窓ぎわのトットちゃん [文学 日本 児童書 青い鳥文庫]
私の母親の一家は音楽一家である。
母 (長女):ピアノ
叔母(次女):ヴァイオリン
叔父( 夫 ) :チェロ
叔母(三女):ピアノ・歌
4人(+友人)で、良く地元のホールを借りて演奏会をやっており、その手伝いや受付をしたりしながら彼らの奏でる音楽を聴いていた。
その演目の中に『窓ぎわのトットちゃん』というものがあり、結構頻繁に演奏していたので、よく聴いてはいたのだが、この本を読んだことはなかった。
妻がブックオフで『トットちゃんとトットちゃんたち』という講談社青い鳥文庫の本を買ってきたので、せっかくならその元の本『窓ぎわのトットちゃん』を読もうと思い、ブックオフで即座に購入し読んだ。
何かに連載していたものを一冊にしたものらしく、一章一章が短く、時系列的には並んではいるが、それぞれにそこまでつながりがあるわけではなく、なんとなく、スムーズに読み進めることが出来なかった。
このブログに何度か書いているとは思うが、私はあまり自伝的小説のようなものが好きではない。誰かの伝記を読むのはそこまで嫌いではないのだが、自伝はダメなのだ。この小説(本?)も例に漏れず、結構つらかった。
確かに、恩師小林先生の教育を活き活きと描いてはいるのだが、なんとなくドラマティックさに欠けるところがあり、いまいち本の世界に入り込めなかった。
とはいえ、小林先生の教育観はとても素晴らしく、今こそ日本の教育は参考にすべきところが多いのではないだろうか。自由な学校として知られる、国立音楽大学付属小学校設立にかかわったというのも何とか納得できる。そして、母親が何故リトミックに結構こだわっているのかも理解できた。
再読したい本ではないが、教育者としては非常に参考になる本だった。
2020-06-02 07:09
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