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エトワール!10 チャレンジ! パリの炎 [文学 日本 児童書 青い鳥文庫]


エトワール!(10) チャレンジ! パリの炎 (講談社青い鳥文庫)

エトワール!(10) チャレンジ! パリの炎 (講談社青い鳥文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2022/05/11
  • メディア: 新書



『エトワール』の最新刊。今回は、「パリの炎」というバレエを、有村バレエ・スクール中学一年生のおなじみの四人が練習する話。イギリスへとバレエ留学へ行ってしまった、めいが好きな男性透くん。透くんとメールしたいがためにスマホを買ってもらい何度もメールするが返事は来ず・・・。バレエも恋もうまく行かず下降気味のめいだったが、昔お世話になった影山先生に会い、
「オーディションは、受かることが目的なわけではない。かならず合否が出される残酷な世界、そこに挑戦することに意味がある。だから成長するんだ。」p.149
という言葉に励まされ自分も恋もバレエも頑張ろうと気持ちを入れ直す。

透くんのめいに送った緊張しないための言葉も素敵すぎる。
「練習するしかないと思うんだよね。メンタル強くするためには。こんなきつい練習、ほかの誰もしてないって思ったら自信になるじゃん。」p195

ひとりでオーディションを受けに行くめい。心細さを感じるが、それまでに支えてくれたり教えてくれたりした千鶴先生、練習に付き合ってくれた仲間、メイクを貸してくれたり教えてくれたりした仲間、困ったときに手伝ってくれたクラスメイト、そういった人たちに意識を向けて頑張るめいの姿に少し感動してしまう。さらに自分で考えて努力して練習することの大切さも教えてくれている。

結構良いことが詰まった素晴らしい巻だった。梅田みかさんも真剣にバレエに取り組みいろいろなことを感じ取ってきたから書けるであろう表現が満載で本当に素晴らしかった。
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