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エトワール!4 白雪姫と小人たち [文学 日本 児童書 青い鳥文庫]


エトワール! 4 白雪姫と小人たち (講談社青い鳥文庫)

エトワール! 4 白雪姫と小人たち (講談社青い鳥文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2018/04/13
  • メディア: 文庫



『エトワール』シリーズ第4巻を読み終わった。
バレエ教室の親友、南が中学受験のため、一時バレエを中断、小学校6年生は、主人公めい、杏樹、梨央の三人だけになる。そんな状況の中、新しくNYからやってきた元杏樹の友人ロバーツゆうや君の出現が、この三人の関係を微妙なものにする。
学校でも、卒業に向けて、様々な思いが交錯。めい、親友かな、男友だちハルトの関係も微妙なものになっていく。
今回は色々な意味での、三角関係があちこちで生まれ、その中で様々なことを調整していき、自分を成長させていくめいが見られる。

今回も素敵な言葉に出会った。
梨央と杏樹にはさまれ、人間関係で悩んでいためいにハルトが発した言葉。

p.64
「みんなそれぞれ性格がちがうんだから、ぶつかりあうのは当然だろ。だから人間はおもしろいんだよ。」

金子みすゞの言葉、「鈴と、小鳥と、それから私、みんなちがって、みんないい。」に通じる言葉なのだろう。当たり前だし、みんなよく言う言葉だが、いざ自分のこととなるとそうは思えず、そうした考えを持って動いているようにはとても思えないような行動をしてしまう。

そして、本番前に透くんが、めいに放った一言。

p.p. 223~224
「楽屋にいたって廊下歩いてたって、全部本番につながってる大事な時間なんだから、テンション下がるような顔すんな。」
「舞台の上にいるときだけが本番じゃないんだぞ。」

これにより、演者と観客の関係性なども見直しためいは、素晴らしいアイデアを思いつき、舞台を成功へと導く。

いつもながらとても面白いストーリー展開、とホロリとさせられる友情。

恋模様もかなり進展してきて次巻も楽しみだ。
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