フェアリーたちの魔法の夜 [文学 日本 児童書 魔法の庭シリーズ]
魔法の庭ものがたり9 フェアリーたちの魔法の夜 (ポプラ物語館)
- 作者: あんびるやすこ
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2011/04/05
- メディア: 単行本
「魔法の庭ものがたり」9巻を読み終わった。
今回は夏至、一年で最も昼の長い日の話。夏至、ミッドサマー、には妖精の世界と人間の世界をつないでいるとびらがひらくという言い伝えがあるらしい。シェイクスピアの『真夏の夜の夢』もそんな感じのストーリーだし、ヨーロッパにはそんな言い伝えが結構あるのだろうか・・・。
この流れに沿って、このはなしにも、妖精たちが登場する。そして妖精たちから「フェアリーの夏至祭」に使用するキャンドルを頼まれる。そのキャンドルをつくる中で、ジャレットは会いたかったトパーズに夢の中で会う。そのとき言われた言葉。
p.p.116~117
「これからもむずかしい注文をうけて、どうしようとか、これでいいのかしらって思うことがあるはずよ。でもそのとき、だれか自分以外の人ならどうするだろうなんて考えないで。おきゃくさまの気もちになって、自分がいいと思ったことを、いっしょうけんめいにすればいいのよ」
私たちが仕事をしていると、どうしてもくだらない慣習や、上司のこと、仕事をすべき相手を取り巻く人々のことを考えて行動してしまう。しかし本当にやるべきは、相手本人にとって一番いいことは何なのか、ということ以外はない。どこかの国で「忖度」という言葉が流行っているが、この「忖度」という言葉が流行った状況と全く逆の状況を作り出すようにトパーズはジャレットに言っているのだ。
皆が本当に思うべき相手のことを考え、行動できたらもっと世界はステキな方向へ向かうと思うのだが・・・。
2019-08-16 04:32
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