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朝が来る [文学 日本 辻村深月]


朝が来る (文春文庫)

朝が来る (文春文庫)

  • 作者: 辻村 深月
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2018/09/04
  • メディア: Kindle版



不妊治療の末、結局子供ができず養子をもらうことになった夫婦の話、という大体のあらすじを読んでいたので、その夫婦と子供を中心に物語が進むのかと思いきや、
第一章 子供が幼稚園の年長になった妻の現在
第二章 子供が夫婦のもとにやってくるまでの妻の過去
第三章 夫婦に子供を渡した、14歳で妊娠してしまった女の子の人生
第四章 女の子と夫婦が再び出会うまで。
と、後半が少女の話になっており、これがかなりのヴォリュームで読み応えがあった。
両親教師の固い家出育った少女は、初めて出来た彼氏と生理が来る前から肉体関係を持ち、子供を産み、家を出て、その後かなり悲惨な人生を歩んでいく。ゾラなどに代表されるフランスの自然主義文学を読んでいるようで結構途中苦しい感じだったのだが、最後はかなり希望あるさわやかな終わりで、さすが「白」辻村だと思った。

結構面白かった。
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