オバケちゃんシリーズ [文学 日本 松谷みよ子]
松谷みよ子さんの、ある絶版本を読みたくて、こちらも絶版本になっている松谷みよ子の本 全11巻(講談社刊)をメルカリで購入した。
その第5巻「幼い子への文学」収録のシリーズ。
1. オバケちゃん
2. オバケちゃん ねこによろしく
3. オバケちゃんとむわむわむう
4. オバケちゃんとおこりんぼママ
5. オバケちゃんといそがしおばさん
6. オバケちゃん アカオニにあう
7. オバケちゃん 学校へいく
8. 学校おばけのおひっこし
1は傑作。人間の自然破壊、都市開発のせいで居場所を奪われる動物とオバケが人間に立ち向かう話。
2は、オバケちゃんが何故不思議な挨拶をするようになったのか。自分のアイデンティティを求める旅に出る。
ここまでは、とてもメッセージ性も強く読んでいて引き込まれる。
3からは長さ的にも短くなり、メッセージ性も薄れ、日々の暮らしの中にある発見のような話になる。お風呂の煙だったり、病気で顔に斑点ができてしまったり、赤ちゃんの世話の大変さだったり、. 読んでいてつまらなくはないが、そこまで大人が読んで面白いものでもない気がする。
しかしこのシリーズに一貫する「思いをこらす」という主張がとても良かった。
2021-02-22 13:09
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