第六曲 「1月9日」
★★★★★★☆☆☆☆
7分を超える大曲。悲劇を物語るかのような途切れ途切れの始まり。女声合唱が入ってきて少し音楽が流れるようになる。途中劇的に盛り上がる。後半悲劇的な途切れ途切れの音楽となって行き、最後は静かに終わる。

第七曲 「つつ音もはやたえて」
★★★★☆☆☆☆☆☆
暗く息の長い旋律で始まる。暗いモノローグ的な旋律が続く。

第八曲 「彼らは勝利した」
★★★★★☆☆☆☆☆
久々に元気で1分弱の短い曲。

第九曲 「五月の歌」
★★★★★☆☆☆☆☆
天使たちの合唱のような明るく華やかな始まり。その後元気な跳ねるような旋律となる。

第十曲 「歌」
★★★★★☆☆☆☆☆
少し跳ねた感じの元気な始まり。段々ゆったりとなり最後は劇的に終わる。

悪くない合唱曲集。
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Op.086 4つの歌 [ショスタコーヴィチ 歌曲]

第一曲 「祖国」
★★★★★★☆☆☆☆
穏やかで心落ち着くメロディの曲。伸びやかな旋律が心に残る。

第二曲 「私を助けて」
★★★★★★☆☆☆☆
哀愁漂う悲しげなメロディで始まるが段々と明るく前向きになっていく。最後はほの暗く終わる。

第三曲 「愛するか、愛さないか」
★★★★★★☆☆☆☆
ピアノの美しいアルペジオで始まり、明るく伸びやかな美しいメロディが歌われる。

第四曲 「ララバイ」
★★★★★★☆☆☆☆
淡々としたアルペジオに優しく包み込むようなメロディが歌われる。

ショスタコーヴィチにしては珍しい、素朴で素直な優しいメロディが並ぶ曲集。
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Op.084 レールモントフの二つのロマンス [ショスタコーヴィチ 歌曲]

第一曲 「コーカサスの朝」
★★★★★☆☆☆☆☆
幻想的なピアノ伴奏で始まり、ためらいがちな歌が流れる。段々と盛り上がるが最後は消え入るように終わる。

第二曲 「バラード」
★★★☆☆☆☆☆☆☆
暗く重い始まり。おばあちゃんが怖い伝承話を孫に語って聞かせているかのようなメロディ。途中若干盛り上がりを見せるが基本暗い曲。長いしあまり面白くない。
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Op.079 ユダヤの民族詩より [ショスタコーヴィチ 歌曲]

第一曲 「死んだ赤ん坊を嘆く歌」
★★★★★☆☆☆☆☆
暗く重い前奏の後、女性二人のデュエットとなる。途中赤ん坊の名前を連呼する場面がある。メロディは綺麗。

第二曲 「ママと叔母さんを気遣う歌」
★★★★★☆☆☆☆☆
バイバイバイと歌う半音階を多用した少し不安げなデュエット曲。淡々としたピアノが良い味を出している。

第三曲 「子守歌」
★★★★☆☆☆☆☆☆
哀愁漂うピアノの前奏で始まる。淡々とした伴奏になり暗く重い歌となる。女性のソロ曲。

第四曲 「別離の前に」
★★★★☆☆☆☆☆☆
こちらも半音階の多い暗い曲。女性と男性のデュエット曲。

第五曲 「警告」
★★★★★☆☆☆☆☆
静かな美しいピアノ伴奏の後、同じようなメロディが歌われる。後半は少しおどけた感じになるが、最後は前奏と同じメロディが静かに奏でられる。女性のソロ曲。

第六曲 「捨てられた父親」
★★★☆☆☆☆☆☆☆
女性の低音の歌で始まる。ピアノも低音。男性が悲しみに満ちた嘆きの歌を歌う。
第七曲 「貧乏の歌」
★★★☆☆☆☆☆☆☆
かなり激しい語りのようなメロディ。男性のソロ曲。ピアノも結構暴れまわる。

第八曲 「冬」
★★★★★☆☆☆☆☆
暗く重い前奏で始まる。暗く淡々としたメロディを男性が歌う。後半女性ふたりがヴォカリーズで入ってくる。

第九曲 「良い暮らし」
★★★★★☆☆☆☆☆
ピアノ単音で淡々と始まりだんだん盛り上がり最後は明るく終わる。男性のソロ曲。

第十曲 「娘の歌」
★★★★★☆☆☆☆☆
跳ねた感じの少し諧謔的な女性のソロ曲。最後のピアノが格好良い。

第十一曲 「幸せ」
★★★★★☆☆☆☆☆
力強い前奏で始まり、女性がメロディを力強く歌い、最後は女性二人男性一人の歌となる。

悪くない曲集。
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Op.072 2つの歌 [ショスタコーヴィチ 歌曲]

第一曲 「ララバイ」
★★★★★★★☆☆☆
優しく穏やかな同じリズム・音型ピアノ伴奏に乗せて、安らぎと愛情に満ちたやさしい旋律が歌われる。

第二曲 「小さいランタンの歌」
★★★★★★★☆☆☆
こちらも同じ音型の、元気なリズムに乗せて、明るい旋律が歌われる。途中のピアノ間奏も格好良い。

どちらもメロディアスで良い曲。
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