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エトワール! 9  恋と友情のパ・ド・トロワ [文学 日本 児童書 青い鳥文庫]


エトワール!(9) 恋と友情のパ・ド・トロワ (講談社青い鳥文庫)

エトワール!(9) 恋と友情のパ・ド・トロワ (講談社青い鳥文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2021/09/15
  • メディア: 新書



『エトワール!』9巻を読み終わった。
今回は「眠れる森の美女」がテーマ。主人公のめいが、初めて男性と組んで踊る。一緒に踊る親友南と小さなことで喧嘩をしてしまって、元気がないめいに言った透くんの一言が素敵過ぎた。

p. 147
「ひとつだけ言えるのは・・・・・・そういうときは、バレエができることへの感謝が足りてない、ってことかな」

なんでもずっとやっているとそれが当たり前になってしまう。当たり前になってしまうとそのことに感謝がなくなってしまう。一つ一つのことに感謝すること、仲間と一緒に何かをできること、そういった大切なことを思い出させてくれる良い巻だった。

もうひとつ、めいと南が喧嘩した際、南がめいに言ったひとことで、何故こんなにめいが魅力的なのかがわかった気がしたひとこと。

p.122
「めいの、まっすぐで、キラキラしてて、ずるくないところ、大好きだったのに!」

まさにこれに尽きる気がする。キラキラしていてもずるい人間はたくさんいる。まっすぐでもキラキラしていないにんげんもいる。少年少女の物語の女主人公に心惹かれるのは、おそらく彼女たちが多かれ少なかれ、こういった性質を持った人物として描かれているからであろう。

めいと透君の恋も進展してきた。次の巻も楽しみだ。
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