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Op.018 映画音楽「新バビロン」組曲 [ショスタコーヴィチ 交響詩]

物語は「パリ・コミューン」時代の話らしい。「新バビロン」というデパートで働く女の子と、フランス政府軍の男が恋に落ちるが、革命派と政府派に分かれた二人は引き離され、女の子は処刑される、という物語らしい。

Part1 戦争
★★★★★★☆☆☆☆
チャップリンの初期映画のような、楽しげでちょっとユーモアのある主題。途中、優雅なワルツや少し悲しげな内向的なところもあり、10分くらいある曲だが楽しく聴ける。

Part2 パリ
★★★★★★☆☆☆☆
ごちゃごちゃとした前奏の後、少しウィットのある、都会的センスにあふれたワルツとなる。
途中「天国と地獄」メロディが出てきたりととにかく楽しい曲。

Part3 ラルゴ
★★★★★☆☆☆☆☆
暗く陰鬱に始まる。緊張感のある長い中間部を経て、後半少し牧歌的になり、最後は処刑に向かうかのような太鼓の音の連打で終わる。

Part4 アンダンテ
★★★★★★☆☆☆☆
15分近い大作。
荒涼とした始まり。段々と美しいメロディが浮かび上がってくるが、不穏な雰囲気ではある。
突然明るく牧歌的な雰囲気となる。中盤かなり攻撃的なスピード感ある感じになる。その後ファンファーレが鳴り響き明るく華やかになる。最後は荒涼と終わる。

Part5 アレグレット
★★★★★★★☆☆☆
民謡風のやさしい旋律で始まり、段々と子どもたちが遊んでいるかのような楽しげな音楽となる。華やかに高貴になっていく。ファンファーレがなった後、過去のクラシックの名曲がところどころ顔を出す。結構楽しい。

Part6 アダージョ
★★★★★★★☆☆☆
陰鬱で暗い雰囲気ではじまる。少し快活になった後、優雅で美しいワルツとなる。再び不穏な空気が流れた後、静かな夜の音楽となる。突然ピアノ・ソロとなり、民謡風の物悲しいメロディを静かに奏でる。オケが戻ってきて激しく混沌となり終わる。

Part7 アンダンテ 
★★★★★★☆☆☆☆
弦がキレのある緊張感のあるメロディを奏で始まる。一瞬明るくなるがすぐに不穏な空気が流れ出す。少し諧謔的な感じで、「ラ・マルセイエーズ」のメロディがパロディ化されて顔を出したりする。基本暗い。

Part8 
★★★★★★☆☆☆☆
前楽章の暗い雰囲気を引き継いで暗く始まる。悲壮感漂うメロディがひたすら流れ、最後は尻切れトンボ的に終わる。

悪くない曲。

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