復活祭オラトリオ BWV249 [バッハ 声楽曲]
復活祭、いわゆるイースターのオラトリオ。日本では最近イースターが流行しているが、クリスマス同様本当の意味を知った上で祝って欲しいものだ。
第一曲 シンフォニア
★★★★★★☆☆☆☆
華やかな喜びに満ちた曲。バッハのシンフォニアは美しいものが多い。
第二曲 アダージョ
★★★★★★★★☆☆
悲劇性を持つ、非常に美しい作品。「タタ~、タタ~」という幽玄な弦の調べの上で奏されるフルートの悲しげなメロディが非常に素晴らしい。
第三曲 合唱
★★★★★★☆☆☆☆
シンフォニアにメロディをつけたような華やかで明るい曲。対位法が極めて効果的に用いられている。やはり合唱曲というのはどこか感動を誘う。
第四曲 レチターティヴォ
★★★★★★☆☆☆☆
イエスの死を悲しんでいる場面らしい。レチタティーヴォとは思えないメロディアスで、4人の声が綺麗にハモる美しい曲。
第五曲 アリア
★★★★★★★☆☆☆
ソプラノのソロ曲。フルートの悲しい調べに導かれ、美しさ極まる流れるようなメロディをソプラノが歌う。フルートのオブリガードも美しすぎる。10分を超える大曲。
第六曲 レチタティーヴォ
★★★★★★☆☆☆☆
復活の奇跡を、マグダラのマリア、べテロ、ヨハネの三人が知る場面らしい。対話による美しいレチタティーヴォ
第七曲 アリア
★★★★★★★☆☆☆
テノールのソロ曲。穏やかな湖の表面を表しているかのような前奏の後、伸びやかな美しいテノールの歌が始まる。どこか牧歌的で心和む曲。
第八曲 レチタティーヴォ
★★★★★★☆☆☆☆
女性二人による高音の非常に綺麗なレチタティーヴォ。後ろで鳴っているチェロの音が非常に暖かい。
第九曲 アリア
★★★★★☆☆☆☆☆
アルトのソロ曲。このオラトリオ中では普通の曲。あまり派手さがない。
第十曲 レチタティーヴォ
★★★★★☆☆☆☆☆
こちらも普通の短い語り。
◎終曲 合唱
★★★★★★☆☆☆☆
管楽器と打楽器の派手なファンファーレのような華やかな前奏の後、感動的な合唱となる。短いながらも祝祭気分に満ちた楽しい曲。
レチタティーヴォも含め全体的に美しい曲が多く聴きごたえがある。
2021-10-02 04:51
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