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作家になりたい⑤ 両想いってファンタジー [文学 日本 児童書 青い鳥文庫]


作家になりたい! 5 両思いってファンタジー? (講談社青い鳥文庫)

作家になりたい! 5 両思いってファンタジー? (講談社青い鳥文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2019/05/16
  • メディア: 文庫



『作家になりたい』第5巻を読み終わった。
「主人公未央の周りにいる人間はみんな、作家志望なのか?!」と思うほど作家志望の人がたくさん出てくる。未央、おとうさん、に加え、青い鳥文庫新人賞を受賞してしまった小学生の双子、それに触発されたおかあさん、あこがれの人雪人さんに加え、その後輩小桜さん。本当にすさまじい。

そして毎回のことだが、自分で文章を書く際に参考になることがたくさんあった。
まず、「表記の統一」。~出来る、~できる、などなるべく統一しようと考えつつ、勢いで書いているとついつい見逃してしまう。全角、半角なども結構気にしているが、これも結構ぶれてしまう。こういうことに気付ける出版社の校閲担当の人はすごいなあと思う(まあそれを専門にしているのだから当たり前なのかもしれないが・・・・・・。
そしてこの・・・。「三点リーダー」というらしい。これは二文字を一組として使うのが基本らしい。いままで一文字分しか使っていなかった。それから「ダーシ(ダッシュ)」これも二文字を一組らしい。——。

そして今回は教育にも当てはまる言葉を二つ

p.37
「編集者のアドバイスに、素直に耳をかたむけられる人は伸びますよ。」

これは本当にそうだと思う。受験で成功する生徒、成績の良い子は皆だいたい謙虚で、いろいろな人から様々なことを学び、受け入れようとする姿勢がみられる。

p.163
「人にはいろんな能力があるでしょ?勉強のできる子、スポーツのできる子。でもそれだけじゃない。だれにでも親切にできる子だって、目立たないけど、すごい能力だって思うのよ。」
「だから、どこかでほかの人に劣っていても、別のどこかで、自分にしかできないことがあるはずなのよね。それをさがして極めることが大事だと思ってる。」
「それが、自分の強み、個性、作風になるのよ。」

どうしても、今の世の中一つの物差しで人間を評価しがちだが、そうではない。学業成績、スポーツなどは本当に一つの尺度に過ぎず、人間はもっといろいろなものを持っているのだ。さらに言えば、幸せの尺度も各々違うはずだ。お金がたくさんあって幸せと思う人もいれば、お金が少なくても心が充実していれば幸せと感じる人もいる。それぞれの尺度で自分を、自分の行き方を尊重できる人間が少しでも増えてもらいたい、とこの作品を読んで改めて思った。

またまた物語は新たな展開へ。次の巻も楽しみだ。
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