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ちはやぶる [文学 日本 児童書 青い鳥文庫]


ちはやぶる 百人一首恋物語 (講談社青い鳥文庫)

ちはやぶる 百人一首恋物語 (講談社青い鳥文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2019/12/11
  • メディア: 新書



昔から、百人一首なるものに興味があった。お正月を迎えるために、今年こそ一首一首毎日覚えて百首覚えようと思ってきた。しかし、いつも無理だった。
結局、物語がないと、頭に入ってこないのだ。

そんなある日、この本を見つけた。たった三首にまつわる話とは言え、百人一首を覚えるきっかけになればと思い購入した。

一首目 ちはやぶる かみよもきかず たつたがわ からくれないに みずくくるとは
在原業平と藤原高子の恋愛話。外の世界を知りたいと好奇心旺盛な、帝の后になる運命のお姫様が、町に勝手に繰り出し、危ないところを在原業平に助けられ、二人は恋に落ち、駆け落ちしようとするが・・・。

二首目 いまはただ おもひたえなむ とばかりを ひとづてならで いふよしもがな
伊勢神宮で神に祈る斎宮をつとめた姫と、権力闘争に負けた藤原通雅の物語。桜の木を通じて仲良くなった二人はどんどん心通わせていくが、最後は・・・。姫もほかの人と結婚せず、出家したのがとても純愛を感じさせ素晴らしい。

三首目 たまのをよ たえなばたえね ながらへば しのぶることの よわりもぞする
天皇の娘と百人一首の編纂藤原定家の恋物語。お互い心寄せ合いながら引き離され、ほかの人と結婚させられる定家。とても悲しい話。

どれも悲しいが、純愛が描かれていて読んでいてとても心地よかった。フランス宮廷のドロドロした話より遥かに良かった。 

百人一首に興味をもつ一助としてとても良い本だと思う。
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