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Bleak House 1~15章 [文学 イギリス Dickens]


Bleak House (Wordsworth Classics)

Bleak House (Wordsworth Classics)

  • 作者: Dickens, Charles
  • 出版社/メーカー: Wordsworth Editions Ltd
  • 発売日: 1997/08/01
  • メディア: ペーパーバック



洋書で750ページ近い超大作。
10数年前初めて読んだが、全くわからなかった。特にはじめのロンドンのジメジメした描写が何ページも続くところがきつかった印象があった。英語力が上がった今でも、やはり厳しかった。

今回は、ある程度登場人物を整理してから読んだせいもあるが、なんとなく分かる部分は増えてきた。

三人称語りで進められる、主人公エスタ・サマソンの実の母親デッドロック夫人を中心とする物語。
一人称語りで進められる、主人公エスタ・サマソンと彼女が仕える(友人?)エイダ・クレア、リチャード・カーストン、そして題名にもなっているBleak Houseの所有者ジョン・ジャーンディスの物語。
この二つが並行して進んでいくのだが、エスタの一人称型りの方が圧倒的多数を占めている。

いろんな変な人たちと関わりながら成長していく若い3人の物語は読んでいて楽しい。
殺人(自殺?)事件も一つ起こり、母親に死なれ父親も拘留されてしまって、子供三人で暮らすことになってしまった貧しい子どもたちなども出てきて、物語は暗さを帯び始めている。

いまいちどこに行くのかわからない感じだが、ゆっくり読みすすめたい。
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朝が来る [文学 日本 辻村深月]


朝が来る (文春文庫)

朝が来る (文春文庫)

  • 作者: 辻村 深月
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2018/09/04
  • メディア: Kindle版



不妊治療の末、結局子供ができず養子をもらうことになった夫婦の話、という大体のあらすじを読んでいたので、その夫婦と子供を中心に物語が進むのかと思いきや、
第一章 子供が幼稚園の年長になった妻の現在
第二章 子供が夫婦のもとにやってくるまでの妻の過去
第三章 夫婦に子供を渡した、14歳で妊娠してしまった女の子の人生
第四章 女の子と夫婦が再び出会うまで。
と、後半が少女の話になっており、これがかなりのヴォリュームで読み応えがあった。
両親教師の固い家出育った少女は、初めて出来た彼氏と生理が来る前から肉体関係を持ち、子供を産み、家を出て、その後かなり悲惨な人生を歩んでいく。ゾラなどに代表されるフランスの自然主義文学を読んでいるようで結構途中苦しい感じだったのだが、最後はかなり希望あるさわやかな終わりで、さすが「白」辻村だと思った。

結構面白かった。
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Op.091 プーシキンの詩による4つのモノローグ [ショスタコーヴィチ 歌曲]

第一曲 「断章」
★★★☆☆☆☆☆☆☆
暗く重い結構長めのピアノの前奏で始まる。そのままバスが暗く重い旋律を歌う。

第二曲 「あなたにとって私はなんでしょう」
★★★☆☆☆☆☆☆☆
不協和音の伴奏に乗って苦しみに満ちた旋律が歌われる。

第三曲 「シベリアの鉱山の奥底で」
★★★☆☆☆☆☆☆☆
重くゆっくり歩くようなピアノの低音の伴奏の上を、苦しみに満ちた旋律が歌われる。

第四曲 「別れ」
★★★★☆☆☆☆☆☆
この曲集にあっては、少し明るく前向きな曲。若干ほの暗さが見える部分もある。

モノローグというだけあって、やはり暗くつまらない。
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Op.086 10のロシア民謡の編曲 [ショスタコーヴィチ 歌曲]

アカペラ合唱曲集

第一曲 「仲間たちよ、さあ行こう」
★★★★★☆☆☆☆☆
1分程度の曲。前向きな曲。

第二曲 「私ひとりではない」
★★★★★★☆☆☆☆
少し悲しげで優しい囁くような旋律。対位法的アレンジが綺麗。途中ドラマティックに盛り上がるが、最後は静かに終わる。

第三曲 「街へ」
★★★★★☆☆☆☆☆
1分程度の短く元気な曲。

第四曲 「囚われて送られる日に」
★★★★★★☆☆☆☆
悲しみに満ちた哀愁漂う美しいメロディの曲。「アアア~」という声による伴奏がとても綺麗。

第五曲 「死刑の戦士」
★★★★★★☆☆☆☆
バス?が低く重いメロディを呻くように歌って始まる。段々とほかのパートの声が重なってくる。女性が主体となっていくと、清麗な雰囲気となっていき天に召されていくかのような雰囲気になっていく。低→高となっていくアレンジによって美しい雰囲気となっている。

第六曲 「1月9日」
★★★★★★☆☆☆☆
7分を超える大曲。悲劇を物語るかのような途切れ途切れの始まり。女声合唱が入ってきて少し音楽が流れるようになる。途中劇的に盛り上がる。後半悲劇的な途切れ途切れの音楽となって行き、最後は静かに終わる。

第七曲 「つつ音もはやたえて」
★★★★☆☆☆☆☆☆
暗く息の長い旋律で始まる。暗いモノローグ的な旋律が続く。

第八曲 「彼らは勝利した」
★★★★★☆☆☆☆☆
久々に元気で1分弱の短い曲。

第九曲 「五月の歌」
★★★★★☆☆☆☆☆
天使たちの合唱のような明るく華やかな始まり。その後元気な跳ねるような旋律となる。

第十曲 「歌」
★★★★★☆☆☆☆☆
少し跳ねた感じの元気な始まり。段々ゆったりとなり最後は劇的に終わる。

悪くない合唱曲集。
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